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番外編 書籍化記念SS
休日は部下とお家でお料理を!
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家のキッチンで作業台に座り、シャマランと向かい合う。
「シャマランって、目が赤いのね」
「んー? オウギ族だからね。うちは皆こんな目だよ」
「オウギ族?」
わたしは首を傾げつつ、手の中の枝豆を剥く作業を続ける。
シャマランも同じように、枝豆の皮を剥く作業を手伝ってくれている。
これは厨房の食材仕入れ業者さんが、夏にいっぱい採れたからと大量にくれたもので、ボウル一杯分だけ、わたしのお料理用に貰ったものだ。
ちなみにシャマランは、その料理を食べる権利を獲得するために、休日なのに我が家に来てお手伝いしている。
「正式にはオウギバト族。まぁ多少血は混じっているから、オウギ族だけが名前に残っている感じかなー?」
「オウギバト……」
頭の中には公園のハトが「くるっぽー」と、首を前後に動かす映像が流れてしまうけど、きっとこっちじゃないのだろう。
「僕はそうでもないけど、尾羽が扇の形をしているんだよ」
「ああ。扇子みたいに広がる感じね。クジャクみたいな?」
「クジャク族みたいに、あそこまで派手じゃないよー」
笑ってシャマランは剥き終えた枝豆を口に入れて、すすすっと何個か殻つきのまま持っていきプチプチと口の先に入れて食べている。
茹でてあるから食べてもいいけど……
「シャマラン。つまみ食いは禁止」
ぺちんと手を叩いて、注意する。
このままの勢いでは、殻付きどころか剥いた豆まで食べつくされそうな勢いだ。
「美味しくて! ついね!」
「もう。豆だけでお腹いっぱいにするつもり? せっかくご飯を作るのに」
「それは別腹!」
いやいや、同じ腹だから。
玄関の方からカタンと音がして、台所にグーエンが顔を出す。
「おかえりなさーい。グーエン」
「ただいま。ヒナ」
我が家は小さな一軒家だから、帰ってすぐに顔を合わせられる距離が、二人の距離のようでとても良い感じ。
グーエンがただいまのキスをわたしの頬にして、買ってきてもらったパンを受け取る。
「お買い物ありがとう。あっ、ちゃんとパンの耳も切って貰ったんだね。しかも切った耳も貰ってる。グーエン偉い!」
「ふふっ、褒めて下さい……と、言いたいところですが、パン屋のマギーが『ヒナちゃんなら、パンの耳も下さいって言うわよ』と、入れてくれたのですよ」
流石、わたしがご贔屓しているパン屋のマギーさんである。
買ってきてもらったのは、食パンで、サンドイッチ用の薄切りの物だ。
わたしは冷蔵庫から、下処理をした剥きエビを取り出す。
「ヒナコ。パンに海老って、何作るの?」
「ふふーっ。わたしの世界の郷土料理だよ。長崎って場所の食べ物なの」
「ナガサキ? それでなにが出来るの?」
「ハトシって料理だよ。わたしも長崎には住んだことは無いのだけど、友達に教えてもらってね。パンとオカズが一緒に食べられる揚げパンみたいな感じかな?」
『海老と枝豆のハトシ』
海老の殻と背わたはすでに処理済み! 片栗粉をまぶして、塩で良く揉んでおいたの。冷蔵庫でそれを冷やしていた訳です。(大体十五分ほどで大丈夫)
水で洗い流し、ザルにあげて水気をよく切っておく。
水気を切ったら、みじん切りにする。
ボウルに卵白、片栗粉、料理酒、塩、白コショウ少々を入れて、エビのみじん切りと豆をよく揉みこむ。
食パンを広げて真ん中に具材を置き、上から食パンで挟み込んで端っこを押さえていく。
(キッチリやりたい人は、フォークやスプーンを使って、パンの端を押さえてね)
包み込んだら、半分に切る。
油で五分ほど揚げれば完成!!
ここでのポイントは、塩加減はお好みで。
あと、残った卵黄は色を気にしないのであれば、一緒に入れ込んでしまっても構わない。
今回は使わなかったので、デザート用のカスタードクリームに使用。
デザートは、パンの耳!!
パンの耳を残った油でカラッと揚げて、熱々のうちに砂糖をまぶしておく。
食べる時にカスタードを付けて食べてもオッケー。
まぁ、体重は気にしちゃいけないのよ?
「はぁーい。ハトシの完成!!」
「おおー! なんか前にヒナコが作ってたサツマアゲ? とかいうのに見た目が似てる」
「薩摩揚げも郷土料理ではあるね。薩摩と長崎は近いからねぇ」
わたしとシャマランが話していると、グーエンが横で青パパイヤを細切りにして豚肉と一緒に炒め始めた。
確かにハトシだけじゃご飯が足りないからね。グーエンもお料理が出来て我が家は安泰だ。
『パパイヤと豚の炒め物』
青パパイヤの皮を剥き、中の種を取り出して、細切りにしていき、薄い豚バラ肉を適度な大きさに切る。
後は炒めて、塩コショウとお醤油とみりんで味付け。
シンプルな野菜炒めかな?(わたしなら、面倒くさいから麺つゆでやってしまうところだ)
「あー、じゃあ僕もサラダぐらいは作ります!」
「おお! シャマランの手料理!」
「まぁ、構いませんけど。私としては、ヒナの可愛い手が料理を作ってくれるのを見ている方が、楽しいですけどね」
「グーエン隊長……僕が泣いてもいいんですか?」
「ヒナが泣かないのであれば、貴方が泣こうと喚こうと平気ですね」
「もぉー。グーエン、部下に優しくでしょ?」
わたし以外に塩対応なんだから、困った旦那様だ。
グーエンの塩対応に苦笑いしながら、シャマランが舌をペロッと出してキュウリとベーコンを冷蔵庫から取り出した。
どんな料理になるのだろう? と、ワクワクしながらシャマランの手料理を眺める。
『キュウリのベーコン巻き』
キュウリを三センチ幅に切り、半分に切る。
それをベーコンで巻きつける。
フライパンにマヨネーズを入れて、ベーコン巻きのキュウリを焼く。
そして黒コショウ。
完成。
「え? シャマラン……これサラダ?」
「どうせ冷えてから食べるんだから、サラダでしょ?」
「それをサラダと言い切れるのは、どうかと思いますけどね。ヒナもそう思いますよね?」
残念ながら、グーエンに同意してしまう。
これはサラダじゃないと思う。でも、味は悪くない。
うん。お酒のパパッとおつまみって感じ。
「何というか……シャマランらしいね」
「隊長。宿舎の男所帯に料理を求めないでください」
「ああ……あそこでは、そういう料理ですよね」
うんうんと、シャマランが頷き、グーエンも半目をしている。
一体宿舎の男性陣は、普段どんな事をしているのか気になる所ではある……が、足を踏み入れたら大変なことになりそうなので、そっとしておこう。
見ないでいいものってきっとあると思うの。
三人で料理を庭に運び、庭に用意した木のテーブルの上に並べる。
グーエンが冷たい飲み物を用意して、それぞれ椅子に座ると乾杯して食べ始める。
「うわっ! ヒナコ! これサクサクで中はモッチリしててうまっ!」
「枝豆がそれとなく、夏を思わせますね」
「えへへ。グーエンのパパイヤ炒めも美味しいし、シャマランのキュウリベーコンも美味しいよ。なんか、こう……お酒が飲みたい! って人の気分がわかるね」
「お酒いっちゃう? 僕飲めますよ!」
シャマランは十七歳、わたしは十九歳。
この国では十六歳で成人なので、一応飲めることは飲めるけど、わたしは二十歳を成人と思っているからパスだ。
ふたりは、ワインと麦の発砲酒で「美味しいですね」と舌つづみを打っている。
「こうした休日も、たまにはいいですね」
庭で食べて、心地よく風がなびくのを感じながら、グーエンにわたしとシャマランは「そうだね」と言って、青い空を見上げた。
そのうち他の人をもっと呼んで、庭でバーベキューや持ち寄りの料理でパーティーをするのも良いかもしれない。
「シャマランって、目が赤いのね」
「んー? オウギ族だからね。うちは皆こんな目だよ」
「オウギ族?」
わたしは首を傾げつつ、手の中の枝豆を剥く作業を続ける。
シャマランも同じように、枝豆の皮を剥く作業を手伝ってくれている。
これは厨房の食材仕入れ業者さんが、夏にいっぱい採れたからと大量にくれたもので、ボウル一杯分だけ、わたしのお料理用に貰ったものだ。
ちなみにシャマランは、その料理を食べる権利を獲得するために、休日なのに我が家に来てお手伝いしている。
「正式にはオウギバト族。まぁ多少血は混じっているから、オウギ族だけが名前に残っている感じかなー?」
「オウギバト……」
頭の中には公園のハトが「くるっぽー」と、首を前後に動かす映像が流れてしまうけど、きっとこっちじゃないのだろう。
「僕はそうでもないけど、尾羽が扇の形をしているんだよ」
「ああ。扇子みたいに広がる感じね。クジャクみたいな?」
「クジャク族みたいに、あそこまで派手じゃないよー」
笑ってシャマランは剥き終えた枝豆を口に入れて、すすすっと何個か殻つきのまま持っていきプチプチと口の先に入れて食べている。
茹でてあるから食べてもいいけど……
「シャマラン。つまみ食いは禁止」
ぺちんと手を叩いて、注意する。
このままの勢いでは、殻付きどころか剥いた豆まで食べつくされそうな勢いだ。
「美味しくて! ついね!」
「もう。豆だけでお腹いっぱいにするつもり? せっかくご飯を作るのに」
「それは別腹!」
いやいや、同じ腹だから。
玄関の方からカタンと音がして、台所にグーエンが顔を出す。
「おかえりなさーい。グーエン」
「ただいま。ヒナ」
我が家は小さな一軒家だから、帰ってすぐに顔を合わせられる距離が、二人の距離のようでとても良い感じ。
グーエンがただいまのキスをわたしの頬にして、買ってきてもらったパンを受け取る。
「お買い物ありがとう。あっ、ちゃんとパンの耳も切って貰ったんだね。しかも切った耳も貰ってる。グーエン偉い!」
「ふふっ、褒めて下さい……と、言いたいところですが、パン屋のマギーが『ヒナちゃんなら、パンの耳も下さいって言うわよ』と、入れてくれたのですよ」
流石、わたしがご贔屓しているパン屋のマギーさんである。
買ってきてもらったのは、食パンで、サンドイッチ用の薄切りの物だ。
わたしは冷蔵庫から、下処理をした剥きエビを取り出す。
「ヒナコ。パンに海老って、何作るの?」
「ふふーっ。わたしの世界の郷土料理だよ。長崎って場所の食べ物なの」
「ナガサキ? それでなにが出来るの?」
「ハトシって料理だよ。わたしも長崎には住んだことは無いのだけど、友達に教えてもらってね。パンとオカズが一緒に食べられる揚げパンみたいな感じかな?」
『海老と枝豆のハトシ』
海老の殻と背わたはすでに処理済み! 片栗粉をまぶして、塩で良く揉んでおいたの。冷蔵庫でそれを冷やしていた訳です。(大体十五分ほどで大丈夫)
水で洗い流し、ザルにあげて水気をよく切っておく。
水気を切ったら、みじん切りにする。
ボウルに卵白、片栗粉、料理酒、塩、白コショウ少々を入れて、エビのみじん切りと豆をよく揉みこむ。
食パンを広げて真ん中に具材を置き、上から食パンで挟み込んで端っこを押さえていく。
(キッチリやりたい人は、フォークやスプーンを使って、パンの端を押さえてね)
包み込んだら、半分に切る。
油で五分ほど揚げれば完成!!
ここでのポイントは、塩加減はお好みで。
あと、残った卵黄は色を気にしないのであれば、一緒に入れ込んでしまっても構わない。
今回は使わなかったので、デザート用のカスタードクリームに使用。
デザートは、パンの耳!!
パンの耳を残った油でカラッと揚げて、熱々のうちに砂糖をまぶしておく。
食べる時にカスタードを付けて食べてもオッケー。
まぁ、体重は気にしちゃいけないのよ?
「はぁーい。ハトシの完成!!」
「おおー! なんか前にヒナコが作ってたサツマアゲ? とかいうのに見た目が似てる」
「薩摩揚げも郷土料理ではあるね。薩摩と長崎は近いからねぇ」
わたしとシャマランが話していると、グーエンが横で青パパイヤを細切りにして豚肉と一緒に炒め始めた。
確かにハトシだけじゃご飯が足りないからね。グーエンもお料理が出来て我が家は安泰だ。
『パパイヤと豚の炒め物』
青パパイヤの皮を剥き、中の種を取り出して、細切りにしていき、薄い豚バラ肉を適度な大きさに切る。
後は炒めて、塩コショウとお醤油とみりんで味付け。
シンプルな野菜炒めかな?(わたしなら、面倒くさいから麺つゆでやってしまうところだ)
「あー、じゃあ僕もサラダぐらいは作ります!」
「おお! シャマランの手料理!」
「まぁ、構いませんけど。私としては、ヒナの可愛い手が料理を作ってくれるのを見ている方が、楽しいですけどね」
「グーエン隊長……僕が泣いてもいいんですか?」
「ヒナが泣かないのであれば、貴方が泣こうと喚こうと平気ですね」
「もぉー。グーエン、部下に優しくでしょ?」
わたし以外に塩対応なんだから、困った旦那様だ。
グーエンの塩対応に苦笑いしながら、シャマランが舌をペロッと出してキュウリとベーコンを冷蔵庫から取り出した。
どんな料理になるのだろう? と、ワクワクしながらシャマランの手料理を眺める。
『キュウリのベーコン巻き』
キュウリを三センチ幅に切り、半分に切る。
それをベーコンで巻きつける。
フライパンにマヨネーズを入れて、ベーコン巻きのキュウリを焼く。
そして黒コショウ。
完成。
「え? シャマラン……これサラダ?」
「どうせ冷えてから食べるんだから、サラダでしょ?」
「それをサラダと言い切れるのは、どうかと思いますけどね。ヒナもそう思いますよね?」
残念ながら、グーエンに同意してしまう。
これはサラダじゃないと思う。でも、味は悪くない。
うん。お酒のパパッとおつまみって感じ。
「何というか……シャマランらしいね」
「隊長。宿舎の男所帯に料理を求めないでください」
「ああ……あそこでは、そういう料理ですよね」
うんうんと、シャマランが頷き、グーエンも半目をしている。
一体宿舎の男性陣は、普段どんな事をしているのか気になる所ではある……が、足を踏み入れたら大変なことになりそうなので、そっとしておこう。
見ないでいいものってきっとあると思うの。
三人で料理を庭に運び、庭に用意した木のテーブルの上に並べる。
グーエンが冷たい飲み物を用意して、それぞれ椅子に座ると乾杯して食べ始める。
「うわっ! ヒナコ! これサクサクで中はモッチリしててうまっ!」
「枝豆がそれとなく、夏を思わせますね」
「えへへ。グーエンのパパイヤ炒めも美味しいし、シャマランのキュウリベーコンも美味しいよ。なんか、こう……お酒が飲みたい! って人の気分がわかるね」
「お酒いっちゃう? 僕飲めますよ!」
シャマランは十七歳、わたしは十九歳。
この国では十六歳で成人なので、一応飲めることは飲めるけど、わたしは二十歳を成人と思っているからパスだ。
ふたりは、ワインと麦の発砲酒で「美味しいですね」と舌つづみを打っている。
「こうした休日も、たまにはいいですね」
庭で食べて、心地よく風がなびくのを感じながら、グーエンにわたしとシャマランは「そうだね」と言って、青い空を見上げた。
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