やさぐれモードの私はもふもふ旦那様を溺愛中

ろいず

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2章

幸せな二人 ※R18

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「はひ……っ、んっ、ふぁっ、あぁっ」
「悦い? リトのココがもうびしょ濡れだ」

 パンツの中で秘所に当てがわれた指の動きに、早くイカせて欲しくてコクコクと素直に頭を上下に振る。
あと少しでイキそうで、息が上がって背中越しに感じるイクシオンの吐息にすら、ゾクゾクと感じてしまう。
くちゅりと指が動いて、「はぅんっ」と喉を鳴らして仰け反ってイクシオンの肩に頭をくっつける。

「イクス、あ、ぁ、イッちゃぅ、イカせてぇ……はぁ、ん」
「イキたい?」
「んっ、お願いぃ~、早く、ぁ、ぁ、どうにか、してぇ」
「じゃあ、リトからキスして」
「ふぁ……んっ、ぁ」

 近付いてきたイクシオンの顔に、少し上を向いて唇を重ねると、割れ目で上下に動く指が奥へ入り込んで、自分の指では届かない奥の方をコツンと指で刺激される。
ビクンと腰が引きそうになるけれど、イクシオンを背もたれにしている様な状態で後ろに下がる事も出来ず、キスをしながらその刺激で昇りつめた快感が弾けて、絶頂に達して体が小刻みに震え、蜜口からはとろりと淫蜜が下肢を流れていく。

「はぁー、はぁー……、お腹、ピクピクする……」
「フフッ、リトのイク時の顔が、可愛い」
「……もぅ、はぁ、んっ、エッチ……」

 パンツの中から手を抜き取って、ついでとばかりにパンツが下にさげられて抜き取られる。
イクシオンと唇を重ねながらベッドの上に押し倒されて、ワンピースを脱がされながら腕や手の甲にキスをされて、私もイクシオンの服に手をかける。
ベストにシャツにアメジスト色のポーラー・タイにズボン。
まずはポーラー・タイのアメジストを下にさげて、紐を緩めて首から外す。
ベストのボタンを外していると、イクシオンがシャツのカフスボタンを外しながら、私のおでこにキスを落とす。

「イクスは、おでこの結婚印にキスするの、好きだよね」
「目に見える結婚の印だからね。嬉しくてね」
「私も、イクスの手に結婚印があるの、凄く嬉しいよ」

 目を細めてお互いに笑って、キスをして「ああ、幸せだな」って凄く思う。
彼が私を溺愛しているように、私も彼を溺愛しているから、相思相愛かな? と、思わないでもない。
まぁ、キスが段々と深くなってチュウチュウ吸われるのは、少し息が切れるからソフトなキスでお願いしたいけど、何というか、とろけさせられて体がグズグズにされちゃう感じだ。

「んっ、ぁ、……んっ、ん」
「ん、リト……リト」
「ふぁ、ぁぁ、ん、んぅ」

 キスの間にも足のつけ根から、とっぷりと蜜が溢れて、またイクシオンの手が蜜口で抜き差しされ、イッたばかりの蜜壺はすぐにキューッと切なく疼いて快感に昇りつめていく。
太股をくっつけて、もじもじと左右に動かしてやり過ごそうとしたけど、私はあっけなくイカされてしまって、キスしながらイクのを覚えさせられているようで……今度からキスしたら、下着が濡れてるなんてなったら嫌だなぁ。

「リトの目が潤んでいるのが、凄くそそられる」
「はぅ……、はぁ、ふぅ……目……?」
「とろんとして、目が切なげに訴えてて、色香が増してる」

 そんな目はした覚えはないけど、でもイクシオンの目もたまに発情してると変わるから、私も変わっていたりするのかな?
まぁ、銀色に光りはしないだろうけど……
服を脱ぎ捨てたイクシオンが足の間に体を割り込ませる。

「挿入れてもいいかい? 多分、止められても止まらないだろうけど」
「はい……。イクスに、私も抱いて欲しいから、きて……」
「リト、愛してるよ」

 小さく頷いて、自分の口の大胆さに少しドギマギしながら、押し当てられた熱い昂ぶりが自分の中に入って来るのを感じて、ベッドのシーツを握りしめる。
圧迫感で体の中が押し上げられちゃいそう。

「あっくぅ、イクス、ぁ、ぁ、イクス」
「リトに名前を呼ばれると、下半身にクる……、っ」
「ふぁっ、あぁ、大き……っ、硬い、ょ、んうぅ」

 熱量を増した男根に、唇を震わせてハクハクさせながらイクシオンを見つめると、イクシオンも苦悶の表情で「頼むから、煽らないでくれ」と、シーツを握りしめていた私の手に指を絡めて、おでこにキスを落とす。
キュンッと胸が高鳴って、蜜壺もキュンッと連動してしまうと、イクシオンが動きを止めて、「ガリュウが一匹、ガリュウが二匹……」と訳の分からない事を口にする。

「ガリュウ、さん? んくっ、んんっ」

 唇を塞がれて、口腔内に舌が侵入して下を絡めてチュウッと吸われた。

「リト、ベッドの上では、オレ以外の名前を呼んではいけないよ?」
「んっ、はぁ、はぁ、はひ……」

 先にガリュウさんの名前を口にしたのは、イクシオンの方なんだけど、それは関係ないらしい。
理不尽な気もするけど、でもイクシオンがベッドの上で女性の名前を口にしたら、私も嫌だから頷いておいた。
最奥まで亀頭が押し上げて到達すると、子宮口と亀頭がぶつかって、はぁ、と吐息を漏らすと、奥から蜜口までゆっくり引かれては奥へと戻り、繰り返される刺激にピクピクと体が快感に震える。

「ふ、あ、ぁ、やんんんっ、お腹、ゾクゾクする。ひぅっ」
「オレも、リトがギュウギュウ締める度に、腰がゾクッとして、自分を抑えるのが大変だよ」
「はふっ、ごめ、さぃ、あぅ、んんっ、でも、ゾクゾクするぅ」
「謝らなくて良いよ。感じるままに感じてくれたらいいからね」
「あっ、う、あっ、ぁっ、ん、気持ち、イイの、イクスの、気持ちイイ」

 内壁を行き来する肉棒の気持ち良さに、息が上がり始めて、断続的な甘い声が漏れていく。
優しくしてと言ったからか、ゆっくりと動いてくれて、でも、ゆっくりと快感を与えられてゾクゾクする感覚に、早くイキたいと喘いでしまう私もいる。
どちらを選んでも、結局は乱れて喘いじゃうんだから、どうしようもない。

「イクス、一緒にイッて……お願い、んっ、んっ」
「わかった。リト、キスしながらイこうか」

 頷くと口づけが交わされて、キューッと蜜壺が疼いて腰が動く度に、漏れそうになる声はイクシオンの口の中に吸い込まれていって、気持ち良さが下腹部に集まって、高まった快感が弾けてイクのと同時に、奥で熱い飛沫がドクドクと広がっていった。

 ハァハァと息を整えながらイクシオンを見上げると、イクシオンも息を整えていて、私の視線に気付くと目を細めて笑って、おでこにキスをする。
私、愛されすぎ……かな?

「イクス……えへへ、一緒にイッちゃった……照れる」
「ん、可愛いよ」

 イクシオンに首筋にキスをされて、「ふぁっ」と声を出せば、まだ中に入っている物が質量を増した。
優しく抱かれて、少し余裕があったせいなのか……首筋にキスを繰り返されて、喘いでいるうちに元気を取り戻した彼の息子さんに「もう駄目」「無理ぃ」とヒンヒン啼かされて、優しいのは最初だけだった~っと私が騒いだのは二日後。
なぜ二日後? それは抱き潰されて一日意識がふわふわしていたからだよ。
私がふわふわとトリップしてしまっている間、イクシオンは私の傍から離れなかった。

「リト、子供が出来ていると良いな」

 優しく私のお腹を撫でて、そう呟いては私の体にキスして、少し回復した私とイチャイチャしていた。
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