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【番外編】二度目の人生番外編
隣国、ミャーム国編 ②
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首都アラビアムに到着し王宮へ向かう前に街の観光へと向かう。さすが首都だけあり、街はとても活気で溢れていた。首都の入り口である門を抜けてすぐに、開けた広場が広がりそこにはいくつもの露店が並ぶ。
俺達が住むエルサレス国にはない食べ物も並び、俺とリエンは目を輝かせながら露店を見つめた。
「兄様、兄様! あそこのお菓子凄く美味しそうだよ!」
「そうだな。あ、リエン。あっちの店の食べ物も見たことないやつだぞ」
俺とリエンがはしゃぎながら露店を見ていると、後ろにいたジェイドに笑われてしまう。
「二人ともはしゃぎすぎですよ」
「こんな素敵なところに来たら、はしゃがずにはいられないよ! ね、シャルル兄様?」
「ハハ、そうだな」
「まぁ、気持ちは分かりますが、少しは注目されている事にも気付いて下さいね。子ども達からも不思議そうな目で見つめられていますよ」
露店で買った食べ物を両手に持ち、ご満悦の俺とリエンはジェイドの言う通りはしゃいでいた。
異国の雰囲気に普段よりもテンションが上がってしまい、周りの目も気にせずいた俺達は、どうやら注目の的になっていたようだ。
通り過ぎる人々や子ども達まで、俺達の事を珍しいものを見るような目で見つめてくる。
ミャーム国の人々は、褐色肌に黒髪の人々が多く顔立ちもやや彫りが深い。そんな中で、俺達が騒いでいたらそれは目立つよな……。
それから、俺とリエンは口をつむぎ大人しくしながら買い物を続けた。
けれど、大人しくしたところでミャーム国の人の視線はあまり減る事はなかった。露店で買い物をすれば二度見され少し驚いた表情を浮かべる人も……。
……そんなに俺達の見た目って珍しいのか?
そんな疑問を抱きながら、短い観光を終えると俺達は目的地であるアラビアム宮殿へと向かった。
「うわぁ……大きいな」
「そうですね……」
ジェイドも目を見開くくらいに、アラビアム宮殿凄かった。
広大な敷地に贅を尽くして建てられた宮殿は壮大さと美しさを持っていた。厳かなエルサレス国の宮殿とは違った雰囲気に、緊張よりも心が踊ってしまう。
色とりどりの花々が咲く鮮やかな庭園を通り抜け、宮殿の玄関を通されれば王室の従者がお出迎えしてくれる。
「ウォールマン侯爵様、ようこそおいでくださいました」
執事長が俺達に挨拶すると、持ってきた荷物を他の従者が運んでいく。
執事長の後ろを付いていき、大理石が敷き詰められた長い廊下を歩いていけば、センスのある美しい色彩をまとった部屋へと案内される。
何度目かの感嘆がもれ、ジェイドとリエンも同じように部屋を見渡していた。
「こちらのお部屋はシャルル・ウォールマン様のためにと、ノア王子が特別にご用意されたお部屋です」
「特別……? 俺のためにですか?」
「えぇ。そうです」
執事長は深い笑みを浮かべるが、俺はノア王子とは全くもって面識がない。それなのに、俺のためにと特別な部屋まで用意してくれるなんて、どういうことなのだろうか?
首を傾げていると、パーティーが始まる時刻が近づいていると言われ従者達に取り囲まれ準備が始まる。
出席用に持ってきていた服をカバンから取り出したが、執事長が「我が国ではゲスト様のお召し物はこちらで用意させていただいております」と、言いミャーム国の伝統衣装が準備されていた。
従者達はテキパキと俺たちの計測を行い、サイズピッタリの服に袖を通していく。
肌触りのいいシャツと涼しげなパンツをはき、最後に、膝下まである長い水色のロングコートを羽織れば完成だ。光沢のある生地に繊細な刺繍が施されている素敵なコートに思わず見惚れてしまう。
「兄さん、とても似合っていますね」
「ほんとだね! 凄く素敵だよ」
声をかけられジェイドとリエンの方へ振り向けば、素敵な二人の姿が目に入る。
いつもとは違う雰囲気に思わずドキリとする。
身長も高くカッコいい二人は、衣装の煌びやかさにも負けないくらいに輝いて見えた。
「わぁ……二人ともカッコいいな」
頬を赤く染め二人に本音を伝えると、ジェイドとリエンは嬉しそうに微笑む。
そして、パーティー開始の時間が迫り、俺は素敵な二人にエスコートされ部屋を後にした。
俺達が住むエルサレス国にはない食べ物も並び、俺とリエンは目を輝かせながら露店を見つめた。
「兄様、兄様! あそこのお菓子凄く美味しそうだよ!」
「そうだな。あ、リエン。あっちの店の食べ物も見たことないやつだぞ」
俺とリエンがはしゃぎながら露店を見ていると、後ろにいたジェイドに笑われてしまう。
「二人ともはしゃぎすぎですよ」
「こんな素敵なところに来たら、はしゃがずにはいられないよ! ね、シャルル兄様?」
「ハハ、そうだな」
「まぁ、気持ちは分かりますが、少しは注目されている事にも気付いて下さいね。子ども達からも不思議そうな目で見つめられていますよ」
露店で買った食べ物を両手に持ち、ご満悦の俺とリエンはジェイドの言う通りはしゃいでいた。
異国の雰囲気に普段よりもテンションが上がってしまい、周りの目も気にせずいた俺達は、どうやら注目の的になっていたようだ。
通り過ぎる人々や子ども達まで、俺達の事を珍しいものを見るような目で見つめてくる。
ミャーム国の人々は、褐色肌に黒髪の人々が多く顔立ちもやや彫りが深い。そんな中で、俺達が騒いでいたらそれは目立つよな……。
それから、俺とリエンは口をつむぎ大人しくしながら買い物を続けた。
けれど、大人しくしたところでミャーム国の人の視線はあまり減る事はなかった。露店で買い物をすれば二度見され少し驚いた表情を浮かべる人も……。
……そんなに俺達の見た目って珍しいのか?
そんな疑問を抱きながら、短い観光を終えると俺達は目的地であるアラビアム宮殿へと向かった。
「うわぁ……大きいな」
「そうですね……」
ジェイドも目を見開くくらいに、アラビアム宮殿凄かった。
広大な敷地に贅を尽くして建てられた宮殿は壮大さと美しさを持っていた。厳かなエルサレス国の宮殿とは違った雰囲気に、緊張よりも心が踊ってしまう。
色とりどりの花々が咲く鮮やかな庭園を通り抜け、宮殿の玄関を通されれば王室の従者がお出迎えしてくれる。
「ウォールマン侯爵様、ようこそおいでくださいました」
執事長が俺達に挨拶すると、持ってきた荷物を他の従者が運んでいく。
執事長の後ろを付いていき、大理石が敷き詰められた長い廊下を歩いていけば、センスのある美しい色彩をまとった部屋へと案内される。
何度目かの感嘆がもれ、ジェイドとリエンも同じように部屋を見渡していた。
「こちらのお部屋はシャルル・ウォールマン様のためにと、ノア王子が特別にご用意されたお部屋です」
「特別……? 俺のためにですか?」
「えぇ。そうです」
執事長は深い笑みを浮かべるが、俺はノア王子とは全くもって面識がない。それなのに、俺のためにと特別な部屋まで用意してくれるなんて、どういうことなのだろうか?
首を傾げていると、パーティーが始まる時刻が近づいていると言われ従者達に取り囲まれ準備が始まる。
出席用に持ってきていた服をカバンから取り出したが、執事長が「我が国ではゲスト様のお召し物はこちらで用意させていただいております」と、言いミャーム国の伝統衣装が準備されていた。
従者達はテキパキと俺たちの計測を行い、サイズピッタリの服に袖を通していく。
肌触りのいいシャツと涼しげなパンツをはき、最後に、膝下まである長い水色のロングコートを羽織れば完成だ。光沢のある生地に繊細な刺繍が施されている素敵なコートに思わず見惚れてしまう。
「兄さん、とても似合っていますね」
「ほんとだね! 凄く素敵だよ」
声をかけられジェイドとリエンの方へ振り向けば、素敵な二人の姿が目に入る。
いつもとは違う雰囲気に思わずドキリとする。
身長も高くカッコいい二人は、衣装の煌びやかさにも負けないくらいに輝いて見えた。
「わぁ……二人ともカッコいいな」
頬を赤く染め二人に本音を伝えると、ジェイドとリエンは嬉しそうに微笑む。
そして、パーティー開始の時間が迫り、俺は素敵な二人にエスコートされ部屋を後にした。
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