22 / 33
本編
《教えて》 【 R 】
しおりを挟む
聖の頭の中は丈太郎のコマンドで支配されていた。
己の興奮したペニスを丈太郎に晒すなど、普段の聖からすれば到底恥ずかしくてできない行為だ。
だが、『Sub』としての聖は違う。
丈太郎の口から発せられる命令は、聖にとって甘美なものだった。
心の中から満たされる甘い甘いコマンド。
例え、それが下半身を晒すことだとしても。
そして、丈太郎の指示通りにすれば、聖にとって最高のご褒美がやってくる。
下半身を晒し、自分はこんなにも興奮してしまっていると見てもらい、丈太郎を見上げる。
丈太郎は聖の下半身に視線を落とすと、聖の頭を撫でて微笑む。
「ちゃんと見せてくれたね、《いい子》」
丈太郎に褒められた瞬間、聖は笑顔を見せ小さく体を震わせ、クンと勃ち上がったペニスの先端からは、褒められて嬉しいのか雫が溢れ出す。
丈太郎は聖の様子を見て、とても興奮していた。
自分のコマンドによって喜び興奮する聖の姿は、可愛らしくとても妖艶だった。
聖の真っ白な肌がほんのりと赤く色づき、瞳はとろりと溶けている。
半開きになった小さな聖の唇からは「丈太郎」と、自分を求める声が。
ーー聖が俺でいっぱいになってる……
聖を支配……いや、満たしているのが自分なのだと分かると、今度は丈太郎の心が満たされる。
コマンドによる聖との繋がりを感じるたびに、甘美な幸福感が丈太郎の心を包み込む。
そして、丈太郎の下半身も聖と同じように熱をおび主張し始める。
聖だけに晒させて、自分のモノは隠しておくのはどうかと思い、丈太郎は一瞬考えて……スッとスウェットを下にずらす。
「ぁ……」
丈太郎の行動に、聖の視線は釘付けになり、思わず声を漏らす。
興奮しそそり立つ幼馴染のモノを目にすることは、なんだかいけないことだと思いながらも目が離せなかった。
聖のモノよりも一回り大きいソレを見つめ、どうするのだろうと丈太郎を見つめた。
恥ずかしそうに頬を赤らめた丈太郎は、聖と目が合うと困ったように眉を下げて笑う。
「俺も聖と同じくらいに興奮しちゃってる……」
「そうだね」
互いに恥ずかしそうに笑い合っていると、そっと丈太郎の指先が聖のモノに触れた。
「あっ、じょ、丈太郎?」
丈太郎の行動に膝の上で困り顔をして聖が問い掛ければ、丈太郎はグッと瞳に力を入れて聖を見据えた。
ーーあ……glare……
丈太郎の甘い抱擁のようなglareに聖の頭の中がとろける。
抵抗することもやめて、丈太郎の与えてくれるglareと快楽に身をゆだねると自然と声がこぼれ落ちる。
「ん、ぁ……ぁ……」
丈太郎の大きな手で包まれた聖のペニスは、上下に扱かれてクンッと硬さを増す。
理性が羞恥心に飲み込まれ、その羞恥心を快楽の波が飲み込む。
丈太郎の手のリズムに合わせて、自然と腰が揺れるのが分かった。
タン、タン、タン……と、丈太郎の太ももに聖の臀部が跳ねる。
「聖……気持ちいい?」
丈太郎の真っ直ぐな瞳が聖に問いかける。
けれど、言葉で表すのは恥ずかしく、聖は顔を赤くしたままグッと唇を噛み締め答えない。
丈太郎は唇を聖の耳元へ寄せて呟く。
「ねぇ、聖……《教えて》」
ふいのコマンドに、聖はズルいと思いながらも恥ずかしくて言えなかった言葉を伝える。
「気持ち、いぃ……」
その一言に丈太郎はパッと花が咲いたように微笑む。
「よかった。なぁ、聖。俺も一緒に気持ちよくなっていい?」
「う、うん……。いいけど、どうやって?」
「えっとな、こうやって……」
丈太郎は聖の腰を自分に近づけ、己のペニスと合わせ一緒に扱き始める。
聖の先走りが互いの裏筋を擦り合い、卑猥な音を立てる。
「あ、そんなこ……ふぁ、んっ……」
丈太郎の思い切った行動に戸惑うが、丈太郎の熱い猛りが触れ、擦り合わされ聖の言葉は途切れ甘い吐息がこぼれ落ちる。
さっきよりも近くなった丈太郎との距離。
抱きしめ合うように、互いのモノを擦り合う。
聖と丈太郎は、下半身から込み上げてくる熱を感じでいた。
「じょ、丈太郎……でちゃぅ……」
「うん、俺も……」
羞恥心に聖は少し腰を引き、丈太郎が与える快楽から逃げようとするが、丈太郎は聖の腰を掴み逃しはしない。
「聖、《こっちを見て》。逃げちゃダメ」
「———っつ!」
コマンドなんてズルい……。と、聖は一瞬思うが気持ちに反して体は素直に丈太郎の言葉に従う。
コマンドとglareを当てられ、とろとろに溶かされ、聖の恥ずかしいという感情が薄れていく。
丈太郎の首に腕を回し、自ら擦り付けるように腰を揺らす。
素直に丈太郎の言葉を聞く聖を見て、丈太郎は小さく笑みをこぼす。
「本当に聖は《いい子》だね」
耳元でそう囁かれ、聖は体を反らし体を震わせて熱を吐き出す。
丈太郎も時を同じく、聖の熱と合わさるように絶頂を迎えた。
抱きしめあったまま、互いの荒い息が耳元から聞こえる。
丈太郎の目の前には、しっとりと汗ばんだ聖の白い首筋が見えドキリとした。
きめ細やかでスッと細い首筋に自然と吸い込まれ、唇をはわせ軽くキスをする。
聖は惚けた頭で丈太郎がくれるキスを受け入れ、頭を抱き寄せる。
二人は互いの温もりを感じながら、プレイ後の余韻に浸った。
己の興奮したペニスを丈太郎に晒すなど、普段の聖からすれば到底恥ずかしくてできない行為だ。
だが、『Sub』としての聖は違う。
丈太郎の口から発せられる命令は、聖にとって甘美なものだった。
心の中から満たされる甘い甘いコマンド。
例え、それが下半身を晒すことだとしても。
そして、丈太郎の指示通りにすれば、聖にとって最高のご褒美がやってくる。
下半身を晒し、自分はこんなにも興奮してしまっていると見てもらい、丈太郎を見上げる。
丈太郎は聖の下半身に視線を落とすと、聖の頭を撫でて微笑む。
「ちゃんと見せてくれたね、《いい子》」
丈太郎に褒められた瞬間、聖は笑顔を見せ小さく体を震わせ、クンと勃ち上がったペニスの先端からは、褒められて嬉しいのか雫が溢れ出す。
丈太郎は聖の様子を見て、とても興奮していた。
自分のコマンドによって喜び興奮する聖の姿は、可愛らしくとても妖艶だった。
聖の真っ白な肌がほんのりと赤く色づき、瞳はとろりと溶けている。
半開きになった小さな聖の唇からは「丈太郎」と、自分を求める声が。
ーー聖が俺でいっぱいになってる……
聖を支配……いや、満たしているのが自分なのだと分かると、今度は丈太郎の心が満たされる。
コマンドによる聖との繋がりを感じるたびに、甘美な幸福感が丈太郎の心を包み込む。
そして、丈太郎の下半身も聖と同じように熱をおび主張し始める。
聖だけに晒させて、自分のモノは隠しておくのはどうかと思い、丈太郎は一瞬考えて……スッとスウェットを下にずらす。
「ぁ……」
丈太郎の行動に、聖の視線は釘付けになり、思わず声を漏らす。
興奮しそそり立つ幼馴染のモノを目にすることは、なんだかいけないことだと思いながらも目が離せなかった。
聖のモノよりも一回り大きいソレを見つめ、どうするのだろうと丈太郎を見つめた。
恥ずかしそうに頬を赤らめた丈太郎は、聖と目が合うと困ったように眉を下げて笑う。
「俺も聖と同じくらいに興奮しちゃってる……」
「そうだね」
互いに恥ずかしそうに笑い合っていると、そっと丈太郎の指先が聖のモノに触れた。
「あっ、じょ、丈太郎?」
丈太郎の行動に膝の上で困り顔をして聖が問い掛ければ、丈太郎はグッと瞳に力を入れて聖を見据えた。
ーーあ……glare……
丈太郎の甘い抱擁のようなglareに聖の頭の中がとろける。
抵抗することもやめて、丈太郎の与えてくれるglareと快楽に身をゆだねると自然と声がこぼれ落ちる。
「ん、ぁ……ぁ……」
丈太郎の大きな手で包まれた聖のペニスは、上下に扱かれてクンッと硬さを増す。
理性が羞恥心に飲み込まれ、その羞恥心を快楽の波が飲み込む。
丈太郎の手のリズムに合わせて、自然と腰が揺れるのが分かった。
タン、タン、タン……と、丈太郎の太ももに聖の臀部が跳ねる。
「聖……気持ちいい?」
丈太郎の真っ直ぐな瞳が聖に問いかける。
けれど、言葉で表すのは恥ずかしく、聖は顔を赤くしたままグッと唇を噛み締め答えない。
丈太郎は唇を聖の耳元へ寄せて呟く。
「ねぇ、聖……《教えて》」
ふいのコマンドに、聖はズルいと思いながらも恥ずかしくて言えなかった言葉を伝える。
「気持ち、いぃ……」
その一言に丈太郎はパッと花が咲いたように微笑む。
「よかった。なぁ、聖。俺も一緒に気持ちよくなっていい?」
「う、うん……。いいけど、どうやって?」
「えっとな、こうやって……」
丈太郎は聖の腰を自分に近づけ、己のペニスと合わせ一緒に扱き始める。
聖の先走りが互いの裏筋を擦り合い、卑猥な音を立てる。
「あ、そんなこ……ふぁ、んっ……」
丈太郎の思い切った行動に戸惑うが、丈太郎の熱い猛りが触れ、擦り合わされ聖の言葉は途切れ甘い吐息がこぼれ落ちる。
さっきよりも近くなった丈太郎との距離。
抱きしめ合うように、互いのモノを擦り合う。
聖と丈太郎は、下半身から込み上げてくる熱を感じでいた。
「じょ、丈太郎……でちゃぅ……」
「うん、俺も……」
羞恥心に聖は少し腰を引き、丈太郎が与える快楽から逃げようとするが、丈太郎は聖の腰を掴み逃しはしない。
「聖、《こっちを見て》。逃げちゃダメ」
「———っつ!」
コマンドなんてズルい……。と、聖は一瞬思うが気持ちに反して体は素直に丈太郎の言葉に従う。
コマンドとglareを当てられ、とろとろに溶かされ、聖の恥ずかしいという感情が薄れていく。
丈太郎の首に腕を回し、自ら擦り付けるように腰を揺らす。
素直に丈太郎の言葉を聞く聖を見て、丈太郎は小さく笑みをこぼす。
「本当に聖は《いい子》だね」
耳元でそう囁かれ、聖は体を反らし体を震わせて熱を吐き出す。
丈太郎も時を同じく、聖の熱と合わさるように絶頂を迎えた。
抱きしめあったまま、互いの荒い息が耳元から聞こえる。
丈太郎の目の前には、しっとりと汗ばんだ聖の白い首筋が見えドキリとした。
きめ細やかでスッと細い首筋に自然と吸い込まれ、唇をはわせ軽くキスをする。
聖は惚けた頭で丈太郎がくれるキスを受け入れ、頭を抱き寄せる。
二人は互いの温もりを感じながら、プレイ後の余韻に浸った。
0
お気に入りに追加
222
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
目が覚めたら、カノジョの兄に迫られていた件
水野七緒
BL
ワケあってクラスメイトの女子と交際中の青野 行春(あおの ゆきはる)。そんな彼が、ある日あわや貞操の危機に。彼を襲ったのは星井夏樹(ほしい なつき)──まさかの、交際中のカノジョの「お兄さん」。だが、どうも様子がおかしくて──
※「目が覚めたら、妹の彼氏とつきあうことになっていた件」の続編(サイドストーリー)です。
※前作を読まなくてもわかるように執筆するつもりですが、前作も読んでいただけると有り難いです。
※エンドは1種類の予定ですが、2種類になるかもしれません。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる