33 / 48
マンションですごす二年目
読書の秋……の前に母の言葉
しおりを挟む
「血は争えないわね」
私の母の言葉だ。この言葉が頭から離れない。言われたのは昔ではなく、今年のことだ。しかもかなり最近、つい二週間ほど前のことだ。
少し涼しくなり、秋らしいものを探しに近所の和菓子屋さんに行った。そして、そこで買った芋ようかんを片手に実家に顔を出すと、母にあからさまにがっかりした顔をされた。娘が帰ってきたというのにその顔はないだろう。「何よその顔は」と、思わずむっとした顔で言ってしまった。
「今日はクマさんは一緒じゃないのね……」
落ち込む母には私の口調を気にする様子はない。
「そりゃあ、いつも一緒にいるわけじゃないわよ」
「えー、せっかくまた会えると思ったのに残念」
何故一度会っただけで母はこんなにクマを気に入っているのだろう。いや、別にクマに悪い要素はないのだけれど、なんだかこう、釈然としない。
残念がる母を無視して家に上がり、私はダイニングに向かう。
「芋ようかん買ってきたから一緒に食べよー」
「あら、お土産? ありがとう。今温かいお茶をいれるわね」
「うん、お願い」
母の厚意をありがたく受け取り、私はどかっとダイニングテーブルにつく。
近頃の天気の話、私の仕事の話、週末の出来事など、たわいのない話をしながらお湯が沸くのを待つ。お湯が沸き、温かいお茶を出してもらってからは、お茶と一緒に芋ようかんを母と食す。ああ、美味しい。優しい甘さが心地いい。やっぱり秋はいいなーと改めて思う。
「クマさん、次はいつ来てくれるかしら?」
お茶をすすりながら母が言う。
「なによ、そんなにクマに会いたいの?」
私もお茶をすすりながら聞く。
「そりゃあ、会いたいわよ。そもそもあんたがあんな風に誰かを紹介するなんて今までなかったでしょう?」
「まあ、そうだけど……」
なんて答えたらいいのかわからず、私は思わず言葉を濁した。視線を感じて母を見ると、テーブルの向かい側でにやにやしていた。何か面白いものを見つけたような、すごく楽しそうな笑顔だ。
「ちょっと、どうしてそんなに笑ってるの?」
私はつい不機嫌な声で聞いてしまったけれど、母にそれを気にする気配はない。それどころかより一層楽しそうな顔をして「血は争えないわね」と、小さな声でこぼした。
「それってどういうこと?」
母の呟きの意味が私にはよくわからなかった。
「ごめんごめん、いいの。こっちの話だから」
その後私がいくら詰め寄っても、母はのらりくらりとして教えてくれなかった。こんな母はかなり珍しい気がする。
二人で食べるにはちょっと多いかなと思った八本詰めの芋ようかん。母と話しながら食べているうちに、気がつけば残り二本になっていた。母と私で三本ずつ、流石にお腹が張っている。私がお腹を軽くさすっていると「ちょっと食べすぎたかも……」と、母が言った。
芋ようかんで膨れたお腹が落ち着くの待ちながら、今度は私が温かいお茶のおかわりを用意してあげた。お茶を用意する私を見て、母は「自分でいれるより人にいれてもらうお茶の方が美味しいのよねー」と、どこともなく、でも嬉しそうに言った。私はそれがなんだかくすぐったかった。
お腹が落ち着いてから、私は母にお料理の本を借りて、これからの旬の食材のレシピをいくつかぱしゃぱしゃとスマートフォンで写真を撮らせてもらった。写真を撮りながらも頭の片隅に母の呟きが引っかかっていたけれど、結局母は何も教えてくれなかった。
「今度来る時はクマさんも誘ってらっしゃいよ」
帰る時、母はにやにやしながら言った。この笑顔、さっきも見たなあと思いつつ、私は「機会があればねー」と言って、軽く流して実家を後にした。
実家からの帰り道、母の言葉なんて時間が経てば気にならなくなる、そう思っていた。思っていたのに……
「ゆり子さん、どうしたんですか?」
クマの声を聞いて私ははっと我に返った。隣を見ると、クマが不思議そうにこちらを見ている。「ごめん、ちょっとぼんやりしてた」と言って、私はすぐに誤魔化した。日曜日の今日、私はクマとお昼から古本市に来ている。
一昨日の金曜日の夕方、仕事から帰ってくるとマンションの前で朝顔たちに水やりをしているクマに会った。
「クマ、こんばんは。水やりありがとう」
たまにしか水やりができていない私の代わりに、クマは小まめに朝顔たちのお世話をしてくれている。もう花は少なくなってきたけれど、まだ葉は青々している。
「こんばんは、ゆり子さん! 今日もお疲れ様でした。あの、晩ご飯はもう食べましたか?」
「クマも一週間お疲れ様。ご飯はまだよ。冷蔵庫の中を見て献立を決めるつもり」
私はそう言ってから、冷蔵庫の中を改めて考えてみる。何かあったと思う一方で、もうかなりすかすかになっていたような気もする。少し心配になる。
「あの、もし昨日の残り物でよかったら一緒に食べませんか?」
冷蔵庫の中を想像していると、クマがにこにこしながら聞いてきた。クマよ、昨日の残り物でお誘いってあまり聞かないぞ、そんなことを思いつつも私は黙っておいた。私を黙らせるだけの威力がクマのにこにこにはあった。
「いいの? じゃあご相伴にあずかろうかしら」
冷蔵庫の中が空っぽだと辛いので、私はクマのお誘いを受けることにした。
「やったー!」
嬉しそうに喜ぶクマ。相変わらず反応がわかりやすい。
「でも、昨日の残り物ってなんなの?」
「ふふふ、おでんです! 昨日たくさん作っていたんですよー」
「は?」
私は思わず全身から力が抜けるのがわかった。
「クマ、そういうのは早く言いなさいよ。おでんは残り物というより二日目の方が味が染み込んでいて美味しいでしょうが!」
私はそう言ってから思わずため息をついた。でも、クマには見えていなかったようで相変わらずにこにこしている。
「たしかにそうですね! あ、そうだ、こないだスーパーで店員の白猫さんがおすすめしてくれた日本酒があるんです。おでんと一緒にどうですか?」
クマがさらににこにことしながら聞いてきた。なんだろう、夕方だというのにクマの後ろが輝いて見えた。少し眩しい。
「それ、断る理由なんてないでしょ」
私がなんとなく恥ずかしくなり素っ気なく即答すると、クマは返事を聞くや否や「やったー!」と言って嬉しそうに飛び跳ねだした。どしんどしんと大きな音が響いているけれど、まあ今日ぐらいは大目に見てあげよう。ご近所の皆さんごめんなさい。私は心の中で誰にも届かぬ謝罪を叫んだ。
そんなこんなで私はクマの家で美味しいおでんと日本酒をご馳走になった。そして、その時に、日曜日に古本市があるから一緒に行こうと誘われ、私は上機嫌で「それ、断る理由なんてないでしょ」と言ってクマを喜ばせた。喜ばせて私は満足して、その記憶を消し去った。
今朝、10時までだらだらと布団に潜っていると「おはようございまーす!」と大きな声が玄関の方から聞こえた。何事かと思い、私が重たいまぶたをこじ開けると同時に、「古本市、そろそろ行きませんかー?」と叫ばれた。クマの質問を聞いた私は自分が約束したことをすぐに思い出し、自分の軽率な行動を後悔した。そんなこんなで今である。
私はクマと一緒に隣町の神社でやっている古本市に来ている。いろんな本が並んでいて、わくわくしながら見ていたのに、ふと母の言葉を思い出して私はぼんやりしていた。しっかりしなきゃ……
私の母の言葉だ。この言葉が頭から離れない。言われたのは昔ではなく、今年のことだ。しかもかなり最近、つい二週間ほど前のことだ。
少し涼しくなり、秋らしいものを探しに近所の和菓子屋さんに行った。そして、そこで買った芋ようかんを片手に実家に顔を出すと、母にあからさまにがっかりした顔をされた。娘が帰ってきたというのにその顔はないだろう。「何よその顔は」と、思わずむっとした顔で言ってしまった。
「今日はクマさんは一緒じゃないのね……」
落ち込む母には私の口調を気にする様子はない。
「そりゃあ、いつも一緒にいるわけじゃないわよ」
「えー、せっかくまた会えると思ったのに残念」
何故一度会っただけで母はこんなにクマを気に入っているのだろう。いや、別にクマに悪い要素はないのだけれど、なんだかこう、釈然としない。
残念がる母を無視して家に上がり、私はダイニングに向かう。
「芋ようかん買ってきたから一緒に食べよー」
「あら、お土産? ありがとう。今温かいお茶をいれるわね」
「うん、お願い」
母の厚意をありがたく受け取り、私はどかっとダイニングテーブルにつく。
近頃の天気の話、私の仕事の話、週末の出来事など、たわいのない話をしながらお湯が沸くのを待つ。お湯が沸き、温かいお茶を出してもらってからは、お茶と一緒に芋ようかんを母と食す。ああ、美味しい。優しい甘さが心地いい。やっぱり秋はいいなーと改めて思う。
「クマさん、次はいつ来てくれるかしら?」
お茶をすすりながら母が言う。
「なによ、そんなにクマに会いたいの?」
私もお茶をすすりながら聞く。
「そりゃあ、会いたいわよ。そもそもあんたがあんな風に誰かを紹介するなんて今までなかったでしょう?」
「まあ、そうだけど……」
なんて答えたらいいのかわからず、私は思わず言葉を濁した。視線を感じて母を見ると、テーブルの向かい側でにやにやしていた。何か面白いものを見つけたような、すごく楽しそうな笑顔だ。
「ちょっと、どうしてそんなに笑ってるの?」
私はつい不機嫌な声で聞いてしまったけれど、母にそれを気にする気配はない。それどころかより一層楽しそうな顔をして「血は争えないわね」と、小さな声でこぼした。
「それってどういうこと?」
母の呟きの意味が私にはよくわからなかった。
「ごめんごめん、いいの。こっちの話だから」
その後私がいくら詰め寄っても、母はのらりくらりとして教えてくれなかった。こんな母はかなり珍しい気がする。
二人で食べるにはちょっと多いかなと思った八本詰めの芋ようかん。母と話しながら食べているうちに、気がつけば残り二本になっていた。母と私で三本ずつ、流石にお腹が張っている。私がお腹を軽くさすっていると「ちょっと食べすぎたかも……」と、母が言った。
芋ようかんで膨れたお腹が落ち着くの待ちながら、今度は私が温かいお茶のおかわりを用意してあげた。お茶を用意する私を見て、母は「自分でいれるより人にいれてもらうお茶の方が美味しいのよねー」と、どこともなく、でも嬉しそうに言った。私はそれがなんだかくすぐったかった。
お腹が落ち着いてから、私は母にお料理の本を借りて、これからの旬の食材のレシピをいくつかぱしゃぱしゃとスマートフォンで写真を撮らせてもらった。写真を撮りながらも頭の片隅に母の呟きが引っかかっていたけれど、結局母は何も教えてくれなかった。
「今度来る時はクマさんも誘ってらっしゃいよ」
帰る時、母はにやにやしながら言った。この笑顔、さっきも見たなあと思いつつ、私は「機会があればねー」と言って、軽く流して実家を後にした。
実家からの帰り道、母の言葉なんて時間が経てば気にならなくなる、そう思っていた。思っていたのに……
「ゆり子さん、どうしたんですか?」
クマの声を聞いて私ははっと我に返った。隣を見ると、クマが不思議そうにこちらを見ている。「ごめん、ちょっとぼんやりしてた」と言って、私はすぐに誤魔化した。日曜日の今日、私はクマとお昼から古本市に来ている。
一昨日の金曜日の夕方、仕事から帰ってくるとマンションの前で朝顔たちに水やりをしているクマに会った。
「クマ、こんばんは。水やりありがとう」
たまにしか水やりができていない私の代わりに、クマは小まめに朝顔たちのお世話をしてくれている。もう花は少なくなってきたけれど、まだ葉は青々している。
「こんばんは、ゆり子さん! 今日もお疲れ様でした。あの、晩ご飯はもう食べましたか?」
「クマも一週間お疲れ様。ご飯はまだよ。冷蔵庫の中を見て献立を決めるつもり」
私はそう言ってから、冷蔵庫の中を改めて考えてみる。何かあったと思う一方で、もうかなりすかすかになっていたような気もする。少し心配になる。
「あの、もし昨日の残り物でよかったら一緒に食べませんか?」
冷蔵庫の中を想像していると、クマがにこにこしながら聞いてきた。クマよ、昨日の残り物でお誘いってあまり聞かないぞ、そんなことを思いつつも私は黙っておいた。私を黙らせるだけの威力がクマのにこにこにはあった。
「いいの? じゃあご相伴にあずかろうかしら」
冷蔵庫の中が空っぽだと辛いので、私はクマのお誘いを受けることにした。
「やったー!」
嬉しそうに喜ぶクマ。相変わらず反応がわかりやすい。
「でも、昨日の残り物ってなんなの?」
「ふふふ、おでんです! 昨日たくさん作っていたんですよー」
「は?」
私は思わず全身から力が抜けるのがわかった。
「クマ、そういうのは早く言いなさいよ。おでんは残り物というより二日目の方が味が染み込んでいて美味しいでしょうが!」
私はそう言ってから思わずため息をついた。でも、クマには見えていなかったようで相変わらずにこにこしている。
「たしかにそうですね! あ、そうだ、こないだスーパーで店員の白猫さんがおすすめしてくれた日本酒があるんです。おでんと一緒にどうですか?」
クマがさらににこにことしながら聞いてきた。なんだろう、夕方だというのにクマの後ろが輝いて見えた。少し眩しい。
「それ、断る理由なんてないでしょ」
私がなんとなく恥ずかしくなり素っ気なく即答すると、クマは返事を聞くや否や「やったー!」と言って嬉しそうに飛び跳ねだした。どしんどしんと大きな音が響いているけれど、まあ今日ぐらいは大目に見てあげよう。ご近所の皆さんごめんなさい。私は心の中で誰にも届かぬ謝罪を叫んだ。
そんなこんなで私はクマの家で美味しいおでんと日本酒をご馳走になった。そして、その時に、日曜日に古本市があるから一緒に行こうと誘われ、私は上機嫌で「それ、断る理由なんてないでしょ」と言ってクマを喜ばせた。喜ばせて私は満足して、その記憶を消し去った。
今朝、10時までだらだらと布団に潜っていると「おはようございまーす!」と大きな声が玄関の方から聞こえた。何事かと思い、私が重たいまぶたをこじ開けると同時に、「古本市、そろそろ行きませんかー?」と叫ばれた。クマの質問を聞いた私は自分が約束したことをすぐに思い出し、自分の軽率な行動を後悔した。そんなこんなで今である。
私はクマと一緒に隣町の神社でやっている古本市に来ている。いろんな本が並んでいて、わくわくしながら見ていたのに、ふと母の言葉を思い出して私はぼんやりしていた。しっかりしなきゃ……
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
心の落とし物
緋色刹那
ライト文芸
・完結済み(2024/10/12)。また書きたくなったら、番外編として投稿するかも
・第4回、第5回ライト文芸大賞にて奨励賞をいただきました!!✌︎('ω'✌︎ )✌︎('ω'✌︎ )
〈本作の楽しみ方〉
本作は読む喫茶店です。順に読んでもいいし、興味を持ったタイトルや季節から読んでもオッケーです。
知らない人、知らない設定が出てきて不安になるかもしれませんが、喫茶店の常連さんのようなものなので、雰囲気を楽しんでください(一応説明↓)。
〈あらすじ〉
〈心の落とし物〉はありませんか?
どこかに失くした物、ずっと探している人、過去の後悔、忘れていた夢。
あなたは忘れているつもりでも、心があなたの代わりに探し続けているかもしれません……。
喫茶店LAMP(ランプ)の店長、添野由良(そえのゆら)は、人の未練が具現化した幻〈心の落とし物(こころのおとしもの)〉と、それを探す生き霊〈探し人(さがしびと)〉に気づきやすい体質。
ある夏の日、由良は店の前を何度も通る男性に目を止め、声をかける。男性は数年前に移転した古本屋を探していて……。
懐かしくも切ない、過去の未練に魅せられる。
〈主人公と作中用語〉
・添野由良(そえのゆら)
洋燈町にある喫茶店LAMP(ランプ)の店長。〈心の落とし物〉や〈探し人〉に気づきやすい体質。
・〈心の落とし物(こころのおとしもの)〉
人の未練が具現化した幻。あるいは、未練そのもの。
・〈探し人(さがしびと)〉
〈心の落とし物〉を探す生き霊で、落とし主。当人に代わって、〈心の落とし物〉を探している。
・〈未練溜まり(みれんだまり)〉
忘れられた〈心の落とし物〉が行き着く場所。
・〈分け御霊(わけみたま)〉
生者の後悔や未練が物に宿り、具現化した者。込められた念が強ければ強いほど、人のように自由意志を持つ。いわゆる付喪神に近い。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。

RD令嬢のまかないごはん
雨愁軒経
ファンタジー
辺境都市ケレスの片隅で食堂を営む少女・エリカ――またの名を、小日向絵梨花。
都市を治める伯爵家の令嬢として転生していた彼女だったが、性に合わないという理由で家を飛び出し、野望のために突き進んでいた。
そんなある日、家が勝手に決めた婚約の報せが届く。
相手は、最近ケレスに移住してきてシアリーズ家の預かりとなった子爵・ヒース。
彼は呪われているために追放されたという噂で有名だった。
礼儀として一度は会っておこうとヒースの下を訪れたエリカは、そこで彼の『呪い』の正体に気が付いた。
「――たとえ天が見放しても、私は絶対に見放さないわ」
元管理栄養士の伯爵令嬢は、今日も誰かの笑顔のためにフライパンを握る。
大さじの願いに、夢と希望をひとつまみ。お悩み解決異世界ごはんファンタジー!
『 ゆりかご 』 ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。
設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。
最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで
くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。
古い作品ですが、有難いことです。😇
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる