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本章
7.5話:森のイケメンさんの事情〜クリスSide〜②
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それから7年が経ちレオンがあの別邸を私に譲ってくれ息抜きも兼ねて時折訪れていた。
いつか私の事を恐れず愛してくれる人に出会えるかもしれない…
そんな都合のいい事を願いながら森を散策していた時にカオルと運命の出会いを果たす。
石の上でうずくまっていたカオルを見た時はあまりの可愛さに思わず凝視してしまった。
しかしカオルが私に気付いた時少し驚いた表情を見せたので怖がらせてはいけないと咄嗟に逃げてしまう。
だがカオルはこんな私に声をかけてくれた。
私を見つめる目は嫌悪感や恐怖もなく、ただ真っ直ぐに見つめてくれる。
ハルと同じ目だ…
日も暮れてきていたので別邸へと誘い話を聞くとカオルもハルと同じく『ニホン』から来たと言う。
人懐っこい笑顔を見せ私が触れても嫌な顔もしない。
カオルはとても可愛いく私は一目惚れをしてしまった。
この世界に迷い込み不安な表情を見せるカオルを見て私は良からぬ考えが湧いてくる。
…このままカオルをここに閉じ込めてしまいたい。
この世界の事を何も知らない。
私以外に頼る者もいない。
カオルは私だけのモノだ…
カオルに来るはずのない馬車の話をしたり森からは歩いて出れないと嘘をつきここに止まるようにした。
カオルをここに閉じ込めてしまうと更なる欲求が出てくる。
カオルに触れたい…キスがしたい…
そんな思いが止めどなく溢れ挨拶はキスだの風呂は一緒に入り体を洗い合うだの…
私の都合のいい嘘を次々についてしまう。
私の嘘を疑う事なく受け入れてくれるカオルに危うさを感じるがそこがまた可愛い。
少し申し訳ないなと思うがどうせカオルをここから出すつもりは無いので嘘がバレる事はない。
カオルの唇は柔らかくて甘い
肌は白くきめ細やかで美しい
体は同じ男性とは思えない程に細く華奢だ
全てがたまらなかった
私の手でカオルに快楽を与えれる事に喜び、私のモノを恥ずかしげに触れ口に含む姿を見た時は夢かと思った。
それから2人で過ごす生活は穏やかでこんなに幸せだと思うのはハルと過ごして以来か…
いやそれ以上の幸せを私は感じていた。
しかし、そんな幸せは長くは続かなかった…
この森は他の者が入れぬよう立ち入り禁止にしており外から人が入れないように結界も張っていたのだが一部結界が消えていたのだろうか…
近くの村に住む青年とカオルが出会ってしまった。
カオルが家にいなかったのでカオルがいそうな場所を探していると話し声が聞こえ2人の姿が見える。
その青年はとても美しい見た目をしていた。
2人は楽しそうに話をしている…そしてカオルが少しずつ青年に近づいて行く
…ダメだ。カオル行ってはダメだ。
「カオル!!離れるんだ!」
気が付けば大声を出し2人の前に出ていた。
村の青年は私の姿を見て顔を青くする。
カオルはそんな青年を気にしている様子で心配だと言う。
私はカオルの言葉に腹が立ち嫌がるカオルの手を引き家まで連れて帰ると、今度は村へ行きたいと言い出し家を出ていこうとする。
村に行ってあの青年に会いに行くのか?
やはりあのような容姿が整った者がカオルはいいのか?
私と一緒にいたのは仕方なくだったのか?
マイナスな考えだけが次々と浮かんでくる…
ダメだ…カオルが私の側からいなくなるなんて…
もう手放す事なんてできない程に私はカオルを愛してしまっていた。
カオルの心があの青年に傾いてしまっているのならば体だけでもいい…閉じ込めて他の男の事など考えられないようにすればいいだけだ。
私の頭の中はカオルをどう繋ぎ止めるか…それだけを考えていた。
戸棚に置いていた獣を繋ぐ為の魔道具の首輪と鎖があった事を思い出し探し出すとカオルの方へと向かう。
首輪と鎖を持った私を見つめるカオルの瞳は恐怖で揺れている…
ごめんねカオル。
でも、こうするしかカオルを繋ぎ止める方法が思いつかないんだ。
いつか私の事を恐れず愛してくれる人に出会えるかもしれない…
そんな都合のいい事を願いながら森を散策していた時にカオルと運命の出会いを果たす。
石の上でうずくまっていたカオルを見た時はあまりの可愛さに思わず凝視してしまった。
しかしカオルが私に気付いた時少し驚いた表情を見せたので怖がらせてはいけないと咄嗟に逃げてしまう。
だがカオルはこんな私に声をかけてくれた。
私を見つめる目は嫌悪感や恐怖もなく、ただ真っ直ぐに見つめてくれる。
ハルと同じ目だ…
日も暮れてきていたので別邸へと誘い話を聞くとカオルもハルと同じく『ニホン』から来たと言う。
人懐っこい笑顔を見せ私が触れても嫌な顔もしない。
カオルはとても可愛いく私は一目惚れをしてしまった。
この世界に迷い込み不安な表情を見せるカオルを見て私は良からぬ考えが湧いてくる。
…このままカオルをここに閉じ込めてしまいたい。
この世界の事を何も知らない。
私以外に頼る者もいない。
カオルは私だけのモノだ…
カオルに来るはずのない馬車の話をしたり森からは歩いて出れないと嘘をつきここに止まるようにした。
カオルをここに閉じ込めてしまうと更なる欲求が出てくる。
カオルに触れたい…キスがしたい…
そんな思いが止めどなく溢れ挨拶はキスだの風呂は一緒に入り体を洗い合うだの…
私の都合のいい嘘を次々についてしまう。
私の嘘を疑う事なく受け入れてくれるカオルに危うさを感じるがそこがまた可愛い。
少し申し訳ないなと思うがどうせカオルをここから出すつもりは無いので嘘がバレる事はない。
カオルの唇は柔らかくて甘い
肌は白くきめ細やかで美しい
体は同じ男性とは思えない程に細く華奢だ
全てがたまらなかった
私の手でカオルに快楽を与えれる事に喜び、私のモノを恥ずかしげに触れ口に含む姿を見た時は夢かと思った。
それから2人で過ごす生活は穏やかでこんなに幸せだと思うのはハルと過ごして以来か…
いやそれ以上の幸せを私は感じていた。
しかし、そんな幸せは長くは続かなかった…
この森は他の者が入れぬよう立ち入り禁止にしており外から人が入れないように結界も張っていたのだが一部結界が消えていたのだろうか…
近くの村に住む青年とカオルが出会ってしまった。
カオルが家にいなかったのでカオルがいそうな場所を探していると話し声が聞こえ2人の姿が見える。
その青年はとても美しい見た目をしていた。
2人は楽しそうに話をしている…そしてカオルが少しずつ青年に近づいて行く
…ダメだ。カオル行ってはダメだ。
「カオル!!離れるんだ!」
気が付けば大声を出し2人の前に出ていた。
村の青年は私の姿を見て顔を青くする。
カオルはそんな青年を気にしている様子で心配だと言う。
私はカオルの言葉に腹が立ち嫌がるカオルの手を引き家まで連れて帰ると、今度は村へ行きたいと言い出し家を出ていこうとする。
村に行ってあの青年に会いに行くのか?
やはりあのような容姿が整った者がカオルはいいのか?
私と一緒にいたのは仕方なくだったのか?
マイナスな考えだけが次々と浮かんでくる…
ダメだ…カオルが私の側からいなくなるなんて…
もう手放す事なんてできない程に私はカオルを愛してしまっていた。
カオルの心があの青年に傾いてしまっているのならば体だけでもいい…閉じ込めて他の男の事など考えられないようにすればいいだけだ。
私の頭の中はカオルをどう繋ぎ止めるか…それだけを考えていた。
戸棚に置いていた獣を繋ぐ為の魔道具の首輪と鎖があった事を思い出し探し出すとカオルの方へと向かう。
首輪と鎖を持った私を見つめるカオルの瞳は恐怖で揺れている…
ごめんねカオル。
でも、こうするしかカオルを繋ぎ止める方法が思いつかないんだ。
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