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地下研究所2
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点検口は通気口の代わりにもなっているようで、様々な部屋につながっていた。通り過ぎた部屋の一つにはムジカのよく知る使用人型や掃除型、熱蛙型などの奇械や自律兵器が格納されている倉庫があった。
そして、たどり着いた目的地である大きな空間を、格子状のフィルター越しに覗く。
そこは一見してムジカにも判断がつかない部屋だった。
奇械の整備室のようにだだっ広い中には様々な機器が整然とならび、コードで真新しい奇械とつながっている。その間を研究者めいた人間達が活発に行きかい作業をしていた。
このような誰も知らない遺跡の深層で、探掘屋でもない人間が普通に働いていることが異常だ。
ゴーグルを外し、望遠鏡で覗いていたムジカは心の中でぐっと拳を握った。
これをウォースターに知らせれば間違いなく協力してくれるだろう。
問題は証拠となる品だが、どこかにあるに違いない、未使用品の部品でも管制頭脳でも持ち帰ればいい。探掘屋達に情報を流せば、こぞって攻略してくれるはずだ。
並んでいるのはどれも見慣れない奇械ばかりだった。
おそらく独自に設計した機体なのだろう。
スリアンから聞いた真新しい機体は既存のものだったというが、ムジカは探掘隊が独自の機体を製造できる技術を確立していることに驚いた。
しかし、その鋭角な外観や明らかに兵装とおぼしき装備は、おそら自律兵器として設計されたが故だろう。
ムジカは内心の興奮と不安を感じながらも、探掘屋の性でよく見てみようとじっと目をこらす。
特徴をつかんでおくことでいずれ破壊あるいは鹵獲するときにもある程度対策を立てられるからだ。
どうやらここは最終調整のための一室のようで、奇械によってつながれている機器を研究者が操作すると、奇械のオレンジ色だったアイセンサーが緑に光った。
ついで、研究者の変声器の声に従って動き出す。
本当に現代の技術だけで、動く奇械を生み出したらしい。
密かに驚きつつ、十分な収穫を得たと思ったムジカは、今後の方針を話すためにラスを振り向く。
視界の隅に何か引っかかった。
かすかな違和を覚えたムジカは、ラスに小声で話しかける。
「なにか、妙なことあるか」
「妙なことの定義をお願いします」
「んじゃあ、ここで見えたもの聞こえたこと何でもいい。一つずつあげていってくれ」
「はいムジカ。こちらは自律兵器の最終調整用施設のようです。全部で38人の人間がおり、自律兵器に対して調整を行っている様子です。脅威となるのは壁際に立つ4人のみ」
「……38人?」
ムジカに見えるのはその半分程度だ。
ラスの感知力が高いとはいえ、さすがにおかしい。
「はい、装置内に何人かの生体反応があります。大きさからして子供です」
続けられた言葉に、ムジカは即座に格子へとりついて注視した。
子供の姿などどこにもない。だがラスが間違えるはずがない。
ならばどこかにはあるはずだ。
装置は隣に立つ研究員とそれほどかわらない大きなものだ。おそらく元々ここにあったものではなく、あとから持ち込んで組み上げたのだろう。中に何かを内蔵することができるようで、接続されている奇械がない機器は引き出しのようなものが現れていた。
研究者が機器を操作し、その引き出しが出てくる場面に遭遇する。
大量のコードに埋もれていたが、かろうじて小さな手が見えた。
その小さな手がわずかにけいれんしたあと、動きを止める。
男達が慣れた手つきでコードを外し、設備からそれを無造作に持ち上げた瞬間、ムジカの肌がざっと粟立った。
この街ではよくあることだ。遺跡内で何度も見ている。
反射的にこみ上げてくる嫌悪感を飲み下したが、思考は勝手にパズルのピースをはめていっていた。
『代用できないかほかの材料も試してみたが、どうしても不具合が出てしまってね』
『あいつら造った奇械は、何を基盤に使っているんだろうな』
アルーフの悠然とした表情。スリアンの憂い顔。
街中をたむろする孤児の姿が少なくなっていた。
『タス……ケテ、……カエ、カエリタイ……!!』
倒した蛙型が発した声を、子供のようだと思わなかったか。
分かってしまった、分かりたくなかった。
今まで見過ごしていたささやかな違和がムジカの中ですべてつながった。
嫌な吐き気がとまらず、ムジカはかすれた笑いを漏らした。
「はは、簡単なことだったんだな。人間のような思考をさせたければ、人間を使えばいいって」
ところ構わず拳を打ち付けたい衝動を、きつく唇をかむことでこらえた。
血の味が口の中に広がることすら意識の外だった。
「こいつらガキの頭を材料にしていやがった……!」
研究者達に物のように扱われるそれは、バーシェをしたたかに生きる孤児達だった。
詳しい方法なんて分からない。だが間違いなく。ここで子供達が殺されている。自分たちが壊した奇械はどこまでがそうだった? もろかったものはいくつあった?
どろりとよどむような嫌悪感と、全身の血液が沸騰するような怒りに我を忘れかける。
「ムジカ。ファリンの声がします」
ラスの声に、ムジカは強制的に現実へと引き戻された。
ラスの瞳が指し示した方向の扉が開いたとたん、不安と虚勢が入り混じった怒声が響く。
「はなせよっ。俺は探掘の仕事をさせてくれるから話に乗ったんだぞ!? 今まで閉じ込めやがって今更なんだ、よ……!?」
警備型の奇械に拘束されたファリンはじたばたと暴れていたが、ちょうど別の奇械によって搬出されていくそれを見つけて絶句する。
「お、おい嘘だろ、ネイスおいっおいっ! てめえらここで何してんだ!? 俺に何するんだよ、やだ、やだああああ!!!」
研究者達はファリンの悲鳴をただ迷惑そうに見やるだけで、大して興味を持とうとしなかった。
手を出すわけにはいかない。ここで明るみになれば、今まで秘密裏に行動していたそれらがすべて水の泡になる。
だが眼下の光景にムジカは氷のように冷めた思考のまま、隣にいる相棒へ問いかけていた。
「ラス。下に居る敵勢力の制圧はできるか」
「可能です」
「やれ。あたしもすぐ行く」
「はい、俺の歌姫」
流れるようなラスの返事を、ムジカは受け入れた。
そして、たどり着いた目的地である大きな空間を、格子状のフィルター越しに覗く。
そこは一見してムジカにも判断がつかない部屋だった。
奇械の整備室のようにだだっ広い中には様々な機器が整然とならび、コードで真新しい奇械とつながっている。その間を研究者めいた人間達が活発に行きかい作業をしていた。
このような誰も知らない遺跡の深層で、探掘屋でもない人間が普通に働いていることが異常だ。
ゴーグルを外し、望遠鏡で覗いていたムジカは心の中でぐっと拳を握った。
これをウォースターに知らせれば間違いなく協力してくれるだろう。
問題は証拠となる品だが、どこかにあるに違いない、未使用品の部品でも管制頭脳でも持ち帰ればいい。探掘屋達に情報を流せば、こぞって攻略してくれるはずだ。
並んでいるのはどれも見慣れない奇械ばかりだった。
おそらく独自に設計した機体なのだろう。
スリアンから聞いた真新しい機体は既存のものだったというが、ムジカは探掘隊が独自の機体を製造できる技術を確立していることに驚いた。
しかし、その鋭角な外観や明らかに兵装とおぼしき装備は、おそら自律兵器として設計されたが故だろう。
ムジカは内心の興奮と不安を感じながらも、探掘屋の性でよく見てみようとじっと目をこらす。
特徴をつかんでおくことでいずれ破壊あるいは鹵獲するときにもある程度対策を立てられるからだ。
どうやらここは最終調整のための一室のようで、奇械によってつながれている機器を研究者が操作すると、奇械のオレンジ色だったアイセンサーが緑に光った。
ついで、研究者の変声器の声に従って動き出す。
本当に現代の技術だけで、動く奇械を生み出したらしい。
密かに驚きつつ、十分な収穫を得たと思ったムジカは、今後の方針を話すためにラスを振り向く。
視界の隅に何か引っかかった。
かすかな違和を覚えたムジカは、ラスに小声で話しかける。
「なにか、妙なことあるか」
「妙なことの定義をお願いします」
「んじゃあ、ここで見えたもの聞こえたこと何でもいい。一つずつあげていってくれ」
「はいムジカ。こちらは自律兵器の最終調整用施設のようです。全部で38人の人間がおり、自律兵器に対して調整を行っている様子です。脅威となるのは壁際に立つ4人のみ」
「……38人?」
ムジカに見えるのはその半分程度だ。
ラスの感知力が高いとはいえ、さすがにおかしい。
「はい、装置内に何人かの生体反応があります。大きさからして子供です」
続けられた言葉に、ムジカは即座に格子へとりついて注視した。
子供の姿などどこにもない。だがラスが間違えるはずがない。
ならばどこかにはあるはずだ。
装置は隣に立つ研究員とそれほどかわらない大きなものだ。おそらく元々ここにあったものではなく、あとから持ち込んで組み上げたのだろう。中に何かを内蔵することができるようで、接続されている奇械がない機器は引き出しのようなものが現れていた。
研究者が機器を操作し、その引き出しが出てくる場面に遭遇する。
大量のコードに埋もれていたが、かろうじて小さな手が見えた。
その小さな手がわずかにけいれんしたあと、動きを止める。
男達が慣れた手つきでコードを外し、設備からそれを無造作に持ち上げた瞬間、ムジカの肌がざっと粟立った。
この街ではよくあることだ。遺跡内で何度も見ている。
反射的にこみ上げてくる嫌悪感を飲み下したが、思考は勝手にパズルのピースをはめていっていた。
『代用できないかほかの材料も試してみたが、どうしても不具合が出てしまってね』
『あいつら造った奇械は、何を基盤に使っているんだろうな』
アルーフの悠然とした表情。スリアンの憂い顔。
街中をたむろする孤児の姿が少なくなっていた。
『タス……ケテ、……カエ、カエリタイ……!!』
倒した蛙型が発した声を、子供のようだと思わなかったか。
分かってしまった、分かりたくなかった。
今まで見過ごしていたささやかな違和がムジカの中ですべてつながった。
嫌な吐き気がとまらず、ムジカはかすれた笑いを漏らした。
「はは、簡単なことだったんだな。人間のような思考をさせたければ、人間を使えばいいって」
ところ構わず拳を打ち付けたい衝動を、きつく唇をかむことでこらえた。
血の味が口の中に広がることすら意識の外だった。
「こいつらガキの頭を材料にしていやがった……!」
研究者達に物のように扱われるそれは、バーシェをしたたかに生きる孤児達だった。
詳しい方法なんて分からない。だが間違いなく。ここで子供達が殺されている。自分たちが壊した奇械はどこまでがそうだった? もろかったものはいくつあった?
どろりとよどむような嫌悪感と、全身の血液が沸騰するような怒りに我を忘れかける。
「ムジカ。ファリンの声がします」
ラスの声に、ムジカは強制的に現実へと引き戻された。
ラスの瞳が指し示した方向の扉が開いたとたん、不安と虚勢が入り混じった怒声が響く。
「はなせよっ。俺は探掘の仕事をさせてくれるから話に乗ったんだぞ!? 今まで閉じ込めやがって今更なんだ、よ……!?」
警備型の奇械に拘束されたファリンはじたばたと暴れていたが、ちょうど別の奇械によって搬出されていくそれを見つけて絶句する。
「お、おい嘘だろ、ネイスおいっおいっ! てめえらここで何してんだ!? 俺に何するんだよ、やだ、やだああああ!!!」
研究者達はファリンの悲鳴をただ迷惑そうに見やるだけで、大して興味を持とうとしなかった。
手を出すわけにはいかない。ここで明るみになれば、今まで秘密裏に行動していたそれらがすべて水の泡になる。
だが眼下の光景にムジカは氷のように冷めた思考のまま、隣にいる相棒へ問いかけていた。
「ラス。下に居る敵勢力の制圧はできるか」
「可能です」
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流れるようなラスの返事を、ムジカは受け入れた。
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