美醜逆転した世界に転がり落ちたらイケメンたちに囲われました。

赤牙

文字の大きさ
上 下
161 / 181
本章

141話:異世界人カオル ①

しおりを挟む
「サリュイさまぁ……」
「んっ……カオル……そんなに締めるな……」

ぐちゅぐちゅと結合部が泡立つくらいにサリュイ様は俺の中に沢山の精を吐き出す。
初めてエッチをしてからサリュイ様は毎日俺の事を求めてくれるようになった。
夜はもちろん仕事の合間も暇さえあれば俺達は体を重ねる。

エッチをしている時は、サリュイ様に求められる幸せに満ち溢れて俺は常に頬を緩ませていた。

「サリュイさまぁ……好き…好き…大好きです…」
「カオル……僕も大好きだよ……」

サリュイ様はいっぱいキスをしながら、ビュクッッと俺の中に精液を与えてくれる。

お腹も心もサリュイ様でいっぱいで……幸せ…♡


流石にもうサリュイ様も全て吐き出してしまったのか、クタリと倒れこむように俺の胸に顔を埋めてくる。

「サリュイ様。疲れましたか…?」
「少しだけな……。カオルは大丈夫か?」
「はい♡俺はサリュイ様に抱かれて幸せいっぱいです」
「そうか……」

俺の言葉に優しく微笑むサリュイ様が愛おしすぎて思わずギュッと抱きしめる。

「好きです。サリュイ様……」
「僕もだよ……。あと2日で仕事も終わるから、そうしたら僕の国に帰って結婚式だよ。これから忙しくなるな」
「ふふ。結婚式凄く楽しみです」

二人でくっついて結婚式はどうするか、新婚旅行は何処に行こうか……これこらの予定を楽しく話していると珍しく部屋のドアがノックされる。
サリュイ様は楽しい時間を邪魔された事に苛ついたのか「なんだ」と、不機嫌そうな声で返事をするとドア越しに執事さんの申し訳なさそうな声が聞こえてくる。

「サリュイ様。申し訳ありません……。お客様が来ておられまして……」
「今は忙しいから帰ってもらえ」
「そ、それが……帰すわけにもいかない客人でして……。とにかく一度会っていただきたいのですが……」
「ハァ……。どこぞの王様でもやってきたような言い方だな。分かったすぐ行く」

サリュイ様はそう言うと俺の頬を優しく撫でて「少し待っててくれ」と優しく声をかけてくれる。

「サリュイ様。俺の事は気にしないで下さい。お客さんが待っているのだから早く準備をしましょう!」
「あぁ。そうだな」

俺の言葉に少し機嫌が良くなったのかサリュイ様に笑顔が戻る。それから裸だったサリュイ様に服を着せて部屋から送り出し俺も一旦服を着る。
まぁ……どうせサリュイ様が帰ってきたら脱がされてしまうのだが、裸のままでブラブラするのはなんだか慣れない。

服を着て部屋の中でぐーたらしながらサリュイ様を待つが、今日は珍しく戻ってくるのが遅い。
いつもなら面会があってもすぐに戻ってくるのに……。

何かトラブルでもあったのか心配していると、部屋のドアがノックされ愛しのサリュイ様の声が聞こえる。

「カオル。入るよ……」

自分の部屋なのにノックするなんてどうしたのだろう? と、不思議に思いながらも「はーい!」と返事をしてサリュイ様を出迎えにドアの近くまで行くとドアが開きサリュイ様と、その後ろに大きな人影が二つ……。


仮面を付けた謎のイケメン二人の姿を見て驚き固まっていると、そのうちの一人がクシャリと顔を歪め俺の方へと駆け寄ってきて……ガバッと抱きつかれる。

「カオル……! カオル…カオル…」 
「あ? え? え……?」

突然イケメンに抱きつかれた俺は怒りに満ちた顔をしているサリュイ様と、その後で泣きそうな顔を見せるタレ目なイケメンと、俺をギュウギュウに抱きしめる謎のイケメンに挟まれ……キョロキョロと三人に視線を送りながら口をパクパクさせ混乱する。


一体この人達は……誰なんだ……?!

しおりを挟む
感想 114

あなたにおすすめの小説

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

クラスのボッチくんな僕が風邪をひいたら急激なモテ期が到来した件について。

とうふ
BL
題名そのままです。 クラスでボッチ陰キャな僕が風邪をひいた。友達もいないから、誰も心配してくれない。静かな部屋で落ち込んでいたが...モテ期の到来!?いつも無視してたクラスの人が、先生が、先輩が、部屋に押しかけてきた!あの、僕風邪なんですけど。

お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた

やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。 俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。 独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。 好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け ムーンライトノベルズにも掲載しています。

処理中です...