82 / 181
本章
66話:リオくんはお怒りです ①
しおりを挟む
昨日はキースに色々と振り回されたが、ちゃんと話をすれば割といい奴だと分かった。
最後は自分の行動を反省していたし、これからは人の嫌がる事はしないと言っていた。
これからキースも少しずついい方向に変わっていくといいな…
そう思いながら今日も朝食を食べに食堂へ行き、いつも座る席へと向かうと俺の隣の席には誰かが座っていて…
「カオル!おはよう!」
俺の気配に気付いたのか後ろをパッと振り向いてキラッキラの笑顔を振りまくキース。
……おい。なんでお前がいるんだよ!
「お前ぇぇ…昨日反省したばかりだろ!」
「カオルに言われた通り付き纏ってないぞ?今日は食事をしに来ただけだ!」
キースは何が悪いんだと口を尖らせるが、そうゆうのも付き纏うのと一緒なんだよ!
近くにいたディランさんは俺達の言い合いを見て……苦笑い。
俺はブツブツとキースに文句を言いながら朝食を食べるとキースも俺の小言など気にせず隣で食事を食べだす。
「カオル美味しいか?」
「あぁうまいよ」
「そうか…。俺もカオルと食事ができて嬉しい」
キースはニコニコと嬉しそうな顔を浮かべる。
そんな顔されたら強く怒れないじゃないか…。
でも、まぁ…食事くらい一緒でもいいか。
俺も気にせずに食事を食べているとリオが焼きたてのパンを席へと持ってきた。
「カオル。パンできたぞ」
「リオありがとう!」
あぁ…俺の大好きなパン~♡
ここの焼きたてパンめっちゃ美味いんだよ~♡
俺はパンに夢中になり頬張っていると、リオはじぃーっとキースを見つめている。
「なぁカオル…。隣の奴って…知り合いか?」
「ふぐっ!?こいふはさいひんへあったやふて…」
そうだ…そうだったー!!汗
リオとキースはお互いに嫌いあってるじゃん!
呑気にパンなんて食ってる場合じゃない!!
キースは外見はすっかり変わってしまったからリオも今のところ気付いていない。
バレないようにしないと…なんて言ったら…
「リオ。久しぶりだな」
そんな俺の考えなど無視するようにリオに気付いたキースが声をかける。
青ざめる俺…。
「……ん?まさかその声…あのモウルーネ男爵の息子か?」
バレたよぉ……。
リオは一瞬誰だ?と悩むが声で分かったようで、分かった瞬間眉間に皺を寄せる。
「そうだ。リオすまないがカオルは俺のモノになった。だから諦めてくれ」
いきなりとんでもない爆弾発言を言い隣にいる俺をギュッと抱きしめてくるキース。
リオの顔…今までに見た事がない位におっかない顔をしているんですけど…
そしてディランさんの方からも凄い視線を感じて怖くて振り向けない…。
「キース!誤解を生むような言い方するな!」
「だって昨日はあんなに愛し合って…一緒にいてくれるって約束したじゃないか!」
「たまに遊んでやるって言っただけだろ!!」
俺とキースがギャーギャー言い合っているとリオが俺の肩をガシっと掴みニッコリ笑いかけてくる。
「今日の夜仕事終わったら詳しく話聞くから」
「……はい」
俺はリオの怖いくらいの笑顔にビビりコクコクと頷く。
キースはブーブーと文句を言っていたので睨みつけると少しふてくされながら「すまない…」と一応反省する。
ディランさんにも食事中に騒いでごめんなさいと謝ると「気にするな」と言ってくれたが…
なんだかいつもより雰囲気が怖かった…
最後は自分の行動を反省していたし、これからは人の嫌がる事はしないと言っていた。
これからキースも少しずついい方向に変わっていくといいな…
そう思いながら今日も朝食を食べに食堂へ行き、いつも座る席へと向かうと俺の隣の席には誰かが座っていて…
「カオル!おはよう!」
俺の気配に気付いたのか後ろをパッと振り向いてキラッキラの笑顔を振りまくキース。
……おい。なんでお前がいるんだよ!
「お前ぇぇ…昨日反省したばかりだろ!」
「カオルに言われた通り付き纏ってないぞ?今日は食事をしに来ただけだ!」
キースは何が悪いんだと口を尖らせるが、そうゆうのも付き纏うのと一緒なんだよ!
近くにいたディランさんは俺達の言い合いを見て……苦笑い。
俺はブツブツとキースに文句を言いながら朝食を食べるとキースも俺の小言など気にせず隣で食事を食べだす。
「カオル美味しいか?」
「あぁうまいよ」
「そうか…。俺もカオルと食事ができて嬉しい」
キースはニコニコと嬉しそうな顔を浮かべる。
そんな顔されたら強く怒れないじゃないか…。
でも、まぁ…食事くらい一緒でもいいか。
俺も気にせずに食事を食べているとリオが焼きたてのパンを席へと持ってきた。
「カオル。パンできたぞ」
「リオありがとう!」
あぁ…俺の大好きなパン~♡
ここの焼きたてパンめっちゃ美味いんだよ~♡
俺はパンに夢中になり頬張っていると、リオはじぃーっとキースを見つめている。
「なぁカオル…。隣の奴って…知り合いか?」
「ふぐっ!?こいふはさいひんへあったやふて…」
そうだ…そうだったー!!汗
リオとキースはお互いに嫌いあってるじゃん!
呑気にパンなんて食ってる場合じゃない!!
キースは外見はすっかり変わってしまったからリオも今のところ気付いていない。
バレないようにしないと…なんて言ったら…
「リオ。久しぶりだな」
そんな俺の考えなど無視するようにリオに気付いたキースが声をかける。
青ざめる俺…。
「……ん?まさかその声…あのモウルーネ男爵の息子か?」
バレたよぉ……。
リオは一瞬誰だ?と悩むが声で分かったようで、分かった瞬間眉間に皺を寄せる。
「そうだ。リオすまないがカオルは俺のモノになった。だから諦めてくれ」
いきなりとんでもない爆弾発言を言い隣にいる俺をギュッと抱きしめてくるキース。
リオの顔…今までに見た事がない位におっかない顔をしているんですけど…
そしてディランさんの方からも凄い視線を感じて怖くて振り向けない…。
「キース!誤解を生むような言い方するな!」
「だって昨日はあんなに愛し合って…一緒にいてくれるって約束したじゃないか!」
「たまに遊んでやるって言っただけだろ!!」
俺とキースがギャーギャー言い合っているとリオが俺の肩をガシっと掴みニッコリ笑いかけてくる。
「今日の夜仕事終わったら詳しく話聞くから」
「……はい」
俺はリオの怖いくらいの笑顔にビビりコクコクと頷く。
キースはブーブーと文句を言っていたので睨みつけると少しふてくされながら「すまない…」と一応反省する。
ディランさんにも食事中に騒いでごめんなさいと謝ると「気にするな」と言ってくれたが…
なんだかいつもより雰囲気が怖かった…
37
お気に入りに追加
3,454
あなたにおすすめの小説


身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)

クラスのボッチくんな僕が風邪をひいたら急激なモテ期が到来した件について。
とうふ
BL
題名そのままです。
クラスでボッチ陰キャな僕が風邪をひいた。友達もいないから、誰も心配してくれない。静かな部屋で落ち込んでいたが...モテ期の到来!?いつも無視してたクラスの人が、先生が、先輩が、部屋に押しかけてきた!あの、僕風邪なんですけど。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる