【完結】不幸な主人を幸せにするまで俺は何度でも『リセット』させられる

赤牙

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従者Side⑤

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ようやく王子の部屋から抜け出す事ができ、俺はいそいそと自分の部屋へと戻っていく。
部屋に帰りつくなり服をめくり確認の為にもう一度下腹をみると……やっぱり紋様は刻まれていた。

はぁ…どうしようコレ…。
本当にこれで子供ができるなんて……
そんなまさかな……

と、思いたいが王家秘伝の術と言われると信憑性が増してくる。
なんせ時を巻き戻せる事もできるのだから妊娠できる体に変えることも可能なのか……?

気が重い。重すぎるぅぅう!!

せっかくリセットする回数が減って穏やかな生活が送れると思っていたのに…これじゃあ普通の生活すら送れない。
それに…
王子に一瞬触れられただけで感じた身悶えるような甘い刺激…。
あの時の事を思い出しただけで体は軽く興奮してしまう。


……自分で触ったらどうなるんだろうか。

そんな出来心でそっと紋様に触れるとゾクゾクゾクッッと背中から頭へと突き抜けるようなとびきり甘い感覚が襲う。

「ふぁ……。なんだよこれ……やっば…!」

自分で触っただけでも下半身に熱が溜まっていくのが分かる……。
これじゃあまるで……淫紋じゃんか…。

そう思いながらも久しぶりの感覚に一人ムラムラしてしまう。
王子の従者になってから一人で致す事も少なく…というか一人になる事などほとんどなかった。

「ちょっとだけ……」

緩く立ち上がった自分のモノを掴みながら、そっと紋様に触れる。
触れた瞬間にゾクゾクッと先程と同じ感覚に襲われる。同時に自分のモノも上下に扱くとたまらなく気持ちが良かった。

やっば……。これ……ダメなやつ……

「んっ……っ…あ…ぁぁ…っあ、ぁ…ンンッ! あっ…あ……ぁ……」

初めての自慰行為のように夢中になりながら手を動かし紋様をくるくると指先で撫で回せば…俺は呆気なく果ててしまう。
パタパタ……と精液が舞い落ち射精感にひたろうと思っていたのだが……何故か下腹部の奥が疼きだす。

「な、なんで……?」

わけがわからずに再度紋様に触れてみるとまた疼く下腹部…そしてじくじくと何かを求めるように後肛も疼きだす…。

まるでココに何かを挿れて欲しいと求めているように…

「はは……嘘だろ…。そんな訳ない…」

気のせいだと自分に言いきかせながら確認の為、恐る恐る自分の後肛に触れてみるとゾクッッと甘い刺激が走りブルっと体を震わせてしまう。
自分の指ですら中に欲しいと後肛はヒクヒクしながら俺の指に吸い付いてくる。

ダメなのに……こんな事しちゃダメなのに……

頭では分かっていても体は言うことを聞かず…俺は自分の後肛へとゆっくりと指を挿れていく…。


それからは狂ったように中を指で刺激して何度も何度も精を吐き出す。
快楽で頭がおかしくなって精液を全て吐き出すとようやく尻の疼きは治った……。
だが、下腹部の……腹の中の疼きは治らない。
早くこの中に……熱い熱い精液が欲しいと俺に訴えかけてきている…。

「最……悪……だ……」

気力も体力も自慰行為に使い果たした俺は下半身丸出しのまま気を失うようにそのまま眠りについてしまう。
朝目が覚めた時は、昨日の事は悪夢だったのかな…とぼんやりと考えたが……


腹に残ったカピカピの精液と下腹部にしっかり刻まれた紋様を見て現実に引き戻される。

「どーすりゃいいんだよこれ…」

俺は自分の体に刻まれた呪いのような紋様を忌々しく思いながらハァァ……と深いため息をつき頭を抱えるのであった…。

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