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【番外編】ジェイドとリエンのやり直し
俺の義弟達 ②
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二人はあれ以来、また頻回に俺のところにやって来るようになった。
何故か以前よりも嬉しそうな表情を見せる二人に正直言って戸惑っている。
どんなに突き放しても罵声を浴びせても俺を嫌う様子のない二人……。
もしかして……本当に俺と仲良くなりたいのか……?
そんなあり得ない事を考えてしまい頭を軽く振る。
あんなに酷い事をされてもなお、仲良くなりたいなど言ってくる奴らは逆に信用できない。
俺や父さんのご機嫌取りをして、この侯爵家を自分達のいいようにしたいだけなんだ……。
そう思っていると、弟達はすぐに俺の予想通りの行動をして見せる。
久しぶりに帰ってきた父さんに媚を売るような笑顔を向け楽しそうに話をしている姿に苛立ち、睨みつけていると父さんの厳しい声が飛んでくる。
「シャルル! どうしてお前はいつも二人を睨みつけるんだ。そんな態度をとるのはやめなさい……。お前は二人の兄さんになったんだぞ」
「…………俺はコイツらの兄になったつもりはありません」
「またそんな事を言って……。今のお前の姿を見たら………死んだ母さんが悲しむぞ」
「———っ!! 母さんの事を忘れて裏切って再婚なんかして……悲しませてるのは父さんの方じゃないか! 俺は……コイツらなんて……大っ嫌いだ!」
母さんの名を出された瞬間、俺の中の何かがプツリと切れてしまう。泣きたくなんてないのに込み上げてける涙を見られたくなくて、その場から逃げるように部屋へと戻る。
父さんもアイツらも……嫌いだ……大嫌いだ……。
部屋の中で蹲り何度も何度も心の中で呟く。
その時の俺には心配するジェイド達の声は届かず、心の中に渦巻いていた負の感情はさらに大きくなり……
次の日、俺はジェイドの部屋へと忍び込みジェイドの服を切り刻むという行動をとってしまう……。
ジェイドの悲しむ顔を想像しながらジャケットへとハサミを入れていく。
切り裂いた後は、さぞかし爽快な気分になるんだろうと思っていたが……それは違った。
ジャキ……と、誰もいない部屋の中に音が響き裂けたジャケットを見た瞬間、ジェイドの笑顔が浮かび上がり罪悪感に駆られる。
俺は悪くない……アイツらがやってきたのが悪いんだ……
そう心の中で言い聞かせてながらハサミを通し、ジェイドの笑顔を切り刻んでいった……。
朝食が終わった頃合いを見て、ジェイドの部屋へ訪れればちょうど俺が切り刻んだジャケットを手にして呆然と立っていた。
近くではリエンが驚いた顔をしてジェイドへと話しかけている。
二人の立ち尽くす姿を見て心が晴れるかと思ったのに、胸はズキズキと痛む。
俺は自分自身の気持ちが分からぬまま、卑屈な笑顔を浮かべ用意していた言葉をジェイドへと投げかけた。
「ジェイド。子爵出身のお前にはその方が似合ってるよ」
俺の言葉にジェイドは憐れむような笑みを浮かべ「そうですね……」と返事を返す。
その瞬間、俺の心の中の怒りやジェイド達に対する表現し難い感情が爆発してしまい……気が付けばジェイドの胸ぐらを掴み心の声をぶちまけていた……。
ジェイドのアメジスト色の瞳は不安定に揺れ俺に何かを言おうとした時、父さん達がジェイドの部屋に来てしまう。
ジェイドが手に持ったジャケットを見て、父さんは怒気を含んだ声でジェイドに問いかける。
ジェイドが真実を告げれば俺はきっと父さんに叱られる……。
そう思っていたのに、ジェイドは嘘をつき俺を庇うような発言をする。
それが気に食わなくて……俺が真実を告げれば父さんの怒鳴り声と共に頬に走る鋭い痛み……。
一瞬、何が起こったか分からなかったが、徐々に痛みが強くなる頬に自分が打たれた事を理解するとたまらず部屋を飛び出す。
父さんの怒りに満ちた視線……アイツらの憐れむ視線……
全てが嫌になった。
自分の部屋へ逃げ込み母さんの肖像画の前で蹲ると、我慢していた涙がとめどなく溢れ出し床を濡らす。
父さんにも嫌われてしまった俺の傍にいてくれる人なんて誰もいない……。
俺の居場所はここにはない……。
俺はずっと一人ぼっちなんだ……。
そう思っていると、部屋の扉を叩く音とくるはずのない大嫌いな二人の声が聞こえてくる。
こんな姿を見られたくなくて「うるさい」と追い返したのに二人は部屋に入ってきて俺を心配する。
あんなに酷い事をしたのに今だに俺の傍に近づいてくるコイツらの思惑がまったく分からなくて……俺は睨みつけ声を荒げる。
「どうしてお前達はいつもいい子ぶるんだ! どうして泣かない! 怒らない! 俺は……お前達の事なんて大嫌いなんだ! お前達だって本当は俺の事なんて嫌いなんだろ!」
どうせなら『嫌い』だとはっきり言って欲しかった。
そうしたら俺も気持ちが楽になる。
そう思っていたのに、二人は俺と真逆の答えをだしてくる……。
「シャルル兄さん……。私達はシャルル兄さんの事が大好きですよ。兄さんにいくら嫌われようと、その気持ちは変わりません」
「そうだよ。僕達はシャルル兄様の事が大好きだよ。シャルル兄様を嫌いになんて……絶対にならない!」
二人は真剣な表情で俺にそう訴えかけてくる。
その顔は嘘をついているようには見えなくて……二人からの言葉に胸がぎゅっと締め付けられ、目の前が涙で揺らぐ。
「なんで……なんでお前達は……そんな……そんな事ばかり言うんだよぉ……」
ジェイドとリエンは俺の傍に寄り添い、俺が泣きじゃくりながら暴言を吐いても受け止め静かに話を聞き、俺の事を否定せずに優しくて温かな言葉ばかりをかけてくれる……。
そして、そっと手を握ってくると俺と仲直りしたいと言ってくる……。
「シャルル兄さん……。私達はシャルル兄さんの事を嫌いだなんて一度も思った事はありませんよ。むしろ、シャルル兄さんと仲良くなりたいんです」
「仲……良く……?」
信じられない言葉に驚きジェイドへと視線を向ければ目尻を下げ優しく微笑みかけてくる。
「そうです。兄さんと仲良くなりたいんです……」
「なんでそう思えるんだ……? 俺はお前らに酷いことを言ったんだぞ……。服だって切り裂いて……」
「それは兄さんが寂しかったからでしょう? 父さんが突然再婚して、私達が来て……自分の居場所が無くなったって思ったんじゃないですか?」
………なんで知ってるんだ?
誰にも言えなかった俺の本心をジェイドは知っていて……俺を安心させようと思ったのか抱きしめてくる。リエンも「兄様……」と小さな腕を伸ばしてきて、俺は二人の温もりに包まれる。
大嫌いだと思っていたのに……二人を突き放す事など出来なくて俺はジェイドの胸に顔を埋めてしまう。
優しく頭を撫でられれば凄く安心してしまい、今度は悲しくないのにまた涙が溢れてしまう……。
「シャルル兄さん……。一人で抱え込まないで下さい。辛く悲しい時には私達が必ず傍で支えます……。私とリエンはどんな時も兄さんの味方ですよ」
耳元でそう囁くジェイドの声に俺は何も考えずに反応してしまう。
「本当か……?」
「えぇ。嘘はつきませんよシャルル兄さん」
俺の傍にずっといてくれる……
こんな俺の傍に……
ジェイドの言葉や柔らかな笑顔に、ずっと閉じていた心が少しずつ開いていく……。
リエンは明るい笑顔で元気づけようとしてくれ俺を守ると誓ってくれる。ジェイドはずっと俺を抱きしめ何度も微笑みかけてくれる……。
二人は俺の欲しい言葉を沢山くれた。
なんでこんなにも俺の気持ちを理解できるのか不思議だったが……嫌ではなかった。
二人なりの『仲直りの方法』で頬にキスをされた時は少し驚いたが……頬に当たる柔らかでくすぐったい感触は意外にも心地よかった。
俺からの仲直りのキスも二人は嬉しそうに受け取ってくれ、その後も何度も頬にキスを交わせば涙はいつの間にか止まっていた……。
「シャルル兄さん。涙が止まりましたね」
「……うるさい。もうお前達の前では泣かない……」
「そうだね。これからはシャルル兄様に沢山笑ってもらえるように僕達頑張るからね!」
「そうだな。もう、シャルル兄さんに悲しい思いなどさせませんからね」
ジェイドとリエンはそんな事を言ってくるが、そこまで言われると兄としての威厳が無くなってしまう……。
「そこまでしなくていい……。これからは……俺が兄としてジェイドとリエンの傍にいて守らないといけないんだから……」
少し恥ずかしい言葉を二人に伝えると、ジェイドとリエンは再度俺に抱きついてくる。
「シャルル兄様! すっごく嬉しい!」
「シャルル兄さん……。約束ですよ。ずっとずっと傍にいて下さいね」
さっきまで大人びた事を言っていたかと思えば、今は俺の胸に顔を埋める小さな二人を見ていると庇護欲が湧いてくる。
二人の頭をそっと撫でれば嬉しそうな表情を浮かべ、さらに俺にくっついてくる。
そんな甘えん坊な二人を見て俺は小さく笑みを溢した。
何故か以前よりも嬉しそうな表情を見せる二人に正直言って戸惑っている。
どんなに突き放しても罵声を浴びせても俺を嫌う様子のない二人……。
もしかして……本当に俺と仲良くなりたいのか……?
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父さんもアイツらも……嫌いだ……大嫌いだ……。
部屋の中で蹲り何度も何度も心の中で呟く。
その時の俺には心配するジェイド達の声は届かず、心の中に渦巻いていた負の感情はさらに大きくなり……
次の日、俺はジェイドの部屋へと忍び込みジェイドの服を切り刻むという行動をとってしまう……。
ジェイドの悲しむ顔を想像しながらジャケットへとハサミを入れていく。
切り裂いた後は、さぞかし爽快な気分になるんだろうと思っていたが……それは違った。
ジャキ……と、誰もいない部屋の中に音が響き裂けたジャケットを見た瞬間、ジェイドの笑顔が浮かび上がり罪悪感に駆られる。
俺は悪くない……アイツらがやってきたのが悪いんだ……
そう心の中で言い聞かせてながらハサミを通し、ジェイドの笑顔を切り刻んでいった……。
朝食が終わった頃合いを見て、ジェイドの部屋へ訪れればちょうど俺が切り刻んだジャケットを手にして呆然と立っていた。
近くではリエンが驚いた顔をしてジェイドへと話しかけている。
二人の立ち尽くす姿を見て心が晴れるかと思ったのに、胸はズキズキと痛む。
俺は自分自身の気持ちが分からぬまま、卑屈な笑顔を浮かべ用意していた言葉をジェイドへと投げかけた。
「ジェイド。子爵出身のお前にはその方が似合ってるよ」
俺の言葉にジェイドは憐れむような笑みを浮かべ「そうですね……」と返事を返す。
その瞬間、俺の心の中の怒りやジェイド達に対する表現し難い感情が爆発してしまい……気が付けばジェイドの胸ぐらを掴み心の声をぶちまけていた……。
ジェイドのアメジスト色の瞳は不安定に揺れ俺に何かを言おうとした時、父さん達がジェイドの部屋に来てしまう。
ジェイドが手に持ったジャケットを見て、父さんは怒気を含んだ声でジェイドに問いかける。
ジェイドが真実を告げれば俺はきっと父さんに叱られる……。
そう思っていたのに、ジェイドは嘘をつき俺を庇うような発言をする。
それが気に食わなくて……俺が真実を告げれば父さんの怒鳴り声と共に頬に走る鋭い痛み……。
一瞬、何が起こったか分からなかったが、徐々に痛みが強くなる頬に自分が打たれた事を理解するとたまらず部屋を飛び出す。
父さんの怒りに満ちた視線……アイツらの憐れむ視線……
全てが嫌になった。
自分の部屋へ逃げ込み母さんの肖像画の前で蹲ると、我慢していた涙がとめどなく溢れ出し床を濡らす。
父さんにも嫌われてしまった俺の傍にいてくれる人なんて誰もいない……。
俺の居場所はここにはない……。
俺はずっと一人ぼっちなんだ……。
そう思っていると、部屋の扉を叩く音とくるはずのない大嫌いな二人の声が聞こえてくる。
こんな姿を見られたくなくて「うるさい」と追い返したのに二人は部屋に入ってきて俺を心配する。
あんなに酷い事をしたのに今だに俺の傍に近づいてくるコイツらの思惑がまったく分からなくて……俺は睨みつけ声を荒げる。
「どうしてお前達はいつもいい子ぶるんだ! どうして泣かない! 怒らない! 俺は……お前達の事なんて大嫌いなんだ! お前達だって本当は俺の事なんて嫌いなんだろ!」
どうせなら『嫌い』だとはっきり言って欲しかった。
そうしたら俺も気持ちが楽になる。
そう思っていたのに、二人は俺と真逆の答えをだしてくる……。
「シャルル兄さん……。私達はシャルル兄さんの事が大好きですよ。兄さんにいくら嫌われようと、その気持ちは変わりません」
「そうだよ。僕達はシャルル兄様の事が大好きだよ。シャルル兄様を嫌いになんて……絶対にならない!」
二人は真剣な表情で俺にそう訴えかけてくる。
その顔は嘘をついているようには見えなくて……二人からの言葉に胸がぎゅっと締め付けられ、目の前が涙で揺らぐ。
「なんで……なんでお前達は……そんな……そんな事ばかり言うんだよぉ……」
ジェイドとリエンは俺の傍に寄り添い、俺が泣きじゃくりながら暴言を吐いても受け止め静かに話を聞き、俺の事を否定せずに優しくて温かな言葉ばかりをかけてくれる……。
そして、そっと手を握ってくると俺と仲直りしたいと言ってくる……。
「シャルル兄さん……。私達はシャルル兄さんの事を嫌いだなんて一度も思った事はありませんよ。むしろ、シャルル兄さんと仲良くなりたいんです」
「仲……良く……?」
信じられない言葉に驚きジェイドへと視線を向ければ目尻を下げ優しく微笑みかけてくる。
「そうです。兄さんと仲良くなりたいんです……」
「なんでそう思えるんだ……? 俺はお前らに酷いことを言ったんだぞ……。服だって切り裂いて……」
「それは兄さんが寂しかったからでしょう? 父さんが突然再婚して、私達が来て……自分の居場所が無くなったって思ったんじゃないですか?」
………なんで知ってるんだ?
誰にも言えなかった俺の本心をジェイドは知っていて……俺を安心させようと思ったのか抱きしめてくる。リエンも「兄様……」と小さな腕を伸ばしてきて、俺は二人の温もりに包まれる。
大嫌いだと思っていたのに……二人を突き放す事など出来なくて俺はジェイドの胸に顔を埋めてしまう。
優しく頭を撫でられれば凄く安心してしまい、今度は悲しくないのにまた涙が溢れてしまう……。
「シャルル兄さん……。一人で抱え込まないで下さい。辛く悲しい時には私達が必ず傍で支えます……。私とリエンはどんな時も兄さんの味方ですよ」
耳元でそう囁くジェイドの声に俺は何も考えずに反応してしまう。
「本当か……?」
「えぇ。嘘はつきませんよシャルル兄さん」
俺の傍にずっといてくれる……
こんな俺の傍に……
ジェイドの言葉や柔らかな笑顔に、ずっと閉じていた心が少しずつ開いていく……。
リエンは明るい笑顔で元気づけようとしてくれ俺を守ると誓ってくれる。ジェイドはずっと俺を抱きしめ何度も微笑みかけてくれる……。
二人は俺の欲しい言葉を沢山くれた。
なんでこんなにも俺の気持ちを理解できるのか不思議だったが……嫌ではなかった。
二人なりの『仲直りの方法』で頬にキスをされた時は少し驚いたが……頬に当たる柔らかでくすぐったい感触は意外にも心地よかった。
俺からの仲直りのキスも二人は嬉しそうに受け取ってくれ、その後も何度も頬にキスを交わせば涙はいつの間にか止まっていた……。
「シャルル兄さん。涙が止まりましたね」
「……うるさい。もうお前達の前では泣かない……」
「そうだね。これからはシャルル兄様に沢山笑ってもらえるように僕達頑張るからね!」
「そうだな。もう、シャルル兄さんに悲しい思いなどさせませんからね」
ジェイドとリエンはそんな事を言ってくるが、そこまで言われると兄としての威厳が無くなってしまう……。
「そこまでしなくていい……。これからは……俺が兄としてジェイドとリエンの傍にいて守らないといけないんだから……」
少し恥ずかしい言葉を二人に伝えると、ジェイドとリエンは再度俺に抱きついてくる。
「シャルル兄様! すっごく嬉しい!」
「シャルル兄さん……。約束ですよ。ずっとずっと傍にいて下さいね」
さっきまで大人びた事を言っていたかと思えば、今は俺の胸に顔を埋める小さな二人を見ていると庇護欲が湧いてくる。
二人の頭をそっと撫でれば嬉しそうな表情を浮かべ、さらに俺にくっついてくる。
そんな甘えん坊な二人を見て俺は小さく笑みを溢した。
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