美醜逆転した世界に転がり落ちたらイケメンたちに囲われました。

赤牙

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本章

157話:リオくんに怒られよう! ②

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エルと一緒にライライへと到着。入り口で大きく深呼吸してからお店に入る。いつもの賑やかな雰囲気に、なんだか懐かしさを感じるる。

「アルジ、ホラ、リオイルヨ」
「あ、そうだな。お~い、リオ~!」

注文を取り終え厨房に戻っているリオに声をかけると、ビクンと体が跳ね俺の方へと振り返る。仮面越しにも分かるくらいに驚いた表情のリオは、俺を見るなり猛ダッシュでこちらへと駆け寄ってくる。

「カオルッッ!! お前……ずっとどこに行ってたんだよ!」
「アハハ……まぁ、色々あって……」
「ずっと心配してたんだぞ……。お前がいなくなって、お前のふりした訳わかんない手紙がきて、皆でずっと……ずっと探してたんだからなぁ……」

リオは紅い瞳を潤ませ俺の手を握る。申し訳ないくらいに心配をかけてしまった事に罪悪感がつのる……。

「ごめん……本当にごめんな……」
「……謝ったくらいじゃ許してやんない」
「そんなぁ……。じゃあ、どうしたら許してくれる?」
「………一日カオルが俺のモノになってくれるなら……許す」

俺のモノ?
リオの言葉の意味が分からずに首を傾げ考える。

つまりは一日中リオと一緒にいればいいって事なのか?それなら簡単にできそうだけど。

「なる! それでリオが許してくれるんなら俺リオのモノになるよ!」 

リオの手を強く握り返しそう伝えれば、リオは満面の笑みを浮かべる。

「約束だからなカオル。ちょうど明日は休みだから……明日は一日俺と一緒な」
「うん!」

リオにめちゃくちゃ怒られると思ってた俺は内心ホッとする。
それから、エルと一緒に美味しい美味しいライライのご飯を食べ終え部屋に戻ると、ランスさんが部屋の前で俺達を待っていた。

「お帰りなさいませ、カオル様」
「た、ただいま帰りました……」

そういえば、ランスさんが俺の護衛してくれてるの忘れてたよぉ……。

「すみません。護衛してもらってるのに、何も言わずに部屋を出て行ってしまって……」
「いえ、大丈夫です。カオル様の体には特殊な魔法がかけられているので、すぐに居場所は分かるようになっています」
「そ、そうなんですね……」

ランスはサラッと恐ろしい事を教えてくれる。
誰かに攫われたりしたら安心だけど、もしこの生活に耐えられなくなって逃げだしても、すぐに捕まえられるって事でもある。

ちょっぴり怖いぞ。

「カオル様、今日のご予定は?」
「今日は部屋で過ごして夕飯食べて寝るくらいですかね。明日は、友人と一日一緒に過ごす予定です」
「……友人とはどのような?」
「どのようなと言われても……。俺のたった一人の親友というか……」
「親友……。その方とお二人で過ごされるのですか?」
「そのつもりです……」

ランスの質問の圧が凄くて、隣にいるエルの腕をぎゅっと抱きしめる。

「アルジ、コワガッテル」

エルはそう言って守るように俺を抱きしめると、ランスはハッとした顔をして、申し訳なさそうに眉を下げ謝ってくる。

「申し訳ありません……。護衛の私がカオル様のプライベートに口を出しすぎました……」
「あ、いえ……それは仕方ないと思います……。だって、俺はクリスの婚約者だって噂されてるから危険だって事でランスさんに護衛についてもらってるので……。ちゃんと言わないといけませんよね、すみません」
「いえ、カオル様は悪くありません。悪いのは私です」
「いや、俺の方が悪いんです」
「私です」

互いに謝るやり取りを数回繰り返すと、なんだかおかしくなってしまいクスッと笑ってしまう。

「フフ……。すみません、笑ってしまって。もう何に謝ってるんだか分かんなくなっちゃいますね。これからは俺もランスさんには行動をしっかりと報告していきますね」
「ありがとうございます、カオル様。私もカオル様が安全安楽に過ごせるように護衛していきます」

ランスはそう言うと安心した顔をして目を細めた。



それから、エルとお昼寝したりしながらまったり過ごし夕飯食べてお風呂に入って……エルとの約束を守る為にエッチをした。

昨日も散々抱かれたので一回だけだと約束するが、その一回の長い事長い事……。
エルがイクまで、俺はもてあそばれ何度も絶頂を迎える。

快楽で呆けきった口からは涎を垂らし、涙目になりながらエルに早くイッてくれと何度もお願いするが、エルは目をギラギラさせながら俺の奥を何度も何度も突いてきた。

頭がおかしくなりそうな位の快楽を叩き込まれ、最後は長い長いエルの射精で腹一杯にさせられ孕ませエッチは終了する。
終わった後も、エルは毛繕いするように俺の汗や涙や涎に自分の腹にぶちまけた俺の精液までも舌で舐めとるという変態的なオプション付きだ。


こんなんで、明日リオの相手できるかなぁ……。

そんな事を思いながら、疲労困憊の俺はエルに抱きしめられたまま眠りについたのだった。


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