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4章
東国の王子
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王城のダンスフロアで開催されている夜会。
シャンデリアの下を煌びやかな服装で男女が踊り、端では会話と立食を楽しんでいる人々で賑わっている。
白い着物をドレス風にアレンジしたドレスを着た黒髪黒目の美女に人々の目が奪われて、感嘆の声が漏れ聞こえる。
黒髪の美女をエスコートするルーファスは普通にタキシードではあったが、余所行き用の甘いマスクで美女に微笑み、たまに美女に耳元で話しかけている姿に貴婦人や令嬢達が黄色い声を扇子の奥で上げていた。
「東国というより、普通に他国の夜会の様だな」
「そうですね。ここまで他国かぶれしているとは予想外ですね」
ヒソヒソと囁き合いながら2人は笑顔で会話をして、参加者の顔を頭の中に入れた貴族図鑑と目の前の男を照らし合わせていく。
「あなたは【刻狼亭】のルーファス・トリニア殿ではありませんか!」
1人の男がルーファスに声を掛け、ルーファスは笑顔のまま頭の中で貴族図鑑をめくる。
「あなたはタケル・アイグレー伯爵だったな」
アッシュグレイのタキシードの男をにこやかに笑いながら「確か商業関係で一度接触があった奴だったな」と思い出す。
「そちらの美女はお噂の番様ですかな?」
「ええ。私の番のアカリです」
ルーファスは美女の腰に手を回しながら、小さく美女の指先にキスをする。
「番のアカリですわ。よろしくお願いいたします」
うふふと小さく笑いながら美女はルーファスに微笑んでからタケル伯爵に流し目をする。
「美しい方だ。ダンスに誘っても?」
そう申し込むタケル伯爵にルーファスは小さく肩をすくめる。
「悪いが、番の居る場合はダンスの申し込みは他国でもマナー違反だ。悪いが遠慮してくれ」
「ああ、そうだった。あまりの美しさに一瞬失念していたよ。申し訳ない」
タケル伯爵にルーファスは美女の腰を引き寄せて笑う。
「私の番は美しいからな」
「あら、旦那様お上手ですわね?」
美女も妖艶な笑みで薄く笑い、その様子を見ていた周りがまたざわつく。
ルーファスと美女はタケル伯爵に軽く挨拶を交わすとまた歩き出す。
「旦那様、演出過剰では?」
「仕方がないだろう?番の仲の良さはアピールしておくに限る」
小さくまた小声で囁き合いながら、2人は心の中で「早く帰りたい」でいっぱいだ。
ホールが騒がしくなり、騒がしくなった方をルーファスと美女が目線を向ければ正装をしたカイナが舞踏会の会場に妹のパールディアをエスコートして現れた。
カイナは会場をぐるりと見回し、ルーファスを見つける。
パールディアをその場に置き、近付いて挨拶をしてくる貴族を手で制止ながら、ルーファスの所に早足で駆け寄る。
ルーファスと美女はそんなカイナに張り付けた笑顔のまま出迎える。
「ルーファス殿、お久しぶりです。お話があります」
焦るカイナにルーファスは訝し気に思いながらも、作戦続行のまま少し周りに聞こえる声で話す。
「やぁ【勇者】カイナ、久しぶりだな。今回も君に会うのを楽しみにしていたんだ。私の番のアカリも会いたがっていてね、連れてきてしまったよ」
「お初にお目にかかりますわ。アカリでございます。旦那様が懇意になさっていると聞き及び会えるのを楽しみにしていましたの」
ルーファスと美女は営業スマイルよろしく見せかけの華やかさを振りまきながら喋る。
カイナも作戦を思い出し焦る心を静めながら笑顔を張り付ける。
「ようこそ東国へ。私もルーファス殿にお会いできるのを楽しみにしていました。ぜひ、この間の有意義なお話の続きをさせて下さい。番のアカリ様、カイナ・ヒイロ・ツグモです。お見知りおきを」
王家と【刻狼亭】は繋がりがあるのだと貴族たちにしっかりと印象付ける為に3人は演技を続ける。
ルーファスを招待しても使えるコマではなく、王家と【勇者】にとってのプラス材料だと印象付けるための小芝居だ。
【刻狼亭】を王家を馬鹿にするためだけに、こんな場所に連れ出してきた意趣返しでもある。
この小芝居で何人の貴族がどちらの派閥に揺れ動くのか・・・王家派か貴族資本主義派か。
「ルーファス殿、番様にダンスの申し込みをしても?」
「ああ、君は私の友人だからな。許そう」
このやり取りに周りはザワッとまた騒がしくなる。
番であるパートナーのダンス許可を出すことは、とても重い意味がある。
ほぼ有り得ないことを許可したという事は、公に自分の半身をその人物に預けられるほど信用しているという意味。
周りの貴族たちはルーファスとカイナを盗み見る様に凝視している。
「アカリ殿、お手を」
「ええ、よろしくお願いいたします」
カイナが美女の手を取りエスコートしてダンスホールの中央に陣取り曲に合わせて踊りだす。
ルーファスは笑顔のまま、2人の踊りを見ている。
周りはそんなルーファスとカイナに対する憶測で会話を飛び交わせている。
2人が踊りから戻るとカイナと作戦通りに夜会を抜け出す。
3人は会場を出ると直ぐにカイナの案内で人の居ない場所で立ち止まる。
「ルーファス殿、お知らせしたいことが、アカリ殿がこの国に来ているのです」
カイナの言葉にルーファスと美女が「はぁ?」と思わず声を上げる。
「どういうことだ?!アカリは連れてきてはいない!何があった?!」
「まさか、アルビーに乗って来たりしたのでは?」
有り得そうな予感にルーファスは眉間を押さえる。
「それが、ご本人いわく『置いていかれるのが嫌だから荷物に隠れて来た』とおっしゃっていて、こちらで身柄を預かっています」
カイナが申し訳なさそうに話すが、ルーファスは眉間に手を置いて怒りを鎮めようと格闘している。
「アカリはいつの間に入り込んだのか・・・アカリには一度説教が必要ですね、若」
美女がそう言い、ルーファスは特大のため息を吐く。
「すまないが、アカリを回収して帰る。案内してくれ」
「わかりました。兄上がアカリ殿を気に入ってしまい、城に留め置くことが出来なかったので城下町に部屋を取っています」
チッとルーファスが舌打ちをして、カイナは厩舎の方へ案内して馬車を回した。
3人は馬車に乗り込み城を後にする。
馬車の中でルーファスの不機嫌さにカイナも美女も黙るしかなかった。
城下町の宿屋が立ち並ぶ宿街に馬車を停め、カイナが1件の宿屋に案内すると、入り口でルーファスと美女が口元を押さえる。
「入るな!カイナ!」
ルーファスと美女が後ろに飛び退き、カイナも反射的に後ろに飛び退く。
「何かあったんですか?!」
カイナが何事かと2人を見る。
「酷い血の匂いがしている。それと強力な薬品の匂いがする」
「おそらく8人以上は血を流していますね。薬品はおそらく致死性のある物です」
ルーファスは口元を押さえてカイナの腕を引き、馬車へ戻ろうとしたときだった。
魔法で辺りが一斉に照らされた。
光に目を細めると、警備隊が宿を取り囲み3人は瞬時に身構える。
「ひっ捕らえろ!!」
そんな言葉が放たれ、3人目掛けて捕縛魔法が飛んでくるとルーファスがカイナの腕を取って跳躍する。
宿屋の屋上へ飛び乗り、ルーファスは周りを見下ろす。
美女の姿はなく、警備隊にも捕まっていない事から、ルーファスは心配なしと判断する。
「罠・・・か?」
ルーファスの言葉にカイナが目を見開く。
「私はそんな事は!」
「いや、君ではなく、別の誰かだ」
警備隊が2人の方へ照明魔法を放ち、ルーファスはカイナから手を離す。
ルーファスは口の中で短く魔法を唱え照明魔法に土魔法を覆いかぶせて光を消す。
「カイナ、逃げるぞ」
「しかし・・・」
「罠にかかって要らぬ罪を被りたいのか?」
「・・・わかりました」
2人が屋上を伝い走り出すと2人の逃げた逆方向で青い火柱が上がり、警備隊の悲鳴が上がる。
「どうやらシュテンが陽動で気を反らしてくれているらしい」
「大丈夫でしょうか?」
「あいつは【刻狼亭】の従業員でも強い部類だ。問題はない」
「馬車を置いてきましたが、あれで足が付きそうです」
「知らぬ存ぜぬで突き通せ」
2人が夜の暗がりに身を紛れ込ませると、美女こと、シュテンも撤収する。
3人は何食わぬ顔で夜会に戻り宿屋に行ってはいないというアリバイを作った。
そして夜会でグレンに連れられ深紅のドレスを着た朱里を目撃した。
シャンデリアの下を煌びやかな服装で男女が踊り、端では会話と立食を楽しんでいる人々で賑わっている。
白い着物をドレス風にアレンジしたドレスを着た黒髪黒目の美女に人々の目が奪われて、感嘆の声が漏れ聞こえる。
黒髪の美女をエスコートするルーファスは普通にタキシードではあったが、余所行き用の甘いマスクで美女に微笑み、たまに美女に耳元で話しかけている姿に貴婦人や令嬢達が黄色い声を扇子の奥で上げていた。
「東国というより、普通に他国の夜会の様だな」
「そうですね。ここまで他国かぶれしているとは予想外ですね」
ヒソヒソと囁き合いながら2人は笑顔で会話をして、参加者の顔を頭の中に入れた貴族図鑑と目の前の男を照らし合わせていく。
「あなたは【刻狼亭】のルーファス・トリニア殿ではありませんか!」
1人の男がルーファスに声を掛け、ルーファスは笑顔のまま頭の中で貴族図鑑をめくる。
「あなたはタケル・アイグレー伯爵だったな」
アッシュグレイのタキシードの男をにこやかに笑いながら「確か商業関係で一度接触があった奴だったな」と思い出す。
「そちらの美女はお噂の番様ですかな?」
「ええ。私の番のアカリです」
ルーファスは美女の腰に手を回しながら、小さく美女の指先にキスをする。
「番のアカリですわ。よろしくお願いいたします」
うふふと小さく笑いながら美女はルーファスに微笑んでからタケル伯爵に流し目をする。
「美しい方だ。ダンスに誘っても?」
そう申し込むタケル伯爵にルーファスは小さく肩をすくめる。
「悪いが、番の居る場合はダンスの申し込みは他国でもマナー違反だ。悪いが遠慮してくれ」
「ああ、そうだった。あまりの美しさに一瞬失念していたよ。申し訳ない」
タケル伯爵にルーファスは美女の腰を引き寄せて笑う。
「私の番は美しいからな」
「あら、旦那様お上手ですわね?」
美女も妖艶な笑みで薄く笑い、その様子を見ていた周りがまたざわつく。
ルーファスと美女はタケル伯爵に軽く挨拶を交わすとまた歩き出す。
「旦那様、演出過剰では?」
「仕方がないだろう?番の仲の良さはアピールしておくに限る」
小さくまた小声で囁き合いながら、2人は心の中で「早く帰りたい」でいっぱいだ。
ホールが騒がしくなり、騒がしくなった方をルーファスと美女が目線を向ければ正装をしたカイナが舞踏会の会場に妹のパールディアをエスコートして現れた。
カイナは会場をぐるりと見回し、ルーファスを見つける。
パールディアをその場に置き、近付いて挨拶をしてくる貴族を手で制止ながら、ルーファスの所に早足で駆け寄る。
ルーファスと美女はそんなカイナに張り付けた笑顔のまま出迎える。
「ルーファス殿、お久しぶりです。お話があります」
焦るカイナにルーファスは訝し気に思いながらも、作戦続行のまま少し周りに聞こえる声で話す。
「やぁ【勇者】カイナ、久しぶりだな。今回も君に会うのを楽しみにしていたんだ。私の番のアカリも会いたがっていてね、連れてきてしまったよ」
「お初にお目にかかりますわ。アカリでございます。旦那様が懇意になさっていると聞き及び会えるのを楽しみにしていましたの」
ルーファスと美女は営業スマイルよろしく見せかけの華やかさを振りまきながら喋る。
カイナも作戦を思い出し焦る心を静めながら笑顔を張り付ける。
「ようこそ東国へ。私もルーファス殿にお会いできるのを楽しみにしていました。ぜひ、この間の有意義なお話の続きをさせて下さい。番のアカリ様、カイナ・ヒイロ・ツグモです。お見知りおきを」
王家と【刻狼亭】は繋がりがあるのだと貴族たちにしっかりと印象付ける為に3人は演技を続ける。
ルーファスを招待しても使えるコマではなく、王家と【勇者】にとってのプラス材料だと印象付けるための小芝居だ。
【刻狼亭】を王家を馬鹿にするためだけに、こんな場所に連れ出してきた意趣返しでもある。
この小芝居で何人の貴族がどちらの派閥に揺れ動くのか・・・王家派か貴族資本主義派か。
「ルーファス殿、番様にダンスの申し込みをしても?」
「ああ、君は私の友人だからな。許そう」
このやり取りに周りはザワッとまた騒がしくなる。
番であるパートナーのダンス許可を出すことは、とても重い意味がある。
ほぼ有り得ないことを許可したという事は、公に自分の半身をその人物に預けられるほど信用しているという意味。
周りの貴族たちはルーファスとカイナを盗み見る様に凝視している。
「アカリ殿、お手を」
「ええ、よろしくお願いいたします」
カイナが美女の手を取りエスコートしてダンスホールの中央に陣取り曲に合わせて踊りだす。
ルーファスは笑顔のまま、2人の踊りを見ている。
周りはそんなルーファスとカイナに対する憶測で会話を飛び交わせている。
2人が踊りから戻るとカイナと作戦通りに夜会を抜け出す。
3人は会場を出ると直ぐにカイナの案内で人の居ない場所で立ち止まる。
「ルーファス殿、お知らせしたいことが、アカリ殿がこの国に来ているのです」
カイナの言葉にルーファスと美女が「はぁ?」と思わず声を上げる。
「どういうことだ?!アカリは連れてきてはいない!何があった?!」
「まさか、アルビーに乗って来たりしたのでは?」
有り得そうな予感にルーファスは眉間を押さえる。
「それが、ご本人いわく『置いていかれるのが嫌だから荷物に隠れて来た』とおっしゃっていて、こちらで身柄を預かっています」
カイナが申し訳なさそうに話すが、ルーファスは眉間に手を置いて怒りを鎮めようと格闘している。
「アカリはいつの間に入り込んだのか・・・アカリには一度説教が必要ですね、若」
美女がそう言い、ルーファスは特大のため息を吐く。
「すまないが、アカリを回収して帰る。案内してくれ」
「わかりました。兄上がアカリ殿を気に入ってしまい、城に留め置くことが出来なかったので城下町に部屋を取っています」
チッとルーファスが舌打ちをして、カイナは厩舎の方へ案内して馬車を回した。
3人は馬車に乗り込み城を後にする。
馬車の中でルーファスの不機嫌さにカイナも美女も黙るしかなかった。
城下町の宿屋が立ち並ぶ宿街に馬車を停め、カイナが1件の宿屋に案内すると、入り口でルーファスと美女が口元を押さえる。
「入るな!カイナ!」
ルーファスと美女が後ろに飛び退き、カイナも反射的に後ろに飛び退く。
「何かあったんですか?!」
カイナが何事かと2人を見る。
「酷い血の匂いがしている。それと強力な薬品の匂いがする」
「おそらく8人以上は血を流していますね。薬品はおそらく致死性のある物です」
ルーファスは口元を押さえてカイナの腕を引き、馬車へ戻ろうとしたときだった。
魔法で辺りが一斉に照らされた。
光に目を細めると、警備隊が宿を取り囲み3人は瞬時に身構える。
「ひっ捕らえろ!!」
そんな言葉が放たれ、3人目掛けて捕縛魔法が飛んでくるとルーファスがカイナの腕を取って跳躍する。
宿屋の屋上へ飛び乗り、ルーファスは周りを見下ろす。
美女の姿はなく、警備隊にも捕まっていない事から、ルーファスは心配なしと判断する。
「罠・・・か?」
ルーファスの言葉にカイナが目を見開く。
「私はそんな事は!」
「いや、君ではなく、別の誰かだ」
警備隊が2人の方へ照明魔法を放ち、ルーファスはカイナから手を離す。
ルーファスは口の中で短く魔法を唱え照明魔法に土魔法を覆いかぶせて光を消す。
「カイナ、逃げるぞ」
「しかし・・・」
「罠にかかって要らぬ罪を被りたいのか?」
「・・・わかりました」
2人が屋上を伝い走り出すと2人の逃げた逆方向で青い火柱が上がり、警備隊の悲鳴が上がる。
「どうやらシュテンが陽動で気を反らしてくれているらしい」
「大丈夫でしょうか?」
「あいつは【刻狼亭】の従業員でも強い部類だ。問題はない」
「馬車を置いてきましたが、あれで足が付きそうです」
「知らぬ存ぜぬで突き通せ」
2人が夜の暗がりに身を紛れ込ませると、美女こと、シュテンも撤収する。
3人は何食わぬ顔で夜会に戻り宿屋に行ってはいないというアリバイを作った。
そして夜会でグレンに連れられ深紅のドレスを着た朱里を目撃した。
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