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本章
133話:白い悪魔 ②
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サリュイ様の後を追って大きな浴室へと入っていくと洗い場の方へと呼ばれる。
「カオル。体洗うよ」
「はい」
俺がサリュイ様の体を洗おうとすると「座って」と言われ何故か俺の体を先に洗おうとしてくる。
「サリュイ様…先に洗います…」
「いいからいいから!今日は気分がいいから特別に僕が洗ってあげるよ」
そう言って上機嫌のサリュイ様は俺の体を綺麗に洗い、泡を洗い流してくれるととてもサッパリした。
「サリュイ様。気持ちよかったです」
「そうだろ~。じゃあ次は僕の番ね」
「はい」
サリュイ様と交代して今度は俺が髪や体を洗っていく。
真っ白で綺麗な髪を傷つけないように優しく洗い、きめ細やかな肌を丁寧に洗っていく。
お湯で洗い流すとサリュイ様はさらに美しくなった気がした。
真っ白な透き通るような肌…華奢な体…瞳と唇以外は真っ白なサリュイ様はやっぱりとても綺麗だ。
俺がじっと見つめているとサリュイ様が俺の視線に気付く。
「僕の体…珍しいでしょ?産まれた時から色素が薄くてさ…ついたあだ名が『白い悪魔』だよ?笑っちゃうよね」
「悪魔……?天使の間違いじゃなくてですか?」
「はぁ?…ふははっ!カオルには僕の事が天使に見えるの?」
「はい…。サリュイ様は天使のように綺麗です…」
「ふ~ん…。じゃあカオルには特別に天使にキスをさせてあげるよ」
サリュイ様はそう言うと俺の目の前へとやってくる。
やれるもんならやってみろと…どこか挑発しているように可愛いお目目をクリクリさせながら俺を見上げてくるサリュイ様…。
キスって…唇にしていいのかな?本当にいいのかな?
俺より少し背の低いサリュイ様の頬に手を添えて俺はゆっくりと唇を重ねる。
「唇……」
「あ…サリュイ様。すみません…」
「いいよ。カオルもう一回キスして…」
「はい」
ちゅっとサリュイ様の小さな唇をついばむと「もう一回…」と、言われそれを何度か繰り返す。
浴室が熱いのか…キスのせいなのか…サリュイ様の頬は少し赤らんでいた。
「……熱い。さっさと湯船につかって上がるぞ」
「あ…はい」
サリュイ様は何故だか少し不機嫌になってしまった。
風呂が終わると使用人が準備してくれた寝巻きへと着替える。
スッポリと上からかぶるワンピースタイプのお揃いの寝巻きを着て、サリュイ様のベッドへと連れていかれる。
真っ白で大きなベッドへとサリュイ様は飛び込むと俺のことを手招きしてくる。
「カオルは今日から僕と一緒に寝ような」
「分かりました」
よいしょよいしょとフワフワのベッドの上を進みサリュイ様の隣に寝転がる。
「これでいいですか?」
「あぁ…それでいいよ」
横になってサリュイ様の事を見ていると、少しずつ俺の方へと近づいてきて最後には俺の胸元にピッタリとくっつく。
「サリュイ様って…ほんと可愛らしいですね…」
思わず本音が出てしまうと、その言葉にサリュイ様が反応する。
「お前だけだよ…そんな事言うのは…」
「そうですか…。じゃあ…俺だけがサリュイ様を独り占めできますね」
俺がそう言うとサリュイ様はまた頬を赤く染める。
「カオル…キスして」
「はい。サリュイ様…」
柔らかで小さなさくらんぼの唇を食べるように何度も何度もキスをする。
可愛い可愛い俺のご主人様…。
「カオル。体洗うよ」
「はい」
俺がサリュイ様の体を洗おうとすると「座って」と言われ何故か俺の体を先に洗おうとしてくる。
「サリュイ様…先に洗います…」
「いいからいいから!今日は気分がいいから特別に僕が洗ってあげるよ」
そう言って上機嫌のサリュイ様は俺の体を綺麗に洗い、泡を洗い流してくれるととてもサッパリした。
「サリュイ様。気持ちよかったです」
「そうだろ~。じゃあ次は僕の番ね」
「はい」
サリュイ様と交代して今度は俺が髪や体を洗っていく。
真っ白で綺麗な髪を傷つけないように優しく洗い、きめ細やかな肌を丁寧に洗っていく。
お湯で洗い流すとサリュイ様はさらに美しくなった気がした。
真っ白な透き通るような肌…華奢な体…瞳と唇以外は真っ白なサリュイ様はやっぱりとても綺麗だ。
俺がじっと見つめているとサリュイ様が俺の視線に気付く。
「僕の体…珍しいでしょ?産まれた時から色素が薄くてさ…ついたあだ名が『白い悪魔』だよ?笑っちゃうよね」
「悪魔……?天使の間違いじゃなくてですか?」
「はぁ?…ふははっ!カオルには僕の事が天使に見えるの?」
「はい…。サリュイ様は天使のように綺麗です…」
「ふ~ん…。じゃあカオルには特別に天使にキスをさせてあげるよ」
サリュイ様はそう言うと俺の目の前へとやってくる。
やれるもんならやってみろと…どこか挑発しているように可愛いお目目をクリクリさせながら俺を見上げてくるサリュイ様…。
キスって…唇にしていいのかな?本当にいいのかな?
俺より少し背の低いサリュイ様の頬に手を添えて俺はゆっくりと唇を重ねる。
「唇……」
「あ…サリュイ様。すみません…」
「いいよ。カオルもう一回キスして…」
「はい」
ちゅっとサリュイ様の小さな唇をついばむと「もう一回…」と、言われそれを何度か繰り返す。
浴室が熱いのか…キスのせいなのか…サリュイ様の頬は少し赤らんでいた。
「……熱い。さっさと湯船につかって上がるぞ」
「あ…はい」
サリュイ様は何故だか少し不機嫌になってしまった。
風呂が終わると使用人が準備してくれた寝巻きへと着替える。
スッポリと上からかぶるワンピースタイプのお揃いの寝巻きを着て、サリュイ様のベッドへと連れていかれる。
真っ白で大きなベッドへとサリュイ様は飛び込むと俺のことを手招きしてくる。
「カオルは今日から僕と一緒に寝ような」
「分かりました」
よいしょよいしょとフワフワのベッドの上を進みサリュイ様の隣に寝転がる。
「これでいいですか?」
「あぁ…それでいいよ」
横になってサリュイ様の事を見ていると、少しずつ俺の方へと近づいてきて最後には俺の胸元にピッタリとくっつく。
「サリュイ様って…ほんと可愛らしいですね…」
思わず本音が出てしまうと、その言葉にサリュイ様が反応する。
「お前だけだよ…そんな事言うのは…」
「そうですか…。じゃあ…俺だけがサリュイ様を独り占めできますね」
俺がそう言うとサリュイ様はまた頬を赤く染める。
「カオル…キスして」
「はい。サリュイ様…」
柔らかで小さなさくらんぼの唇を食べるように何度も何度もキスをする。
可愛い可愛い俺のご主人様…。
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