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従者Side⑥

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抜きまくってダルい体と憂鬱な気持ちで今日も王子の元へと向かう。

また昨日みたいに変な要求されたらどうしよう…。
どうやって断ろうか…。

そんな事を考えながら王子の部屋に入り朝の挨拶をすると、「アレン。おはよう」と、普段と何一つ変わらない笑顔で声をかけられる。

それからもいつものように朝食を食べ、公務をこなしていく。
昨日のしつこさが嘘のように俺に対してもあっさりした対応で……気構えしていた俺は拍子抜けしてしまう。

一日の仕事を終えて王子の元を離れようとした時、王子が俺に声をかけてくる。

「アレン…。その……体の調子はどうだ……?」
「まぁ……特に変わりはありません」
「そうか……。昨日は酷いことをしてしまったな……すまない」

目を逸らし答えると、落ち込んだ声で王子が謝ってくるので慌てて謝らないでくれとお願いする。

「許して……くれるのか?」
「はい。まぁ……あの時は怖かったですけど…。あの……この紋は消せないんですか?」

軽く下腹部を撫でると相変わらずゾクっと痺れるような疼きが全身を駆け抜ける…。
いかん。安易に触ると王子の前で勃ってしまう。

王子はそんな俺の申し出に少し残念そうな表情を浮かべる。

「そうか……。消したい……よな…」
「はい……」
「契約解除についてはもう一度調べてみる…。それまでそのままでも大丈夫か?変わりがないと言っていたから大丈夫だとは思うが……待てるか?」
「分かりました…。待てます…」

本当は色々と不都合な事は多いが王子がこの契約紋を消してくれるというのだから俺は待てると返事して解除方法が見つかるまで待つことにした。



だが……それからの日々は地獄だった。
日に日に強くなく腹の疼き…。

王子に見つめられ触れられる度に下腹部はキュンキュンと切なく疼く。

王子が欲しい……王子の子種が欲しいって……。

我慢して我慢して……王子と過ごし仕事が終われば急いで部屋に戻り自分の熱を発散する。
そんな日々をかれこれ10日程過ごせば気力も体力も限界が近づいてくる…。

もうこれ以上は王子の傍にいられない….。
王子が契約紋を解除する方法を見つけてくれるまで休みをもらおうか……。


そんな事を考えていると王子が困った顔をして俺に相談してくる。

「え? 部屋の結界の調子が悪い….ですか…」
「あぁそうなんだ。最近は結界が不安定でな…。今日は一緒に寝てくれるか?」
「あ…う……」
「どうしたんだアレン? いつもの事だろ?」
「そ、そうですね……」

持続的な結界を張るには結界石という特殊な石が必要で、どうやら今回はその石の効力が薄れてしまい結界が不安定なようだ。
結界石がない場合は、俺が直接結界を張り一緒に過ごす事で結界石がなくても王子は安全に過ごす事ができる。

王子を守る結界を管理しているのは俺だから王子がそう言ってくるのは当たり前なのだが……今の状態の俺は王子を隣に一晩まともにいられるのだろうか…?

ここは王子に素直に事情を話して…いやいやいや!毎晩尻穴が疼いて自分で指突っ込んでます!なんて言える訳ないだろ!!
とりあえず一晩……。一晩我慢だ…。
そして次の日には結界石を準備して新しい結界を張る事ができる…。

大丈夫大丈夫と自分に言い聞かせ俺は王子の部屋へと向かった…。


「さぁ寝ようアレン」
「はい…」

先にベッドへと入っていた王子はこっちにこいと俺を手招きする。
王子と一緒に眠る時は一緒のベッドで寝るのが習慣だ。
何度か一緒に眠らなくてもいいんじゃないかと提案したがダメだと言われ俺は渋々王子と一緒に寝ている。

「お邪魔……します……」

王子の隣に寝転がるといつものように俺を抱きしめるてくる王子…。
小さな頃、夜を怖がっていた王子を抱きしめて以来、王子は俺が隣にいる時は必ず抱きついてくる。
小さな頃は俺が抱きしめていたのに…今では俺が抱きしめられる方だなんて…。
王子の体温……匂い……いつの間にか立派に成長した体は男らしく貧相な俺とは大違いだ…。

そんな事を考えながら王子の逞しい体に触れていると…やっぱり下腹がムズムズと疼きだしてくる。

あぁ……もっと王子に触れたい……
もっと強く抱きしめて欲しい……

契約紋のせいで変なことばかりを考えてしまう自分が本当に嫌になる。
そんな不埒な妄想と戦っていると頭元ではスースーと寝息が聞こえてくる。

寝ちゃったか……。

王子は寝付きもよく、一度寝るとなかなか起きない。
寝込みを襲われ何度もリセットさせられた時も、王子を起こすのは一苦労したものだ。
俺は疼く体をおさめようと、そっと腕から抜け出そうとするが、逞しい腕でしっかりと抱きしめられ抜け出す事は困難だった。
このまま寝るか……。と思うが、俺の体は王子に抱きしめられているせいで…本当はとっくに限界だった。

チンコはもう勃ち上がって先っぽは濡れているし、尻も疼いて仕方ない。
何より問題だったのが……下腹部の疼きだ。

王子の子種をよこせよこせとキュンキュンキュンキュンと疼いてたまらない。
目の前にいる王子が望んでつけたこの紋だが…王子は一言すまなかったと言って全てが終わった事になっている。
そう考えるとなんだかムカついてきて…そのムカつきはあらぬ方向に向かう。


俺の体をこんな風にしたのは王子なんだから…少しくらいは責任とってもらってもいいよな…。

抱きしめられ王子とくっついている事をいいことに俺は……自分の熱を発散する為に王子の太腿に自分の下半身を擦り付ける。
ヘコヘコと腰を擦り付ければ、すでに濡れていた下着は先走りでぐちゅぐちゅになってしまう。

あぁ……。王子の太腿……気持ちいい……

王子の胸元に顔を埋め匂いを嗅ぎ腰を振ると気持ち良さは倍になる。
変態的な行為だと頭では分かってはいるが…やめられない。

次期国王にこんなことしてるのがバレたら…俺の首飛びそう…

俺はもっと気持ちよくなりたくて自分の下着をずり下ろすと……直接王子の太腿にギンギンに勃った自分のモノを擦り付ける。
グリグリと太腿の硬い筋肉を堪能しながら裏筋を王子の太腿で擦り上げると張り詰めていた俺のチンコがピクピクッと震えて……

「ぁ…でる……」

射精感が強くなり出そうとした瞬間……視線を感じ見上げると………

王族特有の黄金色の綺麗な瞳と目が合う。

「え……」

俺は王子と見つめ合ったまま……王子の太腿に精液をぶちまけてしまった…。
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