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冒険者の街アルクィンにて
母の愛
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鑑定スキルを使っても魔力が1しか減らない。そして魔力は時間や睡眠、食事、ポーションによって回復する。
つまり、僕の場合1度も魔力を使っていなかったら1600回鑑定を使える。
なぜそんな便利なスキルを使える人が少ないか、それは、スキル習得には良いもの見て幼少期を過ごさないといけず、裕福な者にしか習得できないからだ。
後から習得しようとするととてつもない時間がかかってしまう。
しかし商人なら喉から手が出るほど欲しいが貴族にはほとんど必要ないためかあまり重要視されない。
だから、この地下室に偽物が紛れ込んでいるのである。
鑑定 リューベックの杖(偽物) 状態:良
説明:まず、こんなガラクタに騙される者はい ない。
お気づきだろうか?
そう、鑑定スキルがやっと上がった。
もうホントに何回目だよっていうくらい使ってようやくレベル4である。……もう泣きそう。多分1000回はゆうに越えてる気がする…
てゆうか、鑑定さん辛口すぎやしないか?
ただ結構重要そうなものも見つけることができたのでよしとしよう。
例えば
魔法鞄(大) 品質:良
説明:容量は大きい家一戸分、時間停止機能あり
登録者:カイ
魔法鞄の中には
異空間テント 品質:良
説明:中が物凄~く広いテント。個人的にテントと呼 ばないでほしい。7人ぐらいなら余裕で寝れる
サーベルタイガーの短剣 品質:良
説明:Aランクの魔物であるサーベルタイガーの牙を 使った1品。
眠りの大木の杖 品質:良
説明:Aランクの魔物である眠りの大木の枝をふんだ
んに使った杖。
指輪 品質:最良
説明:すんごい高価な指輪
奇跡のポーション×2 品質:良
説明:手足ぐらいなら再生する
魔法鞄(中)×4つ 品質:良
説明:容量は大きめな倉庫1つ分。時間停止機能なし
そして、10億リビアを軽く越える大金と手紙が入っていた。
「カイへ
これを読んでいるということはあなたはフォード
家から逃げ出せたのね。本当に良かった。この魔
法鞄はおそらく貴方の義母となる方に取られると
思ったから、あなた以外開けれないようにしとい
たわ。この中にあるものは貴方のために買ったも
のよ。好きにしてちょうだい。あ、でも指輪は売
っちゃダメよ?それは政治的に何かあった時に貴
方を守ってくれる物よ。同じ紋様のネックレスも
有るでしょう?それは大事にしまっといてね。貴
方と少しの時間しかいられなかったけど、私は貴
方を愛しているわ、カイ。母より
追伸:お金は大事だけど、いざという時にはバンッ
と使いなさい。あ、貴方が剣を使うか杖を
使うか分からなかったからどっちも買っと
いたわよ。」
正直、母の記憶はほとんどない。
ただどうしてかわからないが、胸の奥底がとても苦しくなった。
おそらく母は僕を産んだことによって亡くなった。
それなのにどうして僕をこんなにもアイしてくれるのだろうか?
____________________________________________
コンコン
「どうぞ」
「カイと俺の部屋ってどこにするん?もう寝たいんやけど…」
「部屋の大きさ同じだからどこでもいいけど、2階にする?」
「了解~。じゃあ俺一番手前の部屋で寝るわ。ん?めっちゃ散らかってるけどなんかいいのあったん?」
散らかってるは酷くないか?
「うん。この魔法鞄にこんなのあった。」
「この装備えぐっ…。でも今使っても意味ないな。でも何でこんなん有んの?」
いや、何で鑑定スキルもないのにわかるの?謎なんだけど…
「僕の母親が死ぬ前に用意しておいてくれたらしい。手紙とこのネックレスと同じ紋様のある指輪が入ってた。」
「子供思いのいいオカンやな。にしても、カイのオカンがすんごい金持ちっていうことは分かったわ。普通鞄に億単位のお金は入れへんで。」
「たしか母の実家は貴族だったような…。記憶が曖昧で全然思い出せないからあてになんないだけどね。」
「明日はどうする?依頼、受ける?!」
眼をキラキラさせながら聞いてくるコウに拒否の言葉をかけようとは思わない。
「食いぎみだね。じゃあ受けようか!」
「やったぁ!初依頼や!早よ寝な!!お休み」
バタン
切り替えが速いっ
「張り切ってるねぇ。まあ、僕も人のこと言えないけど」
そして僕も眠りについた。
つまり、僕の場合1度も魔力を使っていなかったら1600回鑑定を使える。
なぜそんな便利なスキルを使える人が少ないか、それは、スキル習得には良いもの見て幼少期を過ごさないといけず、裕福な者にしか習得できないからだ。
後から習得しようとするととてつもない時間がかかってしまう。
しかし商人なら喉から手が出るほど欲しいが貴族にはほとんど必要ないためかあまり重要視されない。
だから、この地下室に偽物が紛れ込んでいるのである。
鑑定 リューベックの杖(偽物) 状態:良
説明:まず、こんなガラクタに騙される者はい ない。
お気づきだろうか?
そう、鑑定スキルがやっと上がった。
もうホントに何回目だよっていうくらい使ってようやくレベル4である。……もう泣きそう。多分1000回はゆうに越えてる気がする…
てゆうか、鑑定さん辛口すぎやしないか?
ただ結構重要そうなものも見つけることができたのでよしとしよう。
例えば
魔法鞄(大) 品質:良
説明:容量は大きい家一戸分、時間停止機能あり
登録者:カイ
魔法鞄の中には
異空間テント 品質:良
説明:中が物凄~く広いテント。個人的にテントと呼 ばないでほしい。7人ぐらいなら余裕で寝れる
サーベルタイガーの短剣 品質:良
説明:Aランクの魔物であるサーベルタイガーの牙を 使った1品。
眠りの大木の杖 品質:良
説明:Aランクの魔物である眠りの大木の枝をふんだ
んに使った杖。
指輪 品質:最良
説明:すんごい高価な指輪
奇跡のポーション×2 品質:良
説明:手足ぐらいなら再生する
魔法鞄(中)×4つ 品質:良
説明:容量は大きめな倉庫1つ分。時間停止機能なし
そして、10億リビアを軽く越える大金と手紙が入っていた。
「カイへ
これを読んでいるということはあなたはフォード
家から逃げ出せたのね。本当に良かった。この魔
法鞄はおそらく貴方の義母となる方に取られると
思ったから、あなた以外開けれないようにしとい
たわ。この中にあるものは貴方のために買ったも
のよ。好きにしてちょうだい。あ、でも指輪は売
っちゃダメよ?それは政治的に何かあった時に貴
方を守ってくれる物よ。同じ紋様のネックレスも
有るでしょう?それは大事にしまっといてね。貴
方と少しの時間しかいられなかったけど、私は貴
方を愛しているわ、カイ。母より
追伸:お金は大事だけど、いざという時にはバンッ
と使いなさい。あ、貴方が剣を使うか杖を
使うか分からなかったからどっちも買っと
いたわよ。」
正直、母の記憶はほとんどない。
ただどうしてかわからないが、胸の奥底がとても苦しくなった。
おそらく母は僕を産んだことによって亡くなった。
それなのにどうして僕をこんなにもアイしてくれるのだろうか?
____________________________________________
コンコン
「どうぞ」
「カイと俺の部屋ってどこにするん?もう寝たいんやけど…」
「部屋の大きさ同じだからどこでもいいけど、2階にする?」
「了解~。じゃあ俺一番手前の部屋で寝るわ。ん?めっちゃ散らかってるけどなんかいいのあったん?」
散らかってるは酷くないか?
「うん。この魔法鞄にこんなのあった。」
「この装備えぐっ…。でも今使っても意味ないな。でも何でこんなん有んの?」
いや、何で鑑定スキルもないのにわかるの?謎なんだけど…
「僕の母親が死ぬ前に用意しておいてくれたらしい。手紙とこのネックレスと同じ紋様のある指輪が入ってた。」
「子供思いのいいオカンやな。にしても、カイのオカンがすんごい金持ちっていうことは分かったわ。普通鞄に億単位のお金は入れへんで。」
「たしか母の実家は貴族だったような…。記憶が曖昧で全然思い出せないからあてになんないだけどね。」
「明日はどうする?依頼、受ける?!」
眼をキラキラさせながら聞いてくるコウに拒否の言葉をかけようとは思わない。
「食いぎみだね。じゃあ受けようか!」
「やったぁ!初依頼や!早よ寝な!!お休み」
バタン
切り替えが速いっ
「張り切ってるねぇ。まあ、僕も人のこと言えないけど」
そして僕も眠りについた。
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