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8 捕虜収容所
行方を追って
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ナミリアの宿の近く、遺跡の側
何やら、静かすぎる気がしている麗美は、京介と蓮華に視線を送る。
「急ぐわよ。何か、胸騒ぎがする」
三人は走った。すぐそこに、ナミリアの宿が見えている。
遠目に鍛冶場が荒らされているのが分かる。
きちんと整理の行き届いた鍛冶場が、荒れ放題になっている。
扉も斧のようなもので叩き割られている。
中に入ると、扉がグラついて軋みながら落ちた。
テーブルや椅子が壊されている。
売り物の武器や防具も全てなくなっている。
(やられた)
麗美は、ここが襲われたのだと感じた。
蓮華が二階に上がり部屋を覗く。
物色された様子が見られる。
京介がお湯の水栓を開くが水すら出なかった。ナミリアが俊の設計図を基に作った湯沸かし器も無残に壊されている。
麗美は不思議に思った。
何もかも一方的に破壊されていた。
荒らされた形跡はあるものの、争った様子が見られない。
麗美が、カウンターに隠している金庫を開けると、中には結晶石がまだ残っていた。それを取る麗美。
地下から京介と蓮華が麗美を呼ぶ。
「麗美さん、来てください」
地下の氷室に急ぐ麗美。
「どうかした?」
「ちょっと、ここを見てください」
京介が指を指す方を見る麗美。
壁一面が他の二面に比べ霜の量が多かった。
というより、氷の壁が出来ているというのが確かだろう。
故意にそうされたようにも見える。
「確かに妙ね」
京介が斧を持って戻ってきた。
「麗美さん、蓮華ちゃん、ちょっと下がってください」
言うと、壁に向かって斧を振り下ろす京介。
ガシッ ガシッ
氷が砕けると、穴が開いた。
京介と麗美と蓮華が顔を見合わせると、うんとうなずきあう。
穴を広げる京介。
やがて人が通れるくらいの穴になる。
風が奥から抜けてきている。
「隠し通路みたいね」
穴を塞ぐように立てかけてある板を押し倒す。
近くにあった松明を取る京介。
氷の壁を見ると裏側に泥が塗られている。泥と板で光が差し込まないように細工されていた。
京介が感心する。
「なるほど、反対から見えにくくしてるのか」
「行ってみましょう」
微かだが風が空気があることを示している。轍に沿って歩いて行く三人。
少し歩いたところで、何やら木材の端切れがいくつか転がっているのが目についた。側にナミリアの愛用のハンマーが無造作に投げ捨てられている。
麗美はそれを拾うと京介に託した。
「ここで、何かを作っていたようね」
そこから、伸びる二本の轍と蹄の跡。
所々、四本になる。
蓮華が気づく。
「馬車のようですね」
「よほど、慌てていたのね。大事な道具を忘れるなんて」
三人は、轍の跡を辿って行く。
間もなくすると上り坂になり、竹で枠組みされた草の扉で天井を塞いである。そこから外の光が漏れている。
音を立てて扉を開けると林の中に出た。
穴の蓋を閉めると、周りと溶け込み穴が見えなくなった。
「ナミリアね。万が一のために逃げ道を作っていたんだわ」
草を踏み倒し轍が出来ている。
草の一部が赤褐色になっているのを見つける麗美。
「誰かの血かしら」
京介が、一本の木に目が止まる。
「麗美さん、あれ」
木に矢が突き刺さっている。
別の木には、刀傷らしきものもある。
「ここで、争ったようね」
轍が伸びる方を歩く麗美と京介。
点々と血の落ちた跡があるのを見つける蓮華。
辿って行くとそれが途中から途切れてしまった。
「馬車に乗ったか、あるいは捕まったか と言った感じですかね」
「とにかく、馬車を探すわよ」
轍を辿って行く三人。
道から逸れてこの先に何もない崖に来ていた。
崖下を覗くと、潰れた馬車と馬の死体が見える。
三人は崖下に飛んだ。
馬車の中を見る。誰もいない。怪我はしていないようだ、血痕が見当たらない。
「落ちる前に飛んだか?」
崖上を見上げる京介。
「上に何か手がかりがあるかもしれません。俺ちょっと見てきます」
「ええ、お願い。私たちはもう少しここを見てみるわ」
京介は、閉じたブイサインで敬礼をする。
「了解」
京介は、崖の上に飛んだ。
何か手がかりがないものか周囲を見回した。
蓮華が御者台を見ると、ゴツゴツとした靴底の汚れが忍のものだと分かった。
「これって、シノさんの・・・」
麗美が馬車の中を見ると幌を支える柱に木屑が付着しているのを見つけ、ナミリアがここにつかまり俊をかばっていた様子が伺える。
「馬車と落ちたか、落ちる前に飛び降りるしか・・・」
下の川の方から、うめき声を聞いた。
「忍さん?」
ううう・・・と、頭から血を流す忍が岩の上でうつ伏せに這っていた。
麗美と蓮華が駆け寄る。
「忍さん、しっかり。京介くん早く来て」
崖上から顔を覗かせる京介。
ふっと消えると麗美の前に現れた。
麗美が、布切れを見つけ忍の頭に巻きつけている。
「京介くん、上はどんな様子だった?」
「轍を辿ると、どうやら石に車輪を乗り上げたようです」
「それで、バランスを崩して崖から・・」
「京介くん、蓮華ちゃん。悪いけど毛大様たちのところに忍さんを連れて行ってくれる?」
「いいですけど、麗美さんは?」
「もう少し上を調べてみるわ」
「わかりました。すぐに戻ります」
京介と蓮華は、忍を支えながら消えた。
麗美も上に移動する。
馬の蹄の跡が、密集しているところを見つけ、そこから一方向に走って行った跡があった。
グニャリと京介と蓮華が現れる。
「戻りました。忍さんを毛大様に預けてきました」
「ありがとう。二人ともこれを見て」
麗美が、いくつかある蹄の跡が山頂を目覚ましているのを指をさし
「まさか、あそこに?」
遠く山頂を見る麗美。
「この先に何かあるんですか?」
土地勘のない蓮華が尋ねる。
「ロムル軍の関所があるわね」
京介と麗美が走った。
「関所?」
「関所と言っても石の城壁に守られた留置所ね。捕らえた者をどこに運ぶのか割り振る場所よ」
「そうか、まず行く場所としては打って付けですね」
蓮華が心配そうに行く先の方を見る。
「俊ちゃん、大丈夫でしょうか?」
「ロムル軍のいい所はね、使える人材はすぐには殺さないってことよ」
麗美が二人を安堵して見る。
「二人は、隠密が得意そうね」
何やら、静かすぎる気がしている麗美は、京介と蓮華に視線を送る。
「急ぐわよ。何か、胸騒ぎがする」
三人は走った。すぐそこに、ナミリアの宿が見えている。
遠目に鍛冶場が荒らされているのが分かる。
きちんと整理の行き届いた鍛冶場が、荒れ放題になっている。
扉も斧のようなもので叩き割られている。
中に入ると、扉がグラついて軋みながら落ちた。
テーブルや椅子が壊されている。
売り物の武器や防具も全てなくなっている。
(やられた)
麗美は、ここが襲われたのだと感じた。
蓮華が二階に上がり部屋を覗く。
物色された様子が見られる。
京介がお湯の水栓を開くが水すら出なかった。ナミリアが俊の設計図を基に作った湯沸かし器も無残に壊されている。
麗美は不思議に思った。
何もかも一方的に破壊されていた。
荒らされた形跡はあるものの、争った様子が見られない。
麗美が、カウンターに隠している金庫を開けると、中には結晶石がまだ残っていた。それを取る麗美。
地下から京介と蓮華が麗美を呼ぶ。
「麗美さん、来てください」
地下の氷室に急ぐ麗美。
「どうかした?」
「ちょっと、ここを見てください」
京介が指を指す方を見る麗美。
壁一面が他の二面に比べ霜の量が多かった。
というより、氷の壁が出来ているというのが確かだろう。
故意にそうされたようにも見える。
「確かに妙ね」
京介が斧を持って戻ってきた。
「麗美さん、蓮華ちゃん、ちょっと下がってください」
言うと、壁に向かって斧を振り下ろす京介。
ガシッ ガシッ
氷が砕けると、穴が開いた。
京介と麗美と蓮華が顔を見合わせると、うんとうなずきあう。
穴を広げる京介。
やがて人が通れるくらいの穴になる。
風が奥から抜けてきている。
「隠し通路みたいね」
穴を塞ぐように立てかけてある板を押し倒す。
近くにあった松明を取る京介。
氷の壁を見ると裏側に泥が塗られている。泥と板で光が差し込まないように細工されていた。
京介が感心する。
「なるほど、反対から見えにくくしてるのか」
「行ってみましょう」
微かだが風が空気があることを示している。轍に沿って歩いて行く三人。
少し歩いたところで、何やら木材の端切れがいくつか転がっているのが目についた。側にナミリアの愛用のハンマーが無造作に投げ捨てられている。
麗美はそれを拾うと京介に託した。
「ここで、何かを作っていたようね」
そこから、伸びる二本の轍と蹄の跡。
所々、四本になる。
蓮華が気づく。
「馬車のようですね」
「よほど、慌てていたのね。大事な道具を忘れるなんて」
三人は、轍の跡を辿って行く。
間もなくすると上り坂になり、竹で枠組みされた草の扉で天井を塞いである。そこから外の光が漏れている。
音を立てて扉を開けると林の中に出た。
穴の蓋を閉めると、周りと溶け込み穴が見えなくなった。
「ナミリアね。万が一のために逃げ道を作っていたんだわ」
草を踏み倒し轍が出来ている。
草の一部が赤褐色になっているのを見つける麗美。
「誰かの血かしら」
京介が、一本の木に目が止まる。
「麗美さん、あれ」
木に矢が突き刺さっている。
別の木には、刀傷らしきものもある。
「ここで、争ったようね」
轍が伸びる方を歩く麗美と京介。
点々と血の落ちた跡があるのを見つける蓮華。
辿って行くとそれが途中から途切れてしまった。
「馬車に乗ったか、あるいは捕まったか と言った感じですかね」
「とにかく、馬車を探すわよ」
轍を辿って行く三人。
道から逸れてこの先に何もない崖に来ていた。
崖下を覗くと、潰れた馬車と馬の死体が見える。
三人は崖下に飛んだ。
馬車の中を見る。誰もいない。怪我はしていないようだ、血痕が見当たらない。
「落ちる前に飛んだか?」
崖上を見上げる京介。
「上に何か手がかりがあるかもしれません。俺ちょっと見てきます」
「ええ、お願い。私たちはもう少しここを見てみるわ」
京介は、閉じたブイサインで敬礼をする。
「了解」
京介は、崖の上に飛んだ。
何か手がかりがないものか周囲を見回した。
蓮華が御者台を見ると、ゴツゴツとした靴底の汚れが忍のものだと分かった。
「これって、シノさんの・・・」
麗美が馬車の中を見ると幌を支える柱に木屑が付着しているのを見つけ、ナミリアがここにつかまり俊をかばっていた様子が伺える。
「馬車と落ちたか、落ちる前に飛び降りるしか・・・」
下の川の方から、うめき声を聞いた。
「忍さん?」
ううう・・・と、頭から血を流す忍が岩の上でうつ伏せに這っていた。
麗美と蓮華が駆け寄る。
「忍さん、しっかり。京介くん早く来て」
崖上から顔を覗かせる京介。
ふっと消えると麗美の前に現れた。
麗美が、布切れを見つけ忍の頭に巻きつけている。
「京介くん、上はどんな様子だった?」
「轍を辿ると、どうやら石に車輪を乗り上げたようです」
「それで、バランスを崩して崖から・・」
「京介くん、蓮華ちゃん。悪いけど毛大様たちのところに忍さんを連れて行ってくれる?」
「いいですけど、麗美さんは?」
「もう少し上を調べてみるわ」
「わかりました。すぐに戻ります」
京介と蓮華は、忍を支えながら消えた。
麗美も上に移動する。
馬の蹄の跡が、密集しているところを見つけ、そこから一方向に走って行った跡があった。
グニャリと京介と蓮華が現れる。
「戻りました。忍さんを毛大様に預けてきました」
「ありがとう。二人ともこれを見て」
麗美が、いくつかある蹄の跡が山頂を目覚ましているのを指をさし
「まさか、あそこに?」
遠く山頂を見る麗美。
「この先に何かあるんですか?」
土地勘のない蓮華が尋ねる。
「ロムル軍の関所があるわね」
京介と麗美が走った。
「関所?」
「関所と言っても石の城壁に守られた留置所ね。捕らえた者をどこに運ぶのか割り振る場所よ」
「そうか、まず行く場所としては打って付けですね」
蓮華が心配そうに行く先の方を見る。
「俊ちゃん、大丈夫でしょうか?」
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