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第12話 戻らない味覚
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食事は大切だ。
朝、昼、夜と三食。
毎日欠かさず食べている。
でも、不思議なのだが、食べても食べても
「ああ、美味しいものが食べたいな」
と、つい思ってしまうのだ。
別におかずの味が不味いとかそういうのじゃない。
味は美味しいのだが、一体どう言えば良いのだろうか?
味付けは何一つ変わったわけではない。
普段と変わらない、温かくて美味しいご飯のはずなのに……。
家族が一人欠けてしまうだけで、味覚ってここまで変わるものなのだろうか?
良く分からないけど、
ただはっきりと言えるのが、
今まで食べていたご飯の味が、二度と戻らないということだ。
これから先もずっとこのままなのだろう、きっと。
だって、今生であなたと一緒にご飯を食べることは二度とないのだから……。
朝、昼、夜と三食。
毎日欠かさず食べている。
でも、不思議なのだが、食べても食べても
「ああ、美味しいものが食べたいな」
と、つい思ってしまうのだ。
別におかずの味が不味いとかそういうのじゃない。
味は美味しいのだが、一体どう言えば良いのだろうか?
味付けは何一つ変わったわけではない。
普段と変わらない、温かくて美味しいご飯のはずなのに……。
家族が一人欠けてしまうだけで、味覚ってここまで変わるものなのだろうか?
良く分からないけど、
ただはっきりと言えるのが、
今まで食べていたご飯の味が、二度と戻らないということだ。
これから先もずっとこのままなのだろう、きっと。
だって、今生であなたと一緒にご飯を食べることは二度とないのだから……。
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