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本章
102話:再会 ①
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「よし。部屋は準備オッケーっと…」
パレードが終わりアルクさんが来る予定なので一人で部屋を片付ける。
アルクさんが来るのでエルはセシリオさんと遊びに行っている。最近は一人でも遊びに行けるようになり、嬉しい反面ちょっぴり寂しい。
しかし、エルの荷物も増えてきたから部屋が少し狭くなってきたな…
片付けたはずなのに物が多くてどこかゴチャッとした部屋を見てそんな事を考える。
もうそろそろ部屋を変えた方がいいかな?今日アルクさんが来たら相談してみよっと…
そんな事を考え、もっと綺麗に見えるように荷物を動かしていると部屋のドアをコンコンとノックする音が聞こえる。
アルクさんが来るには早いけど…前みたいな仕事が早く終わったのかな?
「は~い!アルクさん早かったで…す……あれ?」
いつものようにドアを開けてアルクさんを出迎えると、仮面をつけた知らない人が立っていた。
ここいらじゃ見かけない高そうな服を身に纏った仮面の人は俺と目が合うと目を見開き…どこか見覚えのある金色の瞳でじっと俺を見つめてくる。
あれ?この瞳の色って…
「カオル…やっと見つけた…」
んんん!?この声…もしかして…
「クリ…ス…?」
俺がそう言うとその人は顔をくしゃりと歪ませて俺を抱きしめてくる。
「あぁ…そうだよ。やっと…やっと会えた…。ずっと心配してたんだよカオル…」
抱きしめられた腕の力はとても強くてクリスの胸に顔が埋もれる。俺はクリスの腕の中で今の状況が理解できず固まっていた。
なんでクリスがいるの!?え?なんでーー!?
突然のクリスの登場に俺は混乱。
そして、クリスに監禁されていた時の記憶が蘇り…ちょっと恐怖を感じた。
また、俺に何かする気なのかな……
「クリス…ちょっと苦しい。なぁ、なんで…ここに…?」
色々と聞きたい事はあったが、今の状況じゃこれが精一杯だった。
てか、逃げだした事にめっちゃ怒ってそうで怖くて聞けない。
「説明すると長くなるんだけど…カオルとも色々と話をしたから部屋の中に入れてくれる?カオルも私に色々と聞きたい事があるだろう?」
そう言われ胸元から顔をあげてクリスの方を見ると優しい笑顔を向けられる。
監禁してきた時のクリスは顔も雰囲気もヤバイ感じになってたけど…今は全然そんな感じはしない。
出会った頃の優しいクリスだと俺は思った。
「………うん。分かった。きちんとクリスの話聞くから」
「ありがとう。カオル…」
部屋に入れるのは少し迷ったけど…もう少しすればアルクさんが部屋に来るはずだ。
もし…何かあっても大丈夫だよな。きっと。
それに、なんでクリスが俺に酷いことしたのか知りたいと前から思っていた。
もしかしたら、そんな酷い事をしないといけない理由があったのかもしれない…。
俺はそんなアホみたいな事を考え、『優しいクリス』などという勘違い&いつもの危機感の薄さで入れてはいけない人物を部屋へと招き入れたのだった…。
パレードが終わりアルクさんが来る予定なので一人で部屋を片付ける。
アルクさんが来るのでエルはセシリオさんと遊びに行っている。最近は一人でも遊びに行けるようになり、嬉しい反面ちょっぴり寂しい。
しかし、エルの荷物も増えてきたから部屋が少し狭くなってきたな…
片付けたはずなのに物が多くてどこかゴチャッとした部屋を見てそんな事を考える。
もうそろそろ部屋を変えた方がいいかな?今日アルクさんが来たら相談してみよっと…
そんな事を考え、もっと綺麗に見えるように荷物を動かしていると部屋のドアをコンコンとノックする音が聞こえる。
アルクさんが来るには早いけど…前みたいな仕事が早く終わったのかな?
「は~い!アルクさん早かったで…す……あれ?」
いつものようにドアを開けてアルクさんを出迎えると、仮面をつけた知らない人が立っていた。
ここいらじゃ見かけない高そうな服を身に纏った仮面の人は俺と目が合うと目を見開き…どこか見覚えのある金色の瞳でじっと俺を見つめてくる。
あれ?この瞳の色って…
「カオル…やっと見つけた…」
んんん!?この声…もしかして…
「クリ…ス…?」
俺がそう言うとその人は顔をくしゃりと歪ませて俺を抱きしめてくる。
「あぁ…そうだよ。やっと…やっと会えた…。ずっと心配してたんだよカオル…」
抱きしめられた腕の力はとても強くてクリスの胸に顔が埋もれる。俺はクリスの腕の中で今の状況が理解できず固まっていた。
なんでクリスがいるの!?え?なんでーー!?
突然のクリスの登場に俺は混乱。
そして、クリスに監禁されていた時の記憶が蘇り…ちょっと恐怖を感じた。
また、俺に何かする気なのかな……
「クリス…ちょっと苦しい。なぁ、なんで…ここに…?」
色々と聞きたい事はあったが、今の状況じゃこれが精一杯だった。
てか、逃げだした事にめっちゃ怒ってそうで怖くて聞けない。
「説明すると長くなるんだけど…カオルとも色々と話をしたから部屋の中に入れてくれる?カオルも私に色々と聞きたい事があるだろう?」
そう言われ胸元から顔をあげてクリスの方を見ると優しい笑顔を向けられる。
監禁してきた時のクリスは顔も雰囲気もヤバイ感じになってたけど…今は全然そんな感じはしない。
出会った頃の優しいクリスだと俺は思った。
「………うん。分かった。きちんとクリスの話聞くから」
「ありがとう。カオル…」
部屋に入れるのは少し迷ったけど…もう少しすればアルクさんが部屋に来るはずだ。
もし…何かあっても大丈夫だよな。きっと。
それに、なんでクリスが俺に酷いことしたのか知りたいと前から思っていた。
もしかしたら、そんな酷い事をしないといけない理由があったのかもしれない…。
俺はそんなアホみたいな事を考え、『優しいクリス』などという勘違い&いつもの危機感の薄さで入れてはいけない人物を部屋へと招き入れたのだった…。
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