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十突き目 男と女

蓮実 その三 交わる

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一城と蓮実は、蓮実の住むマンションに来ていた。
駅前の高層マンションの最上階30階にある。
そこから見える夜景は、素晴らしかった。
蓮実がここに越して来てから初めてくる部屋だった。
一糸纏わぬ姿の一城は、全面ガラス張りの向こうの世界を見ている。
煙草の煙に目を細める。
後ろから、蓮実が声をかける。
「飲む?」
差し出されたのは、例のダルマのストレート。
「お、悪いな」
唇を濡らすように口に含む一城。
その横に、ガウンを羽織った蓮実が並ぶ。
「こんな景色を見ながら飲むのは格別だな」
「そんなに好き?」
「うん、好きだ」
その言葉にドキリとしてしまう蓮実。
「なに、赤くなってんだよ」
「バカ、違うわよ、まだ、酔いが覚めないだけ」
グラスの中のウィスキーを口に含む一城は、そのまま蓮実の唇に重ねると、そこに含んだ酒を流し込む。
喉を鳴らす蓮実は、唇をペロリと舐める。
「やっぱ、一城の味だ。これ」
「どんな味だよ。それ」
笑みを浮かべる一城。
そんな一城を見て、下を向いてしまう蓮実。
「説明なんて、出来ないよ。とにかく、一城の味」
蓮実が、外の夜景を見る一城の前に来る。
「ねえ、一城」
「ん?」
「私たちって、また付き合えるかな?」
「付き合いたいのか?」
「もうバカ、私に言わせる気?」
顔を近づける一城に、思わず後退りする蓮実は、もう後がない。
「じゃあ、俺から言おうか?」
「え?」
目をパチクリする蓮実は、何かを期待しながら一城を見つめる。
「誰がまな板と付き合うかっての」
「バカ、すぐそれ言う」
トンと、一城の胸を軽く拳で叩く蓮実。
一城は、足元に空のグラスを置くと、ガラスを背にする蓮実のあごをつまむと持ち上げて唇を重ねる。
一城は、蓮実の肩のガウンに手を差し入れる。
「あ、待って」
蓮実が、後ろ向きに、手探りで調光ガラスの操作リモコンを探し、スイッチを押す。
スッと曇りガラスになり、外が見えなくなる。
蓮実が、続きをせがむように唇を重ねる。
一城の手がガウンの下に滑り込み、肩を滑らせる。ストンとガウンが落ちると、何も身につけない蓮実がそこにいる。
決して小さいとは言えない乳房に一城の手が重なる。身を縮める蓮実。
しばらく、男と関係がなかったような反応だ。
つい先ほど、抱いたばかりの体がまた火照り始める。
蓮実の胸の間に顔を沈める一城は、ゆっくりと蓮実の体を口付けしながら降りていく。
茂みにたどり着くと、立ち上がり再び唇を重ねる。
蓮実の吐息が荒くなっている。
一城の頭を抱え込むと自分の胸に押し付ける。
それに答えるように、またキスを始める一城。
蓮実の胸元が、一城の唾液で光っている。
へそを過ぎて、茂みに来ると蓮実は自ら片足を上げ一城の肩に乗せる。
そうすることで、蓮実のそこが舐めやすくなる。
舌を這わす一城の頭を抱え込む蓮実は、軽く口を開くと静かに吐息を漏らす。
蓮実は、掴まるところを探して頭の上のガラス面を手がさまよう。曇りガラスが蓮実の熱で曇りを増している。
溶けていくような気分に酔いしれる蓮実は、自分の襟足に触れると耳元に指先を滑らせ、やがて自らの唇に指先を這わせている。その指先が一城のものであるかのように愛おしそうに舌を絡める。
胸の先端が疼くのを感じ、首筋にあった自分の指先を滑らせて乳房を自身で揉み始める蓮実。
下の蜜壺がさらに湿りを増している。
音が一層大きくなる。
蓮実は、一城の頭を両手で包むと顔を近づけてキスをせがむ。
立ち上がる一城は、それに応えて唇を重ねる。
深くキスをすると、今度は蓮実が口付けをしながら、一城の体を降りていく。
首筋にキスマークを残すほどに吸い付く蓮実。
舌で舐めながら、胸に降りていく。
固く押すと跳ね返ってくる一城の胸で指先が遊ぶ。
弾力のある胸にキスをする蓮実。
こうしてる間も、一城の手は蓮実の乳房をまさぐっている。指先で尖った部分を転がす一城。
身を縮める蓮実も負けじと、舌を一城の体を滑り落ちていく。へその周りを舐め口付ける。
一城の腰に手を当てると、茂みから伸びたものに手を添える。
少し持ち上げて口に頬張る。口の中で舌でそれを転がす蓮実。
一城の口から熱い息が漏れる。
時々触れる一城の急所が、それを固くし始める。
それが、蓮実は嬉しかった。
少しずつ、上向きになると蓮実は口から離し、手を使い始める。
それに酔いしれる一城の顔を見るのが楽しい蓮実。蓮実は、しゃがみ込むと玉を口に咥える。
唇と舌が玉を転がす。
さらに、そこが固くなって反り返る。
そこを細い指が包み込むと、優しく摩擦を始める。
口に玉を含んだまま。
気がつくと一城の先端が濡れて光っている。
そこに唇を充てがうと音を立てて吸い上げる。
一城の味を堪能するかのように、唇を舐める蓮実。
蓮実が一城の首に腕を回すと、一城は蓮実の片足を持ち上げる。
蜜壺の入り口を、一城の先端が彷徨う。
入り口を見つけると、支えた蓮実を静かに下ろし、下からそれを押し上げていく。
顔を苦痛に歪める蓮実は、静かに入ってくる一城を受け入れる。
深く入ると、蓮実は一城にしがみついてくる。
互いの液で滑りは滑らかだ。
ゆっくりと動く一城のものが、蓮実の筒を圧迫する。
「来て・・」
それに応えるように動きが速くなる。
蓮実の吐息が荒く速くなる。
「一城・・・」
声を殺す蓮実が、声を荒げるとビクビクと体を震わせる。
「一城、寝て」
カーペットが敷かれた上に、横になる一城。
一城のものを手に取りながら、またがり身を沈めていく蓮実。
深く入るとたまらず声を出す蓮実。
深く沈めたまま、腰を回す蓮実。
グリグリと互いを刺激する。
膝を立てて、一城の上で跳ねる蓮実。
もう、声を殺してなどいられない。
気持ちのまま、声を出す蓮実。
イキそうになると、蓮実は決まって一城の名を呼ぶ。
膝を閉じ、ガクガクとする蓮実。
ぐったりと一城の胸に顔を埋める蓮実。
体を起こす蓮実は、繋がったまま向きを変える。
蓮実が腰を上下させる。
一城は、少しずつ上り詰めていく。
たまらず、一城が体を起こす。四つ這いの蓮実の後ろから、入っていく一城。
深く深く入り込む一城を感じ、声を抑えることが出来ない蓮実。
突かれる度に、先端が深いところに届いて蓮実を上り詰めさせる。
「もっと、もっと来て」
速く激しくなる一城。
「あ、ダメ」
上り詰めた蓮実は、一城を受け入れていられない。ペタリと床に倒れ込むと体全体で呼吸を繰り返している。
一城は、蓮実の足を持ち上げると、体を仰向けにさせる。膝を抱えると大きく開かせる。
その間に、体を沈めると再び深く入っていく。
苦痛に歪む蓮実の顔がいじらしい。
口付けをしながらも、一城の動きは激しくなる。
上り詰めているのがわかる蓮実。
「来て、もっと、来て」
逃がさないようにするかのように、足を一城の腰に絡める蓮実。
一城が声を漏らす。
「蓮実・・・」
「いいよ、来て」
うんうんとうなずく蓮実は、中でそれを受け止めるつもりらしい。
さらに、蓮実を圧迫する一城。
二人同時に声を上げる。
熱いものが、蓮実の中に溢れていた。
それを、さらに絞り出す一城。
喜びの声を上げる蓮実は、一城に抱きしめて引き寄せる。
ズシリと乗り掛かる一城の重さが、愛おしくてたまらない蓮実。
「好きよ、一城」
「蓮実・・」
思っていても、口に出来ない一城。
言葉の代わりにしようと、激しくキスをする一城。
わざと重さをかける一城。
「う・・重い、一城」
ニヤリとする一城は、蓮実の胸の尖った部分にキスをする。
あん と、身をよじる蓮実。
唇を尖らせキスをせがむ蓮実。
それに応える一城。
深く深く舌を絡め合う二人。
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