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第十話

リバ

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今日、母さんは遅番で帰りが遅い。
こんな時は、礁と二人あれやこれやと遊んでいる。

「なあ、いい加減、今度は峡が女役やってみないか?」
「え?」
「この間、指でメスイキやったろう?良かっただろ?」
「そ、それは、そうだけど・・・」
ベッドに腰掛ける僕に、四つ這いになって迫ってくる礁。
「なあ、いいだろう?たまには。男やらせてよ。このままじゃ、マジでイケなくなりそうだよ」
「あ、いや、そうかもしれないけど」
最近は、僕のものでも、メスイキをするようになっていた礁。
どんな感じなんだろうと気にはなっていた。
「いいじゃんか、な?峡」
礁は、唇を重ねてきた。
舌が容赦なく入ってくる。そうしながら、シャツのボタンに手をかける礁。
シャツを脱ぎ、上半身裸の僕の乳の首を舐める礁。
ここが、こんなに気持ちがいいのを教えてくれたのも、礁だった。
礁は、僕の手を取ると自分の固くなったところに持っていく。
凛々しいそれを、撫でると大きく腰を引く礁。
礁が慌てて、服を脱ぎ捨てる。
真っ裸になると、今度は僕のを脱がし始める。
素肌をさらけ出している二人。
肌と肌が触れ合うと、チクチクとする足。
礁がももで僕のそこをゴリグリする。
からだを密着させているから当然礁のも当たってくる。
悔しいけど、礁の方が僕のより大きかった。握れば、自分との違いくらいすぐにわかる。
「あ、待ってよ、礁」
「ん?どうしたの?」
「んこ、出してないよ」
「てことは、入れていいってこと?」
「わかってて聞くなよ」
僕は、恥ずかしくなった。
礁は、笑みを浮かべるとまたキスをしてきた。
チュッと、音を立てて唇が離れる。
「可愛いよ、峡」
その言葉を聞いた僕は、肩をすくめる。亀になりたかった。肩に間に頭を沈めてしまいたいほど恥ずかしかった。
ドキドキして、礁が欲しくなっているのに気づいた。
女の子のように声を出す礁。
正直、僕も味わってみたかった。メスイキは、指で一度だけ味わった。
快感が止まらなかった。もっと、欲しい気持ちと、もうやめてくれという気持ちがあって、どうにかなりそうだった。
もう、礁は、どうにかなりそうを何度も味わっている。
イクという感覚が、何度も続くってことは、射精を何度もするようなもの。
枯れることない射精。
そんなものがあったら、きっと、気を失ってしまうのだろう。

今、礁は僕にそうなることを望んでいる。その一歩として、今度は僕が受けになる。

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