上 下
8 / 27

第8話 はずす。

しおりを挟む
 静真の言葉に、娘はこぼれ落ちそうなほど目を見開いて動揺を示した。

「し、静真さんが着いてこられるんですか!?」
「そう言っているだろう。俺ならば大方の妖には対処出来るしな。ありがたく思うが良い」
「でもでも、繁華街ですし……人が沢山いますし……」
「俺が居ては不満か」
「いえものすごくうれしいです静真さんとお出かけ! ただ、目立つのはご遠慮したいといいますか……」

 ここまで己が譲歩をしていると言うのに、と静真がいらだっていたが、気まずそうにする娘の視線がたどるのは、静真の服装だ。
 今日の静真も山伏の法衣に似た天狗装束だった。暑い日には薄物にしていたが、人には見られぬよう隠行をしていたため特に不都合はなかった。
 が、人里の繁華街に出るには適しているとは言えないのも確かだ。

 少し考えた静真は、ふとちゃぶ台に開きっぱなしになっていた雑誌に目が行く。
 そこに載っていた人間の男を細部まで確認した後、印を結んだ。
 ふ、と神通力が全身を通って行ったことを感じ、自分を見下ろす。記憶した通り、雑誌のジャケットとスラックスに変わっていた。
 洋装は足や肩周りが窮屈であるし、背中が完全におおわれて居るため翼が出せないことが不自由だが、動けなくはない。軽く動かして不備がないことを確認していれば、目の前に居た娘が目を見開いて硬直していた。

「これで問題ないだろう」
「え、静真さん!? 洋服!? 雑誌のイケメンファッション? え、え?」
「術で服をそれらしく見せている。俺の神通力だから出来ることだがな」
「じんつうりきばんのう」

 娘が呆然とこぼすのに満足した静真は、髪を払ってきびすを返した。
 そう言えば、草履も変えなければならないか。洋装は面倒だが、やるなら完璧に整えるのが静真の流儀だ。
 ベランダに置いた高下駄を回収して静真が振り返れば、顔を赤らめていた娘が顔を見上げたとたん困ったように眉を八の字にした。

「まだなにかあるのか」
「あの、面は、外せませんか」

 初めて、娘が面を話題に出したことに静真は虚を突かれた。娘があまりにも自然に受け入れていたものだから忘れていたが、とっさに答えた。

「別にかまわんだろう」
「私が行きたいのは若い人が集まる街なので。なんなら写真とか撮られて悪目立ちしちゃいます。静真さんも目立つのは嫌、ですよね」

 おずおずと娘にうかがわれ、静真は唇をこわばらせた。
 娘の顔色が少し悪くなったのは、静真が不機嫌だと思ったからだろうか。

「ごめんなさい、とても大事なものでしたら無理にとは言いません」

 それもなくはないが、一番の理由は娘に面を外せと言われても忌避感が湧かなかったからだ。
 この面自体には、外れづらくするまじないと顔を認識しづらくなるまじないがかかっているだけだ。静真が言葉を尽くさずとも天狗だと主張するためのものであり、静真の天狗らしくない顔を隠すための道具に過ぎない。
 そう、人に紛れる必要がある時には外してすらいるものだ。護衛を完璧にこなすためには外すのが順当だった。
 にもかかわらずなぜためらっていたのか。
 静真は胸の内に困惑を抱いたまま、ゆっくりと後頭部にあるひもをほどき、天狗面を外した。
 注意深く造り込んでいたものの、外すとやはり視界が広がり、わずかに頼りなさを覚える。 が、表情には出さず、眼前に居る娘を見下ろした。

「これでいいか」

 娘の瞳がこぼれんばかりに見開かれ、ぽかんと唇が開かれる。
 いつまでも返事がかえってこず静真は眉宇を潜めた。この顔は里の者に唾棄され嫌悪され、付けろとよこされたのがこの面だった。
 静真に人間の造作はわからないが、娘にとってもこの造作が不愉快なものならば、表に出すべきではなかった。

「……やはり隠そ」
「きれいですね」

 天狗面を持った手に力を込めた静真に、娘がつぶやいた言葉が重なった。
 ほれぼれとまるでまぶしいものでも見るように目を細める娘に、嫌悪の色はまったく見えない。
 言葉の意味が上手く頭に染みこまず、静真が硬直していれば、息を吹き返した娘がきらきらと表情を輝かせて騒ぎ出した。

「静真さんの素顔こんなにかっこいい方だったんですね! もうかっこいいなんて言葉だけじゃ言い表せませんよ、そうです私はいま、美丈夫びじょうふという言葉の意味を! 知りました!!」
「たかが顔だろうに、いつもよりうるさいぞ」
「私が想像していたよりもずっとかっこよくてびっくりしてるんです許してください! ……あ、もしかして神通力で顔を人に見せていたりしますか! でしたら静真さん美術もお上手なのですねっ」
「これが元の顔だ。俺は混ざり物だからな」

 勝手にこぼれた言葉に静真は愕然とした。まさか自ら明かすようなことでもないのに、なぜ自分から言ってしまったかわからなかった。
 とっさに娘を伺えば、娘はよくわからないと言わんばかりに小首をかしげていた。

「まざりもの、ですか?」
「俺は、天狗だが人の血が流れてるからな」
「はあ。そうだったんですか」

 娘の予想外に淡泊な返事に静真は拍子抜けした。己にとっては重い事柄でも娘にとってはたいしたことはなかったのだ。

「……見苦しいのなら変えるが」
「全然おかしくないですよ!? 是非出していきましょう! このすてきなお顔を隠しているなんてもったいないです! このまま行きますよ静真さん、お出かけ付き合ってください!」

 熱心に言いつのる娘の勢いに押されて、静真は素顔のまま玄関から外出することになった。


 


 そういえば、隠行の術を使わずに町中へ出るのは初めてだったかもしれないと、静真は繁華街を出たとたん、多くの視線を感じたことで気がついた。
 電車に乗車している最中も思ったが、顔をさらしている静真の反応は二分されているように感じた。
 ひとつは、静真のことをまったく気にせず素通りする者。多数の人間がそれだったため静真の装いに不備はないと納得出来たが、一方で感じる熱を帯びた視線に困惑していた。
 ある若いは己を見上げて目を見開き、女の集団からはすれ違った後に妙にせわしないささやき声が交わされる。
 よほど振り返って理由を確かめようかと考えたほどだが、それでは静真が視線に気づいていると悟らせることになるため殺気を当てられない限りはやり過ごすことにした。

 が、頻度が高すぎる。まだ静真が気づいていない不備があるのではないか。常になく素顔がさらされているせいで落ち着かない静真は己の顔がどんどんこわばっていくのを自覚したが、娘の護衛のためだと言い聞かせ彼女の隣を歩く。
 すれ違う際にぶつかりそうになるほどの人が行き交う中、娘は危なっかしく歩いていたために、気をつけるべきことは山ほどあったのだ。

「静真さんがかっこいいからみんな注目してますね」

 異国の言葉を聞いたような気持ちで、静真は傍らの娘を見下ろした。
 娘がふわふわとした髪を揺らして、嬉しそうに笑みをこぼしていた。

「どういうことだ」

 無視することも出来ず、だがどのような言葉を発すれば良いのかもわからず静真が硬質な声を返せば、娘は歩みを止めないままゆるりとこちらを見上げた。

「え、言葉のままですよう。静真さんの所作や佇まいはすごくきれいですから。皆さん目が吸い寄せられてるんだと思いますよ」
「は……?」
「もちろん、男性では珍しい長い髪、って言うのも目が吸い寄せられるし身長が高いのに均整がとれた体つきをされてますから見応えありますし、歩く姿も颯爽としてますもの。一つ一つの所作が花があるってこういうことを言うんでしょうか。顔立ちが整って居るのも相まって私も見とれちゃいます」

 いつもの娘の無駄口に、静真は形容しがたい気分になった。
 娘の口を無性に封じたい。しかしそれが本当だとすれば、ここまで見て感じていた視線に殺気がないこともただの興味だったからと納得できる。しかし素直に受け入れがたくもあり、ぐっと拳を握った。

「……人間に賞賛されたとして、それは俺が人間のようだと言うことだろう」

 苦し紛れに言ったつもりだったがそれが自分の本心であると気づいて、どろりとしたよどみが腹の底に溜まる。しかし、娘はきょとんと目を瞬いた。

「え、でも静真さんだって鳥を見てきれいとか、お空見て素敵ー!とか思いますよね。それと一緒ですよ。そうですねえ妖っぽいのできれいだなと思ったのは雪女さんですね。女の私でもぞくぞくするくらい美人でした。妖狐さんの毛並みもさわらせていただいたことがあるんですけどものすごくきれいで、ふええってなりましたし。あ、あとかわいいと思ったのはけうけげんですね」
「まて、けうけげんは埃と病魔を呼び寄せる妖だぞ」
「はい、弟にめちゃくちゃ怒られました。けど外見はふわふわしててかわいいんですよねえ」

 言葉が聞き捨てならず思わず言った静真だったが、娘はのんびりと頬に手を当てていて言葉が響いた風はない。
 静真は少し脱力したが、雪女も妖狐も美しいとよく言われる妖であったと思い出す。娘の感性はずれている部分もあるが、美醜に関してはそれほど的外れではないようだ。
 それは、つまり。

「美醜って人でも妖でも違いますけど、静真さんが静真さんだからきれいだって私は思ったんですよ」

 あっけらかんと娘に続けられた静真は、返す言葉が見つからず黙り込んだ。
 しかし静真が言葉を返さないのは日常であったため、娘は特に気にした風はなく別の話に移っていった。

「じゃあ、先ずは本屋さんと、そこからお洋服屋さんとそうだ。せっかく静真さんがいらっしゃいますし、食器売り場も行きましょうか。その前に久々にお外でお昼を食べるのも良いですね」

 いつもよりもこころなしかはずんだ娘に引き連れられて、入ったのは大型商業施設だ。そこで娘の目的がすべて果たせるらしい。
 娘はあまり運動神経は良くなかったが意外に体力はあった。
 輸入食料品店で食材を吟味し、食べたことないものを見せられた。店内の通路が狭いために娘がぶつからないか気になったが娘はそんな気も知らず、静真に無邪気に箱を持って訊ねてくる。

「静真さんどっち食べてみたいですか?」
「食べたことがないものをわかるわけないだろう」
「パッケージが気になったとかでも良いんですよ。ね!」

 静真がぎゅ、と眉を寄せれば、娘は静真を見上げて表情を緩ませた。

「よし、どっちも買いましょう。こう言うのって大体二人ぶんなので、一人だとちょっと食べづらいんですよ」

 ならなぜ俺に聞いたと静真は思ったが、娘はさくさくと会計すると今度は食器売り場へ立ち寄った。まっすぐ向かったのはカラフルな箱がならぶ一角だ。

「……何を選んでいる」
「静真さんのお弁当箱です。ご飯茶碗は私が買ってしまいましたけど、持ち歩くなら好きなもののほうが良いですよね」
「は?」
「私が出かけることが多くなってしまうので、すれ違いそうな時はお弁当を持って行ってもらうのもいいかなと思いまして、どうです?」

 食事が目的だったわけではないため、そのような提案をされると思っておらず静真は娘が掲げた無骨な弁当箱をみた。

「こんな箱は邪魔になる」
「そうですか。確かに静真さんいつも荷物少ないですもんね。折りたためるやつとかのほうが良いでしょうか」
「そもそもお前の部屋以外でゆっくり飯など食わん」
「うえっ!?」

 再び吟味し始めた娘がぎょっとしたようにこちらを見上げた。
 その頬がほのかに赤く染まっているのを、静真は怪訝に思った。

「どうした」
「あっ、いえじゃあおにぎりとかを小風呂敷で包んだほうが良いです!?」
「……必要ないとは考えないのか」
「私が食べさせたいです」

 そこだけは目をきっと真剣にして娘は譲らなかったため、静真はため息をついた。
 娘は静真を見つめていたかと思うと、ふんわりと微笑んだ。

「じゃあ小風呂敷選びに行きましょうか」
「好きにしろ」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

化想操術師の日常

茶野森かのこ
キャラ文芸
たった一つの線で、世界が変わる。 化想操術師という仕事がある。 一般的には知られていないが、化想は誰にでも起きる可能性のある現象で、悲しみや苦しみが心に抱えきれなくなった時、人は無意識の内に化想と呼ばれるものを体の外に生み出してしまう。それは、空間や物や生き物と、その人の心を占めるものである為、様々だ。 化想操術師とは、頭の中に思い描いたものを、その指先を通して、現実に生み出す事が出来る力を持つ人達の事。本来なら無意識でしか出せない化想を、意識的に操る事が出来た。 クズミ化想社は、そんな化想に苦しむ人々に寄り添い、救う仕事をしている。 社長である九頭見志乃歩は、自身も化想を扱いながら、化想患者限定でカウンセラーをしている。 社員は自身を含めて四名。 九頭見野雪という少年は、化想を生み出す能力に長けていた。志乃歩の養子に入っている。 常に無表情であるが、それは感情を失わせるような過去があったからだ。それでも、志乃歩との出会いによって、その心はいつも誰かに寄り添おうとしている、優しい少年だ。 他に、志乃歩の秘書でもある黒兎、口は悪いが料理の腕前はピカイチの姫子、野雪が生み出した巨大な犬の化想のシロ。彼らは、山の中にある洋館で、賑やかに共同生活を送っていた。 その洋館に、新たな住人が加わった。 記憶を失った少女、たま子。化想が扱える彼女は、記憶が戻るまでの間、野雪達と共に過ごす事となった。 だが、記憶を失くしたたま子には、ある目的があった。 たま子はクズミ化想社の一人として、志乃歩や野雪と共に、化想を出してしまった人々の様々な思いに触れていく。 壊れた友情で海に閉じこもる少年、自分への後悔に復讐に走る女性、絵を描く度に化想を出してしまう少年。 化想操術の古い歴史を持つ、阿木之亥という家の人々、重ねた野雪の過去、初めて出来た好きなもの、焦がれた自由、犠牲にしても守らなきゃいけないもの。 野雪とたま子、化想を取り巻く彼らのお話です。

少年、その愛 〜愛する男に斬られるのもまた甘美か?〜

西浦夕緋
キャラ文芸
15歳の少年篤弘はある日、夏朗と名乗る17歳の少年と出会う。 彼は篤弘の初恋の少女が入信を望み続けた宗教団体・李凰国(りおうこく)の男だった。 亡くなった少女の想いを受け継ぎ篤弘は李凰国に入信するが、そこは想像を絶する世界である。 罪人の公開処刑、抗争する新興宗教団体に属する少女の殺害、 そして十数年前に親元から拉致され李凰国に迎え入れられた少年少女達の運命。 「愛する男に斬られるのもまた甘美か?」 李凰国に正義は存在しない。それでも彼は李凰国を愛した。 「おまえの愛の中に散りゆくことができるのを嬉しく思う。」 李凰国に生きる少年少女達の魂、信念、孤独、そして愛を描く。

イケメン政治家・山下泉はコメントを控えたい

どっぐす
キャラ文芸
「コメントは控えさせていただきます」を言ってみたいがために政治家になった男・山下泉。 記者に追われ満を持してコメントを控えるも、事態は収拾がつかなくなっていく。 ◆登場人物 ・山下泉 若手イケメン政治家。コメントを控えるために政治家になった。 ・佐藤亀男 山下の部活の後輩。無職だし暇でしょ?と山下に言われ第一秘書に任命される。 ・女性記者 地元紙の若い記者。先頭に立って山下にコメントを求める。

百合系サキュバス達に一目惚れされた

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

ニンジャマスター・ダイヤ

竹井ゴールド
キャラ文芸
 沖縄県の手塚島で育った母子家庭の手塚大也は実母の死によって、東京の遠縁の大鳥家に引き取られる事となった。  大鳥家は大鳥コンツェルンの創業一族で、裏では日本を陰から守る政府機関・大鳥忍軍を率いる忍者一族だった。  沖縄県の手塚島で忍者の修行をして育った大也は東京に出て、忍者の争いに否応なく巻き込まれるのだった。

遥か

カリフォルニアデスロールの野良兎
キャラ文芸
鶴木援(ツルギタスケ)は、疲労状態で仕事から帰宅する。何も無い日常にトラウマを抱えた過去、何も起きなかったであろう未来を抱えたまま、何故か誤って監獄街に迷い込む。 生きることを問いかける薄暗いロー・ファンタジー。 表紙 @kafui_k_h

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

処理中です...