美醜逆転した世界に転がり落ちたらイケメンたちに囲われました。

赤牙

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10話:カオルくん逃しません⑤

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にゅるっと俺の穴に何かが触れる…
いや。
指が触れてるって分かってるけど分かりたくない…

「クリス…そこやだ…」

ダメもとでお願いしてみるがもちろん聞いてくれるわけがない…と思っていたが、あっさりと指は俺の尻穴から離れていく。
ホッとしているのも束の間、ズボンとパンツは剥ぎ取られてしまう。

「ちょ…脱がさなくても…」
「あんなに汚れた服を着ていたいの?」
「あ…いや…」

汚したのは自分なので俺は黙り込む。
クリスはベッド脇にある机の引き出しを開けると何かを取り出す。

クリスの手にはピンク色の液体が入っている小瓶が握られていて
きっと俺のエロアニメ知識が正しければ…
それは定番の媚薬入りローションではないでしょうかクリスさん…

「クリス…それ何?」
「ん?あぁこれ潤滑剤だよ。カオルが痛くないように準備してたんだ」

屈託のない笑顔を向けられるが俺は笑えない。

「なぁ…クリス…」
「ダメだよ。私はやめないからね」

やめてほしいと伝える前にクリスに釘を刺されてしまう。
俺はこのままクリスにやられて孕まされてしまうのだろうか…

不安げな顔をする俺を見てクリスはギュッと抱きしめてくる。

「カオルの事一生大切にするから…絶対に幸せにする…」
「大切にするなら今すぐやめてくれょ…」
「んーそれは聞けないかなぁ」

なんとも役に立たない誓いの言葉だな…
でも、そんなにも俺の事を想ってくれているのならば…と、考えてしまうチョロい俺。


少しだけ…ほんの少しだけクリスと結ばれて一緒に過ごす生活を想像してみる。

………まぁ悪くない。
てか実際に2ヶ月一緒に暮らしてたしな。
稼ぎもあって料理もうまくて家事もできて優しいイケメン。
きっと子育てにも積極的に参加してくれるであろう。
束縛・監禁しなけりゃ優良物件だな。


俺が現実逃避がてらアホな事を考えている間に、クリスは潤滑剤を指に纏わせて準備は万全のようだ…

「時間は沢山あるからゆっくり慣らそうね…」

指先をテラテラとローションで光らせて俺に近づいてくるクリスが恐ろしくて…

「やっぱりいやだぁーー!」

そう言ってベッドから逃げ出そうとするがクリスに足首を掴まれ引き寄せられる。
腰を掴まれて固定されれば俺の力では抜け出すことはできない。
ひんやりとした指先が蕾に触れると思わずキュっとお尻に力が入ってしまう。

「ひぁっっ!!」
「冷たかったかな?ほら力抜いて…」

指先でクニクニと蕾をほぐされて指が侵入してくるのが分かる…
潤滑剤のお陰で容易く俺の後孔はクリスの指を受け入れてしまう。

「あぅ…やだぁ…」

指を入れられ半泣きの俺を見つめる金色の瞳はどこか嬉しそうに見える…
ゆっくりと指を進められ俺の後孔さんは初めてなのに指一本を上手に咥え込んだ。

「指入ってるの分かる?」
「分かるに決まってるだろぉ…」

そう言うとクリスは入れていた指を一旦引き抜きまた潤滑剤を垂らすと同じように入れてくる。

「ひぐぅ…ぅっ…あっ…」

何度も何度も同じことを繰り返されて俺の中は潤滑剤で溢れかえる。
そして粘膜が媚薬を吸収しだしたのかズクズクと中は熱く疼きだす…

「指増やすね…」

2本目をじゅぶっと入れられると中の違和感が増すが潤滑剤のおかげでスルスルと飲み込む。
中の疼きもクリスのゴツゴツとした関節が粘膜を擦り…少しだけ気持ちいい気がする…

指をゆっくりと出し入れされ慣れ出した頃に腹側の粘膜を探るように指を動かされるとクリっと何かに当たった瞬間俺は腰をしならせてしまう。

「ふぁっっ!?やだ!そこやだぁぁ!」
「大丈夫大丈夫…少しずつよくなるから…」

ずちゅずちゅっと指を抽送され優しくさっきの場所を撫でるように擦られるとどんどん甘い刺激に変わりだす。
時折そこ・・をコリっと押し込まれると排尿感と刺激的な快感が同時に襲ってきて頭の中が真っ白になっていく。
それと同時に、さっきまで元気がなかった我が息子もまた芯を持ち始めた。

「あっ…ぁぁ…ふぁ…んんッ…」

俺の喘ぎ声とじゅぷじゅぷと出し入れされる水音が部屋の中に響く。

あぁ…どうしよ…なんか凄い…
お尻ってこんなに気持ちがいいんだ…

快楽にすこぶる弱いお年頃の俺は初めての快感に興奮して正気を失っていた。


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