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夏休み~Dランク昇格編~
Dランク昇格試験
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「Dランク昇格試験を受けに来たんですけど…」
「試験場はギルドを出てすぐの訓練場で試験は30分後に行います。お気をつけください。」
と受付嬢さんが丁寧に答える。
彼女の言う通りにギルド所有の訓練場に向かうとたくさんの人がいた。
「君たちも試験を受けにきたのかな?」
とおそらく魔法使いであろう少年が話かけてきた。
「そうやで。君もか?」
「うん。知ってると思うけどDランク試験は1ヶ月に一回しかないんだ。僕はそろそろ「どけ、ゴラァッ!」っ」
そう1人の受験者が目の前の少年を突き飛ばす。
感じ悪いを通り越して人として最悪な行為を目の当たりにして少し眉をひそめる。
「…大丈夫?」
そう言って手を差しのべると少年は僕の手をとった。
「うっ、うん。ありがとう。…そろそろ試験始まるね。お互いの健闘を祈るよ。」
そう言って少年はパーティーメンバーの元へ戻っていった。
「それではDランク昇格試験の一次試験の説明をする!その前に5グループにわかれてほしい。ただし、数が均等になるように、そして同じパーティーメンバーとは被らないようにわかれてくれ。」
総勢およそ300人。となると一グループ60人か…
適当に固まっていたグループに入り込む。
「それじゃあ説明をする。まず、今決めたグループの中で全員1回ずつ1対1で戦う。その後は勝者のみでそれを行う。それを勝者が10人以下になるまで続けて生き残った者が2次試験を行う資格があるものとする。」
なるほど…およそ3回ほど戦えばいいのか…
「相手の急所に武器を突きつけるか戦闘不能にするか、もしくは相手が降参することで勝敗が決まる。魔法でも剣でも使っていいが、煙玉やポーションなどは使ってはいけないことになっている。また、試験は同時に10組ずつ行う。昔不正があったためドローだった場合は俺が独断と偏見で勝敗を決めるので避けた方がいいだろう。それでは準備しろ」
その一言でみな動き出す。
「戦う順番と相手をどうやって決める?」
「誕生日順はどうだ?そっちの方がもめないだろ?」
この段階で誰が強いとかはあまりわからないからそういった決め方が一番いいだろう。
♢
第一試合
「Cグループの7番目、よーい始め!」
「はぁぁ!!」
という叫び声と共にこちらに切りかかってくる。
この日のためにコウやエレンと手合わせをしてきたが必要なかったのでは、と思わせられるほど動きが遅い。
1度も剣を抜かず避けながら相手の足をひっかけて転ばし、剣を喉に突きつける。
ちなみに剣は真剣のため、たまに死傷者が出るらしい。
「こっ、降参!」
「勝負あり!次の試合の用意をしろ!!」
あっけない…こんなにもEランク冒険者って弱かったんだな…
第二試合
「Cグループの34番目、よーい始め!」
「燃え盛れ、ファイアーボール!」
僕の周りに火の玉が3つほど出現しこちらに向かってくる。
魔法使いか…接近戦に弱そうだな...
と思いながら無詠唱で火球よりも一回り大きい水球をだし相殺する。
相手がそれを唖然として見ている間に素早く近付いて剣を当てる。
「勝負あり!次の試合の用意をしろ!!」
本当に拍子抜けである。
第三試合
「Cグループの47番目、よーい始め!」
相手の少年は無言で僕に切りかかる。
それをいなしながら相手を観察する。伊達にここまで残ってきていないのだ。それなりに強いだろう。
お互い短剣使いのためそれの長所も短所もわかっている。
僕が水魔法を使うことはさっきの試合でバレているのであまり使いたくないが仕方ないだろう。
僕らが試合をしているエリアにうっすらと水をはる。
うっすらといっても水たまりの中で試合をしているようなものだ。異変にはすぐに気づかれるだろう。
だが問題ない。その前にかたをつける。
うっすらと水をはった3秒後、彼の足は氷が張りついて動かせなくなっているのだから。
そして、戸惑って氷をどうにかしようとしている少年に剣を突きつける。
「勝負あり!次の試合の用意をしろ!!」
違うブロックを見るとコウ、イリアス、エレンも無事に勝ち残っているようだ。
2次試験がどんなものかはわからないが今のところ問題はなさそうだ。
「試験場はギルドを出てすぐの訓練場で試験は30分後に行います。お気をつけください。」
と受付嬢さんが丁寧に答える。
彼女の言う通りにギルド所有の訓練場に向かうとたくさんの人がいた。
「君たちも試験を受けにきたのかな?」
とおそらく魔法使いであろう少年が話かけてきた。
「そうやで。君もか?」
「うん。知ってると思うけどDランク試験は1ヶ月に一回しかないんだ。僕はそろそろ「どけ、ゴラァッ!」っ」
そう1人の受験者が目の前の少年を突き飛ばす。
感じ悪いを通り越して人として最悪な行為を目の当たりにして少し眉をひそめる。
「…大丈夫?」
そう言って手を差しのべると少年は僕の手をとった。
「うっ、うん。ありがとう。…そろそろ試験始まるね。お互いの健闘を祈るよ。」
そう言って少年はパーティーメンバーの元へ戻っていった。
「それではDランク昇格試験の一次試験の説明をする!その前に5グループにわかれてほしい。ただし、数が均等になるように、そして同じパーティーメンバーとは被らないようにわかれてくれ。」
総勢およそ300人。となると一グループ60人か…
適当に固まっていたグループに入り込む。
「それじゃあ説明をする。まず、今決めたグループの中で全員1回ずつ1対1で戦う。その後は勝者のみでそれを行う。それを勝者が10人以下になるまで続けて生き残った者が2次試験を行う資格があるものとする。」
なるほど…およそ3回ほど戦えばいいのか…
「相手の急所に武器を突きつけるか戦闘不能にするか、もしくは相手が降参することで勝敗が決まる。魔法でも剣でも使っていいが、煙玉やポーションなどは使ってはいけないことになっている。また、試験は同時に10組ずつ行う。昔不正があったためドローだった場合は俺が独断と偏見で勝敗を決めるので避けた方がいいだろう。それでは準備しろ」
その一言でみな動き出す。
「戦う順番と相手をどうやって決める?」
「誕生日順はどうだ?そっちの方がもめないだろ?」
この段階で誰が強いとかはあまりわからないからそういった決め方が一番いいだろう。
♢
第一試合
「Cグループの7番目、よーい始め!」
「はぁぁ!!」
という叫び声と共にこちらに切りかかってくる。
この日のためにコウやエレンと手合わせをしてきたが必要なかったのでは、と思わせられるほど動きが遅い。
1度も剣を抜かず避けながら相手の足をひっかけて転ばし、剣を喉に突きつける。
ちなみに剣は真剣のため、たまに死傷者が出るらしい。
「こっ、降参!」
「勝負あり!次の試合の用意をしろ!!」
あっけない…こんなにもEランク冒険者って弱かったんだな…
第二試合
「Cグループの34番目、よーい始め!」
「燃え盛れ、ファイアーボール!」
僕の周りに火の玉が3つほど出現しこちらに向かってくる。
魔法使いか…接近戦に弱そうだな...
と思いながら無詠唱で火球よりも一回り大きい水球をだし相殺する。
相手がそれを唖然として見ている間に素早く近付いて剣を当てる。
「勝負あり!次の試合の用意をしろ!!」
本当に拍子抜けである。
第三試合
「Cグループの47番目、よーい始め!」
相手の少年は無言で僕に切りかかる。
それをいなしながら相手を観察する。伊達にここまで残ってきていないのだ。それなりに強いだろう。
お互い短剣使いのためそれの長所も短所もわかっている。
僕が水魔法を使うことはさっきの試合でバレているのであまり使いたくないが仕方ないだろう。
僕らが試合をしているエリアにうっすらと水をはる。
うっすらといっても水たまりの中で試合をしているようなものだ。異変にはすぐに気づかれるだろう。
だが問題ない。その前にかたをつける。
うっすらと水をはった3秒後、彼の足は氷が張りついて動かせなくなっているのだから。
そして、戸惑って氷をどうにかしようとしている少年に剣を突きつける。
「勝負あり!次の試合の用意をしろ!!」
違うブロックを見るとコウ、イリアス、エレンも無事に勝ち残っているようだ。
2次試験がどんなものかはわからないが今のところ問題はなさそうだ。
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