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1章
ステーキ
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「うぎゃぁぁぁ……筋肉痛がぁぁ~」
私の朝起きた第一声は情けなくも、筋肉痛で全身バキバキな体の悲鳴と共に上がった。
ベッドから起きて、ロボットの様なギコギコと足を動かす私の情けなさよ。
「ゲキョキョキョ」
「ゲッちゃん……明らかにその声はバカにしてるでしょ!」
「ゲキョキョ」
ゲッちゃんは私の前で羽を広げて左右に足を動かして楽しそうにしている。
バカにされている感がヒシヒシするけど、とりあえずは、昨日のリヤカーの荷物を整頓しないといけない。
開けていない木箱や布に包まれた物もあるから、全部一度、開けて見ないといけない。
木箱を開けて、私はガクリと項垂れる……ワイン。
未成年なのでお酒は飲めません。しかも一番重かった物なだけに、悔しい……。
十三歳でも、お酒が飲めるのは外国くらいだろうか? 海外も駄目なんだっけ?
他の木箱も開けて見ていく。
黒い粒が入った瓶に、またワイン……今度は白ワインかー……と、ガクリと項垂れる。
「この黒い粒……腹痛止めの薬とか? 似たのがお祖父ちゃんの家にあった気がする」
滅茶苦茶臭いヤツ。病院の待合室の匂いをギュッと閉じ込めた様な丸薬だった気がする。
嗅ぎたくないけど、フンフンと瓶の蓋を開けて匂うと、鼻がムズッとしてクシュンとクシャミが出て、鼻を指で左右に振る。
「コレ、コショウだ!!」
ありがとう! 見知らぬ人!!
他の瓶にも何かハーブを潰した様な物が入っていたり、親指サイズのクリスタルみたいな物が入った瓶もあった。
ハーブを潰した物は、塩にハーブが混じっているハーブソルトで、クリスタルみたいなのは氷砂糖だった。
キャンディーとは違うけど、つい口の中に入れてホクホクと笑顔になってしまう。
調味料ばかりの木箱だったから、このワインも調味料に使うのかな? と、一緒に入っていたコルク抜きで開けると、ワインではなくオリーブオイルだった。
黄色くて綺麗な琥珀色の瓶は蜂蜜。
乾燥したスライスされた果物を砂糖でコーティングされた長期保存食に、乾燥した乾パンの様なビスケットの缶に、紅茶缶、乾燥パスタ、小麦粉、チーズ。
燻製されたベーコンっぽいお肉の塊にソーセージ。
あとは長い縄のロープ、タオルや布類、櫛に手鏡、枝がニ十本くらいまとまった物があって、フンフンと匂いを嗅ぐと歯磨きの様な匂いがして、一本試しにガジガジ噛んだら歯磨きで間違いなかったようで、久々に歯がツルツルでスッキリした。
今まで棒に布を巻き付けて水に浸けて歯を磨いていたから、有り難過ぎる。
こういう歯を磨く枝があるなら、少し探しに行きたい。
冬用の分厚い大きなケープも入っていて、群青色に銀色の刺繍で盾と狼のシンボルマークが入っていて、ファーが縁取られていたんだけど、銀色のフサフサな手触りはモフモフ好きの私には堪らない手触りだった。
あとの残りは、昨日備蓄庫に入れた瓶詰のジャムやコンポートにお肉。
石けんは油紙の様な物に五個入っていたから、大事に使いたい。
「お肉~!」
冷凍されたお肉はまだ凍っていて、人差し指の厚さにナイフを入れるとサクッと綺麗に切れた。
このナイフ、何だかんだで凄く便利なんだよね。
スパッと切れるから取り扱い注意でもあるけど、残った凍ったお肉はまたガラス容器に入れて、備蓄庫に入れておく。
備蓄庫は部屋のどの部分よりも冷たいから、冷蔵庫みたいな感じかな?
切り取ったお肉はまだ解凍が必要だから、その間に出した荷物を備蓄庫や台所に置いていき、仕上げは料理本である。
久々のお肉にテンションはうなぎ登りで鼻歌を歌いながら、美味しそうな肉料理のページにヨダレが出そうだ。
オーソドックスにフライパンで焼いてしまうのが良いかな?
ステーキ! 良いよねステーキ! 指の先程の塩もあるから、コショウと一緒にすれば塩コショウ!
でも、本にコショウはすり潰すとかあったから、小瓶の塩も砕かないといけないし、手間がかかりそう……。
「うーん、でも私はステーキ一択! 口の中はステーキだよ~!」
「ゲーキョ?」
「ゲッちゃんもステーキだって思うよね!」
「ゲキョキョ?」
ゲッちゃんが首をくるんと傾げて、不思議な物を見るように私を見る。
小瓶の塩を小瓶に入れたままガツガツとナイフの柄で突き回して、少しだけ塩が砕ける。
結構荒い塩粒っぽいけど、ここにコショウ粒を入れて、またナイフの柄でガツガツと砕くと鼻がムズムズして「ヒャクション!」と変なクシャミを連発して、塩コショウの完成!!
なんか……見た目が黒ばかりで塩は塊でゴロンと粒があるけど、多分、大丈夫……かな?
「いざ! ステーキ!」
火を釜戸に入れようとして、薪がもう釜戸に無い事に気付く。
外に枝を拾い集めに行くべきか、貰った薪を使うか……少し悩んで、筋肉痛の体は今日は外出は無理と悲鳴をあげているから、貰った薪を一本入れて、重いフライパンの上にお肉を置く。
お肉はバチバチと音を立てて熱が通っている様で、フォークでひっくり返そうとしたら、お肉はフライパンにひっついて剥がれない……
「え? なんでぇ!?」
ハッ、オリーブオイル入れてないから!?
オリーブオイルを慌てて入れたら、ボウッと火柱が上がった。
「ひぎゃあああ!! 火事! 火事! お肉ぅう!!」
慌てて水に入れたらバチバチと油が跳ねて、余計に火が上がって、蛇口を全開にして水を出して、フライパンごと水に入れて、ようやく火が鎮火した……
慌ててフライパンを掴んだせいで、手の平はフライパンの持ち手も鉄だから火傷して赤く血が滲んでずる剥けていた。
「お肉……ハァ……」
手の痛さより、折角のお肉が焦げ半分、生半分でステーキにならなかったのが辛かった。
水浸しになったお肉を、おっかなびっくりでフライパンでもう一度生焼けの方を焼いて食べたけど、塩コショウを最後にしたのがいけなかったのか、塩辛くて、お肉は再び水洗いされて、不味いお肉として私の胃袋に入っていった。
私の朝起きた第一声は情けなくも、筋肉痛で全身バキバキな体の悲鳴と共に上がった。
ベッドから起きて、ロボットの様なギコギコと足を動かす私の情けなさよ。
「ゲキョキョキョ」
「ゲッちゃん……明らかにその声はバカにしてるでしょ!」
「ゲキョキョ」
ゲッちゃんは私の前で羽を広げて左右に足を動かして楽しそうにしている。
バカにされている感がヒシヒシするけど、とりあえずは、昨日のリヤカーの荷物を整頓しないといけない。
開けていない木箱や布に包まれた物もあるから、全部一度、開けて見ないといけない。
木箱を開けて、私はガクリと項垂れる……ワイン。
未成年なのでお酒は飲めません。しかも一番重かった物なだけに、悔しい……。
十三歳でも、お酒が飲めるのは外国くらいだろうか? 海外も駄目なんだっけ?
他の木箱も開けて見ていく。
黒い粒が入った瓶に、またワイン……今度は白ワインかー……と、ガクリと項垂れる。
「この黒い粒……腹痛止めの薬とか? 似たのがお祖父ちゃんの家にあった気がする」
滅茶苦茶臭いヤツ。病院の待合室の匂いをギュッと閉じ込めた様な丸薬だった気がする。
嗅ぎたくないけど、フンフンと瓶の蓋を開けて匂うと、鼻がムズッとしてクシュンとクシャミが出て、鼻を指で左右に振る。
「コレ、コショウだ!!」
ありがとう! 見知らぬ人!!
他の瓶にも何かハーブを潰した様な物が入っていたり、親指サイズのクリスタルみたいな物が入った瓶もあった。
ハーブを潰した物は、塩にハーブが混じっているハーブソルトで、クリスタルみたいなのは氷砂糖だった。
キャンディーとは違うけど、つい口の中に入れてホクホクと笑顔になってしまう。
調味料ばかりの木箱だったから、このワインも調味料に使うのかな? と、一緒に入っていたコルク抜きで開けると、ワインではなくオリーブオイルだった。
黄色くて綺麗な琥珀色の瓶は蜂蜜。
乾燥したスライスされた果物を砂糖でコーティングされた長期保存食に、乾燥した乾パンの様なビスケットの缶に、紅茶缶、乾燥パスタ、小麦粉、チーズ。
燻製されたベーコンっぽいお肉の塊にソーセージ。
あとは長い縄のロープ、タオルや布類、櫛に手鏡、枝がニ十本くらいまとまった物があって、フンフンと匂いを嗅ぐと歯磨きの様な匂いがして、一本試しにガジガジ噛んだら歯磨きで間違いなかったようで、久々に歯がツルツルでスッキリした。
今まで棒に布を巻き付けて水に浸けて歯を磨いていたから、有り難過ぎる。
こういう歯を磨く枝があるなら、少し探しに行きたい。
冬用の分厚い大きなケープも入っていて、群青色に銀色の刺繍で盾と狼のシンボルマークが入っていて、ファーが縁取られていたんだけど、銀色のフサフサな手触りはモフモフ好きの私には堪らない手触りだった。
あとの残りは、昨日備蓄庫に入れた瓶詰のジャムやコンポートにお肉。
石けんは油紙の様な物に五個入っていたから、大事に使いたい。
「お肉~!」
冷凍されたお肉はまだ凍っていて、人差し指の厚さにナイフを入れるとサクッと綺麗に切れた。
このナイフ、何だかんだで凄く便利なんだよね。
スパッと切れるから取り扱い注意でもあるけど、残った凍ったお肉はまたガラス容器に入れて、備蓄庫に入れておく。
備蓄庫は部屋のどの部分よりも冷たいから、冷蔵庫みたいな感じかな?
切り取ったお肉はまだ解凍が必要だから、その間に出した荷物を備蓄庫や台所に置いていき、仕上げは料理本である。
久々のお肉にテンションはうなぎ登りで鼻歌を歌いながら、美味しそうな肉料理のページにヨダレが出そうだ。
オーソドックスにフライパンで焼いてしまうのが良いかな?
ステーキ! 良いよねステーキ! 指の先程の塩もあるから、コショウと一緒にすれば塩コショウ!
でも、本にコショウはすり潰すとかあったから、小瓶の塩も砕かないといけないし、手間がかかりそう……。
「うーん、でも私はステーキ一択! 口の中はステーキだよ~!」
「ゲーキョ?」
「ゲッちゃんもステーキだって思うよね!」
「ゲキョキョ?」
ゲッちゃんが首をくるんと傾げて、不思議な物を見るように私を見る。
小瓶の塩を小瓶に入れたままガツガツとナイフの柄で突き回して、少しだけ塩が砕ける。
結構荒い塩粒っぽいけど、ここにコショウ粒を入れて、またナイフの柄でガツガツと砕くと鼻がムズムズして「ヒャクション!」と変なクシャミを連発して、塩コショウの完成!!
なんか……見た目が黒ばかりで塩は塊でゴロンと粒があるけど、多分、大丈夫……かな?
「いざ! ステーキ!」
火を釜戸に入れようとして、薪がもう釜戸に無い事に気付く。
外に枝を拾い集めに行くべきか、貰った薪を使うか……少し悩んで、筋肉痛の体は今日は外出は無理と悲鳴をあげているから、貰った薪を一本入れて、重いフライパンの上にお肉を置く。
お肉はバチバチと音を立てて熱が通っている様で、フォークでひっくり返そうとしたら、お肉はフライパンにひっついて剥がれない……
「え? なんでぇ!?」
ハッ、オリーブオイル入れてないから!?
オリーブオイルを慌てて入れたら、ボウッと火柱が上がった。
「ひぎゃあああ!! 火事! 火事! お肉ぅう!!」
慌てて水に入れたらバチバチと油が跳ねて、余計に火が上がって、蛇口を全開にして水を出して、フライパンごと水に入れて、ようやく火が鎮火した……
慌ててフライパンを掴んだせいで、手の平はフライパンの持ち手も鉄だから火傷して赤く血が滲んでずる剥けていた。
「お肉……ハァ……」
手の痛さより、折角のお肉が焦げ半分、生半分でステーキにならなかったのが辛かった。
水浸しになったお肉を、おっかなびっくりでフライパンでもう一度生焼けの方を焼いて食べたけど、塩コショウを最後にしたのがいけなかったのか、塩辛くて、お肉は再び水洗いされて、不味いお肉として私の胃袋に入っていった。
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