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本章
135話:白い悪魔 ④
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サリュイ様と過ごす日々はとても幸せで俺は常にベッタリとサリュイ様にくっついている。
最近は仕事も落ち着いてきたのか、俺と二人きりで過ごす時間が増えて凄く嬉しい。
「こっちでの仕事ももうすぐ終わるから、そうしたらすぐにでも僕の国に帰ろうな」
「はい。サリュイ様の国に行くのはとても楽しみです」
いつものように、ソファーに座り膝の上に乗せたサリュイ様をぎゅっと抱きしめる。
「僕の国に行ったら何をしたい?」
「そうですね…サリュイ様のお気に入りの場所に行ってみたいです」
「ふふ。いいよ…。カオルを連れていきたい所は沢山あるから計画たてなくちゃね~」
サリュイ様は楽しそうな笑顔を浮かべながら、自分のお気に入りの場所の話をしてくれる。
俺もその話を聞いているだけ楽しくなってくる。
「ねぇ…カオルは僕のものだよね?」
「はい。そうですよ」
「ずっと一緒にいてくれる?」
「はい。もちろんです」
淡い紅色の可愛らしくクリクリお目目で見つめられながらそんなお願いされて断る訳などない。
ずっと一緒にいますよ~という気持ちも込めてまたぎゅっと抱きしめると、サリュイ様は真剣な顔をして俺を見つめてくる。
「じゃあ……カオル…僕と結婚してくれる?」
「結婚…ですか…」
「やっぱり……嫌?」
俺がすぐに返事を返さない事にサリュイ様は不安げな顔を見せる。
俺は慌てて首を横に振りそれは誤解だと伝える。
「サリュイ様!嫌なんかじゃありません!ただ…俺なんかでいいのかなって…」
「うん。カオルがいい。僕と結婚してカオル…。幸せにするから」
「はい。サリュイ様…よろしくお願いします」
俺の返事にサリュイ様は満面の笑みを溢し抱きついてくる。
「じゃあ、今日から新婚生活の練習だね!」
「新婚生活の練習ですか?」
「そうだよ~。離れずにずっと一緒にいるんだよ。そして、沢山キスして抱きしめるんだよ」
「ふふ。それって今とあまり変わりませんよ」
「あ…そうだね~」
二人でクスクスと笑い合ってキスして抱きしめて…これからもずっとサリュイ様と一緒にいれると思うと嬉しくてたまらない。
「結婚したらこの首輪も外そうな」
そう言って首につけられた首輪を撫でられる。
「これ外すんですか?」
「うん。これはカオルが逃げ出さないようにと思って付けた奴隷の首輪なんだけど…いらなかったね」
「俺は逃げ出したりしないですよ。でも、この首輪を見るとサリュイ様のものだって実感が湧くので俺は凄く好きなんですけどね…」
「奴隷の首輪つけられて喜ぶのなんてカオルくらいだよ」
「いえいえ!俺以外にもエルも奴隷の首輪外したくないって……ん?」
エル…?
エルって…誰だっけ…。
そう言えば俺のことを『アルジ』って言ってた人がいたような…
「カオル!」
ぼーっと頭の中で突然浮かんだ『エル』という名前の人物のことを考えていると、サリュイ様に大声で名前を呼ばれる。
するとサリュイ様が首から下げていたペンダントから光のモヤが溢れ出してきて俺の頭を包み込む。
「カオル…ダメだよ。僕の事だけ考えて…僕しか見ちゃダメ」
「はい…サリュイ様…」
「カオルは僕のものだよ…僕だけのもの…」
「はい…俺はサリュイ様の…もの…です」
まだボーっとする頭で俺がそう答えるとサリュイ様はホッとした顔を見せる。
「早く…僕達の国に帰ろう。そして結婚して…沢山愛してあげるからねカオル…」
ギュッと俺にしがみついてくるサリュイ様の背中撫でながら俺は頭の中から消えた人の事を考える…。
あの人は…俺のなんだったのだろう…
最近は仕事も落ち着いてきたのか、俺と二人きりで過ごす時間が増えて凄く嬉しい。
「こっちでの仕事ももうすぐ終わるから、そうしたらすぐにでも僕の国に帰ろうな」
「はい。サリュイ様の国に行くのはとても楽しみです」
いつものように、ソファーに座り膝の上に乗せたサリュイ様をぎゅっと抱きしめる。
「僕の国に行ったら何をしたい?」
「そうですね…サリュイ様のお気に入りの場所に行ってみたいです」
「ふふ。いいよ…。カオルを連れていきたい所は沢山あるから計画たてなくちゃね~」
サリュイ様は楽しそうな笑顔を浮かべながら、自分のお気に入りの場所の話をしてくれる。
俺もその話を聞いているだけ楽しくなってくる。
「ねぇ…カオルは僕のものだよね?」
「はい。そうですよ」
「ずっと一緒にいてくれる?」
「はい。もちろんです」
淡い紅色の可愛らしくクリクリお目目で見つめられながらそんなお願いされて断る訳などない。
ずっと一緒にいますよ~という気持ちも込めてまたぎゅっと抱きしめると、サリュイ様は真剣な顔をして俺を見つめてくる。
「じゃあ……カオル…僕と結婚してくれる?」
「結婚…ですか…」
「やっぱり……嫌?」
俺がすぐに返事を返さない事にサリュイ様は不安げな顔を見せる。
俺は慌てて首を横に振りそれは誤解だと伝える。
「サリュイ様!嫌なんかじゃありません!ただ…俺なんかでいいのかなって…」
「うん。カオルがいい。僕と結婚してカオル…。幸せにするから」
「はい。サリュイ様…よろしくお願いします」
俺の返事にサリュイ様は満面の笑みを溢し抱きついてくる。
「じゃあ、今日から新婚生活の練習だね!」
「新婚生活の練習ですか?」
「そうだよ~。離れずにずっと一緒にいるんだよ。そして、沢山キスして抱きしめるんだよ」
「ふふ。それって今とあまり変わりませんよ」
「あ…そうだね~」
二人でクスクスと笑い合ってキスして抱きしめて…これからもずっとサリュイ様と一緒にいれると思うと嬉しくてたまらない。
「結婚したらこの首輪も外そうな」
そう言って首につけられた首輪を撫でられる。
「これ外すんですか?」
「うん。これはカオルが逃げ出さないようにと思って付けた奴隷の首輪なんだけど…いらなかったね」
「俺は逃げ出したりしないですよ。でも、この首輪を見るとサリュイ様のものだって実感が湧くので俺は凄く好きなんですけどね…」
「奴隷の首輪つけられて喜ぶのなんてカオルくらいだよ」
「いえいえ!俺以外にもエルも奴隷の首輪外したくないって……ん?」
エル…?
エルって…誰だっけ…。
そう言えば俺のことを『アルジ』って言ってた人がいたような…
「カオル!」
ぼーっと頭の中で突然浮かんだ『エル』という名前の人物のことを考えていると、サリュイ様に大声で名前を呼ばれる。
するとサリュイ様が首から下げていたペンダントから光のモヤが溢れ出してきて俺の頭を包み込む。
「カオル…ダメだよ。僕の事だけ考えて…僕しか見ちゃダメ」
「はい…サリュイ様…」
「カオルは僕のものだよ…僕だけのもの…」
「はい…俺はサリュイ様の…もの…です」
まだボーっとする頭で俺がそう答えるとサリュイ様はホッとした顔を見せる。
「早く…僕達の国に帰ろう。そして結婚して…沢山愛してあげるからねカオル…」
ギュッと俺にしがみついてくるサリュイ様の背中撫でながら俺は頭の中から消えた人の事を考える…。
あの人は…俺のなんだったのだろう…
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