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2章
君に焦がれて
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イクシオンにどんな歌なのかを聞かれて、記憶の中にある『君に焦がれて』を口ずさむ。
お祖父ちゃんがお祖母ちゃんとよく歌っていて、お祖母ちゃんが亡くなった後は、お祖父ちゃんは口ずさむことはあまりなくなったけど、結構甘々なラブソングだ。
「~君を想えば、例え遠く離れていても、なにも辛くは無い~君の髪に、君の瞳に、君の唇に、恋をしている僕の気持ちが君へと届くように~ って、感じの歌でね」
『ん? おっ、賢者召喚か? おいおい、指くらいしか入りゃせんぞ?』
聞きなれた声が近くからして、手に持っていた白い紙から節くれだった指がニョコニョコ動いている。
「なんだコレは……?」
「えーと、多分、お祖父ちゃん……?」
『おっ、李都か? 祖父ちゃんだぞ! 元気にしとったか?』
ひええぇぇ~白い紙から指が出た状態でのシュールな状態での会話である。
イクシオンも少し引いている……わかる、私も身内じゃなきゃ一歩引き下がりたい!
「お祖父ちゃん、『君に焦がれて』を歌ったんだけど……賢者召喚って、歌なの?」
『あー、そういえば書き換えとったな……』
「お祖父ちゃん……何してるのー……」
『それより、召喚陣が小さいぞ?』
「だったら、直ぐに大きい物を書き直ししよう。リト、少しお爺様と会話を繋げていてくれ」
イクシオンが食堂室のテーブルクロスの上に、ゲッちゃんの食べ残した木の実で召喚陣を人一人分の輪の大きさで描いていく。
結構細かい召喚陣なのに、よく紙を見ずに描けるものだよねぇ……凄い。
『今の男の声は?』
「あっ、お父さん。今の人が私の旦那様のイクスだよ」
『……そうか』
あー、お父さんがピリピリしている感じがするのは気のせいかな? 気のせいじゃなさそうだなー……
イクシオンを見れば、少し耳をこちらに向けてピクピク動かしている。
「お父さん、お母さんは元気?」
『ああ。元気にしている』
『日都留、いい加減にワシに代わらんか!』
『父さんは黙っててください』
「まぁまぁ、二人共、喧嘩しないでよー……って、いうか、賢者召喚しちゃっていいの? 少し口ずさんでいただけなんだけど?」
なんだか召喚する流れになりかけているけど、大丈夫なんだろうか?
『絵李果とも話し合ったんだが、そちらの世界へ引っ越そうかと思っている』
「え? えええぇぇ!? なに言ってるのー!?」
『うちは親戚は居ないし、家族は李都とお祖父ちゃんだけだろう? 家族は一緒の方が良いだろう?』
「でも、便利な世界じゃないんだよ?」
『そんな物は何とでもなる』
「うーん、でも家とかどうするの?」
『それに関しては、我々が居なくなったら、お祖父ちゃんの知り合いが処分してくれる』
「えっと、じゃあ、荷物とか色々準備して……こっちも召喚陣をもう少し大きく描いてもらうから」
『なら、三十分後に』
イクシオンを見上げれば、頷いて新しいテーブルクロスを用意させて、ビブロースさんにペンキを持って来させている。
私は腕時計をセットして、召喚陣が描き上がるのを待っていた。
しかし、三十分後とは言ったけど、あっちとこっちでは時間の誤差がある事を話していなかった。
大丈夫だろうか?
「リト、描き上がった。どうする?」
「五分前だけど、時間の誤差があるかもしれないから、呼び出してみるね」
再び、『君に焦がれて』を口ずさんで歌うと、新しく描いた召喚陣から、本棚がヌッと出てくる。
これはなんだー!? というか、お父さんに作った本棚……?
まさか……本を持ってくる気なのー!?
ズシンッと本棚が現れて、慌ててビブロースさんとイクシオンが脇に避けると、次々にポイポイとトランクや家具が召喚陣から出てくる。
「ちょっとー! お父さん達なにこれ!?」
『生活必需品だ』
「本棚の本は生活必需品じゃないよねー!?」
『生活必需品だ』
……駄目だ。お父さんの中で本は生活必需品のカテゴリーから動かない。
公爵家の食堂室が、我が家の家具に侵食されている気がするのは私だけだろうか?
少し額を手で覆っていると、「李都~」と、お祖父ちゃんが元気に手を振って出てきた。
その後で、お父さんとお母さんが抱き合いながら出てきた。
感動の再会と行きたいけど……この荷物をどうすれば良いのか……?
「李都~、お母さん来ちゃった~」
「お母さん、いらっしゃい……かな?」
いつも通りのお母さんで、別れた時とそんなに変わってない。むしろ、お母さんの腕に抱かれているモフモフの茶色い毛玉ちゃんが、私はすごーく気になる。
「お母さん、その子なに? 犬飼ったの!?」
「そうなのー。李都が居なくなって、ボン助も居なくなったしで、日都留さんが拾ってきたの。名前は姫ちゃんよ」
「ふわぁ~、可愛いッ! 女の子? 姫ちゃん、お姉ちゃんだよー」
「キュウン」
うぐっ! なにこの可愛い子!!
まだ子犬みたいで可愛いミックス犬!!
あのお父さんが犬を拾ってくるなんて、でも、こんなに可愛かったら仕方がない。うん、拾っちゃうよね。
「李都、誰が、お前の旦那なんだ?」
「あ、お父さん、お母さん、お祖父ちゃん、紹介するね。この人が私の旦那様のイクスだよー」
私がイクシオンに抱きついて紹介すると、イクシオンが拳を左胸の上に当てて、綺麗にお辞儀をする。
「リトの夫、イクシオン・エディクス・セラ・ヴインダムです。お見知りおきを」
そしてイケメンの微笑みである。ぐはっ、イクシオンやっぱり格好いい!!
「まぁ~、イケメンだわぁ。日都留さん、外国俳優みたいよー」
「鴨根日都留、李都の父親だ。こちらは妻の絵李果」
「ヒヅル様とエリカ様ですね。ようこそ、我が公爵家へ」
「ワシは『賢者』の鴨根栄三だ。見知りおくといい」
「お祖父ちゃん、なんか偉そうだよ。ふふっ」
お祖父ちゃんが片眉を上げて笑ってみせて、お茶目なところは変わらない。
お父さんは相変わらず無表情に近いけど、お母さんもちょっとお化粧濃い気がするけど、変わり無さそう。
イクシオンを見上げれば、私の視線に気付いて微笑み返してくれる。
でも、いきなりこんなに家族総出で押しかけて大丈夫だったんだろうか?
お祖父ちゃんがお祖母ちゃんとよく歌っていて、お祖母ちゃんが亡くなった後は、お祖父ちゃんは口ずさむことはあまりなくなったけど、結構甘々なラブソングだ。
「~君を想えば、例え遠く離れていても、なにも辛くは無い~君の髪に、君の瞳に、君の唇に、恋をしている僕の気持ちが君へと届くように~ って、感じの歌でね」
『ん? おっ、賢者召喚か? おいおい、指くらいしか入りゃせんぞ?』
聞きなれた声が近くからして、手に持っていた白い紙から節くれだった指がニョコニョコ動いている。
「なんだコレは……?」
「えーと、多分、お祖父ちゃん……?」
『おっ、李都か? 祖父ちゃんだぞ! 元気にしとったか?』
ひええぇぇ~白い紙から指が出た状態でのシュールな状態での会話である。
イクシオンも少し引いている……わかる、私も身内じゃなきゃ一歩引き下がりたい!
「お祖父ちゃん、『君に焦がれて』を歌ったんだけど……賢者召喚って、歌なの?」
『あー、そういえば書き換えとったな……』
「お祖父ちゃん……何してるのー……」
『それより、召喚陣が小さいぞ?』
「だったら、直ぐに大きい物を書き直ししよう。リト、少しお爺様と会話を繋げていてくれ」
イクシオンが食堂室のテーブルクロスの上に、ゲッちゃんの食べ残した木の実で召喚陣を人一人分の輪の大きさで描いていく。
結構細かい召喚陣なのに、よく紙を見ずに描けるものだよねぇ……凄い。
『今の男の声は?』
「あっ、お父さん。今の人が私の旦那様のイクスだよ」
『……そうか』
あー、お父さんがピリピリしている感じがするのは気のせいかな? 気のせいじゃなさそうだなー……
イクシオンを見れば、少し耳をこちらに向けてピクピク動かしている。
「お父さん、お母さんは元気?」
『ああ。元気にしている』
『日都留、いい加減にワシに代わらんか!』
『父さんは黙っててください』
「まぁまぁ、二人共、喧嘩しないでよー……って、いうか、賢者召喚しちゃっていいの? 少し口ずさんでいただけなんだけど?」
なんだか召喚する流れになりかけているけど、大丈夫なんだろうか?
『絵李果とも話し合ったんだが、そちらの世界へ引っ越そうかと思っている』
「え? えええぇぇ!? なに言ってるのー!?」
『うちは親戚は居ないし、家族は李都とお祖父ちゃんだけだろう? 家族は一緒の方が良いだろう?』
「でも、便利な世界じゃないんだよ?」
『そんな物は何とでもなる』
「うーん、でも家とかどうするの?」
『それに関しては、我々が居なくなったら、お祖父ちゃんの知り合いが処分してくれる』
「えっと、じゃあ、荷物とか色々準備して……こっちも召喚陣をもう少し大きく描いてもらうから」
『なら、三十分後に』
イクシオンを見上げれば、頷いて新しいテーブルクロスを用意させて、ビブロースさんにペンキを持って来させている。
私は腕時計をセットして、召喚陣が描き上がるのを待っていた。
しかし、三十分後とは言ったけど、あっちとこっちでは時間の誤差がある事を話していなかった。
大丈夫だろうか?
「リト、描き上がった。どうする?」
「五分前だけど、時間の誤差があるかもしれないから、呼び出してみるね」
再び、『君に焦がれて』を口ずさんで歌うと、新しく描いた召喚陣から、本棚がヌッと出てくる。
これはなんだー!? というか、お父さんに作った本棚……?
まさか……本を持ってくる気なのー!?
ズシンッと本棚が現れて、慌ててビブロースさんとイクシオンが脇に避けると、次々にポイポイとトランクや家具が召喚陣から出てくる。
「ちょっとー! お父さん達なにこれ!?」
『生活必需品だ』
「本棚の本は生活必需品じゃないよねー!?」
『生活必需品だ』
……駄目だ。お父さんの中で本は生活必需品のカテゴリーから動かない。
公爵家の食堂室が、我が家の家具に侵食されている気がするのは私だけだろうか?
少し額を手で覆っていると、「李都~」と、お祖父ちゃんが元気に手を振って出てきた。
その後で、お父さんとお母さんが抱き合いながら出てきた。
感動の再会と行きたいけど……この荷物をどうすれば良いのか……?
「李都~、お母さん来ちゃった~」
「お母さん、いらっしゃい……かな?」
いつも通りのお母さんで、別れた時とそんなに変わってない。むしろ、お母さんの腕に抱かれているモフモフの茶色い毛玉ちゃんが、私はすごーく気になる。
「お母さん、その子なに? 犬飼ったの!?」
「そうなのー。李都が居なくなって、ボン助も居なくなったしで、日都留さんが拾ってきたの。名前は姫ちゃんよ」
「ふわぁ~、可愛いッ! 女の子? 姫ちゃん、お姉ちゃんだよー」
「キュウン」
うぐっ! なにこの可愛い子!!
まだ子犬みたいで可愛いミックス犬!!
あのお父さんが犬を拾ってくるなんて、でも、こんなに可愛かったら仕方がない。うん、拾っちゃうよね。
「李都、誰が、お前の旦那なんだ?」
「あ、お父さん、お母さん、お祖父ちゃん、紹介するね。この人が私の旦那様のイクスだよー」
私がイクシオンに抱きついて紹介すると、イクシオンが拳を左胸の上に当てて、綺麗にお辞儀をする。
「リトの夫、イクシオン・エディクス・セラ・ヴインダムです。お見知りおきを」
そしてイケメンの微笑みである。ぐはっ、イクシオンやっぱり格好いい!!
「まぁ~、イケメンだわぁ。日都留さん、外国俳優みたいよー」
「鴨根日都留、李都の父親だ。こちらは妻の絵李果」
「ヒヅル様とエリカ様ですね。ようこそ、我が公爵家へ」
「ワシは『賢者』の鴨根栄三だ。見知りおくといい」
「お祖父ちゃん、なんか偉そうだよ。ふふっ」
お祖父ちゃんが片眉を上げて笑ってみせて、お茶目なところは変わらない。
お父さんは相変わらず無表情に近いけど、お母さんもちょっとお化粧濃い気がするけど、変わり無さそう。
イクシオンを見上げれば、私の視線に気付いて微笑み返してくれる。
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