39 / 48
マンションですごす二年目
朝の喫茶店は素敵な気配
しおりを挟む
「ハトさんですね……」
「ええ……本当にハトさんがマスターなのね」
11月末の日曜日。クマと私はマンションから歩いて二十分ほどのところにある、昔ながらの喫茶店に来ている。もう冬眠しなきゃいけないというのに、何故か気合と根性でねばっているクマが、冬眠前にどうしても行きたいと言った喫茶店だ。
アルファベット三文字の、大手コーヒーブランドのロゴを大きくあしらい、スイッチを入れればほんのり光るレトロで大きな白い看板。少しすすけた自動ドアに、ドアの両サイドにはベージュのレンガを積んだ小さな花壇がある。かつては真っ白だったであろう、灰色に薄汚れた外壁の、三階建ての小さなマンション。その一階にある喫茶店は、まさに『レトロ』という言葉がぴったりな外観だった。
この喫茶店は先月クマが見つけたらしい。甘い秋の気配を頼りに金木犀を探し求めて歩き回った時に、たまたま見つけたんだとか。このクマは本当に何をしているんだろうと思う反面、クマらしいなとも思う。
「行ってみたいなーと思ったんですが、その後金木犀を見つけた嬉しさですっかり忘れてました」
クマの家でもつ鍋をご馳走になり、食後にホットケーキとコーヒーをいただいていると「一緒に喫茶店に行きませんか?」と誘われた。クマが調べたところによると、『ハトの喫茶』という名前でマスターはハトらしい。ふかふかのホットケーキに夢中になっていた私は、「いいわよ」と何も考えずに返事をしてしまった。
「やったー! じゃあ日曜日の朝に呼びに行きますね!」
私はたぶんクマのこの発言に対して、「よろしくね」と言ったような気がする。うん、たぶん言った。その結果、今朝八時に玄関から大きなモーニングコールをされた。
「おはようございます! ゆり子さん、朝ご飯を食べに行きましょう!」
日曜日の朝から何言ってんだこのクマは。そう思ったのが最初の五秒間。いや、この事態の原因は私がてきとうに返事をしたからかもしれない、と思ったのがさらにその五秒後。そして、私はどうしてすぐよく考えずに返事をしてしまうのだろう、と後悔をしたのがさらに五秒後だった。
「おはよう、クマ。朝から叫んじゃ近所迷惑だからダメって言ってるでしょう。悪いけど下で二十分ほど待っててくれるかしら」
私がクマの呼びかけに応じたのは、クマからのモーニングコールをされてから、おそらく三十秒は経ったころだと思う。温かい布団に別れを告げて、私はパジャマの上にカーディガンを羽織って玄関に向かい、ドアを少しだけ開けてクマに言った。ドアの隙間から入り込む冷たい空気は、私の出かける気をごっそりと削ぎ落とした。しかし、残念なことにドアの外には、早く出かけたくてそわそわしながら足踏みするクマがいた。
「わかりました! 十五分後に出発ですね!」
クマはそれだけ言うと、くるりと後ろを向いてどすどす音を立てながら階段を降りていった。なんで勝手に五分縮めるのよ。ちょっと不満だったが、待たせている立場上何も言えない。私は大慌てで身支度を整え、軽く化粧をすると、コートを羽織り家を出た。
白っぽい冬の青空の下、冷たい風を浴びながら歩くこと二十分、私たちは喫茶店にたどり着いた。お店の醸し出す雰囲気に、少し入りにくいなと思いクマを見ると、クマも少し入りくさを感じているのか足が地面に貼り付いていた。しかし、次の瞬間冷たくて強い風が私たちを襲い、私たちは寒さに耐えられなくなり喫茶店に飛び込んだ。
「空いている席へどうぞ」
私たちが入ると、渋いバリトンボイスが店の中に心地よく響いた。声がした方を見ると、店の奥に一羽のハトがいた。ハトは『ハト』と呼ぶのははばかられる、謎の雰囲気を漂わせていた。高貴な老紳士のような、思わず敬語を使いたくなる空気をまとっている。
私たちはハトさんの案内に従い、すぐそばの二人掛けのテーブルについた。店内はコンビニよりも一回り狭いぐらいで奥に細長く、真ん中に細長い通路があり、左右に二人掛け、四人掛けのテーブルが六、七ずつ並んでいた。
お客さんは私たちの他に、パンダ、アナグマ、人間の老夫婦、若いシェパードのカップルがいた。BGMは最近のヒットソングが流れていて、若いオオカミの遠吠えがリズミカルに響いている。
テーブルも椅子も木製のしっかりした作りのもので、赤い革張りの椅子の座面は使い込まれ、味のある色になっていた。店内を見渡すと、とってもおしゃれ! というほどでもないが、おしゃれでないわけでもない。時間と共にすすけ、味わいを深めたようなレトロな調和が心地よく店の中を満たしている。
「ご注文はなににしますか?」
私とクマが店内を眺めていると、ハトさんが、てちてち音を立てて歩いて注文を取りにきてくれた。ハトさんは黒いジャケットを羽織り、丸眼鏡をかけている。おじさん、よりもおじいさんの方がしっくりくる雰囲気だ。
「おすすめはなんですか?」
何を頼むか考えていなかった私が頭の中を真っ白にしている間に、クマがメニュー表を手に取りながら、慌てることなくハトに聞いた。メニュー表はA4サイズで丁寧にラミネート加工がされていて、たくさんのメニューが並んでいる。
「日替わりのモーニングセットですね。今日はホットサンドです」
ハトさんがいい声で教えてくれたので、私とクマは迷わずホットサンドを頼み、飲み物はホットコーヒーにした。ハトが去ってからメニュー表をよく見ると、バタートーストにサンドイッチ、トーストサンドにホットドッグなど、朝食メニューがたくさんあることを知った。それから、お昼にはきつねうどんや焼きそば、生姜焼き定食にエビピラフ、カツカレーなど、定食屋のようなメニューを出していることもわかった。
「いろんなメニューがあるのね」
「そうですね。エビピラフが少し気になります」
「そうね」
なんてことを言いながら、私たちはメニューをちゃんと見ずに注文したことを若干後悔していた。
「ええ……本当にハトさんがマスターなのね」
11月末の日曜日。クマと私はマンションから歩いて二十分ほどのところにある、昔ながらの喫茶店に来ている。もう冬眠しなきゃいけないというのに、何故か気合と根性でねばっているクマが、冬眠前にどうしても行きたいと言った喫茶店だ。
アルファベット三文字の、大手コーヒーブランドのロゴを大きくあしらい、スイッチを入れればほんのり光るレトロで大きな白い看板。少しすすけた自動ドアに、ドアの両サイドにはベージュのレンガを積んだ小さな花壇がある。かつては真っ白だったであろう、灰色に薄汚れた外壁の、三階建ての小さなマンション。その一階にある喫茶店は、まさに『レトロ』という言葉がぴったりな外観だった。
この喫茶店は先月クマが見つけたらしい。甘い秋の気配を頼りに金木犀を探し求めて歩き回った時に、たまたま見つけたんだとか。このクマは本当に何をしているんだろうと思う反面、クマらしいなとも思う。
「行ってみたいなーと思ったんですが、その後金木犀を見つけた嬉しさですっかり忘れてました」
クマの家でもつ鍋をご馳走になり、食後にホットケーキとコーヒーをいただいていると「一緒に喫茶店に行きませんか?」と誘われた。クマが調べたところによると、『ハトの喫茶』という名前でマスターはハトらしい。ふかふかのホットケーキに夢中になっていた私は、「いいわよ」と何も考えずに返事をしてしまった。
「やったー! じゃあ日曜日の朝に呼びに行きますね!」
私はたぶんクマのこの発言に対して、「よろしくね」と言ったような気がする。うん、たぶん言った。その結果、今朝八時に玄関から大きなモーニングコールをされた。
「おはようございます! ゆり子さん、朝ご飯を食べに行きましょう!」
日曜日の朝から何言ってんだこのクマは。そう思ったのが最初の五秒間。いや、この事態の原因は私がてきとうに返事をしたからかもしれない、と思ったのがさらにその五秒後。そして、私はどうしてすぐよく考えずに返事をしてしまうのだろう、と後悔をしたのがさらに五秒後だった。
「おはよう、クマ。朝から叫んじゃ近所迷惑だからダメって言ってるでしょう。悪いけど下で二十分ほど待っててくれるかしら」
私がクマの呼びかけに応じたのは、クマからのモーニングコールをされてから、おそらく三十秒は経ったころだと思う。温かい布団に別れを告げて、私はパジャマの上にカーディガンを羽織って玄関に向かい、ドアを少しだけ開けてクマに言った。ドアの隙間から入り込む冷たい空気は、私の出かける気をごっそりと削ぎ落とした。しかし、残念なことにドアの外には、早く出かけたくてそわそわしながら足踏みするクマがいた。
「わかりました! 十五分後に出発ですね!」
クマはそれだけ言うと、くるりと後ろを向いてどすどす音を立てながら階段を降りていった。なんで勝手に五分縮めるのよ。ちょっと不満だったが、待たせている立場上何も言えない。私は大慌てで身支度を整え、軽く化粧をすると、コートを羽織り家を出た。
白っぽい冬の青空の下、冷たい風を浴びながら歩くこと二十分、私たちは喫茶店にたどり着いた。お店の醸し出す雰囲気に、少し入りにくいなと思いクマを見ると、クマも少し入りくさを感じているのか足が地面に貼り付いていた。しかし、次の瞬間冷たくて強い風が私たちを襲い、私たちは寒さに耐えられなくなり喫茶店に飛び込んだ。
「空いている席へどうぞ」
私たちが入ると、渋いバリトンボイスが店の中に心地よく響いた。声がした方を見ると、店の奥に一羽のハトがいた。ハトは『ハト』と呼ぶのははばかられる、謎の雰囲気を漂わせていた。高貴な老紳士のような、思わず敬語を使いたくなる空気をまとっている。
私たちはハトさんの案内に従い、すぐそばの二人掛けのテーブルについた。店内はコンビニよりも一回り狭いぐらいで奥に細長く、真ん中に細長い通路があり、左右に二人掛け、四人掛けのテーブルが六、七ずつ並んでいた。
お客さんは私たちの他に、パンダ、アナグマ、人間の老夫婦、若いシェパードのカップルがいた。BGMは最近のヒットソングが流れていて、若いオオカミの遠吠えがリズミカルに響いている。
テーブルも椅子も木製のしっかりした作りのもので、赤い革張りの椅子の座面は使い込まれ、味のある色になっていた。店内を見渡すと、とってもおしゃれ! というほどでもないが、おしゃれでないわけでもない。時間と共にすすけ、味わいを深めたようなレトロな調和が心地よく店の中を満たしている。
「ご注文はなににしますか?」
私とクマが店内を眺めていると、ハトさんが、てちてち音を立てて歩いて注文を取りにきてくれた。ハトさんは黒いジャケットを羽織り、丸眼鏡をかけている。おじさん、よりもおじいさんの方がしっくりくる雰囲気だ。
「おすすめはなんですか?」
何を頼むか考えていなかった私が頭の中を真っ白にしている間に、クマがメニュー表を手に取りながら、慌てることなくハトに聞いた。メニュー表はA4サイズで丁寧にラミネート加工がされていて、たくさんのメニューが並んでいる。
「日替わりのモーニングセットですね。今日はホットサンドです」
ハトさんがいい声で教えてくれたので、私とクマは迷わずホットサンドを頼み、飲み物はホットコーヒーにした。ハトが去ってからメニュー表をよく見ると、バタートーストにサンドイッチ、トーストサンドにホットドッグなど、朝食メニューがたくさんあることを知った。それから、お昼にはきつねうどんや焼きそば、生姜焼き定食にエビピラフ、カツカレーなど、定食屋のようなメニューを出していることもわかった。
「いろんなメニューがあるのね」
「そうですね。エビピラフが少し気になります」
「そうね」
なんてことを言いながら、私たちはメニューをちゃんと見ずに注文したことを若干後悔していた。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
心の落とし物
緋色刹那
ライト文芸
・完結済み(2024/10/12)。また書きたくなったら、番外編として投稿するかも
・第4回、第5回ライト文芸大賞にて奨励賞をいただきました!!✌︎('ω'✌︎ )✌︎('ω'✌︎ )
〈本作の楽しみ方〉
本作は読む喫茶店です。順に読んでもいいし、興味を持ったタイトルや季節から読んでもオッケーです。
知らない人、知らない設定が出てきて不安になるかもしれませんが、喫茶店の常連さんのようなものなので、雰囲気を楽しんでください(一応説明↓)。
〈あらすじ〉
〈心の落とし物〉はありませんか?
どこかに失くした物、ずっと探している人、過去の後悔、忘れていた夢。
あなたは忘れているつもりでも、心があなたの代わりに探し続けているかもしれません……。
喫茶店LAMP(ランプ)の店長、添野由良(そえのゆら)は、人の未練が具現化した幻〈心の落とし物(こころのおとしもの)〉と、それを探す生き霊〈探し人(さがしびと)〉に気づきやすい体質。
ある夏の日、由良は店の前を何度も通る男性に目を止め、声をかける。男性は数年前に移転した古本屋を探していて……。
懐かしくも切ない、過去の未練に魅せられる。
〈主人公と作中用語〉
・添野由良(そえのゆら)
洋燈町にある喫茶店LAMP(ランプ)の店長。〈心の落とし物〉や〈探し人〉に気づきやすい体質。
・〈心の落とし物(こころのおとしもの)〉
人の未練が具現化した幻。あるいは、未練そのもの。
・〈探し人(さがしびと)〉
〈心の落とし物〉を探す生き霊で、落とし主。当人に代わって、〈心の落とし物〉を探している。
・〈未練溜まり(みれんだまり)〉
忘れられた〈心の落とし物〉が行き着く場所。
・〈分け御霊(わけみたま)〉
生者の後悔や未練が物に宿り、具現化した者。込められた念が強ければ強いほど、人のように自由意志を持つ。いわゆる付喪神に近い。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。

RD令嬢のまかないごはん
雨愁軒経
ファンタジー
辺境都市ケレスの片隅で食堂を営む少女・エリカ――またの名を、小日向絵梨花。
都市を治める伯爵家の令嬢として転生していた彼女だったが、性に合わないという理由で家を飛び出し、野望のために突き進んでいた。
そんなある日、家が勝手に決めた婚約の報せが届く。
相手は、最近ケレスに移住してきてシアリーズ家の預かりとなった子爵・ヒース。
彼は呪われているために追放されたという噂で有名だった。
礼儀として一度は会っておこうとヒースの下を訪れたエリカは、そこで彼の『呪い』の正体に気が付いた。
「――たとえ天が見放しても、私は絶対に見放さないわ」
元管理栄養士の伯爵令嬢は、今日も誰かの笑顔のためにフライパンを握る。
大さじの願いに、夢と希望をひとつまみ。お悩み解決異世界ごはんファンタジー!
『 ゆりかご 』 ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。
設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。
最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで
くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。
古い作品ですが、有難いことです。😇
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる