【完結】不幸な主人を幸せにするまで俺は何度でも『リセット』させられる

赤牙

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従者Side ⑨

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薄い男らしい唇は思いの外柔らかくて……キスだけでイッてしまいそうなくらい気持ちがいい。
唇と唇が触れ合う度に幸せな気持ちで胸がいっぱいになる……。

なんで幸せな気持ちになるんだ?
これも紋様のせいなのか……?
あぁ……きっとそうだ。
全部……コレ紋様のせいなんだ……。

全てを紋様のせいにしてしまえば王子とキスをして溢れる多幸感の理由も考えなくてすむ。

チュ……チュ……とついばむようにキスして、王子がゆっくりと舌を俺の口の中へと忍び込ませてくる。拒否せずに王子の舌を受け入れ俺も舌を絡めれば、王子は嬉しそうに目を細める。

深いキスをしながら王子は俺の尻に指を挿れてくれて心も体も幸せで埋め尽くされてしまう。

「はぁ、う……ん……気持ちぃぃ……♡」

もう理性なんてとっくに吹き飛んでしまった俺は心の中の声が漏れでる。
だって気持ちいい時には『気持ちいい』って言いたくなるから仕方ない。

俺の言葉に答えてくれるように王子のゴツゴツした指先がまた俺のイイトコロを擦り始める。

「んっ……ぅ……あぁ……ん、ん、、」
「今指が何本入っているか分かるかアレン?」
「ゆ……び……? ぁ……3本……」
「正解だ……。もうしっかりとほぐれたな……。ほら、こんなにも柔らかく広がっているぞ」

王子はそう言うと俺の中に入れていた指を軽く広げる。

「ひぁっ! やだ……広げないで……」
「少し痛かったか……?」
「い、痛くは……ないです……」
「そうか。それならよかった……。痛みがあるのならもう少し広げなければと考えていたのだが……大丈夫そうだな」

王子はそう言うと、入れていたり指を引き抜き俺の上に覆い被さる。
すっかり王子の指の虜になってしまって後孔はヒクヒクと疼き始める……。

「おうじ……指……」

すっかり頭がおかしくなった俺は早く指を入れてくれとおねだりするように王子を見上げる。
そんな俺を見て王子は目尻を下げて優しく頬を撫でてくる。

「アレン……指よりもイイモノが欲しくないか?」
「イイ……モノ……?」
「あぁ。きっとアレンも気に入ってくれると思うのだが……」

王子はそう言って俺の股の間に体を入れ込み、俺の後孔に硬いモノを当ててくる。布越しにでも分かる硬く大きな王子のモノ……。

イイモノって……王子のアレの事かよぉぉ……

「あ……そ、それを入れる……んですか?」
「あぁ。これなら奥の方まで届きアレンをもっと気持ちよくしてやれるぞ……」
「いや……それって俺が王子に抱かれるって事ですよね……?」
「そうだな」

俺の質問に対して、とびきりの王子スマイルで肯定されると……なんとも断り辛い。
というか……俺の尻は王子のアレを欲しがっている……。

王子に紋を刻まれてからずっと満たされなかった……指なんかじゃなくてもっと熱く硬く俺の奥まで満たしてくれるモノ……

俺の中入りたそうな王子のモノを早く迎え入れたいのか、後孔はヒクヒクと動いているのが分かる……

「やはり嫌かアレン……? 嫌ならば……私も諦める」

王子はそう言うとさっきまでいやらしく擦り付けていたモノを俺の尻から遠ざける。無意識に離れたくないと思った俺の体は、王子のモノを求めるように擦り寄ってしまう。

「ん? どうしたアレン? 私と繋がるのは嫌なんだろう?」
「あ……う……そ、そうなんですけど……」
「けど?」

欲情しきった王子の瞳に見つめられると下腹部がキュンと疼く。

欲しい……欲しい……王子のモノが欲しい……
奥をぐちゃぐちゃにに突いてもらって……熱い精液で満たして欲しい……

頭の中はずっと王子に犯される事でいっぱいだった。
自分でもどうしてこんな事ばかり考えてしまうのか分からず混乱していると……目頭が熱くなる……。

もう……何がなんだか分からない……。

「おうじぃ……。俺……もぅ頭の中がぐちゃぐちゃで……わけわかんないです……」
「アレン。深く考えるな……今は自分の欲求に素直になれ。お前の体は何を求めているんだ?」

王子はそう言うと紋が刻まれた俺の下腹部を優しく撫でてくる。

……だからそこ撫でられたら、まともに考えられなくなるんだって王子ぃぃぃ!!


「おれ……王子のが中に欲しい………」

ハァハァと息を荒げながら王子に体の欲求を伝えると、王子は目を細めて口角を上げる。

「そうか……。アレンの願いを叶えてやろう……」

そう言って王子は優しいキスをくれ……俺の願いを叶えてくれた……。
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