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4章
書簡
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【刻狼亭】のフロントロビー。
ドサドサと山の様に積まれた書簡を前に青い炎を揺らめかしたシュテンを止めに入ったのはシュテンの可愛がっている山吹色の双子の狐幼女達だった。
「シュテン、落ち着いて!」
「シュテン、負けないで!」
タマホメとメビナに両方の腕に一人ずつぶら下がられシュテンは口の端から青い炎を漏れさせた。
大陸と温泉大陸を繋ぐ大橋を叩き落した事により、連絡手段は魔法通信や小鬼経由での連絡が多かったのだが、大橋の壊された先に【刻狼亭】宛の書簡が山の様に置かれて、飛行能力のある鳥の獣人に受け取りに行ってもらったところ、この山が出来上がった。
「見なかった事にして消し炭にしてしまえば問題ないだろう?」
シュテンが本気か冗談かもわからない表情で青い炎を出している。
「何をしてるんだ?・・・随分、書簡が溜まっているな」
【刻狼亭】の若旦那ことルーファスがいつもの黒い着物を着てフロントロビーのラウンジに散乱した書簡を見て、少し足を動かしたところ、シュテンに地獄の底から這い出る様な声を出される。
「若、逃げませんよね?この書簡の山は若宛の物ばかりですよ」
「見なかったことにして・・・燃やすか?」
ルーファスが少し遠い目をしたところ、双子に怒られた。
「ルーファス!仕事はキチンとこなすの!」
「ルーファス!仕事は終わりまでやるの!」
幼女達に怒られながらシュテンとルーファスは書簡を箱に入れて料亭のオープンスペースのテーブルの上で書簡を並べて1つずつ目を通している。
「これはキャンセルの手紙だな。捨ててよし」
「こっちは予約ですが・・・この状況下ではキャンセルですね」
バサバサと破棄する書簡の束が足元の箱に入れられていく。
【刻狼亭】で働く従業員を心配する家族からの手紙等もあり、そういった物と本当に大事な書簡だけを精査して選り分けていく。
「こんな面倒な作業・・・誰か暇な奴にやらせればいい」
「何言ってるんですか?若が今一番暇なんですよ」
シュテンにバッサリ切り捨てられルーファスが苦虫を噛み潰した様な顔をする。
書簡のほとんどが【病魔】によってキャンセルせざるを得ない人々の手紙や【病魔】が終息するまで【刻狼亭】に宿を予約したい。と、いうモノばかりだった。
「これもゴミだな」
「若、それは丁寧にお断りの書簡を書いて返してください」
ルーファスが少し大きめの封筒を捨てるとシュテンが拾い上げて戻してくる。
「何がゴミなの?」
シャランっと、耳飾りから音を立てながら朱里がお茶をお盆に乗せて首をかしげている。
ルーファスは『ゴミ』と言った封筒を即座にゴミ入れの箱に入れる。
「くだらない手紙だからな。だからゴミだと判断しただけの話だ」
シュテンが拾い上げてルーファスに封筒を戻す。
「確かに、今はアカリが居るので必要ない物ですが、断りを入れないとまた届きます」
自分の名前が出て益々朱里がルーファスの手元に戻った封筒に興味を示す。
朱里がお茶を2人の横に置くとルーファスの手元の封筒に手を伸ばす。
「アカリ。見たければ見ても良いが、誤解はするなよ?」
「誤解?」
「アカリ、それは若への釣書ですよ」
「つりがき?」
朱里が首をこてんと傾けるとルーファスは封筒の中身を朱里に取り出して見せる。
「オレに見合いしろって催促だ。アカリが居るから必要ない」
「数、凄いね。ルーファス、モテる・・・ね?」
朱里が女性の絵姿の描かれた書類をパラパラとめくりながら、少し口を尖らせる。
ルーファスが朱里の口先を指で摘まみ、むぃーっと引っ張る。
「だから、誤解するなと。それは【刻狼亭】狙いのハイエナだ」
「むぅーっ、痛い~っ」
指を離しながらルーファスは朱里の頭に自分の頭を押し付ける。
「【病魔】騒ぎで今頃、この釣書の女性達も手頃な相手を見つけていると思うがな」
「どうして?」
「危機に瀕したら子を残そうとするのが本能だからな。こういった危機的な状況が起きた次の年は子供が生まれる事が多い」
「そうなんだ」
朱里の手が1枚の女性の絵姿で止まる。
ルーファスがその姿絵を朱里の手から取り上げて手でグシャッと握りつぶしてゴミ入れに投げ入れる。
「あーっ!ルーファス見てたのにぃ」
「アレは見なくていい。アカリの可愛い目が腐る」
シュテンがゴミ入れから丸められた姿絵を出して、広げて確認してからグシャッと丸めて再びゴミ入れに戻す。
「またこの人ですか・・・。性別を変えてから出直してほしいですね」
「性別を変えてもオレはごめんだ!」
シュテンがルーファスに憐れむような目を向けて、小さく笑う。
ルーファスは朱里の頭に頭を埋めたまま「嫌な物を見た」と、低い声を出す。
「二人だけでわかった話しないで。説明を求めます!」
ジタバタと朱里がゴミ箱の方に手を伸ばすと、ハガネが朱里の手にゴミ箱から拾い上げた姿絵を渡す。
「ほらよ。んで、なんだこの女は?」
ハガネが朱里の後ろから姿絵を覗き込みながら聞くとルーファスは顔を上げて眉間にしわを寄せる。
「女じゃない。そいつは男だ・・・」
一瞬、朱里とハガネの目が丸くなり、ルーファスと姿絵を交互に見る。
ハガネが肩を震わせて腹を抱えて爆笑し、朱里がつられて笑いそうになり、唇を噛みしめる。
「男っ!!!若旦那、守備範囲広すぎるだろ!ブハッ。ヒーッ腹いてぇ」
「・・・オレの守備範囲外だ。こいつが勝手に送ってくるだけだ」
肩を震わせて笑いをこらえる朱里に溜め息を吐きながらルーファスが釣書の入った封筒に全て入れ、テーブルの隅に放り投げる。
「アシュレイ・ビンクス。うちの【刻狼亭】とは古くからの馴染みの古物商【風雷商】の息子だ。趣味は女装でな・・・こうして釣書なんかを送ってきては嫌がらせをしてくる、頭のおかしい奴だ」
「ただし、その方は手腕だけは確かなんですよ。目利きでいえば間違いはない方ですからね」
ルーファスとシュテンが沈痛な面持ちでハァーっと息を吐く。
書簡を再び手にしながら、ルーファスとシュテンが精査していくと製薬部隊の責任者のマグノリアがオープンスペースに顔を出し、書類の束をルーファス達のテーブルの上に置く。
「今、【風雷商】の話をしていましたね?紹介状を書いてください!【病魔】の感染経路をたどるのに商人の力を借りたいと思っていたので若旦那、紹介状書いてください!早くしないと【病魔】の終息時期でチャンスが45年後になってしまう!」
ルーファスにズイッと身を乗り出して丸メガネの奥の目を輝かせるマグノリアにさすがのルーファスも気圧される。
ルーファスの膝の上の朱里もルーファスと一緒に気圧されて仰け反る。
「とりあえず、マグノリアどういう事か説明をしろ」
「説明したら直ぐに紹介状書いてくださいね?時間が無いので」
マグノリアがテーブルの上に置いた書類の束を手に持ち、ルーファスに見える様に指をさす。
「45年周期で発生する【黄土病】、病気に掛かった人間が死ぬと黄色い土の様な状態になってしまう事からつけられた名前です。【病魔】と症状が似ているのですが、これの嫌な所は病気が変質していく事にあるんです。感染経路がこちらも判らないのですが、どうも商人が一番感染率が多いので調べるなら商人だと思うんです」
そういえば、東国で感染して死んでいたのも商人だったとルーファスは思いだす。
マグノリアは書類を広げながら、興奮気味に話す。
「【病魔】の感染経路も【黄土病】とほぼ似ているんです。むしろ、【黄土病】の変質した物が【病魔】かもしれません。若女将の作ったポーションでどちらの病も打ち消せるので、少し多めに持って行かせてもらえれば、安全に調べて行けると思うんです」
ルーファスがマグノリアの言葉に「ふむ」と考えこんで朱里の手の中にあるアシュレイの姿に嫌な顔をした。
ドサドサと山の様に積まれた書簡を前に青い炎を揺らめかしたシュテンを止めに入ったのはシュテンの可愛がっている山吹色の双子の狐幼女達だった。
「シュテン、落ち着いて!」
「シュテン、負けないで!」
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「ルーファス!仕事はキチンとこなすの!」
「ルーファス!仕事は終わりまでやるの!」
幼女達に怒られながらシュテンとルーファスは書簡を箱に入れて料亭のオープンスペースのテーブルの上で書簡を並べて1つずつ目を通している。
「これはキャンセルの手紙だな。捨ててよし」
「こっちは予約ですが・・・この状況下ではキャンセルですね」
バサバサと破棄する書簡の束が足元の箱に入れられていく。
【刻狼亭】で働く従業員を心配する家族からの手紙等もあり、そういった物と本当に大事な書簡だけを精査して選り分けていく。
「こんな面倒な作業・・・誰か暇な奴にやらせればいい」
「何言ってるんですか?若が今一番暇なんですよ」
シュテンにバッサリ切り捨てられルーファスが苦虫を噛み潰した様な顔をする。
書簡のほとんどが【病魔】によってキャンセルせざるを得ない人々の手紙や【病魔】が終息するまで【刻狼亭】に宿を予約したい。と、いうモノばかりだった。
「これもゴミだな」
「若、それは丁寧にお断りの書簡を書いて返してください」
ルーファスが少し大きめの封筒を捨てるとシュテンが拾い上げて戻してくる。
「何がゴミなの?」
シャランっと、耳飾りから音を立てながら朱里がお茶をお盆に乗せて首をかしげている。
ルーファスは『ゴミ』と言った封筒を即座にゴミ入れの箱に入れる。
「くだらない手紙だからな。だからゴミだと判断しただけの話だ」
シュテンが拾い上げてルーファスに封筒を戻す。
「確かに、今はアカリが居るので必要ない物ですが、断りを入れないとまた届きます」
自分の名前が出て益々朱里がルーファスの手元に戻った封筒に興味を示す。
朱里がお茶を2人の横に置くとルーファスの手元の封筒に手を伸ばす。
「アカリ。見たければ見ても良いが、誤解はするなよ?」
「誤解?」
「アカリ、それは若への釣書ですよ」
「つりがき?」
朱里が首をこてんと傾けるとルーファスは封筒の中身を朱里に取り出して見せる。
「オレに見合いしろって催促だ。アカリが居るから必要ない」
「数、凄いね。ルーファス、モテる・・・ね?」
朱里が女性の絵姿の描かれた書類をパラパラとめくりながら、少し口を尖らせる。
ルーファスが朱里の口先を指で摘まみ、むぃーっと引っ張る。
「だから、誤解するなと。それは【刻狼亭】狙いのハイエナだ」
「むぅーっ、痛い~っ」
指を離しながらルーファスは朱里の頭に自分の頭を押し付ける。
「【病魔】騒ぎで今頃、この釣書の女性達も手頃な相手を見つけていると思うがな」
「どうして?」
「危機に瀕したら子を残そうとするのが本能だからな。こういった危機的な状況が起きた次の年は子供が生まれる事が多い」
「そうなんだ」
朱里の手が1枚の女性の絵姿で止まる。
ルーファスがその姿絵を朱里の手から取り上げて手でグシャッと握りつぶしてゴミ入れに投げ入れる。
「あーっ!ルーファス見てたのにぃ」
「アレは見なくていい。アカリの可愛い目が腐る」
シュテンがゴミ入れから丸められた姿絵を出して、広げて確認してからグシャッと丸めて再びゴミ入れに戻す。
「またこの人ですか・・・。性別を変えてから出直してほしいですね」
「性別を変えてもオレはごめんだ!」
シュテンがルーファスに憐れむような目を向けて、小さく笑う。
ルーファスは朱里の頭に頭を埋めたまま「嫌な物を見た」と、低い声を出す。
「二人だけでわかった話しないで。説明を求めます!」
ジタバタと朱里がゴミ箱の方に手を伸ばすと、ハガネが朱里の手にゴミ箱から拾い上げた姿絵を渡す。
「ほらよ。んで、なんだこの女は?」
ハガネが朱里の後ろから姿絵を覗き込みながら聞くとルーファスは顔を上げて眉間にしわを寄せる。
「女じゃない。そいつは男だ・・・」
一瞬、朱里とハガネの目が丸くなり、ルーファスと姿絵を交互に見る。
ハガネが肩を震わせて腹を抱えて爆笑し、朱里がつられて笑いそうになり、唇を噛みしめる。
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「・・・オレの守備範囲外だ。こいつが勝手に送ってくるだけだ」
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「ただし、その方は手腕だけは確かなんですよ。目利きでいえば間違いはない方ですからね」
ルーファスとシュテンが沈痛な面持ちでハァーっと息を吐く。
書簡を再び手にしながら、ルーファスとシュテンが精査していくと製薬部隊の責任者のマグノリアがオープンスペースに顔を出し、書類の束をルーファス達のテーブルの上に置く。
「今、【風雷商】の話をしていましたね?紹介状を書いてください!【病魔】の感染経路をたどるのに商人の力を借りたいと思っていたので若旦那、紹介状書いてください!早くしないと【病魔】の終息時期でチャンスが45年後になってしまう!」
ルーファスにズイッと身を乗り出して丸メガネの奥の目を輝かせるマグノリアにさすがのルーファスも気圧される。
ルーファスの膝の上の朱里もルーファスと一緒に気圧されて仰け反る。
「とりあえず、マグノリアどういう事か説明をしろ」
「説明したら直ぐに紹介状書いてくださいね?時間が無いので」
マグノリアがテーブルの上に置いた書類の束を手に持ち、ルーファスに見える様に指をさす。
「45年周期で発生する【黄土病】、病気に掛かった人間が死ぬと黄色い土の様な状態になってしまう事からつけられた名前です。【病魔】と症状が似ているのですが、これの嫌な所は病気が変質していく事にあるんです。感染経路がこちらも判らないのですが、どうも商人が一番感染率が多いので調べるなら商人だと思うんです」
そういえば、東国で感染して死んでいたのも商人だったとルーファスは思いだす。
マグノリアは書類を広げながら、興奮気味に話す。
「【病魔】の感染経路も【黄土病】とほぼ似ているんです。むしろ、【黄土病】の変質した物が【病魔】かもしれません。若女将の作ったポーションでどちらの病も打ち消せるので、少し多めに持って行かせてもらえれば、安全に調べて行けると思うんです」
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