11 / 12
従者Side ⑨
しおりを挟む
薄い男らしい唇は思いの外柔らかくて……キスだけでイッてしまいそうなくらい気持ちがいい。
唇と唇が触れ合う度に幸せな気持ちで胸がいっぱいになる……。
なんで幸せな気持ちになるんだ?
これも紋様のせいなのか……?
あぁ……きっとそうだ。
全部……コレのせいなんだ……。
全てを紋様のせいにしてしまえば王子とキスをして溢れる多幸感の理由も考えなくてすむ。
チュ……チュ……とついばむようにキスして、王子がゆっくりと舌を俺の口の中へと忍び込ませてくる。拒否せずに王子の舌を受け入れ俺も舌を絡めれば、王子は嬉しそうに目を細める。
深いキスをしながら王子は俺の尻に指を挿れてくれて心も体も幸せで埋め尽くされてしまう。
「はぁ、う……ん……気持ちぃぃ……♡」
もう理性なんてとっくに吹き飛んでしまった俺は心の中の声が漏れでる。
だって気持ちいい時には『気持ちいい』って言いたくなるから仕方ない。
俺の言葉に答えてくれるように王子のゴツゴツした指先がまた俺のイイトコロを擦り始める。
「んっ……ぅ……あぁ……ん、ん、、」
「今指が何本入っているか分かるかアレン?」
「ゆ……び……? ぁ……3本……」
「正解だ……。もうしっかりとほぐれたな……。ほら、こんなにも柔らかく広がっているぞ」
王子はそう言うと俺の中に入れていた指を軽く広げる。
「ひぁっ! やだ……広げないで……」
「少し痛かったか……?」
「い、痛くは……ないです……」
「そうか。それならよかった……。痛みがあるのならもう少し広げなければと考えていたのだが……大丈夫そうだな」
王子はそう言うと、入れていたり指を引き抜き俺の上に覆い被さる。
すっかり王子の指の虜になってしまって後孔はヒクヒクと疼き始める……。
「おうじ……指……」
すっかり頭がおかしくなった俺は早く指を入れてくれとおねだりするように王子を見上げる。
そんな俺を見て王子は目尻を下げて優しく頬を撫でてくる。
「アレン……指よりもイイモノが欲しくないか?」
「イイ……モノ……?」
「あぁ。きっとアレンも気に入ってくれると思うのだが……」
王子はそう言って俺の股の間に体を入れ込み、俺の後孔に硬いモノを当ててくる。布越しにでも分かる硬く大きな王子のモノ……。
イイモノって……王子のアレの事かよぉぉ……
「あ……そ、それを入れる……んですか?」
「あぁ。これなら奥の方まで届きアレンをもっと気持ちよくしてやれるぞ……」
「いや……それって俺が王子に抱かれるって事ですよね……?」
「そうだな」
俺の質問に対して、とびきりの王子スマイルで肯定されると……なんとも断り辛い。
というか……俺の尻は王子のアレを欲しがっている……。
王子に紋を刻まれてからずっと満たされなかった……指なんかじゃなくてもっと熱く硬く俺の奥まで満たしてくれるモノ……
俺の中入りたそうな王子のモノを早く迎え入れたいのか、後孔はヒクヒクと動いているのが分かる……
「やはり嫌かアレン……? 嫌ならば……私も諦める」
王子はそう言うとさっきまでいやらしく擦り付けていたモノを俺の尻から遠ざける。無意識に離れたくないと思った俺の体は、王子のモノを求めるように擦り寄ってしまう。
「ん? どうしたアレン? 私と繋がるのは嫌なんだろう?」
「あ……う……そ、そうなんですけど……」
「けど?」
欲情しきった王子の瞳に見つめられると下腹部がキュンと疼く。
欲しい……欲しい……王子のモノが欲しい……
奥をぐちゃぐちゃにに突いてもらって……熱い精液で満たして欲しい……
頭の中はずっと王子に犯される事でいっぱいだった。
自分でもどうしてこんな事ばかり考えてしまうのか分からず混乱していると……目頭が熱くなる……。
もう……何がなんだか分からない……。
「おうじぃ……。俺……もぅ頭の中がぐちゃぐちゃで……わけわかんないです……」
「アレン。深く考えるな……今は自分の欲求に素直になれ。お前の体は何を求めているんだ?」
王子はそう言うと紋が刻まれた俺の下腹部を優しく撫でてくる。
……だからそこ撫でられたら、まともに考えられなくなるんだって王子ぃぃぃ!!
「おれ……王子のが中に欲しい………」
ハァハァと息を荒げながら王子に体の欲求を伝えると、王子は目を細めて口角を上げる。
「そうか……。アレンの願いを叶えてやろう……」
そう言って王子は優しいキスをくれ……俺の願いを叶えてくれた……。
唇と唇が触れ合う度に幸せな気持ちで胸がいっぱいになる……。
なんで幸せな気持ちになるんだ?
これも紋様のせいなのか……?
あぁ……きっとそうだ。
全部……コレのせいなんだ……。
全てを紋様のせいにしてしまえば王子とキスをして溢れる多幸感の理由も考えなくてすむ。
チュ……チュ……とついばむようにキスして、王子がゆっくりと舌を俺の口の中へと忍び込ませてくる。拒否せずに王子の舌を受け入れ俺も舌を絡めれば、王子は嬉しそうに目を細める。
深いキスをしながら王子は俺の尻に指を挿れてくれて心も体も幸せで埋め尽くされてしまう。
「はぁ、う……ん……気持ちぃぃ……♡」
もう理性なんてとっくに吹き飛んでしまった俺は心の中の声が漏れでる。
だって気持ちいい時には『気持ちいい』って言いたくなるから仕方ない。
俺の言葉に答えてくれるように王子のゴツゴツした指先がまた俺のイイトコロを擦り始める。
「んっ……ぅ……あぁ……ん、ん、、」
「今指が何本入っているか分かるかアレン?」
「ゆ……び……? ぁ……3本……」
「正解だ……。もうしっかりとほぐれたな……。ほら、こんなにも柔らかく広がっているぞ」
王子はそう言うと俺の中に入れていた指を軽く広げる。
「ひぁっ! やだ……広げないで……」
「少し痛かったか……?」
「い、痛くは……ないです……」
「そうか。それならよかった……。痛みがあるのならもう少し広げなければと考えていたのだが……大丈夫そうだな」
王子はそう言うと、入れていたり指を引き抜き俺の上に覆い被さる。
すっかり王子の指の虜になってしまって後孔はヒクヒクと疼き始める……。
「おうじ……指……」
すっかり頭がおかしくなった俺は早く指を入れてくれとおねだりするように王子を見上げる。
そんな俺を見て王子は目尻を下げて優しく頬を撫でてくる。
「アレン……指よりもイイモノが欲しくないか?」
「イイ……モノ……?」
「あぁ。きっとアレンも気に入ってくれると思うのだが……」
王子はそう言って俺の股の間に体を入れ込み、俺の後孔に硬いモノを当ててくる。布越しにでも分かる硬く大きな王子のモノ……。
イイモノって……王子のアレの事かよぉぉ……
「あ……そ、それを入れる……んですか?」
「あぁ。これなら奥の方まで届きアレンをもっと気持ちよくしてやれるぞ……」
「いや……それって俺が王子に抱かれるって事ですよね……?」
「そうだな」
俺の質問に対して、とびきりの王子スマイルで肯定されると……なんとも断り辛い。
というか……俺の尻は王子のアレを欲しがっている……。
王子に紋を刻まれてからずっと満たされなかった……指なんかじゃなくてもっと熱く硬く俺の奥まで満たしてくれるモノ……
俺の中入りたそうな王子のモノを早く迎え入れたいのか、後孔はヒクヒクと動いているのが分かる……
「やはり嫌かアレン……? 嫌ならば……私も諦める」
王子はそう言うとさっきまでいやらしく擦り付けていたモノを俺の尻から遠ざける。無意識に離れたくないと思った俺の体は、王子のモノを求めるように擦り寄ってしまう。
「ん? どうしたアレン? 私と繋がるのは嫌なんだろう?」
「あ……う……そ、そうなんですけど……」
「けど?」
欲情しきった王子の瞳に見つめられると下腹部がキュンと疼く。
欲しい……欲しい……王子のモノが欲しい……
奥をぐちゃぐちゃにに突いてもらって……熱い精液で満たして欲しい……
頭の中はずっと王子に犯される事でいっぱいだった。
自分でもどうしてこんな事ばかり考えてしまうのか分からず混乱していると……目頭が熱くなる……。
もう……何がなんだか分からない……。
「おうじぃ……。俺……もぅ頭の中がぐちゃぐちゃで……わけわかんないです……」
「アレン。深く考えるな……今は自分の欲求に素直になれ。お前の体は何を求めているんだ?」
王子はそう言うと紋が刻まれた俺の下腹部を優しく撫でてくる。
……だからそこ撫でられたら、まともに考えられなくなるんだって王子ぃぃぃ!!
「おれ……王子のが中に欲しい………」
ハァハァと息を荒げながら王子に体の欲求を伝えると、王子は目を細めて口角を上げる。
「そうか……。アレンの願いを叶えてやろう……」
そう言って王子は優しいキスをくれ……俺の願いを叶えてくれた……。
18
お気に入りに追加
538
あなたにおすすめの小説

婚約破棄されたショックで前世の記憶&猫集めの能力をゲットしたモブ顔の僕!
ミクリ21 (新)
BL
婚約者シルベスター・モンローに婚約破棄されたら、そのショックで前世の記憶を思い出したモブ顔の主人公エレン・ニャンゴローの話。

どこにでもある話と思ったら、まさか?
きりか
BL
ストロベリームーンとニュースで言われた月夜の晩に、リストラ対象になった俺は、アルコールによって現実逃避をし、異世界転生らしきこととなったが、あまりにありきたりな展開に笑いがこみ上げてきたところ、イケメンが2人現れて…。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……
鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。
そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。
これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。
「俺はずっと、ミルのことが好きだった」
そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。
お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ!
※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m

悪役令嬢と同じ名前だけど、僕は男です。
みあき
BL
名前はティータイムがテーマ。主人公と婚約者の王子がいちゃいちゃする話。
男女共に子どもを産める世界です。容姿についての描写は敢えてしていません。
メインカプが男性同士のためBLジャンルに設定していますが、周辺は異性のカプも多いです。
奇数話が主人公視点、偶数話が婚約者の王子視点です。
pixivでは既に最終回まで投稿しています。

田舎育ちの天然令息、姉様の嫌がった婚約を押し付けられるも同性との婚約に困惑。その上性別は絶対バレちゃいけないのに、即行でバレた!?
下菊みこと
BL
髪色が呪われた黒であったことから両親から疎まれ、隠居した父方の祖父母のいる田舎で育ったアリスティア・ベレニス・カサンドル。カサンドル侯爵家のご令息として恥ずかしくない教養を祖父母の教えの元身につけた…のだが、農作業の手伝いの方が貴族として過ごすより好き。
そんなアリスティア十八歳に急な婚約が持ち上がった。アリスティアの双子の姉、アナイス・セレスト・カサンドル。アリスティアとは違い金の御髪の彼女は侯爵家で大変かわいがられていた。そんなアナイスに、とある同盟国の公爵家の当主との婚約が持ちかけられたのだが、アナイスは婿を取ってカサンドル家を継ぎたいからと男であるアリスティアに婚約を押し付けてしまう。アリスティアとアナイスは髪色以外は見た目がそっくりで、アリスティアは田舎に引っ込んでいたためいけてしまった。
アリスは自分の性別がバレたらどうなるか、また自分の呪われた黒を見て相手はどう思うかと心配になった。そして顔合わせすることになったが、なんと公爵家の執事長に性別が即行でバレた。
公爵家には公爵と歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵の正妻との唯一の子である。公爵は、正当な継承権を持つ正妻の息子があまりにも幼く家を継げないため、妾腹でありながら爵位を継承したのだ。なので公爵の後を継ぐのはこの弟と決まっている。そのため公爵に必要なのは同盟国の有力貴族との縁のみ。嫁が子供を産む必要はない。
アリスティアが男であることがバレたら捨てられると思いきや、公爵の弟に懐かれたアリスティアは公爵に「家同士の婚姻という事実だけがあれば良い」と言われてそのまま公爵家で暮らすことになる。
一方婚約者、二十五歳のクロヴィス・シリル・ドナシアンは嫁に来たのが男で困惑。しかし可愛い弟と仲良くなるのが早かったのと弟について黙って結婚しようとしていた負い目でアリスティアを追い出す気になれず婚約を結ぶことに。
これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる