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本章
29話:友達と恋人ごっこ ②
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次の日。
いつも通りデブ男1号と2号は食堂前でウロウロしている。
ほんと暇人だなアイツら!
物陰からリオと一緒に2人の様子を見て計画を実行するタイミングを見計らう。
計画はこうだ。
・アイツらの前にリオと手を繋いで登場
・いつもの台詞を言われたところでリオに抱きついてラブラブアピール
・それでも何か言ってきたらトドメのキス!
これできっとアイツらは諦めるはずだ…。
「よし…行こうリオ」
「うん…」
リオと手を繋いで2人の前に行くと1号の顔が引きつっている。
「お前達…本当に付き合ってたのか…」
「何度もそうだって言っただろ。俺とリオは付き合ってるんだよ」
俺はギュッとリオの腕を掴むと1号の顔がヒクヒクと歪む。
そんなにリオの事気に入らないのかコイツ…
「そんなの信じない…こんなに醜い奴の事を好きだなんて!」
「言っておくがリオは醜くなんてないんだよ!俺にとってはカッコいいんだよ」
今度はリオの腰に手を回してギュッと抱きつくと1号の顔は青ざめ「嘘だ嘘だ」とブツブツと呟きだしている。
ここでトドメの一撃をくらわせれば流石にコイツらも信じるだろう…
リオの方へ振り向くと目が合い、小さく頷くとリオが唇を重ねてくる。
前回よりも長めで濃厚なキスを恥ずかしげもなく見せつけてやる。
本当はめっちゃくちゃ恥ずかしいけどな!
でも練習通りの出来だ。
さぁどうだ!と2人の方に目をやると1号は目を見開いたまま固まり2号はそんな1号を心配そうに見ている。
「おい…お前…リオのどんな所が好きなんだ…」
1号はワナワナと震え絞り出すような声で聞いてくる。
「どんなって…リオはカッコ良くてスタイルもいいしオシャレだし優しいし…」
俺の言葉にリオの顔が赤くなる。
おい。今恥ずかしがったらバレるだろう。
「リオがカッコ良い…?スタイルがいいだと…」
「そうだよ。俺の好みなんだ文句あるかよ」
1号は俺の言葉を聞いてリオを頭のてっぺんから爪先まで睨みつけるような目線で見てくる。
「そうか……お前の好みがどんなものかよく分かった。しばらく時間をくれ。俺なりの努力をしてみよう」
「はぁ?何を言ってるんだよ…」
1号は訳の分からない言葉を俺に言い放ち去って行き、2号は俺達を睨みつけ1号の後を追っていった。
「アイツは何を言いたかったんだ?」
「さぁ…」
とりあえずは解決したってことでいいんだよな…?
俺とリオは抱き合ったままデブ男達の後ろ姿を見送った。
いつも通りデブ男1号と2号は食堂前でウロウロしている。
ほんと暇人だなアイツら!
物陰からリオと一緒に2人の様子を見て計画を実行するタイミングを見計らう。
計画はこうだ。
・アイツらの前にリオと手を繋いで登場
・いつもの台詞を言われたところでリオに抱きついてラブラブアピール
・それでも何か言ってきたらトドメのキス!
これできっとアイツらは諦めるはずだ…。
「よし…行こうリオ」
「うん…」
リオと手を繋いで2人の前に行くと1号の顔が引きつっている。
「お前達…本当に付き合ってたのか…」
「何度もそうだって言っただろ。俺とリオは付き合ってるんだよ」
俺はギュッとリオの腕を掴むと1号の顔がヒクヒクと歪む。
そんなにリオの事気に入らないのかコイツ…
「そんなの信じない…こんなに醜い奴の事を好きだなんて!」
「言っておくがリオは醜くなんてないんだよ!俺にとってはカッコいいんだよ」
今度はリオの腰に手を回してギュッと抱きつくと1号の顔は青ざめ「嘘だ嘘だ」とブツブツと呟きだしている。
ここでトドメの一撃をくらわせれば流石にコイツらも信じるだろう…
リオの方へ振り向くと目が合い、小さく頷くとリオが唇を重ねてくる。
前回よりも長めで濃厚なキスを恥ずかしげもなく見せつけてやる。
本当はめっちゃくちゃ恥ずかしいけどな!
でも練習通りの出来だ。
さぁどうだ!と2人の方に目をやると1号は目を見開いたまま固まり2号はそんな1号を心配そうに見ている。
「おい…お前…リオのどんな所が好きなんだ…」
1号はワナワナと震え絞り出すような声で聞いてくる。
「どんなって…リオはカッコ良くてスタイルもいいしオシャレだし優しいし…」
俺の言葉にリオの顔が赤くなる。
おい。今恥ずかしがったらバレるだろう。
「リオがカッコ良い…?スタイルがいいだと…」
「そうだよ。俺の好みなんだ文句あるかよ」
1号は俺の言葉を聞いてリオを頭のてっぺんから爪先まで睨みつけるような目線で見てくる。
「そうか……お前の好みがどんなものかよく分かった。しばらく時間をくれ。俺なりの努力をしてみよう」
「はぁ?何を言ってるんだよ…」
1号は訳の分からない言葉を俺に言い放ち去って行き、2号は俺達を睨みつけ1号の後を追っていった。
「アイツは何を言いたかったんだ?」
「さぁ…」
とりあえずは解決したってことでいいんだよな…?
俺とリオは抱き合ったままデブ男達の後ろ姿を見送った。
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