悪役令息に転生したビッチは戦場の天使と呼ばれています。

赤牙

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【番外編】覗き見して興奮した後は……③ 【R】 〜キアルとランドルの場合〜

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 薄灯りに照らされたテントの中で、二つの影がモゾモゾと小さく動く。
 自分からキアルに一緒に自慰をしようと声をかけたけれど、背後から聞こえる物音とキアルの吐息が気になって気になってしょうがない。
 小さく揺れる体、服の擦れる音、聞いたことないキアルの荒い息。
 今日は、何か色々と起こりすぎて頭の中が混乱してしまう。
 下半身をさらけ出したまま色々と考えていたが、とりあえず今は興奮を抑えるのが最善だ。

ーー早く出してさっさと寝よ……

 そう思い興奮した己のモノに触れて、上下にしごいていく。
 ……だが、さっきはすぐに出たのに二回目なためかなかなかイケない。
 でも、萎えることもなく早くもっと気持ち良くしろと言ってくる下半身は『あそこ』も気持ちよくしろと言っているようだった。
 その『あそこ』を覗き込むように見つめれば、さっき指を入れた余韻が残っていてヒクッと入り口をひくつかせる。
 キアルが真後ろにいるのに、尻に指突っ込んだりしたらなんと思われるだろうか……
 いや、よく考えればすでにキアルには指を入れたマヌケな姿は見られている。
 それなら、一度も二度も変わらなくね?
 うだうだ悩むなら、さっさと気持ち良くなった方が絶対にいいはずだ!
 開き直った俺は、姿勢を崩し股を広げる。
 さっきと同じように、ゆっくりの中指をいれていくときゅっと後孔が恥ずかしそうに締まる。
 やっぱりキアルがいると思うと無意識に羞恥心が湧き上がってくるみたいだ。
 なるべくキアルにバレないように物音に気をつけながら、指を進め入れていく。
 二度目だから指もすんなり入って、さっき気持ちいいかもと思った場所を探していく。

ーーたしか、腹側の少し奥のとこ……

 中指が奥にある気持ちいいところに触れると、ピクッと体がはねる。
 ぞわりと背中があわだって下半身がさっきよりも興奮する。
 両方とも触ったらイケそう……と、思い体を支えていた左手を離すとバランスを崩した。
 背後にいたキアルの背中にトンと当たると、キアルが振り返る。

「あ……」

 さっきと同じ展開が繰り返され、キアルに尻に指を入れているところをまた見られてしまった。

「……またやってるのかよ」

 呆れた口調のキアル。
 俺もいつものように言い返す。

「だって……気持ちいいんだから仕方ないだろ」

 ムッと唇を尖らせて反論すると、キアルは顔を赤くして問いかけてくる。

「そ、そんなに気持ちいいのかよ……それ」

 思いもよらない言葉に目を瞬かせる。
 キアルも尻をいじるのに興味を持ったのか、体をもじっとよじらせて視線は指が入ったままの俺の尻に。
 はは~ん、キアルもなんだかんだいって気持ちいいことに興味があるんだろう。
 尻に指を入れた俺をバカにした手前、自分もやってみたいなんて言えないようだ。
 俺は得意げな顔をキアルに見せる。

「キアル、いれてみるか?」
「えぇっ!?」

 俺の提案にキアルは顔をさらに赤くする。
 そして、少し口ごもり呟くように声を出す。

「い、いい、のか?」
「あぁ、俺は気にしないけど」

 一緒にするなら俺も気兼ねなくできるし、これから自慰するときに尻いじってもキアルにバカにされることもなくなるし!
 軽く答えると、キアルは真剣な顔をして俺の股の間に入ってくる。

「……へ?」
 
 キアルがとった行動の意味が分からず、間の抜けた顔をしたままキアルを見つめていると、股を開かれ指が入ったままの後孔を見つめていた。
 そして、俺の後孔にそっと触れる。
 
「ここ、二本も入るの?」
「え、わ、分かんない」
「試していいの?」
「え、あ、いいけど……」

 混乱した頭で言われるがままに返事をしてしまう。
 キアルが俺の指に沿って、自分の指をくっと中にいれてくる。

「んんっ!?」

 驚きとキアルの指に体が反応して変な声がでた。
キアルは慌てた顔で俺を見つめる。

「い、痛かった?」
「へ? いや、痛くない」
「そっか。ランドルの中、すごいな」

 普段褒められることが少ないせいか、「すごい」と言われると反射的に照れてしまう。
 へへっと照れ笑いを浮かべると、キアルの指がさらに奥に入ってくる。
 探るような指先の動き。
 奥に奥に進み、俺の指と同じ深さまで入ってくる。

「ん……」

 キアルの指先が、気持ちいいところをかすめる。
 思わず尻をきゅっとしめてしまうと、キアルが問いかけてくる。

「ここ、気持ちいいのか?」
「うん……そこ、気持ちいい、とこ」

 素直に答えると、キアルは目を細めて気持ちいい場所を指先で撫でた。
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