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5章
家出と希望
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「【魔王】の子供を産む為に用意された少女、だと・・・?」
ルーファスの怒気を孕んだ声にマデリーヌは少しだけ表情を崩しそうになる。
話を聞いて怒りを露わにするルーファスとテンとリロノスに囲まれている状態のマデリーヌは、縄で縛られ椅子に拘束されたまま表情を変える事無く3人を目で見まわす。
「オレの番をこんな青二才魔王にくれてやる予定は無い!」
「若、怒るところそこなんですかぁ?」
「私もさすがに人の番に手を出すほど命知らずではない・・・」
ルーファスの怒っている部分が若干ズレている事にマデリーヌも気付き、少しだけ考えがズレるが、そうなれば違う話が頭に思い浮かぶ。
「あの様な年端もいかない少女を『番』だからと言って成長促進の薬で成長を早めるなど・・・所詮は獣か。【魔王】まさか魔族の国の成長促進の薬を使い温泉街を色街にでも変える為にエグザドルと温泉大陸の定期船を通る様にしたのか・・・最低な男だな」
マデリーヌがルーファスとリロノスを軽蔑した目で見る。
「失礼な事を言うな!オレは番にそんな薬は使った事は無い!年齢的にも女性としての育ち盛り真っ只中なのにそんな薬で楽しみを減らすわけがない!」
「若・・・少し落ち着いてくださいねぇ?」
「色街・・・って!お前何を考えているんだ!!卑猥すぎる!!!」
ルーファスがやはりズレたところで怒り、テンが呆れ、リロノスは顔を赤くしてマデリーヌに信じられないという顔をしている。
「・・・私、これ怒っていいんでしょうか?」
「落ち着けアカリ」
「アカリっちは怒っていいと思うっしょ!」
「私はいつでもアカリの味方だよ!」
ルーファス達とは少し離れたところでやり取りを傍観していた朱里が顔を真っ赤にしてふるふると肩を震わせて怒っている。
そんな朱里をハガネが落ち着かせようと肩を叩き、朱里をありすが煽り、アルビーが応援する。
ルーファスと目線が合えば、朱里は怒った顔でプイッと横を向く。
「お前のせいでオレの番の機嫌が悪い!失礼な女だ!」
「いえ、おそらく若も怒らせていると思いますよぉー?」
マデリーヌが部屋の一角でプリプリと怒っている朱里に目をやる。
「少女、貴女はこの狼獣人に脅されていたりはしていないのか?」
「ふぇ?私ですか?」
マデリーヌのいきなりの投げかけに朱里が辺りを見回して自分を指さすと、マデリーヌが小さく頷く。
「私は脅されても居ないですし、むしろ死ぬ寸前の所を助けて貰って、温かいご飯に、いっぱいの温かい人達の輪に入れてもらって幸せそのものですよ。私は私の意思で彼の『番』で奥さんなんです。魔族の国の事情は分りませんが、成長促進の薬を使われたりはしてないです。あっ、背はこれから伸びるんですからね!私16歳ですからまだ成長期なんですから!」
これ大事!と、言わんばかりに背は伸びると強調する朱里にハガネがよしよしと頭を撫でる。
ルーファスがそんな朱里に苦笑いしつつも優しい目を向ける。
マデリーヌもその様子を見て、魔族の少女達の様な悲痛さを朱里から感じ取る事は無い為に嘘は無いのだと心の中で安堵する。
表情は変りはしないが、マデリーヌの中でルーファスは少女に非道な真似はしていないのだと結論付ける。
問題は【魔王】リロノスだけだと、リロノスを見る。
「【魔王】貴方の様な者が魔族に居る限り、魔族の子供達は安心して暮らせない」
「マデリーヌの考えや気持ちは私もよく解った。国に帰ったら早速、改革を始めようと思っている」
マデリーヌの言葉にリロノスが頷きながら笑って言うとマデリーヌの眉間に少しだけしわが寄る。
「貴方は何を言っているんだ?」
「え?私は魔族の国の子供達がまさか成長促進の薬を使われているなんて思わなかったから、そこら辺から徹底して排除していこうと思っているが?」
「貴方は魔族の子供の現状を今まで知らなかったとでも言うのか?!」
マデリーヌの感情の籠った声が部屋に響く。
「申し訳ない事に私は自国の事なのに知らなかったんだ。まだ【魔王】になって1年にも満たない等言い訳にもならないが、私が【魔王】の間に子供も女性も救っていきたい。勿論、魔族の考え方を変えるのは大変だと思うが、マデリーヌ、君の様に愁いている人の声がある限り、逃げたりしてはいけないと思い知ったよ」
「信じられないな。女性を子供を産む道具扱いしておいて、都合が良すぎる」
一同が、今回のありすの家出の原因であるリロノスの子供問題の事もあり、非難の目をリロノスに向ける。
「それに関しては、シノノメ以外と子を成す気はない。そして、子供の為にも魔族の勝者こそが生き残るという考えや子供の内から戦闘行為によって命を散らすような事が無いようにしていこうと思っている」
リロノスがありすに目線を向けて笑いかけるとありすも笑顔で両手で丸を作る。
ありすに納得のいく回答を出せたリロノスに朱里も小さく頷く。
「それを信用出来る程、私は貴方を信用してはいない」
「マデリーヌ!リロっちのこれからの活躍に期待するし!うちも頑張るし!」
マデリーヌの言葉にリロノスより先にありすが腰に手を当てて胸を張ってドヤ顔で答える。
「・・・と、いう訳だ。マデリーヌの信用に値する働きが出来る様に努めていくつもりだ。廃止するには色々問題はあると思うが、私が【魔王】を辞めても弟が引き継いでいくそうなので安心してくれ」
「貴方は【魔王】を退位するつもりなのか?!」
「私はお飾り【魔王】だからな。2番目の弟が若いながらもマデリーヌと同じ考えでいるから、他の兄弟と協力して支援していくつもりだ」
リロノスの言葉にマデリーヌの能面の様な無表情も外れかける。
信用しても良いのだろうか?
そんな揺れ動く心を見透かすようにありすが声を出す。
「マデリーヌ、今まで一人で頑張ってきた分、これからは協力者は増えるんだから肩の力抜いて、リロっちと弟くんに任せて、顎で使ってやるくらいの気持ちでいくっしょ!うちも【聖女】として協力は惜しまないっしょ!」
笑顔全開のありすにつられて、マデリーヌの口元が少しだけ笑う。
ルーファスの怒気を孕んだ声にマデリーヌは少しだけ表情を崩しそうになる。
話を聞いて怒りを露わにするルーファスとテンとリロノスに囲まれている状態のマデリーヌは、縄で縛られ椅子に拘束されたまま表情を変える事無く3人を目で見まわす。
「オレの番をこんな青二才魔王にくれてやる予定は無い!」
「若、怒るところそこなんですかぁ?」
「私もさすがに人の番に手を出すほど命知らずではない・・・」
ルーファスの怒っている部分が若干ズレている事にマデリーヌも気付き、少しだけ考えがズレるが、そうなれば違う話が頭に思い浮かぶ。
「あの様な年端もいかない少女を『番』だからと言って成長促進の薬で成長を早めるなど・・・所詮は獣か。【魔王】まさか魔族の国の成長促進の薬を使い温泉街を色街にでも変える為にエグザドルと温泉大陸の定期船を通る様にしたのか・・・最低な男だな」
マデリーヌがルーファスとリロノスを軽蔑した目で見る。
「失礼な事を言うな!オレは番にそんな薬は使った事は無い!年齢的にも女性としての育ち盛り真っ只中なのにそんな薬で楽しみを減らすわけがない!」
「若・・・少し落ち着いてくださいねぇ?」
「色街・・・って!お前何を考えているんだ!!卑猥すぎる!!!」
ルーファスがやはりズレたところで怒り、テンが呆れ、リロノスは顔を赤くしてマデリーヌに信じられないという顔をしている。
「・・・私、これ怒っていいんでしょうか?」
「落ち着けアカリ」
「アカリっちは怒っていいと思うっしょ!」
「私はいつでもアカリの味方だよ!」
ルーファス達とは少し離れたところでやり取りを傍観していた朱里が顔を真っ赤にしてふるふると肩を震わせて怒っている。
そんな朱里をハガネが落ち着かせようと肩を叩き、朱里をありすが煽り、アルビーが応援する。
ルーファスと目線が合えば、朱里は怒った顔でプイッと横を向く。
「お前のせいでオレの番の機嫌が悪い!失礼な女だ!」
「いえ、おそらく若も怒らせていると思いますよぉー?」
マデリーヌが部屋の一角でプリプリと怒っている朱里に目をやる。
「少女、貴女はこの狼獣人に脅されていたりはしていないのか?」
「ふぇ?私ですか?」
マデリーヌのいきなりの投げかけに朱里が辺りを見回して自分を指さすと、マデリーヌが小さく頷く。
「私は脅されても居ないですし、むしろ死ぬ寸前の所を助けて貰って、温かいご飯に、いっぱいの温かい人達の輪に入れてもらって幸せそのものですよ。私は私の意思で彼の『番』で奥さんなんです。魔族の国の事情は分りませんが、成長促進の薬を使われたりはしてないです。あっ、背はこれから伸びるんですからね!私16歳ですからまだ成長期なんですから!」
これ大事!と、言わんばかりに背は伸びると強調する朱里にハガネがよしよしと頭を撫でる。
ルーファスがそんな朱里に苦笑いしつつも優しい目を向ける。
マデリーヌもその様子を見て、魔族の少女達の様な悲痛さを朱里から感じ取る事は無い為に嘘は無いのだと心の中で安堵する。
表情は変りはしないが、マデリーヌの中でルーファスは少女に非道な真似はしていないのだと結論付ける。
問題は【魔王】リロノスだけだと、リロノスを見る。
「【魔王】貴方の様な者が魔族に居る限り、魔族の子供達は安心して暮らせない」
「マデリーヌの考えや気持ちは私もよく解った。国に帰ったら早速、改革を始めようと思っている」
マデリーヌの言葉にリロノスが頷きながら笑って言うとマデリーヌの眉間に少しだけしわが寄る。
「貴方は何を言っているんだ?」
「え?私は魔族の国の子供達がまさか成長促進の薬を使われているなんて思わなかったから、そこら辺から徹底して排除していこうと思っているが?」
「貴方は魔族の子供の現状を今まで知らなかったとでも言うのか?!」
マデリーヌの感情の籠った声が部屋に響く。
「申し訳ない事に私は自国の事なのに知らなかったんだ。まだ【魔王】になって1年にも満たない等言い訳にもならないが、私が【魔王】の間に子供も女性も救っていきたい。勿論、魔族の考え方を変えるのは大変だと思うが、マデリーヌ、君の様に愁いている人の声がある限り、逃げたりしてはいけないと思い知ったよ」
「信じられないな。女性を子供を産む道具扱いしておいて、都合が良すぎる」
一同が、今回のありすの家出の原因であるリロノスの子供問題の事もあり、非難の目をリロノスに向ける。
「それに関しては、シノノメ以外と子を成す気はない。そして、子供の為にも魔族の勝者こそが生き残るという考えや子供の内から戦闘行為によって命を散らすような事が無いようにしていこうと思っている」
リロノスがありすに目線を向けて笑いかけるとありすも笑顔で両手で丸を作る。
ありすに納得のいく回答を出せたリロノスに朱里も小さく頷く。
「それを信用出来る程、私は貴方を信用してはいない」
「マデリーヌ!リロっちのこれからの活躍に期待するし!うちも頑張るし!」
マデリーヌの言葉にリロノスより先にありすが腰に手を当てて胸を張ってドヤ顔で答える。
「・・・と、いう訳だ。マデリーヌの信用に値する働きが出来る様に努めていくつもりだ。廃止するには色々問題はあると思うが、私が【魔王】を辞めても弟が引き継いでいくそうなので安心してくれ」
「貴方は【魔王】を退位するつもりなのか?!」
「私はお飾り【魔王】だからな。2番目の弟が若いながらもマデリーヌと同じ考えでいるから、他の兄弟と協力して支援していくつもりだ」
リロノスの言葉にマデリーヌの能面の様な無表情も外れかける。
信用しても良いのだろうか?
そんな揺れ動く心を見透かすようにありすが声を出す。
「マデリーヌ、今まで一人で頑張ってきた分、これからは協力者は増えるんだから肩の力抜いて、リロっちと弟くんに任せて、顎で使ってやるくらいの気持ちでいくっしょ!うちも【聖女】として協力は惜しまないっしょ!」
笑顔全開のありすにつられて、マデリーヌの口元が少しだけ笑う。
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