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本章
48話:ご主人様と俺 ③ 〜ディランSide〜
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~ディランSide~
カオルに使われた洗脳の魔道具の解析が終わったと連絡が入ったのでカオルをバルドに託して報告を聞きにいく。
洗脳については永久的なものではなく一時的なもので国境付近で洗脳された者達はすでに洗脳が解けている者もいるらしい。
しかし、洗脳が強力にかけられた者の洗脳は未だ解けておらずこのまま隔離して様子を見るしかないと言われた。
洗脳の魔道具を使用していた容疑でサンクチュアリのメンバーはすでに捕えられている。
しかし、ギルバートだけは何処かに隠れているのか現在も捜索中だ。
サンクチュアリの後ろ盾をしていたと思われるヴェルニ公爵の調査も難航しており繋がりは分かっていない。
しかし、カオルの洗脳がいつ解けるか分からないとは…
私は理性を保てるだろうか…とても不安になる。
カオルと暮らし出して5日目の夜。
いつものようにカオルに睡眠薬入りのお茶を出すと、カオルはそのお茶を持ちじぃーっと見つめている。
「どうした?」と、声をかけると私にお茶を差し出してきた。
「ご主人様。このお茶飲んでみて下さい」
「えっ!?あ……」
「やっぱり…ご主人様!お茶に何か入れてたでしょう!毎晩どうしようもないくらい眠たくなるから変だって思ってたんですよ!」
ついにバレてしまった…
「すまないカオル。でもコレはカオルの為なんだ」
「俺の為だって言うならご奉仕させて下さい!」
「それは…できない。今のカオルは洗脳されていて普通じゃないんだ」
「それは分かってます!でも、ご主人様にご奉仕いたいんです。俺のこと…嫌いですか?」
半泣きのカオルの頭を優しく撫でてやると、カオルはギュッと抱きついてくる。
「嫌いなわけないじゃないか。今カオルは洗脳されて自分の事を性奴隷だと思わされている。そんなカオルを私は抱けないだけだから…分かってくれ…」
「ぐすっ……じゃあ、ご主人様はどういう時にエッチするんですか?」
「どういうって…そういう事は愛し合う者同士がやる行為で…」
私はそんな事を聞かれると思わずドギマギしながらカオルの質問に答える。
「俺……ご主人様の事好きです」
「カオル…」
「ご主人様は一緒にいると凄く心が安らぎます…それに優しくてカッコよくて…俺ご主人様の笑顔が大好きです!これは俺が奴隷だからとかじゃなくて…本心なんです!ご主人様…好き…好き…」
まさか記憶を無くしたカオルからも同じ事を言われるなんて…
『ディランさんは俺にとって心の安らぎというか…一緒にいると凄く心が落ち着きます。優しいしカッコいいし…ディランさんの笑った顔とか凄く好きです』
私にとって大切なカオルとの思い出が蘇る。
カオルは真剣な表情をしていて真っ黒な瞳は真っ直ぐ私を見つめている…
あぁ……もう…
私は今のカオルの事も好きなんだと自覚する。
どんなカオルも私にとっては愛すべき存在なんだ。
そう気づいてしまうと私の頭の中で『理性』という言葉が音を立てて崩れていく。
「カオル……私も大好きだよ」
私はそう言って抱きしめるとカオルも嬉しそうにさらにギュッと抱きしめてくる。
「カオル…ご主人様じゃなくてディランと名前を呼んで欲しい…」
「えっと…ディラン様?」
「そうだなぁ…『様』より『さん』がいいかな」
「ディランさん」
久しぶりにカオルに名前を呼ばれて少し嬉しくなる。
ご主人様も嫌いではないのだがな…
「ふふ。名前で呼ぶとなんだか恥ずかしいですね」
「そうだな…」
「ディランさん…大好きです」
「カオル…私も好きだ」
互いに見つめ合い名前を呼び合って私達は唇を重ねた。
カオルに使われた洗脳の魔道具の解析が終わったと連絡が入ったのでカオルをバルドに託して報告を聞きにいく。
洗脳については永久的なものではなく一時的なもので国境付近で洗脳された者達はすでに洗脳が解けている者もいるらしい。
しかし、洗脳が強力にかけられた者の洗脳は未だ解けておらずこのまま隔離して様子を見るしかないと言われた。
洗脳の魔道具を使用していた容疑でサンクチュアリのメンバーはすでに捕えられている。
しかし、ギルバートだけは何処かに隠れているのか現在も捜索中だ。
サンクチュアリの後ろ盾をしていたと思われるヴェルニ公爵の調査も難航しており繋がりは分かっていない。
しかし、カオルの洗脳がいつ解けるか分からないとは…
私は理性を保てるだろうか…とても不安になる。
カオルと暮らし出して5日目の夜。
いつものようにカオルに睡眠薬入りのお茶を出すと、カオルはそのお茶を持ちじぃーっと見つめている。
「どうした?」と、声をかけると私にお茶を差し出してきた。
「ご主人様。このお茶飲んでみて下さい」
「えっ!?あ……」
「やっぱり…ご主人様!お茶に何か入れてたでしょう!毎晩どうしようもないくらい眠たくなるから変だって思ってたんですよ!」
ついにバレてしまった…
「すまないカオル。でもコレはカオルの為なんだ」
「俺の為だって言うならご奉仕させて下さい!」
「それは…できない。今のカオルは洗脳されていて普通じゃないんだ」
「それは分かってます!でも、ご主人様にご奉仕いたいんです。俺のこと…嫌いですか?」
半泣きのカオルの頭を優しく撫でてやると、カオルはギュッと抱きついてくる。
「嫌いなわけないじゃないか。今カオルは洗脳されて自分の事を性奴隷だと思わされている。そんなカオルを私は抱けないだけだから…分かってくれ…」
「ぐすっ……じゃあ、ご主人様はどういう時にエッチするんですか?」
「どういうって…そういう事は愛し合う者同士がやる行為で…」
私はそんな事を聞かれると思わずドギマギしながらカオルの質問に答える。
「俺……ご主人様の事好きです」
「カオル…」
「ご主人様は一緒にいると凄く心が安らぎます…それに優しくてカッコよくて…俺ご主人様の笑顔が大好きです!これは俺が奴隷だからとかじゃなくて…本心なんです!ご主人様…好き…好き…」
まさか記憶を無くしたカオルからも同じ事を言われるなんて…
『ディランさんは俺にとって心の安らぎというか…一緒にいると凄く心が落ち着きます。優しいしカッコいいし…ディランさんの笑った顔とか凄く好きです』
私にとって大切なカオルとの思い出が蘇る。
カオルは真剣な表情をしていて真っ黒な瞳は真っ直ぐ私を見つめている…
あぁ……もう…
私は今のカオルの事も好きなんだと自覚する。
どんなカオルも私にとっては愛すべき存在なんだ。
そう気づいてしまうと私の頭の中で『理性』という言葉が音を立てて崩れていく。
「カオル……私も大好きだよ」
私はそう言って抱きしめるとカオルも嬉しそうにさらにギュッと抱きしめてくる。
「カオル…ご主人様じゃなくてディランと名前を呼んで欲しい…」
「えっと…ディラン様?」
「そうだなぁ…『様』より『さん』がいいかな」
「ディランさん」
久しぶりにカオルに名前を呼ばれて少し嬉しくなる。
ご主人様も嫌いではないのだがな…
「ふふ。名前で呼ぶとなんだか恥ずかしいですね」
「そうだな…」
「ディランさん…大好きです」
「カオル…私も好きだ」
互いに見つめ合い名前を呼び合って私達は唇を重ねた。
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