1 / 33
プロローグ
しおりを挟む
自宅で一人で過ごす事も慣れてきた。
朝起きて、誰もいない食卓で一人朝食を取り、時間になれば一応「行ってきます」を言って出ていく。
自転車に乗って最寄り駅まで行き、電車に乗って3つ目の駅で降りる。そこから10分ほど歩けば、見た目は俺が知っているのものと瓜二つの高校が見えて来る。
「おはよー」
「はよー」
親しげに俺に声をかけてくる、俺が全く知らないクラスメイトにこちらも愛想よく返事をして校門をくぐる。
今までと同じルートで今までと同じ学校に通っているように見えるが、ここには俺が知っている人は誰もいない。クラスメイトも、先生も。それだけではなく、近所の人も、小さい時からの友達から家族まで、この世界にもたくさん人はいるのに、俺が知っている人は誰もいない。
ここは俺の戦場。
一瞬目を瞑って、すう、と息を吸った。
上等じゃないか。昔から負けず嫌いなんだ。絶対にクリアしてやる。
眼を開いてにやりと笑う。
「さぁーて、俺を好きな奴は誰なんだろうな?」
朝起きて、誰もいない食卓で一人朝食を取り、時間になれば一応「行ってきます」を言って出ていく。
自転車に乗って最寄り駅まで行き、電車に乗って3つ目の駅で降りる。そこから10分ほど歩けば、見た目は俺が知っているのものと瓜二つの高校が見えて来る。
「おはよー」
「はよー」
親しげに俺に声をかけてくる、俺が全く知らないクラスメイトにこちらも愛想よく返事をして校門をくぐる。
今までと同じルートで今までと同じ学校に通っているように見えるが、ここには俺が知っている人は誰もいない。クラスメイトも、先生も。それだけではなく、近所の人も、小さい時からの友達から家族まで、この世界にもたくさん人はいるのに、俺が知っている人は誰もいない。
ここは俺の戦場。
一瞬目を瞑って、すう、と息を吸った。
上等じゃないか。昔から負けず嫌いなんだ。絶対にクリアしてやる。
眼を開いてにやりと笑う。
「さぁーて、俺を好きな奴は誰なんだろうな?」
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので
こじらせた処女
BL
大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。
とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…
告白ゲームの攻略対象にされたので面倒くさい奴になって嫌われることにした
雨宮里玖
BL
《あらすじ》
昼休みに乃木は、イケメン三人の話に聞き耳を立てていた。そこで「それぞれが最初にぶつかった奴を口説いて告白する。それで一番早く告白オッケーもらえた奴が勝ち」という告白ゲームをする話を聞いた。
その直後、乃木は三人のうちで一番のモテ男・早坂とぶつかってしまった。
その日の放課後から早坂は乃木にぐいぐい近づいてきて——。
早坂(18)モッテモテのイケメン帰国子女。勉強運動なんでもできる。物静か。
乃木(18)普通の高校三年生。
波田野(17)早坂の友人。
蓑島(17)早坂の友人。
石井(18)乃木の友人。
咳が苦しくておしっこが言えなかった同居人
こじらせた処女
BL
過労が祟った菖(あやめ)は、風邪をひいてしまった。症状の中で咳が最もひどく、夜も寝苦しくて起きてしまうほど。
それなのに、元々がリモートワークだったこともあってか、休むことはせず、ベッドの上でパソコンを叩いていた。それに怒った同居人の楓(かえで)はその日一日有給を取り、菖を監視する。咳が止まらない菖にホットレモンを作ったり、背中をさすったりと献身的な世話のお陰で一度長い眠りにつくことができた。
しかし、1時間ほどで目を覚ましてしまう。それは水分をたくさんとったことによる尿意なのだが、咳のせいでなかなか言うことが出来ず、限界に近づいていき…?
真冬の痛悔
白鳩 唯斗
BL
闇を抱えた王道学園の生徒会長、東雲真冬は、完璧王子と呼ばれ、真面目に日々を送っていた。
ある日、王道転校生が訪れ、真冬の生活は狂っていく。
主人公嫌われでも無ければ、生徒会に裏切られる様な話でもありません。
むしろその逆と言いますか·····逆王道?的な感じです。
無自覚美少年のチート劇~ぼくってそんなにスゴいんですか??~
白ねこ
BL
ぼくはクラスメイトにも、先生にも、親にも嫌われていて、暴言や暴力は当たり前、ご飯もろくに与えられない日々を過ごしていた。
そんなぼくは気づいたら神さま(仮)の部屋にいて、呆気なく死んでしまったことを告げられる。そして、どういうわけかその神さま(仮)から異世界転生をしないかと提案をされて―――!?
前世は嫌われもの。今世は愛されもの。
自己評価が低すぎる無自覚チート美少年、爆誕!!!
****************
というようなものを書こうと思っています。
初めて書くので誤字脱字はもちろんのこと、文章構成ミスや設定崩壊など、至らぬ点がありすぎると思いますがその都度指摘していただけると幸いです。
暇なときにちょっと書く程度の不定期更新となりますので、更新速度は物凄く遅いと思います。予めご了承ください。
なんの予告もなしに突然連載休止になってしまうかもしれません。
この物語はBL作品となっておりますので、そういうことが苦手な方は本作はおすすめいたしません。
R15は保険です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる