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第4話 ナンバープレート
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夜七時頃の街中。
行き交う車が多く、道路は少し混雑しているようだ。
青だった信号機が赤信号へと変わり、あなたは静かにブレーキペダルを踏んだ。
ふと目の前に止まっているタクシーのナンバープレートに目が止まった。
暗い闇の中で赤いテールランプに照らし出されたその白い板には、
「777」
と黒い文字が浮かび上がっている。
幸運の数字である七が三つも並んでいるのだ。
正しくラッキーセブンである。
「珍し~!! 写真撮ろっかな~スマホスマホ~」
信号がまだ青に変わらないことを良いことに、あなたはハンドルを握ってない方の手で鞄の中をごそごそとあさり始めた。
「私も撮っちゃえ~」
負けじとハンドバックからスマホを取り出したわたしは、フロントガラス越しにシャッターをきった。
反射した光に縁取られ、闇夜に浮かび上がる七が三つ。
テブレで多少ボケているが、まあ良いだろう。
「まだ大丈夫かな~車もう動いちゃうかな~」
スマホを無事に探り当てたのか、あなたも競うようにラッキーセブンを撮っている。
「ユウキ、珍しいもの見れたから何か良いことあるかもしれないね!!」
「そうだねアスミ。それは明日かな? 週末かな?」
上手くカメラに収められたのか、あなたもどこか嬉しそうだ。
「明日だと良いねぇ」
運転席と助手席でスマホを構えるあなたとわたし。
やはり似た者同士かも。
いい歳した大人が二人でラッキーセブンの写真を撮っている。
傍から見れば大層子供じみてるかもしれないが、きっとこの頃が平和で一番楽しかったのかもしれない。
行き交う車が多く、道路は少し混雑しているようだ。
青だった信号機が赤信号へと変わり、あなたは静かにブレーキペダルを踏んだ。
ふと目の前に止まっているタクシーのナンバープレートに目が止まった。
暗い闇の中で赤いテールランプに照らし出されたその白い板には、
「777」
と黒い文字が浮かび上がっている。
幸運の数字である七が三つも並んでいるのだ。
正しくラッキーセブンである。
「珍し~!! 写真撮ろっかな~スマホスマホ~」
信号がまだ青に変わらないことを良いことに、あなたはハンドルを握ってない方の手で鞄の中をごそごそとあさり始めた。
「私も撮っちゃえ~」
負けじとハンドバックからスマホを取り出したわたしは、フロントガラス越しにシャッターをきった。
反射した光に縁取られ、闇夜に浮かび上がる七が三つ。
テブレで多少ボケているが、まあ良いだろう。
「まだ大丈夫かな~車もう動いちゃうかな~」
スマホを無事に探り当てたのか、あなたも競うようにラッキーセブンを撮っている。
「ユウキ、珍しいもの見れたから何か良いことあるかもしれないね!!」
「そうだねアスミ。それは明日かな? 週末かな?」
上手くカメラに収められたのか、あなたもどこか嬉しそうだ。
「明日だと良いねぇ」
運転席と助手席でスマホを構えるあなたとわたし。
やはり似た者同士かも。
いい歳した大人が二人でラッキーセブンの写真を撮っている。
傍から見れば大層子供じみてるかもしれないが、きっとこの頃が平和で一番楽しかったのかもしれない。
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