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本章
118話:塔の上のカオルくん ④
しおりを挟む「あぁっ!んぁっ!くりしゅ…もっと…おくぅ…いっぱい突いてぇ…」
俺は朝から元気にクリスの上に跨りガンガン腰を振る。
「んっ…カオル出すよ…」
「うん…。いっぱい…いっぱいだしてぇ…」
クリスの熱い精液を中で感じ同時に俺も吐精しクリスの腹の上にぴゅっと白濁を飛ばしてしまう。
あぁ…中出し最高ぅ……。
…って、この感じ前にもあったような…。
そんなことをふわふわした頭で考えていると、クリスが腕を伸ばしてきて俺を抱き寄せる。
「カオル…。私は今凄く幸せだよ…」
「あ…うん。俺も~」
「嬉しいよ…。カオル…愛してる」
クリスがとても幸せそうな顔をしているので雰囲気を壊さないように返事をする。
まぁ…俺もわりかし今の生活は気に入っている。
ご飯は美味しいし、風呂はデカいし、クリスのエッチは気持ちがいいし…。
ただ…前の生活が恋しくなる時も多い…。
ライライでご飯を食べながらディランさんやリオにバルドさんとワイワイ話をして、アルクさんやキースとイチャイチャ…そしてエルと一緒に眠る。
そんな事を考えていると、さっきまで幸せそうだったクリスが不安そうな表情を見せる。
「カオル?何か考え事?」
「あー…うん。最近クリスがいない事が多いじゃん。だから…なんか寂しいなって。前はいつも誰かとワイワイやってたからさ…」
思い切って自分の気持ちを伝えると、クリスは真面目な顔をして考え込む。
「そうだよね…。私も仕事を誰かに任せる事ができればいいんだが…」
「あ!俺のことなんか気にしなくていいからな!クリスを困らせるため言った訳じゃないからさ…。ただ、少しそう思っただけだから…」
王子の仕事なんて国に関係する重要な物が多いはずだから、俺の我儘で遅らせるなんてもってのほかだ!
クリスに気にしないでくれと言いながらギュッと抱きしめると「カオル。ごめんね…」と、クリスも抱きしめ返してくれる。
俺が我慢すればいいだけの事なんだ。
そう思っていたのだが…
「で、えっと…この人は誰なの?」
「あぁ。名前はランスと言うんだ。近衛騎士団の騎士でね、私が信頼している人物の一人だから安心して」
「よろしくお願いします」
俺の目の前で仮面を付けた黒髪の背格好の大きな騎士が頭を下げて挨拶してくる。
俺もつられてペコッと頭を下げて挨拶する。
「今日からカオルの護衛と話し相手をしてもらう予定なんだけど…どうかな?」
「え!?あ、あの…」
クリスからのいきなりの提案に驚いた顔のままランスさんを見上げると、断らないでくれと圧をかけるような目線が突き刺さる。
「よ、よろしくお願いします…」
その目線に耐えられずに了承すると二人は安心したように顔を見合わせた後、俺にとびきりの笑顔を向けてきたのだった。
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