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本章
8話:カオルくん逃しません③
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「ぐすっ…ぐす…」
クリスに監禁された。
首輪を外してくれと懇願してもダメだった…
『少し出てくるから…いい子で待っててね』
そう言って俺を部屋に残してクリスはいなくなりだいぶ時間が経つ。
なんとか首輪を外そうと試してみるがまったく外せない。
犬とかに付ける普通の首輪と同じみたいだったのに…もしかして魔道具なんだろうか…
鎖も太くて壊せそうにないし鍵もかかっていてどうにもできない…
「なんでクリスは俺にこんなことするんだろ…」
俺を監禁する理由がまったくもって分からない。
ずっと優しくしてくれていたのに…
理由を考えてみるが答えは出ずにあらぬ方向に想像が膨らんでしまう。
妄想①
クリスは殺人鬼で森に迷い込んだ人をこの家に招き入れて次々に…
妄想②
実はクリスはサイコなマッドサイエンティストで俺は実験体にされて…
あわわわわわ…
今まで見てきたホラー映画のシーンが頭をよぎりどんどん悪い方に妄想は膨らんでいく。
どうしよどうしよ…と脱出を考えていると部屋のドアが開く音が聞こえクリスが戻ってきた。
ベッドの上で妄想に怯え頭を抱えている俺を少し不思議そうに見てくる。
「カオルいい子に待ってたね。食事持ってきたよ」
クリスはそう言うとベッドの横に置いてある机に水と食事を置いてくれる。
こんな状況だが腹は減っている…でも食べる前に確認しておきたい。
俺は意を決してさっきの妄想をクリスにぶつける。
「なぁクリス…俺を殺すのか?」
「え……?なんで私がカオルを殺すの?」
俺が大真面目な顔でアホみたいな質問をクリスにすると若干引いた表情を見せながら答えてくれる。
いや待て。なんで監禁するような奴に引かれないといけないんだよ。
「じゃあ俺の体で実験とか…するの?」
「はは。何それ。カオルは面白いこと言うね」
あ。違うんだ…
過剰な妄想通りにならなくてよかったと少しホッとする。
まぁ、よくよく考えてみればそんなつもりならとっくに殺されるか実験されてるよな。
「じゃあなんでこんなの付けるんだよ…」
「カオルがここから出ていかないように。カオルが家にいなくてとても心配したんだよ…」
俺は首輪を掴んで外してくれとアピールしてみるがクリスは優しく微笑みながら「だーめ」と言われる。
「一人で森に行ったのは本当にごめん。紅茶に合う果実を昨日見つけたの思い出して取りに行ったんだ」
「そうだったんだね」
「もう一人で出歩かない。だから…コレ外してくれよ…」
鎖を持ち上げるとジャラリと重たい音が鳴る。
クリスは優しい顔をして俺を見ているが…なんだか怖い。
「それは出来ないかな…」
「なんでダメなの?お願い…お願いだから…」
目尻に涙を溜めてお願いするとクリスは少し困った顔をしてため息をつく。
「じゃあ私のお願いも聞いてくれる?」
おぉ!
これを外してくれるならどんな願い事だって聞いてやるぞ!
でもクリスの願い事ってなんだ?
まさか…痛い事とか怖い事じゃないよな…
「うんいいよ!でも痛いのとか怖いのは…嫌だぞ」
「そんなんじゃないよ」
クリスは俺がいるベッドへと腰を下ろし不気味に微笑んでいる。
凄く嫌な感じがする…
ギラギラした瞳に見つめられ思わず後ろに下がってしまうと腰をぐっとつかまれる。
「私の願いは…カオルに私の子を孕んで欲しいんだ」
そう言うと優しく下腹部を撫でられた。
クリスに監禁された。
首輪を外してくれと懇願してもダメだった…
『少し出てくるから…いい子で待っててね』
そう言って俺を部屋に残してクリスはいなくなりだいぶ時間が経つ。
なんとか首輪を外そうと試してみるがまったく外せない。
犬とかに付ける普通の首輪と同じみたいだったのに…もしかして魔道具なんだろうか…
鎖も太くて壊せそうにないし鍵もかかっていてどうにもできない…
「なんでクリスは俺にこんなことするんだろ…」
俺を監禁する理由がまったくもって分からない。
ずっと優しくしてくれていたのに…
理由を考えてみるが答えは出ずにあらぬ方向に想像が膨らんでしまう。
妄想①
クリスは殺人鬼で森に迷い込んだ人をこの家に招き入れて次々に…
妄想②
実はクリスはサイコなマッドサイエンティストで俺は実験体にされて…
あわわわわわ…
今まで見てきたホラー映画のシーンが頭をよぎりどんどん悪い方に妄想は膨らんでいく。
どうしよどうしよ…と脱出を考えていると部屋のドアが開く音が聞こえクリスが戻ってきた。
ベッドの上で妄想に怯え頭を抱えている俺を少し不思議そうに見てくる。
「カオルいい子に待ってたね。食事持ってきたよ」
クリスはそう言うとベッドの横に置いてある机に水と食事を置いてくれる。
こんな状況だが腹は減っている…でも食べる前に確認しておきたい。
俺は意を決してさっきの妄想をクリスにぶつける。
「なぁクリス…俺を殺すのか?」
「え……?なんで私がカオルを殺すの?」
俺が大真面目な顔でアホみたいな質問をクリスにすると若干引いた表情を見せながら答えてくれる。
いや待て。なんで監禁するような奴に引かれないといけないんだよ。
「じゃあ俺の体で実験とか…するの?」
「はは。何それ。カオルは面白いこと言うね」
あ。違うんだ…
過剰な妄想通りにならなくてよかったと少しホッとする。
まぁ、よくよく考えてみればそんなつもりならとっくに殺されるか実験されてるよな。
「じゃあなんでこんなの付けるんだよ…」
「カオルがここから出ていかないように。カオルが家にいなくてとても心配したんだよ…」
俺は首輪を掴んで外してくれとアピールしてみるがクリスは優しく微笑みながら「だーめ」と言われる。
「一人で森に行ったのは本当にごめん。紅茶に合う果実を昨日見つけたの思い出して取りに行ったんだ」
「そうだったんだね」
「もう一人で出歩かない。だから…コレ外してくれよ…」
鎖を持ち上げるとジャラリと重たい音が鳴る。
クリスは優しい顔をして俺を見ているが…なんだか怖い。
「それは出来ないかな…」
「なんでダメなの?お願い…お願いだから…」
目尻に涙を溜めてお願いするとクリスは少し困った顔をしてため息をつく。
「じゃあ私のお願いも聞いてくれる?」
おぉ!
これを外してくれるならどんな願い事だって聞いてやるぞ!
でもクリスの願い事ってなんだ?
まさか…痛い事とか怖い事じゃないよな…
「うんいいよ!でも痛いのとか怖いのは…嫌だぞ」
「そんなんじゃないよ」
クリスは俺がいるベッドへと腰を下ろし不気味に微笑んでいる。
凄く嫌な感じがする…
ギラギラした瞳に見つめられ思わず後ろに下がってしまうと腰をぐっとつかまれる。
「私の願いは…カオルに私の子を孕んで欲しいんだ」
そう言うと優しく下腹部を撫でられた。
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