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本章
97話:酒は飲んでも飲まれるな! ②
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2人ともベッドサイドにちょこんと座り、お話をじっくり聞ける状態にする。
シーナさんは深呼吸をすると俺の方を真っ直ぐ見てくる。
その顔は何か覚悟を決めた顔だった。
「嫌な事を思い出させてしまうかもしれないけれど…カオルくんが少し前に被害に合った事件に僕は関わっていたんだ。君が眠らされて奴隷として売られる事を知っていながら僕はその手伝いを断れなかった…。最後は見捨てるようにカオルくん達をあの場所に置いていってしまった…。僕は怖くて…逆らえなくて…。全てが終わった後に助けてくれと誰かに頼る事しか出来なかった卑怯な人間なんだ…。今もカオルくんに謝る事で自分の気持ちを楽にしようとしてる…。最低だよね…」
シーナさんは目に涙を溜めポツリポツリと話しだす。
酔っ払いの俺はその話をうんうんと頷きながら聞いていく。
「シーナさんは…俺達を助けたかったの?」
「うん…。助けたかった…。でも出来なかった…」
「そっかぁ…。多分、俺がシーナさんと同じ立場だったら…俺も怖くて断ることなんて出来なかったと思う。俺だったら助けを求めに行くのも怖くて…逃げ出してたかもしれない…。」
「カオルくん……そんな優しい事…言わないで…」
ヒクッヒクッと涙を堪えながらシーナさんは顔をくしゃくしゃに歪ませる。
そんなシーナさんを慰めるように頭をヨシヨシと撫でてあげる。
そういえば事件後にセシリオさんが、俺達を助けて欲しいって言ってきた講習会の関係者がいたって言っていた。
その人がいなかったら助けるのが遅れて…俺達はもっと酷いことをされてたかもしれないって思った事がある。
シーナさんがその講習会の事件を知らせに来てくれた人ならば、俺にとっては恩人なんじゃね?
「ねぇシーナさん…。手貸して…」
「ぐすっ…ぅん……」
俺はシーナさんの手を借りると俺の胸に当てる。
「俺が今…こんなに元気なのはシーナさんのおかげだね。シーナさんが皆に知らせてくれなかったら俺もっと傷ついてたと思うんだ…」
「カオルくん……」
「シーナさんは俺の恩人だよ…。だから…お礼にエッチさせてーー!!」
「ふぇっ…?」
涙をハラハラと流すシーナさんは凄く凄く綺麗でエロくて酔っ払いの俺はムラムラが止まらない。
よし!カオルいっきまーーす!!
「シーナさん!暗い話はもう終わり!!さぁ気持ちいい事沢山しましょ~!!」
俺は戸惑うシーナさんにガバッと抱きつき胸元に顔を埋める。スーハースーハーと匂いを嗅いでいる俺の姿は傍からみれば変態以外の何者でもない。
やっぱり美人さんはいい匂いだぁ…。
柑橘系の爽やかな香りに包まれてカオルとっても幸せです…♡
「カ、カオルくん…。そんなにくっついたら…僕汗臭いよ?」
「シーナさんはいい匂いですよぉ~。俺この香り大好きです~」
胸元から顔を上げてヘラっと笑いかけると、シーナさんの顔はボンッと赤くなる。
「ふふふ~。シーナさん凄く可愛い…」
俺の言葉や行動一つ一つに顔を赤く染めたり驚いたり…くるくる変わる表情がすっごく可愛くて、俺は一人で大興奮している。
今も『可愛い』なんて言われたから、また顔を赤くしてどうリアクションしていいのか分からずに眉を下げ困った顔をしている。
あぁ…めっちゃ可愛い。
シーナさんとキスしたいなぁ…。
してもいいかなぁ?ダメって言われても強引にやっちゃっていいかなぁ~?
「ねぇシーナさん。キスしていいですかぁ?」
「へ?キス…?僕とカオルくんが?え?そ、そんな事して…いいの…?」
「はい♡キスたくさんしましょ~」
シーナさんは驚いた顔はしてるけど嫌そうな顔はしていないので、まずはホッペからキスをしていく。
シーナさんのホッペはスベスベでフニフニで、ずーっとキスしてられる。
それから可愛い唇をカプっといただく。
唇もホッペに負けじと柔らかくて…最高!
ハムハムと唇を堪能していふとシーナさんは目をつぶり、ふるふると震えながら何かに耐えていた。
「シーナさん…やっぱりキス嫌だった?」
「ち、違うんだカオルくん!僕…キスが初めてで…緊張して…」
「あ…。ファーストキス…。シーナさんごめんなさい…」
やっちまった俺は猛省。
大事なファーストキスを俺が奪ってしまった…。
今度は俺がしょんぼり落ち込んでいるとシーナさんがヨシヨシと撫でてくれる。
「カオルくん…。僕はカオルくんとキスできて嬉しいよ」
「ほんとに?」
「うん。本当だよ」
初めて見せてくれたシーナさんの笑顔に俺は胸キュン。
嬉しくってまたシーナさんに抱きついて、たくさんたくさんキスをした。
シーナさんは深呼吸をすると俺の方を真っ直ぐ見てくる。
その顔は何か覚悟を決めた顔だった。
「嫌な事を思い出させてしまうかもしれないけれど…カオルくんが少し前に被害に合った事件に僕は関わっていたんだ。君が眠らされて奴隷として売られる事を知っていながら僕はその手伝いを断れなかった…。最後は見捨てるようにカオルくん達をあの場所に置いていってしまった…。僕は怖くて…逆らえなくて…。全てが終わった後に助けてくれと誰かに頼る事しか出来なかった卑怯な人間なんだ…。今もカオルくんに謝る事で自分の気持ちを楽にしようとしてる…。最低だよね…」
シーナさんは目に涙を溜めポツリポツリと話しだす。
酔っ払いの俺はその話をうんうんと頷きながら聞いていく。
「シーナさんは…俺達を助けたかったの?」
「うん…。助けたかった…。でも出来なかった…」
「そっかぁ…。多分、俺がシーナさんと同じ立場だったら…俺も怖くて断ることなんて出来なかったと思う。俺だったら助けを求めに行くのも怖くて…逃げ出してたかもしれない…。」
「カオルくん……そんな優しい事…言わないで…」
ヒクッヒクッと涙を堪えながらシーナさんは顔をくしゃくしゃに歪ませる。
そんなシーナさんを慰めるように頭をヨシヨシと撫でてあげる。
そういえば事件後にセシリオさんが、俺達を助けて欲しいって言ってきた講習会の関係者がいたって言っていた。
その人がいなかったら助けるのが遅れて…俺達はもっと酷いことをされてたかもしれないって思った事がある。
シーナさんがその講習会の事件を知らせに来てくれた人ならば、俺にとっては恩人なんじゃね?
「ねぇシーナさん…。手貸して…」
「ぐすっ…ぅん……」
俺はシーナさんの手を借りると俺の胸に当てる。
「俺が今…こんなに元気なのはシーナさんのおかげだね。シーナさんが皆に知らせてくれなかったら俺もっと傷ついてたと思うんだ…」
「カオルくん……」
「シーナさんは俺の恩人だよ…。だから…お礼にエッチさせてーー!!」
「ふぇっ…?」
涙をハラハラと流すシーナさんは凄く凄く綺麗でエロくて酔っ払いの俺はムラムラが止まらない。
よし!カオルいっきまーーす!!
「シーナさん!暗い話はもう終わり!!さぁ気持ちいい事沢山しましょ~!!」
俺は戸惑うシーナさんにガバッと抱きつき胸元に顔を埋める。スーハースーハーと匂いを嗅いでいる俺の姿は傍からみれば変態以外の何者でもない。
やっぱり美人さんはいい匂いだぁ…。
柑橘系の爽やかな香りに包まれてカオルとっても幸せです…♡
「カ、カオルくん…。そんなにくっついたら…僕汗臭いよ?」
「シーナさんはいい匂いですよぉ~。俺この香り大好きです~」
胸元から顔を上げてヘラっと笑いかけると、シーナさんの顔はボンッと赤くなる。
「ふふふ~。シーナさん凄く可愛い…」
俺の言葉や行動一つ一つに顔を赤く染めたり驚いたり…くるくる変わる表情がすっごく可愛くて、俺は一人で大興奮している。
今も『可愛い』なんて言われたから、また顔を赤くしてどうリアクションしていいのか分からずに眉を下げ困った顔をしている。
あぁ…めっちゃ可愛い。
シーナさんとキスしたいなぁ…。
してもいいかなぁ?ダメって言われても強引にやっちゃっていいかなぁ~?
「ねぇシーナさん。キスしていいですかぁ?」
「へ?キス…?僕とカオルくんが?え?そ、そんな事して…いいの…?」
「はい♡キスたくさんしましょ~」
シーナさんは驚いた顔はしてるけど嫌そうな顔はしていないので、まずはホッペからキスをしていく。
シーナさんのホッペはスベスベでフニフニで、ずーっとキスしてられる。
それから可愛い唇をカプっといただく。
唇もホッペに負けじと柔らかくて…最高!
ハムハムと唇を堪能していふとシーナさんは目をつぶり、ふるふると震えながら何かに耐えていた。
「シーナさん…やっぱりキス嫌だった?」
「ち、違うんだカオルくん!僕…キスが初めてで…緊張して…」
「あ…。ファーストキス…。シーナさんごめんなさい…」
やっちまった俺は猛省。
大事なファーストキスを俺が奪ってしまった…。
今度は俺がしょんぼり落ち込んでいるとシーナさんがヨシヨシと撫でてくれる。
「カオルくん…。僕はカオルくんとキスできて嬉しいよ」
「ほんとに?」
「うん。本当だよ」
初めて見せてくれたシーナさんの笑顔に俺は胸キュン。
嬉しくってまたシーナさんに抱きついて、たくさんたくさんキスをした。
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