16 / 46
本編
本編7話
しおりを挟む
「おいヒカル…。お前はまた…」
2人で抱きしめあっているとドアの方から星夜の機嫌の悪い声が聞こえる。
「兄さんおはよ~。起きるの遅かったね~」
「星夜…おはよう」
「ん?……朝からお前達は何をやってたんだ」
星夜は俺の丸出しの下半身に目を向けて眉間にシワを寄せる。
星夜の視線で自分が下半身をそのまま出していた事に気づき俺は慌てて下着とズボンをはく。
「えーとぉ…優くんのお悩み相談にのってあげたんだよ」
「何故悩み相談で下半身を脱ぐ必要があるんだ」
「あはは~。これは2人だけの秘密だから。ね?優くん?」
「あ、あぁ…そうだな…」
あんな情けない悩みは誰にでも言える訳ではないしな…
そう言うと星夜の表情が少し曇る。
「そうか…。ヒカルはそろそろ学校に行け。遅刻するぞ」
「え?僕、学校なんて行かないよ?」
「我儘言うな。出席日数足りなくて留年したいのか」
「でも…」
「ほら。さっさと準備して行ってこい」
ヒカルはそれからも嫌だ嫌だと言うが星夜に説得されて渋々学校に行く事を了承する。
俺に「帰ってきたら、いっぱい話そうね!」と言い、星夜にはブツブツと文句を言いながら部屋を出て行った。
ヒカルがいなくなり星夜と2人きりになった部屋は一気に静かになる。
星夜は無言のまま俺のベッドへと腰掛けじーっと見つめてくる。
…なんだか気まずい。
しかし、星夜には聞きたい事が山ほどある。
今なら聞いてもいいだろうか…。
「なぁ…星夜…。敵である俺に何故こんなにも優しくしてくれるんだ?」
「ん?何故って…好きな奴に優しくするのは当たり前だろ」
「なっ!?えぇっ!?」
星夜の思いがけない返答に俺は驚きまくった。
星夜が俺のことを好き?
いや…好きにも色々と意味がある…
「そ、それはどうゆう好きなんだ…?ライバルとして…?」
「どうゆう好きと言われてもな…好きなものは好きなんだ。ライバルとしても優のことは好きだ。優の戦い方は毎回俺をワクワクさせてくれるからな」
そう言ってニコリと笑う星夜は笑顔はとてもカッコよくて同性でもドキリとしてしまう。
さすが人気のあるヒーローだな…
「優は…俺のことをどう思っているんだ?」
「へっ!?ど、どう思ってるかなんて…星夜は俺にとって倒すべき目標で…」
「それ以外には?」
「それ以外と言われても…」
星夜は戦闘能力が高く戦いのセンスもあり、いつか俺もこんなヒーローを倒してみたいと思わせる目標となる存在だった。
はっきり言って俺から見ても星夜はカッコいいと思う。
「星夜の事はカッコいいと思っている…。お前の戦う姿は見惚れるくらいだ…」
俺がそう言うと星夜は今までで一番の笑顔を見せふにゃりと笑う。
「俺は優の事を可愛いと思う。この綺麗な黒髪に澄んだ瞳…可愛らしい唇に真っ白で綺麗な肌…。見ていると触れたくなる。昨日のように甘い声で鳴いている姿も凄く可愛かった…」
星夜はとんでもない事を言いながら俺の髪の毛や頬を撫でてくる。
俺は顔を真っ赤にして固まってしまった…
「どうした優?俺に触られるのは嫌か?」
「いや…そうゆう訳じゃ…」
「そうか…。ならもっと触りたい…キスしてもいいか?」
「えぇっ!?な、なんでキス??」
「なんでと言われてもな…キスしたいんだ。ダメか?」
星夜は俺にそう言いながらどんどん顔を近づけてくる。
星夜に物欲しそうな顔をされお願いされると断りずらいと思ってしまう…。
これでは…キスしてしまう…
そう思っていると星夜の男らしい唇が触れる。
昨日もキスされたが星夜のキスは甘く優しい。
ちゅっちゅっとキスをされると舌でペロリと唇を舐められたり甘く噛まれる。
「んぁ…やぁ…んっ…」
声を漏らし口が開くと星夜の舌が入ってきて次は舌を絡みとられ、逃げようとすると後頭部に手を回されキスが激しくなる。
舌を吸われ上顎を舐められると背筋がゾクゾクする…
溢れてくる唾液が口角から垂れて…口の中がぐちゃぐちゃで…
息ができない…
「ふぐっ…せ、せいや…とまって…」
俺がグイグイと胸を押すと星夜がやっと俺から離れてくれる。
流石にやりすぎだと怒ろうと思ったが…
「すまん…。あまりにも気持ちよくて夢中になってしまった」
「へっ!?そ、そんなこと言うな……」
怒るつもりだったのに素直に謝られそんな事を言われると何も言えなくなる…
俺は恥ずかしくなって下を向くと顎を持ちクイッと上を向かされる。
「優…好きだ。またキスしていいか…?」
「えっと…それは…」
キスは好きな者同士でする事くらいは流石に俺でも分かっている。
俺と星夜はキスをするような仲ではない…。
けれど、今までこんなに好意を寄せられた事がなかった俺は困ってしまい口籠ってしまう。
「優は俺の事が嫌いか?」
「き、嫌いじゃない!」
「そうかそうか…。じゃあ好きなんだな」
「え…?」
星夜は嬉しそうに微笑んでまたキスをしてくる。
星夜の事は嫌いではないけれど好きとは一言も言っていないと訂正しようとするが、その隙も与えられないくらいに星夜にキスをされ俺は訂正するタイミングを逃してしまう。
数分間濃厚なキスをされ俺はヘロヘロになってしまったが、星夜は逆に興奮した顔をしてもっとキスさせろと息を荒げる。
「せいや…も、もぅ無理だ…」
「無理かどうかはやってみないと分からないじゃないか…」
俺は困った顔をして星夜のキスを拒むが、それが逆効果なのか星夜の息がさらに荒くなる…
「優のその顔…たまらないな。凄く興奮する…」
そう言うと星夜は俺をベッドへと押し倒した。
2人で抱きしめあっているとドアの方から星夜の機嫌の悪い声が聞こえる。
「兄さんおはよ~。起きるの遅かったね~」
「星夜…おはよう」
「ん?……朝からお前達は何をやってたんだ」
星夜は俺の丸出しの下半身に目を向けて眉間にシワを寄せる。
星夜の視線で自分が下半身をそのまま出していた事に気づき俺は慌てて下着とズボンをはく。
「えーとぉ…優くんのお悩み相談にのってあげたんだよ」
「何故悩み相談で下半身を脱ぐ必要があるんだ」
「あはは~。これは2人だけの秘密だから。ね?優くん?」
「あ、あぁ…そうだな…」
あんな情けない悩みは誰にでも言える訳ではないしな…
そう言うと星夜の表情が少し曇る。
「そうか…。ヒカルはそろそろ学校に行け。遅刻するぞ」
「え?僕、学校なんて行かないよ?」
「我儘言うな。出席日数足りなくて留年したいのか」
「でも…」
「ほら。さっさと準備して行ってこい」
ヒカルはそれからも嫌だ嫌だと言うが星夜に説得されて渋々学校に行く事を了承する。
俺に「帰ってきたら、いっぱい話そうね!」と言い、星夜にはブツブツと文句を言いながら部屋を出て行った。
ヒカルがいなくなり星夜と2人きりになった部屋は一気に静かになる。
星夜は無言のまま俺のベッドへと腰掛けじーっと見つめてくる。
…なんだか気まずい。
しかし、星夜には聞きたい事が山ほどある。
今なら聞いてもいいだろうか…。
「なぁ…星夜…。敵である俺に何故こんなにも優しくしてくれるんだ?」
「ん?何故って…好きな奴に優しくするのは当たり前だろ」
「なっ!?えぇっ!?」
星夜の思いがけない返答に俺は驚きまくった。
星夜が俺のことを好き?
いや…好きにも色々と意味がある…
「そ、それはどうゆう好きなんだ…?ライバルとして…?」
「どうゆう好きと言われてもな…好きなものは好きなんだ。ライバルとしても優のことは好きだ。優の戦い方は毎回俺をワクワクさせてくれるからな」
そう言ってニコリと笑う星夜は笑顔はとてもカッコよくて同性でもドキリとしてしまう。
さすが人気のあるヒーローだな…
「優は…俺のことをどう思っているんだ?」
「へっ!?ど、どう思ってるかなんて…星夜は俺にとって倒すべき目標で…」
「それ以外には?」
「それ以外と言われても…」
星夜は戦闘能力が高く戦いのセンスもあり、いつか俺もこんなヒーローを倒してみたいと思わせる目標となる存在だった。
はっきり言って俺から見ても星夜はカッコいいと思う。
「星夜の事はカッコいいと思っている…。お前の戦う姿は見惚れるくらいだ…」
俺がそう言うと星夜は今までで一番の笑顔を見せふにゃりと笑う。
「俺は優の事を可愛いと思う。この綺麗な黒髪に澄んだ瞳…可愛らしい唇に真っ白で綺麗な肌…。見ていると触れたくなる。昨日のように甘い声で鳴いている姿も凄く可愛かった…」
星夜はとんでもない事を言いながら俺の髪の毛や頬を撫でてくる。
俺は顔を真っ赤にして固まってしまった…
「どうした優?俺に触られるのは嫌か?」
「いや…そうゆう訳じゃ…」
「そうか…。ならもっと触りたい…キスしてもいいか?」
「えぇっ!?な、なんでキス??」
「なんでと言われてもな…キスしたいんだ。ダメか?」
星夜は俺にそう言いながらどんどん顔を近づけてくる。
星夜に物欲しそうな顔をされお願いされると断りずらいと思ってしまう…。
これでは…キスしてしまう…
そう思っていると星夜の男らしい唇が触れる。
昨日もキスされたが星夜のキスは甘く優しい。
ちゅっちゅっとキスをされると舌でペロリと唇を舐められたり甘く噛まれる。
「んぁ…やぁ…んっ…」
声を漏らし口が開くと星夜の舌が入ってきて次は舌を絡みとられ、逃げようとすると後頭部に手を回されキスが激しくなる。
舌を吸われ上顎を舐められると背筋がゾクゾクする…
溢れてくる唾液が口角から垂れて…口の中がぐちゃぐちゃで…
息ができない…
「ふぐっ…せ、せいや…とまって…」
俺がグイグイと胸を押すと星夜がやっと俺から離れてくれる。
流石にやりすぎだと怒ろうと思ったが…
「すまん…。あまりにも気持ちよくて夢中になってしまった」
「へっ!?そ、そんなこと言うな……」
怒るつもりだったのに素直に謝られそんな事を言われると何も言えなくなる…
俺は恥ずかしくなって下を向くと顎を持ちクイッと上を向かされる。
「優…好きだ。またキスしていいか…?」
「えっと…それは…」
キスは好きな者同士でする事くらいは流石に俺でも分かっている。
俺と星夜はキスをするような仲ではない…。
けれど、今までこんなに好意を寄せられた事がなかった俺は困ってしまい口籠ってしまう。
「優は俺の事が嫌いか?」
「き、嫌いじゃない!」
「そうかそうか…。じゃあ好きなんだな」
「え…?」
星夜は嬉しそうに微笑んでまたキスをしてくる。
星夜の事は嫌いではないけれど好きとは一言も言っていないと訂正しようとするが、その隙も与えられないくらいに星夜にキスをされ俺は訂正するタイミングを逃してしまう。
数分間濃厚なキスをされ俺はヘロヘロになってしまったが、星夜は逆に興奮した顔をしてもっとキスさせろと息を荒げる。
「せいや…も、もぅ無理だ…」
「無理かどうかはやってみないと分からないじゃないか…」
俺は困った顔をして星夜のキスを拒むが、それが逆効果なのか星夜の息がさらに荒くなる…
「優のその顔…たまらないな。凄く興奮する…」
そう言うと星夜は俺をベッドへと押し倒した。
11
お気に入りに追加
1,488
あなたにおすすめの小説
変態村♂〜俺、やられます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。
そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。
暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。
必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。
その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。
果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
奴の執着から逃れられない件について
B介
BL
幼稚園から中学まで、ずっと同じクラスだった幼馴染。
しかし、全く仲良くなかったし、あまり話したこともない。
なのに、高校まで一緒!?まあ、今回はクラスが違うから、内心ホッとしていたら、放課後まさかの呼び出され...,
途中からTLになるので、どちらに設定にしようか迷いました。
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
くまさんのマッサージ♡
はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。
2024.03.06
閲覧、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。
2024.03.10
完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m
今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。
2024.03.19
https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy
イベントページになります。
25日0時より開始です!
※補足
サークルスペースが確定いたしました。
一次創作2: え5
にて出展させていただいてます!
2024.10.28
11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。
2024.11.01
https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2
本日22時より、イベントが開催されます。
よろしければ遊びに来てください。
【完結】【番外編】ナストくんの淫らな非日常【R18BL】
ちゃっぷす
BL
『清らかになるために司祭様に犯されています』の番外編です。
※きれいに終わらせたい方は本編までで留めておくことを強くオススメいたします※
エロのみで構成されているためストーリー性はありません。
ゆっくり更新となります。
【注意点】
こちらは本編のパラレルワールド短編集となる予定です。
本編と矛盾が生じる場合があります。
※この世界では「ヴァルア以外とセックスしない」という約束が存在していません※
※ナストがヴァルア以外の人と儀式をすることがあります※
番外編は本編がベースになっていますが、本編と番外編は繋がっておりません。
※だからナストが別の人と儀式をしても許してあげてください※
※既出の登場キャラのイメージが壊れる可能性があります※
★ナストが作者のおもちゃにされています★
★きれいに終わらせたい方は本編までで留めておくことを強くオススメいたします★
※基本的に全キャラ倫理観が欠如してます※
※頭おかしいキャラが複数います※
※主人公貞操観念皆無※
【ナストと非日常を過ごすキャラ】(随時更新します)
・リング
・医者
・フラスト、触手系魔物、モブおじ2人(うち一人は比較的若め)
・ヴァルア
【以下登場性癖】(随時更新します)
・【ナストとリング】ショタおに、覗き見オナニー
・【ナストとお医者さん】診察と嘯かれ医者に犯されるナスト
・【ナストとフラスト】触手責め、モブおじと3P、恋人の兄とセックス
・【ナストとフラストとヴァルア】浮気、兄弟×主人公(3P)
・【ナストとヴァルア】公開オナニー
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる