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本章
112話:検体採取 ②
しおりを挟む「ん~……。勃たない…」
グレイスさんにコップを渡されてかれこれ30分程トイレに篭り頑張っているのだが…なかなか勃たない。
ハァ…どうしよ…。
検査の為に出さなくてはと思えば思うほど、プレッシャーに弱い俺の息子さんは頭を下げていくばかり。
何か興奮するようなアイテムでもあればいいんだけど…って、普通のトイレにそんな物あるはずがない。
ハァァァ…と、何度目かの深いため息をついていると、コンコンとトイレのドアを叩かれる。
「カオル大丈夫?…出せそう?」
クリスの心配そうな声がドア越しに聞こえてくる。
「んー…今日はダメそう…。これ明日じゃダメかな?」
「どうだろうね…。今日カオルから取った検体を今後比較していくから…条件が変わるとダメなんじゃないかな?」
「そっかぁぁ…。もう少し頑張ってみる…」
「ねぇ……手伝おうか?」
「えっ!?」
クリスのまさかの申し出に声がうわずってしまう。
こんな場所でクリスに手伝ってもらうなんて恥ずかしい…。だけど、このまま自分一人ではいつまで経っても出せそうにないし…。
う~ん…と悩んだが、結局クリスに手伝ってもらうのが一番手っ取り早いだろうという答えになった。
トイレのドアをキィ…と開け「お願いします…」と、クリスに頼むとキラッキラの王子スマイルでトイレの中へと入ってくる。
さっそくクリスに下半身を剥かれ、昨日のように抱きかかえられ膝に乗せられると元気のない息子さんを優しく撫でてくれる。
「昨日、沢山出したから勃ちにくくなってるみたいだね…」
「うん…。」
「じゃあ、気分転換に他のところを触ってみようか」
クリスはそう言って、息子から手を離し乳首を触り始める。
クニクニと乳首に刺激を与えられればプクリと先端が尖る。
ん…ちょっといいかも…。
新たな刺激に俺のチンコも反応するようにピクンと震える。
尖って敏感になった乳首の先端を指の腹でグニグニと刺激を与え時折キュッと摘みながら、同時に俺の耳を甘噛みし舐められて…ゾクゾクするような感覚が走る。
「ふっ…ぁ…ぁ…」
「どう…?気持ちいい?」
くちゅくちゅとクリスの舌先に犯された耳に響く低音ボイスがやけにエロくて…興奮してしまう。
「気持ちいい…。あ…。チンコ勃ってきたかも…」
下を向けば、いつものように元気な息子の姿が目に入り一安心する。
これなら出せそうかも…。
「じゃあ、カオルは自分のを触ってて…。私は違う場所で気持ちよくしてあげるから」
そう言われて俺は自分のチンコを扱き、クリスは俺の尻へと指を向かわせる。
昨日も散々いじられた蕾はクリスの指を歓迎しており、すんなり咥えこむ。
今日も迷わず俺の気持ちいい場所をグリグリと刺激されればブルッ…と体を震わせてしまう。
下半身の息子さんも、その刺激にえらく感動したのか先端からは涙をプクリと流し始める。
「クリス…あっ…ぁ…」
「カオル頑張って…。ちゃんとコップに出すんだよ」
頑張れ頑張れ!と、激しく指を出し入れされると射精感が強くなる。
あ…ぁ…コ、コップ……。
近くに置いていたコップをなんとか握りしめ当てたと同時に一気に精液が尿道を駆け上がりビュルッッと勢いよく出てしまう。コップから外れてしまい大半をトイレの壁に撒き散らしてしまった…。
「ハッ…ハッ…ちょっとしか…入らなかった…」
「あらら…。量が足りるかグレイスに聞いてみようか。でも、よく頑張ったね」
コップの中にはトロリとした精液が少量…。
足りないって言われたらどうしようかと落ち込んでいるとクリスに慰められる。
トイレに撒き散らしたモノをせっせと片付けグレイスさんの所へと戻り精液を提出する。
「あの…ちょっと少ないかもしれないですけど…」
「ん~…これだけあれば十分だよ。カオルくんお疲れ様!今日の検査はこれで終わりだよ~」
グレイスさんにOKを貰い嬉しくてクリスの方へと振り向くと「よかったね」と、一緒に喜んでくれた。
思ってたより大変だったけど、とりあえず無事に終わってよかった…。
「じゃあ、明日はカオルくんの身体に魔力を流しながら体液を採取したいんだけど…」
「へっ!?ま、また…今日みたいな事するんですか?」
「そうだよ~。魔力の付加を加えて変化があるか知っておきたいんだ。魔力は誰に流して貰いたい?私でもいいけれど…尿と精液採取もあるからクリストファー王子の方がいいかな?」
「えっとぉ……」
クリスの方へと目線を向けると『もちろん私だよね?』と、言いたげな威圧的な笑顔を浮かべている。
笑ってるのになんかこえーよ…。
「クリスで…お願いします…」
「うん…カオル。また頑張ろうね」
俺がそう言うと、クリスの笑顔からは威圧感が消えいつもの王子スマイルへと変わった。
それからグレイスさんから検体採取用のコップ等を渡されて、初めての研究の手伝いは無事に?終わった。
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