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第一章
19話
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ガイルさんに自分の本心をぶつけてからは気まずくて誰とも目を合わせる事ができなかった。
僕の為にと作ってくれた食事も拒否するとイザベラさんは「お腹が空いたら声をかけてね!」と優しく微笑みかけてくれる。
こんな我儘な僕に優しさを見せてくれるイザベラさん…。
優しくしてもらえるのは嬉しい…。
けれど今はその優しさが逆に辛く感じた。
夜になると僕がガイルさんに言ってしまった言葉が頭の中で何度も繰り返される。
『殺せ!』『殺してよ!』
自分が放った言葉が今度は自分自身に突き刺さる…。
僕の事を助けてくれて、こんなにも優しくしてくれたガイルさんにあんな酷い言葉を浴びせてしまった罪悪感が襲う。
布団の中で蹲り「ごめんなさい…ごめんなさい…」と、ガイルさんに伝えなくてはいけない言葉を呟きながら、その夜は眠る事ができなかった。
そのままボーッとした頭で朝を迎えるとゴードンさんがいつものように部屋を訪れる。
返事をしない僕に「また後で参りますね」と、声をかけゴードンさんはドアの前から立ち去った。
あぁ…皆こんな僕の姿に呆れてしまったはずだ…。
情けない自分を自覚するのも、優しくされるのも、何もかもが嫌になり…
僕は部屋から逃げ出した。
✳︎
「ハァ…ハァ…ハァ……」
広い廊下をつたいながらなんとか歩いていくが、僅かな距離で息が上がる。さらに屋敷の人に会わないように注意しながら進んでいくのは精神的にもキツイものがある。
こんなんじゃ外に出たらすぐに死んでしまいそうだな…。
でも…それも悪くないのかもしれない。
そう思いながら少しずつ少しずつ僕は進んでいった。
しかし、死ぬ以前に足に力が入らなくなり立っていられずに途中でヘタリ…と座り込んでしまう。
息が上がり壁へともたれかかっていると、足音が聞こえ誰かがこちらにやってくる気配を感じた。
やばい…逃げないと……!
そう思うが、足はガクガクと震え立つことができず僕は必死になって這って逃げようとする。
「おい。お前どうしたんだ?気分でも悪いのか?」
背後から聞こえる声に恐る恐る振り向くと、そこには赤髪の獅子の少年が立っていた。
子どもを見ると半獣人に襲われた記憶がありありと蘇りヒュッ…と気道が狭くなり息がしづらくなる。
真っ青な顔でカタカタと震える僕を心配そうな顔をしながら少年は近づいてくる。
嫌だ…来ないで……!
声を出したくても恐怖のあまり声が出ない。
そんな僕に少年は手を伸ばして…軽々と抱き上げる。
「体調悪そうだな…。すぐそこが俺の部屋だから休むといい」
抱きかかえられ至近距離で笑顔を向けられると、さっきまでの恐怖が少し和らぎ息ができるようになる。
だが抵抗する体力も無い僕は、大人しく少年の部屋へと連れられる。
ドアを足で開け中に入っていくと玩具などに囲まれた広々とした部屋に到着する。
そして、二つ並んだベッドの一つに僕を寝かしてくれる。
「よし。後は…飲み物とかいるか?」
「だ、大丈夫…」
「じゃあ、このまま横になっておくといい。ところで…この屋敷にいるって事は使用人の子か?誰か名前を教えてくれたら親を連れてくるぞ」
少年は人が良さそうな顔で僕の事を心配してくれる。
少年がニコニコと笑顔で僕の返事を待っていると部屋のドアが開き、金髪の獅子の少女が部屋へと入ってくる。
入ってきて早々に僕に気付き険しい顔をして僕を警戒する。
「あなた…誰?」
「ルナ、そんな怖い顔すんなよ。この子は廊下で倒れてたから助けたんだ」
少年の言葉にルナと言われた少女は僕をジロジロと見ながら少し考え…ハッ!っと目を見開く。
「まさか……。さっき父様達やゴードンが探してた『人』の子ども…?」
「は?え?お前……『人』なのか!?」
僕を見る二人の目つきが変わり、僕は怖くなり何も答えずに下を俯く。
きっとこのままガイルさん達の元へと連れていかれるんだろうな…。
しかし、僕が予想していたものとは違う言葉が少年から飛び出してくる。
「もしかして…父さん達に酷い事されたから逃げてきたのか?」
…えっ?
思わず少年の方へ向き僕は目をパチクリさせながら少年を見つめる。
少年は俺が驚いて黙っているのを見て、自分の予想が当たったと思ったのかウンウンと頷く。
「そうか…。それなら俺が父さん達からお前を守ってやるからな!」
「え?何言ってるのよソル…」
「ルナもそう思うだろ?な?いくら父さん達だからって…大人がこんなチビっ子をいじめるなんて許せない!」
ソルと呼ばれた赤髪の少年は僕の手を取り微笑みかける。
「心配するな。ここならお前をイジメる奴はいないからな」
「ちょっとソル!勝手な事言わないでよ!父様達がイジメる訳ないでしょ」
「じゃあ、なんでこの子は部屋から逃げ出してきたんだよ!」
二人はギャーギャーと目の前で喧嘩を始めだし僕はオロオロと動揺してしまう。
喧嘩を止めないと…。
それに、ガイルさん達が悪いなんて誤解は解かないと…。
「あの…。違うんだ……」
僕がボソボソっと話し始めると二人は喧嘩を止めて僕の方へと向き直す。
「ガイルさん達に酷い事なんてされてないんだ…」
「じゃあ、なんで逃げ出したんだ?」
「それは……」
昨日の事を思い出すと胸が締め付けられる。
自分がやってしまった行為に耐えられなくなって逃げ出したなんて……。
上手く言葉が出てこなくて悩みながらソルとルナに昨日の事を話していく。
「僕の方が…ガイルさんに酷いことを言ったんだ…。凄く傷つける言葉を…。僕はもう嫌われてしまったんだ。だから…だから…」
「だから逃げ出して来たのか?」
ソルの言葉に頷くと、ソルはう~ん…と腕組みをして頭を傾げしばらく考えると、何かを思いついたのか笑顔を見せる。
「よし!じゃあ一緒に父さん達に謝りに行こう!」
「え…?」
「だって喧嘩してるだけだろ?ちゃんと謝れば父さんも許してくれるって!」
まさかの展開に、どうしたいいのか分からずルナへと視線を向けるとハァ…とため息をつきながら「私も一緒に行くわ」と言ってくる。
「でも、関係のない二人を巻き込むなんて申し訳ないよ…」
「気にするなって!謝るのは早い方がいいんだぞ!」
「さぁ、早く行かないと皆が心配しているわ」
「でも……」
うだうだと悩んでいる間にソルに抱きかかえられた僕はソルとルナと一緒に僕がいた部屋へと向かった。
三人で部屋へと向かいドアを開けるとソワソワしながら部屋の中を歩き回るイザベラさんの姿が目に入る。
そして、僕達に気付いたのかソルに抱きかかえられた僕を見て驚いた表情をしながら心配してかけ寄ってくる。
「ハイルくん!あぁ…よかった無事で…」
イザベラさんはソルごと僕を抱きしめる。
怒られて呆れられているんじゃないかとイザベラさんの顔を恐る恐る見ると、目尻を下げ安堵した表情で微笑んでくれる。
「心配したのよ…。体調は大丈夫?とりあえずベッドへ横になりなさい」
イザベラさんがそう言ってベッドを勧められると「謝らなくていいのか?」と、ソルが小声で話しかけてくる。
僕はソルの言葉に頷くとイザベラさんに声をかける。
「イザベラさん。突然いなくなってすみませんでした」
「母さん。俺からも…ごめんなさい」
僕が頭を下げるとソルも一緒に頭を下げる。
二人が頭を下げる光景を不思議そうに見ていたイザベラは徐々に笑顔になっていく。
「大丈夫よ。ただ…これからは突然いなくならないでね」
「はい…」
イザベラさんに謝りソルが僕をベッドへと運んでくれると、ドアが開き汗だくのガイルさんが入ってきた。
ソルとルナが部屋にいる事に驚いた顔を見せ、次にベッドにいる僕を見ると顔をくしゃりと歪ませ近づいて来る。
「ハイル…」
「ガイルさん…。あの僕…」
「心配したんだぞっっ!!あぁ…でも…無事で本当によかった…」
そう言ってガイルさんは僕の手を握りしめる。
ガイルさんの強い口調にビクッと体を揺らしてしまうが、それは恐怖ではなく『叱られた』と思ったからだ…。
ガイルさんに握りしめられた手は少し震えていて、凄く心配をかけてしまったんだと感じた…。
「ガイルさん…。本当に…ごめ…ん…なさい…」
昨日からずっと伝えたかった言葉をやっとガイルさんに言うことができた…。僕は顔をくしゃくしゃにしながらガイルさんへとギュッと抱きつく。
そして…ガイルさんの胸の中で年甲斐もなく大声で泣きじゃくった。
僕の為にと作ってくれた食事も拒否するとイザベラさんは「お腹が空いたら声をかけてね!」と優しく微笑みかけてくれる。
こんな我儘な僕に優しさを見せてくれるイザベラさん…。
優しくしてもらえるのは嬉しい…。
けれど今はその優しさが逆に辛く感じた。
夜になると僕がガイルさんに言ってしまった言葉が頭の中で何度も繰り返される。
『殺せ!』『殺してよ!』
自分が放った言葉が今度は自分自身に突き刺さる…。
僕の事を助けてくれて、こんなにも優しくしてくれたガイルさんにあんな酷い言葉を浴びせてしまった罪悪感が襲う。
布団の中で蹲り「ごめんなさい…ごめんなさい…」と、ガイルさんに伝えなくてはいけない言葉を呟きながら、その夜は眠る事ができなかった。
そのままボーッとした頭で朝を迎えるとゴードンさんがいつものように部屋を訪れる。
返事をしない僕に「また後で参りますね」と、声をかけゴードンさんはドアの前から立ち去った。
あぁ…皆こんな僕の姿に呆れてしまったはずだ…。
情けない自分を自覚するのも、優しくされるのも、何もかもが嫌になり…
僕は部屋から逃げ出した。
✳︎
「ハァ…ハァ…ハァ……」
広い廊下をつたいながらなんとか歩いていくが、僅かな距離で息が上がる。さらに屋敷の人に会わないように注意しながら進んでいくのは精神的にもキツイものがある。
こんなんじゃ外に出たらすぐに死んでしまいそうだな…。
でも…それも悪くないのかもしれない。
そう思いながら少しずつ少しずつ僕は進んでいった。
しかし、死ぬ以前に足に力が入らなくなり立っていられずに途中でヘタリ…と座り込んでしまう。
息が上がり壁へともたれかかっていると、足音が聞こえ誰かがこちらにやってくる気配を感じた。
やばい…逃げないと……!
そう思うが、足はガクガクと震え立つことができず僕は必死になって這って逃げようとする。
「おい。お前どうしたんだ?気分でも悪いのか?」
背後から聞こえる声に恐る恐る振り向くと、そこには赤髪の獅子の少年が立っていた。
子どもを見ると半獣人に襲われた記憶がありありと蘇りヒュッ…と気道が狭くなり息がしづらくなる。
真っ青な顔でカタカタと震える僕を心配そうな顔をしながら少年は近づいてくる。
嫌だ…来ないで……!
声を出したくても恐怖のあまり声が出ない。
そんな僕に少年は手を伸ばして…軽々と抱き上げる。
「体調悪そうだな…。すぐそこが俺の部屋だから休むといい」
抱きかかえられ至近距離で笑顔を向けられると、さっきまでの恐怖が少し和らぎ息ができるようになる。
だが抵抗する体力も無い僕は、大人しく少年の部屋へと連れられる。
ドアを足で開け中に入っていくと玩具などに囲まれた広々とした部屋に到着する。
そして、二つ並んだベッドの一つに僕を寝かしてくれる。
「よし。後は…飲み物とかいるか?」
「だ、大丈夫…」
「じゃあ、このまま横になっておくといい。ところで…この屋敷にいるって事は使用人の子か?誰か名前を教えてくれたら親を連れてくるぞ」
少年は人が良さそうな顔で僕の事を心配してくれる。
少年がニコニコと笑顔で僕の返事を待っていると部屋のドアが開き、金髪の獅子の少女が部屋へと入ってくる。
入ってきて早々に僕に気付き険しい顔をして僕を警戒する。
「あなた…誰?」
「ルナ、そんな怖い顔すんなよ。この子は廊下で倒れてたから助けたんだ」
少年の言葉にルナと言われた少女は僕をジロジロと見ながら少し考え…ハッ!っと目を見開く。
「まさか……。さっき父様達やゴードンが探してた『人』の子ども…?」
「は?え?お前……『人』なのか!?」
僕を見る二人の目つきが変わり、僕は怖くなり何も答えずに下を俯く。
きっとこのままガイルさん達の元へと連れていかれるんだろうな…。
しかし、僕が予想していたものとは違う言葉が少年から飛び出してくる。
「もしかして…父さん達に酷い事されたから逃げてきたのか?」
…えっ?
思わず少年の方へ向き僕は目をパチクリさせながら少年を見つめる。
少年は俺が驚いて黙っているのを見て、自分の予想が当たったと思ったのかウンウンと頷く。
「そうか…。それなら俺が父さん達からお前を守ってやるからな!」
「え?何言ってるのよソル…」
「ルナもそう思うだろ?な?いくら父さん達だからって…大人がこんなチビっ子をいじめるなんて許せない!」
ソルと呼ばれた赤髪の少年は僕の手を取り微笑みかける。
「心配するな。ここならお前をイジメる奴はいないからな」
「ちょっとソル!勝手な事言わないでよ!父様達がイジメる訳ないでしょ」
「じゃあ、なんでこの子は部屋から逃げ出してきたんだよ!」
二人はギャーギャーと目の前で喧嘩を始めだし僕はオロオロと動揺してしまう。
喧嘩を止めないと…。
それに、ガイルさん達が悪いなんて誤解は解かないと…。
「あの…。違うんだ……」
僕がボソボソっと話し始めると二人は喧嘩を止めて僕の方へと向き直す。
「ガイルさん達に酷い事なんてされてないんだ…」
「じゃあ、なんで逃げ出したんだ?」
「それは……」
昨日の事を思い出すと胸が締め付けられる。
自分がやってしまった行為に耐えられなくなって逃げ出したなんて……。
上手く言葉が出てこなくて悩みながらソルとルナに昨日の事を話していく。
「僕の方が…ガイルさんに酷いことを言ったんだ…。凄く傷つける言葉を…。僕はもう嫌われてしまったんだ。だから…だから…」
「だから逃げ出して来たのか?」
ソルの言葉に頷くと、ソルはう~ん…と腕組みをして頭を傾げしばらく考えると、何かを思いついたのか笑顔を見せる。
「よし!じゃあ一緒に父さん達に謝りに行こう!」
「え…?」
「だって喧嘩してるだけだろ?ちゃんと謝れば父さんも許してくれるって!」
まさかの展開に、どうしたいいのか分からずルナへと視線を向けるとハァ…とため息をつきながら「私も一緒に行くわ」と言ってくる。
「でも、関係のない二人を巻き込むなんて申し訳ないよ…」
「気にするなって!謝るのは早い方がいいんだぞ!」
「さぁ、早く行かないと皆が心配しているわ」
「でも……」
うだうだと悩んでいる間にソルに抱きかかえられた僕はソルとルナと一緒に僕がいた部屋へと向かった。
三人で部屋へと向かいドアを開けるとソワソワしながら部屋の中を歩き回るイザベラさんの姿が目に入る。
そして、僕達に気付いたのかソルに抱きかかえられた僕を見て驚いた表情をしながら心配してかけ寄ってくる。
「ハイルくん!あぁ…よかった無事で…」
イザベラさんはソルごと僕を抱きしめる。
怒られて呆れられているんじゃないかとイザベラさんの顔を恐る恐る見ると、目尻を下げ安堵した表情で微笑んでくれる。
「心配したのよ…。体調は大丈夫?とりあえずベッドへ横になりなさい」
イザベラさんがそう言ってベッドを勧められると「謝らなくていいのか?」と、ソルが小声で話しかけてくる。
僕はソルの言葉に頷くとイザベラさんに声をかける。
「イザベラさん。突然いなくなってすみませんでした」
「母さん。俺からも…ごめんなさい」
僕が頭を下げるとソルも一緒に頭を下げる。
二人が頭を下げる光景を不思議そうに見ていたイザベラは徐々に笑顔になっていく。
「大丈夫よ。ただ…これからは突然いなくならないでね」
「はい…」
イザベラさんに謝りソルが僕をベッドへと運んでくれると、ドアが開き汗だくのガイルさんが入ってきた。
ソルとルナが部屋にいる事に驚いた顔を見せ、次にベッドにいる僕を見ると顔をくしゃりと歪ませ近づいて来る。
「ハイル…」
「ガイルさん…。あの僕…」
「心配したんだぞっっ!!あぁ…でも…無事で本当によかった…」
そう言ってガイルさんは僕の手を握りしめる。
ガイルさんの強い口調にビクッと体を揺らしてしまうが、それは恐怖ではなく『叱られた』と思ったからだ…。
ガイルさんに握りしめられた手は少し震えていて、凄く心配をかけてしまったんだと感じた…。
「ガイルさん…。本当に…ごめ…ん…なさい…」
昨日からずっと伝えたかった言葉をやっとガイルさんに言うことができた…。僕は顔をくしゃくしゃにしながらガイルさんへとギュッと抱きつく。
そして…ガイルさんの胸の中で年甲斐もなく大声で泣きじゃくった。
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