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本章
58話:最後の夜 ②
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気がつけば頬を伝う涙に気付いてゴシゴシと自分の手で拭う。
ディランさんは俺の涙を見て気まずそうに目線を逸らす。その仕草にまた胸がズキッと痛み涙が溢れてくる…
「ディランさん…俺…お別れしたくない…」
「……え?」
「俺、今回の件でディランさんに凄く迷惑かけました…本当にごめんなさい…。でも俺は…ディランさんとお別れしたくないです。ぐすっ…これからも会いたいです。お話だってしたい。ご飯も一緒に食べたいです!」
ディランさんのあの言葉は、俺を避ける為の口実だったのかもしれない…本当は今回の件で俺に呆れてしまっていてもう関わりたくないんだ…
そう思ってしまうと自然とポロポロと涙が流れて俺はお別れは嫌だと我儘を言ってしまう。
ディランさんが今どんな顔をしているのか…
見るのが怖いが伏せていた目線を上げるとディランさんはなんだか泣きそうな顔をしていた。
「ディランさん…?」
声をかけたと同時に俺のそばに来てギュッと抱きしめられる…抱きしめるディランさんの腕は少し震えていた。
俺もディランさんの背中に腕を回して抱きしめ返す。
「カオル…私の事を許してくれるのか?」
「許すもなにも…ディランさんに嫌なこと何もされてないです。逆にディランさんは俺の事許してくれますか?沢山迷惑かけたのは俺の方ですし…もう嫌われたかと…」
「カオルの事を嫌うことなど絶対にない!」
ディランさんは真剣な表情をして俺にそう伝えてくれる。
よかった…嫌われたんじゃないんだ…
今度は安心して涙が出てくる。
なんだか洗脳が解けてから情緒不安定だな俺…
「カオル泣かないで…」
「ごめんなさい。ディランさんに嫌われてないって思ったら安心して涙が出ちゃいました」
エヘヘと笑うと涙を指先で拭われる。
目が合いディランさんと見つめ合い優しく微笑まれるとドキっとしてしまう。
……何この感じめっちゃキスしたい。
洗脳されていた時は、好きな時にディランさんにキスしまくってたせいかそんな事を思ってしまう。
おい。場違いな俺の欲望よ静まれ。
そう思いながらも、俺はディランさんにキスして欲しいオーラを放ちながら顔をディランさんの方に少しずつ近づけていく。
「カオル…このままじゃ……キスしてしまいそうだ…」
「キス……したいです…」
俺がそう答えるとディランさんの唇がそっと触れる。優しいキスになんだか胸がドキドキしてしまう。
ついばむようなキスを繰り返して、キスが止まったらもっとして欲しいと目線で訴える。
そんな事を繰り返しながら沢山キスをして…
俺達はベッドへと倒れ込んだ。
ディランさんは俺の涙を見て気まずそうに目線を逸らす。その仕草にまた胸がズキッと痛み涙が溢れてくる…
「ディランさん…俺…お別れしたくない…」
「……え?」
「俺、今回の件でディランさんに凄く迷惑かけました…本当にごめんなさい…。でも俺は…ディランさんとお別れしたくないです。ぐすっ…これからも会いたいです。お話だってしたい。ご飯も一緒に食べたいです!」
ディランさんのあの言葉は、俺を避ける為の口実だったのかもしれない…本当は今回の件で俺に呆れてしまっていてもう関わりたくないんだ…
そう思ってしまうと自然とポロポロと涙が流れて俺はお別れは嫌だと我儘を言ってしまう。
ディランさんが今どんな顔をしているのか…
見るのが怖いが伏せていた目線を上げるとディランさんはなんだか泣きそうな顔をしていた。
「ディランさん…?」
声をかけたと同時に俺のそばに来てギュッと抱きしめられる…抱きしめるディランさんの腕は少し震えていた。
俺もディランさんの背中に腕を回して抱きしめ返す。
「カオル…私の事を許してくれるのか?」
「許すもなにも…ディランさんに嫌なこと何もされてないです。逆にディランさんは俺の事許してくれますか?沢山迷惑かけたのは俺の方ですし…もう嫌われたかと…」
「カオルの事を嫌うことなど絶対にない!」
ディランさんは真剣な表情をして俺にそう伝えてくれる。
よかった…嫌われたんじゃないんだ…
今度は安心して涙が出てくる。
なんだか洗脳が解けてから情緒不安定だな俺…
「カオル泣かないで…」
「ごめんなさい。ディランさんに嫌われてないって思ったら安心して涙が出ちゃいました」
エヘヘと笑うと涙を指先で拭われる。
目が合いディランさんと見つめ合い優しく微笑まれるとドキっとしてしまう。
……何この感じめっちゃキスしたい。
洗脳されていた時は、好きな時にディランさんにキスしまくってたせいかそんな事を思ってしまう。
おい。場違いな俺の欲望よ静まれ。
そう思いながらも、俺はディランさんにキスして欲しいオーラを放ちながら顔をディランさんの方に少しずつ近づけていく。
「カオル…このままじゃ……キスしてしまいそうだ…」
「キス……したいです…」
俺がそう答えるとディランさんの唇がそっと触れる。優しいキスになんだか胸がドキドキしてしまう。
ついばむようなキスを繰り返して、キスが止まったらもっとして欲しいと目線で訴える。
そんな事を繰り返しながら沢山キスをして…
俺達はベッドへと倒れ込んだ。
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