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2章
新婚さんの朝 ※R18
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私はシーツに包まって、メソメソと泣いていた。
泣いていても、声はかすれているし、腰は痛いし、全身の筋肉がストライキを起こしている感じだ。
初夜で抱き潰されるなんて思ってなかった……
イクシオンと初めての夫婦の営みをしたんだけど、初めてだし未知の領域だったから、痛かったけど……まぁ、体を一つに繋げられたのは良かった……と、思う。
問題はこの後だった。
「あっ、もっ、もっと、あんっ、あああっ」
体位を変えて、イクシオンに何度も熱い楔を最奥に穿たれながら、私は嬌声を上げて治まらない最奥の悦楽した疼きを止められず、イクシオンに「もっと」と強請って善がり乱れてしまったのだ。
何度も放たれた白濁は、下肢を汚しベッドのシーツは私が初めて抱かれた事を示すように赤い染みと、愛液と精液まみれでドロドロのぐしゃぐしゃ状態。
「やっ、やぁ……っ、体の奥、熱い……ッ、あくぅ……イクス、あっ、怖い」
「大丈夫だから、もっと乱れていいよ。これは番同士だと仕方が無いんだから」
「あふっ、ああっ、番、なんで? ひゃんっ」
ぐちゅぐちゅと音を立てて下から突き上げられて、私はフルフルと体を小刻みに震わせて何度目とも知れない絶頂で、クラクラと目の前が真っ白になっていた。
「番同士だと体の相性が凄すぎて、初夜でこうなってしまうものだからね。普通は結婚式前までにお互いに慣らしていくんだが、アーデルカに接近禁止されていたから、キスぐらいでしか慣れさせていってないからな」
な、なんだそれはっ!? でも、少し納得した。
初めてでこんなに乱れて、体は疲れ切っているのに、次から次に欲しくて堪らないなんて、私はとんだエッチな体の持ち主かと思ってしまっていたよ。
イクシオンにエッチな子だと思われているんじゃないかって……不安もあったのに。
チュッと首筋に後ろからキスをされて、身じろぐと私の中に挿入れられている男根の先端がゴリッと奥に当たって、「あん_ッ」と、声が出てヒクヒクと媚肉が戦慄いてキュウキュウと切なく、また快感を欲しがってうごめいていた。
「初夜で抱き潰すのは可哀想かと思っていたけど、慣れさせていても、きっと抱き潰していただろうから、関係は無いかな?」
「あんっ、あっ、イクス、もっ、変になっちゃう、もっ、やめ、ああああんっ」
また下からの突き上げに揺さぶられて、快感の波にただ翻弄されて乱れていき、言葉通り、抱き潰された……
真新しいシーツの上に寝かされて、体を清めて貰ったけど、泣きすぎて目の周りはヒリヒリするし、お腹はまだ中に違和感のような挿入されたままな疼きが残っているし、喉はカラカラ……
イクシオンが「食事にしようか?」と言って、立ち上がり、私も立ち上がろうとしたら、私の足はカクンッと力なくベッドの上に膝をついた。
「ああ、腰が抜けてるみたいだな。持ってきてあげるから、リトは良い子でここに居て」
「腰……はぅっ……」
おでこにキスを落としてから、ガウンを着てイクシオンが部屋を出て行って、メソメソしながらシーツに芋虫状態になってしまったのが、今現在の私である。
本当なら、新婚さんの朝はもう少し可愛らしいものだと思っていたのに、声のかすれた新妻は腰砕けでベッドから起き上がれないとは、これ如何に?
確かに、エッチは痛いのは最初だけで、気持ち良さはあった……でも、激し過ぎて乱れ過ぎた。
もう羞恥心で死にそう……
せめて、番同士のエッチがあんなに理性を無くしてしまうものなら説明が欲しかった。
閨教育でもそんな事言われなかったし、アーデルカさんも名前を呼んでのキスを禁止するより先に、こっちの方を教えて欲しかったッ!!
ベッドの上でシーツに包まって、ふぅと息を吐いて、でも、嫌でも無かった……と、思ってしまったのは惚れてしまった弱みなんだろうか?
「洋服、着なきゃ……」
さすがに裸にシーツでいるわけにもいかない。
この部屋が寝室なら、クローゼットとかに服があるのかな? そろそろとベッドに手をついて床に足をつけると、ぺたんと床に座り込む。
やっぱりまだ力が入らなくて、腰が抜けてる……
「リト? 床に座り込んで大丈夫?」
「イクス、私の着替えを取って欲しいんだけど、いい?」
食事の載ったトレイを持ってイクシオンが部屋に戻ってきて、トレイをベッドサイドチェストに置くと、私をお姫様抱っこで抱き上げて、チュッチュッと唇やおでこにキスをして、ベッドの上に下ろしてくれた。
「少し待ってて、着替えを用意するから」
「うん。ごめんね」
「気にしない。リトがそうなったのはオレのせいでもあるから」
クローゼットをイクシオンが漁り、少し困った顔で「参ったな」と声を出す。
「どうしたの?」
「この寝室のクローゼット、夜着しか入ってない」
「夜着? 別に着れるなら何でもいいよ?」
「こういうのばかりだけど?」
そう言って、イクシオンが手にしたのは、透けたネグリジェ……
ちょっ! お屋敷のメイドさん達なんて物をクローゼットに入れてるんだーっ!!
「無理ッ!」
「だろうな。まぁ、たまに着て欲しいけど」
「あうっ……善処しま、す……」
仕方なく、二人きりなのもあって、裸にシーツを巻き付けたまま、イクシオンにご飯を食べさせて貰った。
何か分からないけど、「あーん」と言われて、しっとりとしたフルーツサンドを口に入れられ、鳥の雛状態で「あーん」と食べさせられ続けていた。
イクシオンにもお返しにハム入りのサンドイッチを「あーん」とすると、尻尾がふりふりと揺れて、とても可愛かった。
二人で横に並んで寄り添って、モーニングティーを飲んで、なんだか幸せで自然と口元に笑みが浮かぶ。
「リトとずっと、こうしたかった」
「うん。幸せだね」
「リト、愛してるよ」
「私もイクスの事、好きだよ」
唇を合わせて、微笑み合ってくすぐったい気持ちで、暫く二人でそのままで居た。
泣いていても、声はかすれているし、腰は痛いし、全身の筋肉がストライキを起こしている感じだ。
初夜で抱き潰されるなんて思ってなかった……
イクシオンと初めての夫婦の営みをしたんだけど、初めてだし未知の領域だったから、痛かったけど……まぁ、体を一つに繋げられたのは良かった……と、思う。
問題はこの後だった。
「あっ、もっ、もっと、あんっ、あああっ」
体位を変えて、イクシオンに何度も熱い楔を最奥に穿たれながら、私は嬌声を上げて治まらない最奥の悦楽した疼きを止められず、イクシオンに「もっと」と強請って善がり乱れてしまったのだ。
何度も放たれた白濁は、下肢を汚しベッドのシーツは私が初めて抱かれた事を示すように赤い染みと、愛液と精液まみれでドロドロのぐしゃぐしゃ状態。
「やっ、やぁ……っ、体の奥、熱い……ッ、あくぅ……イクス、あっ、怖い」
「大丈夫だから、もっと乱れていいよ。これは番同士だと仕方が無いんだから」
「あふっ、ああっ、番、なんで? ひゃんっ」
ぐちゅぐちゅと音を立てて下から突き上げられて、私はフルフルと体を小刻みに震わせて何度目とも知れない絶頂で、クラクラと目の前が真っ白になっていた。
「番同士だと体の相性が凄すぎて、初夜でこうなってしまうものだからね。普通は結婚式前までにお互いに慣らしていくんだが、アーデルカに接近禁止されていたから、キスぐらいでしか慣れさせていってないからな」
な、なんだそれはっ!? でも、少し納得した。
初めてでこんなに乱れて、体は疲れ切っているのに、次から次に欲しくて堪らないなんて、私はとんだエッチな体の持ち主かと思ってしまっていたよ。
イクシオンにエッチな子だと思われているんじゃないかって……不安もあったのに。
チュッと首筋に後ろからキスをされて、身じろぐと私の中に挿入れられている男根の先端がゴリッと奥に当たって、「あん_ッ」と、声が出てヒクヒクと媚肉が戦慄いてキュウキュウと切なく、また快感を欲しがってうごめいていた。
「初夜で抱き潰すのは可哀想かと思っていたけど、慣れさせていても、きっと抱き潰していただろうから、関係は無いかな?」
「あんっ、あっ、イクス、もっ、変になっちゃう、もっ、やめ、ああああんっ」
また下からの突き上げに揺さぶられて、快感の波にただ翻弄されて乱れていき、言葉通り、抱き潰された……
真新しいシーツの上に寝かされて、体を清めて貰ったけど、泣きすぎて目の周りはヒリヒリするし、お腹はまだ中に違和感のような挿入されたままな疼きが残っているし、喉はカラカラ……
イクシオンが「食事にしようか?」と言って、立ち上がり、私も立ち上がろうとしたら、私の足はカクンッと力なくベッドの上に膝をついた。
「ああ、腰が抜けてるみたいだな。持ってきてあげるから、リトは良い子でここに居て」
「腰……はぅっ……」
おでこにキスを落としてから、ガウンを着てイクシオンが部屋を出て行って、メソメソしながらシーツに芋虫状態になってしまったのが、今現在の私である。
本当なら、新婚さんの朝はもう少し可愛らしいものだと思っていたのに、声のかすれた新妻は腰砕けでベッドから起き上がれないとは、これ如何に?
確かに、エッチは痛いのは最初だけで、気持ち良さはあった……でも、激し過ぎて乱れ過ぎた。
もう羞恥心で死にそう……
せめて、番同士のエッチがあんなに理性を無くしてしまうものなら説明が欲しかった。
閨教育でもそんな事言われなかったし、アーデルカさんも名前を呼んでのキスを禁止するより先に、こっちの方を教えて欲しかったッ!!
ベッドの上でシーツに包まって、ふぅと息を吐いて、でも、嫌でも無かった……と、思ってしまったのは惚れてしまった弱みなんだろうか?
「洋服、着なきゃ……」
さすがに裸にシーツでいるわけにもいかない。
この部屋が寝室なら、クローゼットとかに服があるのかな? そろそろとベッドに手をついて床に足をつけると、ぺたんと床に座り込む。
やっぱりまだ力が入らなくて、腰が抜けてる……
「リト? 床に座り込んで大丈夫?」
「イクス、私の着替えを取って欲しいんだけど、いい?」
食事の載ったトレイを持ってイクシオンが部屋に戻ってきて、トレイをベッドサイドチェストに置くと、私をお姫様抱っこで抱き上げて、チュッチュッと唇やおでこにキスをして、ベッドの上に下ろしてくれた。
「少し待ってて、着替えを用意するから」
「うん。ごめんね」
「気にしない。リトがそうなったのはオレのせいでもあるから」
クローゼットをイクシオンが漁り、少し困った顔で「参ったな」と声を出す。
「どうしたの?」
「この寝室のクローゼット、夜着しか入ってない」
「夜着? 別に着れるなら何でもいいよ?」
「こういうのばかりだけど?」
そう言って、イクシオンが手にしたのは、透けたネグリジェ……
ちょっ! お屋敷のメイドさん達なんて物をクローゼットに入れてるんだーっ!!
「無理ッ!」
「だろうな。まぁ、たまに着て欲しいけど」
「あうっ……善処しま、す……」
仕方なく、二人きりなのもあって、裸にシーツを巻き付けたまま、イクシオンにご飯を食べさせて貰った。
何か分からないけど、「あーん」と言われて、しっとりとしたフルーツサンドを口に入れられ、鳥の雛状態で「あーん」と食べさせられ続けていた。
イクシオンにもお返しにハム入りのサンドイッチを「あーん」とすると、尻尾がふりふりと揺れて、とても可愛かった。
二人で横に並んで寄り添って、モーニングティーを飲んで、なんだか幸せで自然と口元に笑みが浮かぶ。
「リトとずっと、こうしたかった」
「うん。幸せだね」
「リト、愛してるよ」
「私もイクスの事、好きだよ」
唇を合わせて、微笑み合ってくすぐったい気持ちで、暫く二人でそのままで居た。
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