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第1話 出会う。
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『どうして……どうして……』
幼い声音に、またかと静真は醒めた思いで目を開く。
そこに居るのは幼い己だ。
華奢で弱々しく、おめでたくも信じていたあまったれたころの。
無様に目元を腫らせ、媚びを売るように甘えた声で言葉を重ねる。
『……じんつうりきも使えるよ、木を飛びうつれるようになったよ。みんなと同じ翼もあるよっだからっ……』
しゃくり上げながら手を伸ばした手は、無造作にたたき落とされる。
眼前に居るのは里の天狗達だ。黒々とした翼を背負い、鼻が高く顔は肌は赤く染まり、堂々とたくましい正しく天狗の要素を備えた者達。幼い子供ですら、鼻は高い。
注がれる視線は、乾いた侮蔑と嫌悪だ。
『どこが同じだ。混ざり物』
ぼろ、とかつて己だった幼子の目尻から涙がこぼれる。
確かに自分の顔は真っ白い。鼻も低く体はどれだけ鍛えても華奢だった。
ただの事実を述べられただけだと今ならわかる。
『お前の立場を忘れるな』
そうだ、自分は違う。本来ならここに居られぬはずの人間で、里にはいらない存在だった。
それでもあきらめきれず無様にすがりついていたが、今はもう違う。
自分には誰も必要ない。混ざり物の自分は一人で生きていくのだ。
もう――――――など、思わない。
忌々しい、弱かったころの自分の汚点を見るたびに嫌悪がわき上がる。早く覚醒しなければと意識したとたん、ふと暖かい物を感じた。
なぜか胸の奥が和らいだような気がした。
*
覚醒した静真は、すぐさま顔に手をやった。そこには上半分だけの天狗面の滑らかな感触があり付けたままなことにわずかに安堵する。
「あ、起きたんですね! よかったで……きゃっ!?」
はつらつとした娘の声が響いたとたん静真は跳ね起きた。
即座に練り上げた神通力を刃に変じさせて飛ばすと同時に距離を取る。
激しく動いた反動で静真の長い髪が揺れた。
急に動いたせいで全身が痛みうめきを押し殺しながらも声がした方をみれば、床にへたり込んでいたのは人間の娘だった。背は低く体つきは華奢で、鍛えられた様子もない。服装もワンピースで街に住む人間らしく無防備だ。
「わっびっくりしましたぁ」
静真は目を丸めてきょとんとする娘を面越しに鋭くにらみつけた。
「失せろ人間。殺されたいか」
この程度の人間であればすぐに立ち去るだろう威圧を込めたのだが、娘はひゅっと息をつめたものの困ったように眉尻を下げた。
そのまのびしたような反応が奇妙にのどかで戸惑う。
「ええと、ここ私の家なんです……」
ようやく静真は周囲の様子が目に入った。
小さな部屋だった。部屋から見える廊下の先には台所が見える。10畳ほどの室内には大きな本棚とちゃぶ台、壁には女物の衣服が数枚かかっている。静真が寝かされていたのは敷布団の上だった。
これが俗世では標準的な集合住宅の一室であると静真は知っていた。無意識に大きな窓のほうを向き、曲がった物干し竿や乱雑に割れた植木鉢を見つけて静真は意識を失う前の記憶がよみがえってくる。
落ち着いたらしい娘が尻餅をついたまま眉をハの字にして言いつのってきた。
「あの、覚えてますか。あなたはベランダで倒れてたんです。物干し竿がお腹に食い込んでましたし、怪我もされていたので、部屋に運んで手当てしたのですけど」
静真は里から命じられた使命を果たしたが、予想以上に抵抗にあい深手を負ったのだ。離脱は出来たが意識がもうろうとしている中で墜落したのだろう。
呪いを受けたせいで前後不覚になっていたとはいえ、普段の自分からは考えられない失態にぐつぐつと屈辱に煮えかけるのを強引に平静にする。
そこで静真は目の前の娘に違和を覚えた。彼女自身ではなく、その反応にだ。
「ええと見える範囲の傷は手当てしましたけど、お腹とか翼は痛くありませんか。氷とか出しますか」
娘は心配そうに静真の背を見つめている。彼女は人里の人間には見慣れないだろう天狗装束にも静真の背に生える黒い翼を見ても、一切驚いていないのだ。
娘の気配を探ってもただの人間だ。だが霊力が一般人より多い。考えられる可能性は一つだ。
「貴様、見鬼か」
「けんき……? あ、はい。妖怪さんとか幽霊さんとかとはいつも仲良くしてもらってます。あなたも妖怪、さんですよね」
娘が小首をかしげた拍子に肩あたりまでしかない髪がふわりと動いた。
そのうかがうような様子に、静真はざわといらだちに似た感覚を覚えたが、なんとか押し込めた。
ベランダから室内に引き入れられるまで目覚めなかったことも、よりにもよって人間に助けられてしまったことも、自分のふがいなさにいらだちを覚える。
だが怪我はすでに動けないほどではない。うけた呪いもはねのけた後だ。これが意識を失う原因になったと今更気付いたことも腹立たしい。
だが、娘は静真のいらだちも気付いていないのか緩く微笑みながら話しかけてくる。
「動けると言うことはひとまずは大丈夫そうですね。よかったです」
「……俺を引きずりこんで、何が目的だ。娘」
静真が詰問すれば、娘はきょとんとした。
「えっ、妖怪さんも若そうに見えますけど」
「俺は天狗だ。低級妖怪などと一緒にするな」
「天狗さんでしたか。私は陽毬って言います。天狗さんは?」
ぺこ、と陽毬と名乗った娘に頭を下げられた静真は眉間にしわを寄せた。
あっさりと名前を名乗る無防備さが愚かとしか言いようがなく、余計にいらだちが増した。
「娘、俺の質問に答えてないぞ」
「と、言われても、ひとが倒れてたら介抱するのは当たり前じゃないんですか」
困った様子で答えられて、静真の腹の底によどみが溜まった。
「まあ、その細腕に人の形をしたものの処分には困りはするか」
「え、そういうことじゃないんですけど」
娘が言いつのるのを無視した静真は、窓の外を見た。空の明るさからして意識を失っていた時間はそれほどでもないだろう。
静真は天狗だ。人の世話になったなど汚点でしかない。こんな場所に居座るのは吐き気がした。
今から帰れば里には夜にはつくはずだ。
静真が無造作に立ち上がったが、ふらと一瞬意識が遠のいた。まだ呪詛の名残が残っていたらしい。
なんとか踏みとどまろうとすれば、同時に華奢な腕に支えられた。
静真の横顔をのぞき込んでいたのは、まだあどけなさが残る娘だ。
こちらを案じるように声をかけられる。
「大丈夫ですか。やっぱり顔色悪いですし、少し休んで行かれたらどうですか? そもそも天狗さん空から落ちてきたんです。あとちょっとしたら……」
柔くて温かいそれが背中に回されて、背を撫でられた。
瞬間、静真は娘の腕を振り払った。
「きゃっ」
その拍子に床に転がった娘に、静真は一瞬硬直したが冷然と見下ろした。
「人間が、俺に与えようなんざ片腹痛い」
「天狗さん……?」
鼻で笑って見せた静真は、空いていた窓から外に出る。
そして、一対の天狗の翼を広げた。幸いにも翼は痛んでいなかった。傷つかないようにかばった記憶がおぼろげながらあるからそうでなくては意識の失い損だ。
なんとなく背後を振り返れば、へたり込む娘がいた。
面の奥で顔をしかめた静真は風をはらませ飛び立った。
すでに目くらましの術は駆けているため、人間程度に見とがめられることはない。
無機質な建物が雑多に立ち並ぶ町中を飛び越え、人界と異界の狭間に近い地点へと入る。
トラブルはあったが仕事は完遂している。だが傷は少々痛手だった。多少回復期間をもうけた方が良いだろう。
これほど失態が重なることも久々で、いらだちは収まらない。
ふと、見ると風をはらんでいた袖がめくれて覗いた腕に白い包帯が巻かれているのが見えた。
確かざくりと切られた箇所だったはず。あの娘の仕業だと思い至ったとたん。最後に見た顔が脳裏をよぎった。
静真は軽く振り払っただけのつもりだったにも関わらず、娘は倒れ込んだ。故意ではなかったとはいえ、娘は理不尽さに怒るだろう出来事だ。しかし娘は悲しげに眉を寄せるだけで、更に案じるように声をかけようとしていた。
静真には初対面で、しかも自分を害そうとした存在にも関わらず心を傾ける意味がわからなかった。
「チッ」
静真はいらだちのまま丁寧に巻かれた包帯を引きちぎった。
あの娘に背を撫でられたことに動揺した己が疎ましい。あの娘に裏がないことくらい、すぐに気がついた。静真を害せるほどの力がないこともわかる。
だがその手の平から伝わったぬくもりに怖気に似たものを感じて気がついたら振り払っていたのだ。
嫌悪であるはずだ。体に触れられることを静真は元から好まない。
だが思い込むにはあの手のぬくもりは柔らか過ぎた。
胸の奥がざわつくのは、己に半分人間が混じっているからかと思うと忌々しかった。
だがもう二度と会うことのない存在だ。仕事に忙殺されていれば、すぐに忘れるような些事でもある。
外れた包帯が風に乗って飛んでいくのを静真は追わなかった。
静真は一人で生きていく。誰の助けも必要ない。
幼い声音に、またかと静真は醒めた思いで目を開く。
そこに居るのは幼い己だ。
華奢で弱々しく、おめでたくも信じていたあまったれたころの。
無様に目元を腫らせ、媚びを売るように甘えた声で言葉を重ねる。
『……じんつうりきも使えるよ、木を飛びうつれるようになったよ。みんなと同じ翼もあるよっだからっ……』
しゃくり上げながら手を伸ばした手は、無造作にたたき落とされる。
眼前に居るのは里の天狗達だ。黒々とした翼を背負い、鼻が高く顔は肌は赤く染まり、堂々とたくましい正しく天狗の要素を備えた者達。幼い子供ですら、鼻は高い。
注がれる視線は、乾いた侮蔑と嫌悪だ。
『どこが同じだ。混ざり物』
ぼろ、とかつて己だった幼子の目尻から涙がこぼれる。
確かに自分の顔は真っ白い。鼻も低く体はどれだけ鍛えても華奢だった。
ただの事実を述べられただけだと今ならわかる。
『お前の立場を忘れるな』
そうだ、自分は違う。本来ならここに居られぬはずの人間で、里にはいらない存在だった。
それでもあきらめきれず無様にすがりついていたが、今はもう違う。
自分には誰も必要ない。混ざり物の自分は一人で生きていくのだ。
もう――――――など、思わない。
忌々しい、弱かったころの自分の汚点を見るたびに嫌悪がわき上がる。早く覚醒しなければと意識したとたん、ふと暖かい物を感じた。
なぜか胸の奥が和らいだような気がした。
*
覚醒した静真は、すぐさま顔に手をやった。そこには上半分だけの天狗面の滑らかな感触があり付けたままなことにわずかに安堵する。
「あ、起きたんですね! よかったで……きゃっ!?」
はつらつとした娘の声が響いたとたん静真は跳ね起きた。
即座に練り上げた神通力を刃に変じさせて飛ばすと同時に距離を取る。
激しく動いた反動で静真の長い髪が揺れた。
急に動いたせいで全身が痛みうめきを押し殺しながらも声がした方をみれば、床にへたり込んでいたのは人間の娘だった。背は低く体つきは華奢で、鍛えられた様子もない。服装もワンピースで街に住む人間らしく無防備だ。
「わっびっくりしましたぁ」
静真は目を丸めてきょとんとする娘を面越しに鋭くにらみつけた。
「失せろ人間。殺されたいか」
この程度の人間であればすぐに立ち去るだろう威圧を込めたのだが、娘はひゅっと息をつめたものの困ったように眉尻を下げた。
そのまのびしたような反応が奇妙にのどかで戸惑う。
「ええと、ここ私の家なんです……」
ようやく静真は周囲の様子が目に入った。
小さな部屋だった。部屋から見える廊下の先には台所が見える。10畳ほどの室内には大きな本棚とちゃぶ台、壁には女物の衣服が数枚かかっている。静真が寝かされていたのは敷布団の上だった。
これが俗世では標準的な集合住宅の一室であると静真は知っていた。無意識に大きな窓のほうを向き、曲がった物干し竿や乱雑に割れた植木鉢を見つけて静真は意識を失う前の記憶がよみがえってくる。
落ち着いたらしい娘が尻餅をついたまま眉をハの字にして言いつのってきた。
「あの、覚えてますか。あなたはベランダで倒れてたんです。物干し竿がお腹に食い込んでましたし、怪我もされていたので、部屋に運んで手当てしたのですけど」
静真は里から命じられた使命を果たしたが、予想以上に抵抗にあい深手を負ったのだ。離脱は出来たが意識がもうろうとしている中で墜落したのだろう。
呪いを受けたせいで前後不覚になっていたとはいえ、普段の自分からは考えられない失態にぐつぐつと屈辱に煮えかけるのを強引に平静にする。
そこで静真は目の前の娘に違和を覚えた。彼女自身ではなく、その反応にだ。
「ええと見える範囲の傷は手当てしましたけど、お腹とか翼は痛くありませんか。氷とか出しますか」
娘は心配そうに静真の背を見つめている。彼女は人里の人間には見慣れないだろう天狗装束にも静真の背に生える黒い翼を見ても、一切驚いていないのだ。
娘の気配を探ってもただの人間だ。だが霊力が一般人より多い。考えられる可能性は一つだ。
「貴様、見鬼か」
「けんき……? あ、はい。妖怪さんとか幽霊さんとかとはいつも仲良くしてもらってます。あなたも妖怪、さんですよね」
娘が小首をかしげた拍子に肩あたりまでしかない髪がふわりと動いた。
そのうかがうような様子に、静真はざわといらだちに似た感覚を覚えたが、なんとか押し込めた。
ベランダから室内に引き入れられるまで目覚めなかったことも、よりにもよって人間に助けられてしまったことも、自分のふがいなさにいらだちを覚える。
だが怪我はすでに動けないほどではない。うけた呪いもはねのけた後だ。これが意識を失う原因になったと今更気付いたことも腹立たしい。
だが、娘は静真のいらだちも気付いていないのか緩く微笑みながら話しかけてくる。
「動けると言うことはひとまずは大丈夫そうですね。よかったです」
「……俺を引きずりこんで、何が目的だ。娘」
静真が詰問すれば、娘はきょとんとした。
「えっ、妖怪さんも若そうに見えますけど」
「俺は天狗だ。低級妖怪などと一緒にするな」
「天狗さんでしたか。私は陽毬って言います。天狗さんは?」
ぺこ、と陽毬と名乗った娘に頭を下げられた静真は眉間にしわを寄せた。
あっさりと名前を名乗る無防備さが愚かとしか言いようがなく、余計にいらだちが増した。
「娘、俺の質問に答えてないぞ」
「と、言われても、ひとが倒れてたら介抱するのは当たり前じゃないんですか」
困った様子で答えられて、静真の腹の底によどみが溜まった。
「まあ、その細腕に人の形をしたものの処分には困りはするか」
「え、そういうことじゃないんですけど」
娘が言いつのるのを無視した静真は、窓の外を見た。空の明るさからして意識を失っていた時間はそれほどでもないだろう。
静真は天狗だ。人の世話になったなど汚点でしかない。こんな場所に居座るのは吐き気がした。
今から帰れば里には夜にはつくはずだ。
静真が無造作に立ち上がったが、ふらと一瞬意識が遠のいた。まだ呪詛の名残が残っていたらしい。
なんとか踏みとどまろうとすれば、同時に華奢な腕に支えられた。
静真の横顔をのぞき込んでいたのは、まだあどけなさが残る娘だ。
こちらを案じるように声をかけられる。
「大丈夫ですか。やっぱり顔色悪いですし、少し休んで行かれたらどうですか? そもそも天狗さん空から落ちてきたんです。あとちょっとしたら……」
柔くて温かいそれが背中に回されて、背を撫でられた。
瞬間、静真は娘の腕を振り払った。
「きゃっ」
その拍子に床に転がった娘に、静真は一瞬硬直したが冷然と見下ろした。
「人間が、俺に与えようなんざ片腹痛い」
「天狗さん……?」
鼻で笑って見せた静真は、空いていた窓から外に出る。
そして、一対の天狗の翼を広げた。幸いにも翼は痛んでいなかった。傷つかないようにかばった記憶がおぼろげながらあるからそうでなくては意識の失い損だ。
なんとなく背後を振り返れば、へたり込む娘がいた。
面の奥で顔をしかめた静真は風をはらませ飛び立った。
すでに目くらましの術は駆けているため、人間程度に見とがめられることはない。
無機質な建物が雑多に立ち並ぶ町中を飛び越え、人界と異界の狭間に近い地点へと入る。
トラブルはあったが仕事は完遂している。だが傷は少々痛手だった。多少回復期間をもうけた方が良いだろう。
これほど失態が重なることも久々で、いらだちは収まらない。
ふと、見ると風をはらんでいた袖がめくれて覗いた腕に白い包帯が巻かれているのが見えた。
確かざくりと切られた箇所だったはず。あの娘の仕業だと思い至ったとたん。最後に見た顔が脳裏をよぎった。
静真は軽く振り払っただけのつもりだったにも関わらず、娘は倒れ込んだ。故意ではなかったとはいえ、娘は理不尽さに怒るだろう出来事だ。しかし娘は悲しげに眉を寄せるだけで、更に案じるように声をかけようとしていた。
静真には初対面で、しかも自分を害そうとした存在にも関わらず心を傾ける意味がわからなかった。
「チッ」
静真はいらだちのまま丁寧に巻かれた包帯を引きちぎった。
あの娘に背を撫でられたことに動揺した己が疎ましい。あの娘に裏がないことくらい、すぐに気がついた。静真を害せるほどの力がないこともわかる。
だがその手の平から伝わったぬくもりに怖気に似たものを感じて気がついたら振り払っていたのだ。
嫌悪であるはずだ。体に触れられることを静真は元から好まない。
だが思い込むにはあの手のぬくもりは柔らか過ぎた。
胸の奥がざわつくのは、己に半分人間が混じっているからかと思うと忌々しかった。
だがもう二度と会うことのない存在だ。仕事に忙殺されていれば、すぐに忘れるような些事でもある。
外れた包帯が風に乗って飛んでいくのを静真は追わなかった。
静真は一人で生きていく。誰の助けも必要ない。
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