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十三突き目 琴音
空き事務所
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埃だらけのビルは、開放されていて正面から入る恵は、3階を目指す。
人気のないビルの中は、水気も油気もなく、何もかもが軋むような音を立てている。
3階に着くと、手前の部屋の扉の前で、聞き耳を立てる恵。
なんの音もなく気配もなかった。
微かに一番奥の部屋から人の声と気配を感じた恵。
その扉まで来ると、何やらプレートが下がっているのを見る。
〈撮影中〉
扉をノックする恵。
「おっ、主役のご登場のようだぜ」
けんすけと思われる男の声が聞こえる。
ガチャッと、ロックが外されると、ギイと音を立てて開くドア。
中に入ると、一か所だけ妙にライトが眩しいところがあって、その周りを大きめなカメラが3台ほど並び、灯りの中心を狙っていた。
その光の中に、女性の呻くような声が聞こえる。
目を凝らして見る恵の前に、遮るように立つ者がいた。
「よお、来たな。今がちょうどいいところだぜ。見せ場ってやつだよ」
恵は、けんすけに案内されて光の中に入って行く。
白くて見えなかったものが明確になり始める。それが見えた時、恵は愕然とした。
「ああ、琴音!」
まるで、蜘蛛の巣にでも捕まったように、ロープで縛られて文字の通り、大 の字に吊り下げられている裸体を晒した琴音だった。
透き通るような白い肌が、ライトで照らされて、細かい部位がはっきり見えないほどだった。
だが、大の字ながらもM字に開かれ腰を前に突き出した両足の間で、クネクネと動くものを見た恵は、アソコが疼いてしまった。
バイブレータを押し込まれたままの琴音は、逃げられない快楽から白目を剥いて痙攣している。別の男が、琴音に近づくとそのクネクネと動くものを掴むと抜き差しを繰り返す。
身をよじらせる琴音は喘ぎの声を張り上げる。
あまりの光景に目を背ける恵。
「な?面白えだろ?」
けんすけが恵の肩を抱きながら、唇をいやらしく舐める。
「なんなら、あれと差し替えてもいいんだぜ。兄さんのと」
「なんてことを・・・」
「あ?なに?」
恵は、けんすけの胸ぐらを掴むと叫んだ。
「なんてことをするんだ。今すぐやめろ!」
「やめれる訳ねえだろ。バ~カ」
言うと、他の男たちに合図を送るように、首を振るけんすけ。
3人の男たちが恵を取り押さえる。
「な、何するんだ。離せ」
「そんなこと言っちゃって」
けんすけは、恵のズボンのチャックを下ろすと、そそり立つものを取り出した。
「こんなになってて、やめろって言うのかよ」
「彼女のこんな姿見ても、立っちまうんだから、男ってのは根っからスケベな生き物だよな」
他の男がニヤニヤとして言う。
けんすけが、恵のモノを握りながら顔を近づける。
「さあ、どうする?これと差し替える気がねえなら、別のを差し替えるけどいいのか?」
言うと、また別の男が、ズボンのベルトを緩め始める。
「よお、どうすんだよ?」
目を固く閉じたままの恵。
「おお、そうかよ。なら、差し替えるがいいかな?」
「ま、待ってくれ」
「あん?」
「わ、わかったよ。やるよ」
「そりゃ、そうだよな。そうでなくちゃな」
恵を琴音の方に突き飛ばす、けんすけ。
恵のズボンがストンと落ちる。
人気のないビルの中は、水気も油気もなく、何もかもが軋むような音を立てている。
3階に着くと、手前の部屋の扉の前で、聞き耳を立てる恵。
なんの音もなく気配もなかった。
微かに一番奥の部屋から人の声と気配を感じた恵。
その扉まで来ると、何やらプレートが下がっているのを見る。
〈撮影中〉
扉をノックする恵。
「おっ、主役のご登場のようだぜ」
けんすけと思われる男の声が聞こえる。
ガチャッと、ロックが外されると、ギイと音を立てて開くドア。
中に入ると、一か所だけ妙にライトが眩しいところがあって、その周りを大きめなカメラが3台ほど並び、灯りの中心を狙っていた。
その光の中に、女性の呻くような声が聞こえる。
目を凝らして見る恵の前に、遮るように立つ者がいた。
「よお、来たな。今がちょうどいいところだぜ。見せ場ってやつだよ」
恵は、けんすけに案内されて光の中に入って行く。
白くて見えなかったものが明確になり始める。それが見えた時、恵は愕然とした。
「ああ、琴音!」
まるで、蜘蛛の巣にでも捕まったように、ロープで縛られて文字の通り、大 の字に吊り下げられている裸体を晒した琴音だった。
透き通るような白い肌が、ライトで照らされて、細かい部位がはっきり見えないほどだった。
だが、大の字ながらもM字に開かれ腰を前に突き出した両足の間で、クネクネと動くものを見た恵は、アソコが疼いてしまった。
バイブレータを押し込まれたままの琴音は、逃げられない快楽から白目を剥いて痙攣している。別の男が、琴音に近づくとそのクネクネと動くものを掴むと抜き差しを繰り返す。
身をよじらせる琴音は喘ぎの声を張り上げる。
あまりの光景に目を背ける恵。
「な?面白えだろ?」
けんすけが恵の肩を抱きながら、唇をいやらしく舐める。
「なんなら、あれと差し替えてもいいんだぜ。兄さんのと」
「なんてことを・・・」
「あ?なに?」
恵は、けんすけの胸ぐらを掴むと叫んだ。
「なんてことをするんだ。今すぐやめろ!」
「やめれる訳ねえだろ。バ~カ」
言うと、他の男たちに合図を送るように、首を振るけんすけ。
3人の男たちが恵を取り押さえる。
「な、何するんだ。離せ」
「そんなこと言っちゃって」
けんすけは、恵のズボンのチャックを下ろすと、そそり立つものを取り出した。
「こんなになってて、やめろって言うのかよ」
「彼女のこんな姿見ても、立っちまうんだから、男ってのは根っからスケベな生き物だよな」
他の男がニヤニヤとして言う。
けんすけが、恵のモノを握りながら顔を近づける。
「さあ、どうする?これと差し替える気がねえなら、別のを差し替えるけどいいのか?」
言うと、また別の男が、ズボンのベルトを緩め始める。
「よお、どうすんだよ?」
目を固く閉じたままの恵。
「おお、そうかよ。なら、差し替えるがいいかな?」
「ま、待ってくれ」
「あん?」
「わ、わかったよ。やるよ」
「そりゃ、そうだよな。そうでなくちゃな」
恵を琴音の方に突き飛ばす、けんすけ。
恵のズボンがストンと落ちる。
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