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一人帰りを待つ夜は……。② 【R】

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——な、な、なんで時計が止まってんのッッ!?

先輩のただいまって声に慌てた俺はパニックになってしまう。イキそびれたチンコから手を離して、慌てて脱ぎ捨てたパンツと短パンを回収して履こうとするが、こんな時に限って上手く履けない。
先輩の足音がリビングまで迫ってきてて、俺は慌てふためき……ドサっとベッドから転落。
その物音に先輩は驚いた声を上げて、急いで俺のいる寝室にやってきてくれて……尻丸出しで無様に床に転がり落ちた俺を先輩は発見してしまう。

「ち、千景……、どうしたんだ?」
「あんま見ないで下さい……」
「なんで尻出してんだ?」
「……黙秘します」

男の子が下半身丸出しでベッドの上で何してたかなんて、同じ男なら説明しなくても分かるだろう!

恥ずかしくて先輩に背を向け、寝転がったまま履きかけのパンツを一生懸命はいていく。
空気を読んで寝室から出て行ってほしい……なんて、思っていると、考えとは反対に先輩は俺の方へと近づいてくる。

「千景、オナニーしてたのか?」
「……秘密です」
「ふ~ん」

先輩は俺の背後にしゃがみ込むと、ジロジロと覗き込んでくる。そして、まだ勃ったままの俺の下半身に手が伸びてくる。

「もしかして、帰ってくるタイミング悪かった? まだ、イケてないんだろ?」

先輩はそう言って、俺のチンコの先端を指先でクリっと押しつけるように触れる。恥ずかしさで顔がカァァ……と熱くなるのが分かる。
俺が無言のまま顔を背けていると、先輩が耳元で囁く。

「なぁ千景。俺のせいでイケなかったんなら、責任とらせて」

責任……? それって……つまり……。
先輩の言葉に背けていた顔を上げて、先輩を見上げればニッコリと微笑まれてキスされる。
そして、抱き起こされるとそのまま先輩の膝の上に座らせられる。履きかけのパンツは邪魔だって言われて、また脱がされる。
下半身丸出しで恥ずかしさMAXなのに、俺のチンコは今から何されるんだろうと期待で震えている。

「もしかして、今までも俺がいない時に一人で抜いてたのか?」

背後から聞こえる先輩の低くて甘い声にゾワッと鳥肌が立つ。

「今日が……初めてです」
「そっか。千景はエッチだから、もっとしてやらなきゃいけなかったよなぁ。俺がいるのに、一人でさせちゃってごめんな」

苳也先輩はそう言って、大きな手で俺のチンコを包み込む。さっきまで妄想していた願望が目の前で叶えられている事に、俺は凄く興奮してしまう。

先輩の手……やっぱり気持ちいい……。

手を上下に動かされ、気持ち良さで腰が浮く。先輩は耳たぶや首筋にキスをしてくれて、それも凄く気持ちがよかった。

「ん、ぁ……」

我慢できずに声が漏れてしまうと、クスっと笑われてしまう。

「千景の声……可愛い。もっと聞かせて」
「や、あ……ん、ンッ……」

先輩の空いていた左手が腹を撫でながらゆっくりと胸元の方へ。そして、俺の小さな胸に触れる。
優しく胸を撫でられて、指先が先端をかすめるとピリッとする。
胸とチンコを気持ちよく愛撫されると、イク手前だった俺は呆気なく果ててしまう。体をしならせ先輩の指先を汚してしまい、申し訳ないと思いながらも気持ち良さで頭の中がいっぱいになる。
くたりと先輩の胸にもたれかかると、つむじにキスされる。

「満足したか?」
「はい……」
「ほんとか? ここ……触んなくていいのか?」
「んぁっ! せ、先輩!?」

先輩はそう言って俺の後孔を撫でる。まさか触れられるなんて思って、触れられた瞬間、変な声を出してしまう。

「酔っ払ってた時は、ここもいじんなきゃ満足しないって言ってたけど……」
「んにゃ! そ、それは……嘘です! 俺、酔っ払って訳わかんない事言っただけで……」
「酔っぱらいの千景は素直だから嘘なんてつかねーよ。ほら、相手してやれなかった分も気持ちよくしてやるって。千景、指……舐めて」

先輩はそう言って俺の口に指を向ける。どうしようと少し悩んだが、先輩がこれから与えてくれる快楽に下腹部がキュンとして……俺は先輩の指先をペロリと舐めると口に含む。
俺の唾液で濡れた指が口の中から出ていくと、後孔を何度か撫でてゆっくりと中に入ってくる。

「くっ、ぁ……んん……」

思った通り……いや、それ以上の気持ち良さに声がとまんない。さっきまで必死になって擦っていた前立腺も、先輩の指では楽勝で到達する。そして、シコリを優しく撫でられクンッと押されると「ひぅっ!」と中を締め付けてしまう。

「相変わらず狭いよなぁ、千景の中は」
「ふぁ、ん、アッ……しょこ……きもちぃ……」
「うん。知ってる。もっと気持ち良くなろう、千景」

先輩はコリコリと指先を動かし、先輩の指の動きに合わせて腰がゆらゆら揺れる。さっき出したばかりの下半身も再び熱を持ち始める。

「千景……ここ好き?」
「うん、すきぃ……」
「じゃあさ……俺は?」
「先輩も大好きぃ……。先輩……苳也先輩……」

ハフハフと必死になって先輩がくれる快楽を貪りながら先輩の名前を呼べば、苳也先輩は嬉しそうに口角を上げてキスをくれる。
中をぐちゃぐちゃに指で擦られ、先輩の長い舌が俺の口の中もぐちゃぐちゃにする。
唾液が入り混じる卑猥な音が頭の中で響き渡り、もう何が何だか分からない。

「ひぁ、う、ん……しぇ、んぱぃ……いくぅ……」
「うん……、千景……イッて……」

先輩がぐりぐりっと前立腺を押し上げ、俺は前を触れずにイッてしまう。イッた後は、足も腰も小さく震え、もう力が入らない。
先輩からの口付けは俺がイッた後も続いて、ぼーっとした頭のまま俺は先輩の唇を無意識に求める。
絡まった先輩の舌が離れていくので、最後まで追いかけると舌を出したままマヌケな顔を晒してしまい、先輩が目尻を下げて笑う。

「千景、顔が蕩けてアホっぽいぞ」

頭の中が『気持ちいい』でいっぱいの俺は、先輩に言い返す事もせずに無邪気に笑う先輩が可愛いなんて思ってしまった。

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