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第四章
同じものにはなれない
しおりを挟むひとりきりになれる場所と時間はそう多くない。落ち着いて湯船に浸かり、修哉は生き返った気分になった。
気づかないうちに身体の芯から冷えていたらしい。ゆっくりと温まり、暑くなってようやく上がる気になった。
脱衣所で着替え終えると台所に移動する。照明をつけて冷蔵庫から取り出した飲み物をグラスに注いでいたら、重低音の声が頭のなかに響いた。
兄さん、と呼ばれて目を向けると、廊下に繋がる扉の向こう、こちらに背を向けたグレが暗がりに立っている。
目を戻し、手元のグラスを取り上げて一口含む。
「どうしたんです?」
さりげなく一人言に聞こえるくらいの小声で言葉をかけながら、ちらりとグレへと目を向ける。
修哉は胸の内に広がる、自分のものではない強い感情を意識した。
「すこしお話したいことが」
「オレと話すのはいいですけど、アカネさんに怒られますよ。すごくむかっ腹立ててるのがオレにも伝わってきてますから」
「わかっとります。自分にも物凄い圧で殺気が飛んで来てますんで」
グレの言葉に修哉は表情を緩めた。
「姐さんには、会話の許可をもらってあります」
許可、ね。修哉は思った。
協力関係にあっても、個別に話すには許可がいるのか。それでもこんなに強い敵意、というより嫉妬の感情が流れ込んでくる。
霊との小競り合いのさなかに、アカネが修哉に執着を見せるのはしょっちゅうだから、そういうものだと気にしなくなっていた。
だが、ふたりきりのときにこれほどの情動を感じたことはない。グレを挟んだことで、アカネの内面に激しい変化が起こるものなのかと面食らう。
「それで、なんの話ですか」
「昨晩の一件についてです」
修哉はリビングの照明のスイッチをつけた。四人がけのテーブルの定位置に座った。グレが修哉の横に立つ。
グレはかけていたサングラスを外し、背広の胸ポケットに差し込んだ。
「お知らせしたほうがよろしいかと思いまして」
「なにをです?」
「姐さんは、あの人憑きに手を出せない――いや、出したら兄さんが終わる、という現実を念頭に置いていただきたいのです」
グレの言っていることを理解するのに時間がかかった。
口にした液体を飲み込んで、修哉はやっと「どういうことですか」と訊ねた。
「不可侵というものがあります」
「不可侵……?」
本来、その意味は領地などの侵害を許さないことだ。
ここでの侵害は、執着するものに対し、他者が手を出して害する行為を許さない、の意味を示すのだろうと思った。
「私は土地縛りでしたから、生者に手を出したところで執着しているものを他に奪われたりはしませんでした。だが、人憑きは違う」
すうっとまわりの空気が下がったように思えた。グレの両眼にいつもと違う暗い色が表れる。これは人でないものの目だと感じた。
恐れはしないものの、異質な存在を相手にしているのを自覚する。
アカネの存在が修哉と絡まって、繋がっているのを認識する。奥底から、こちらを窺っているのを感じる。
アカネの感情が伝わってくる。強い、けっして消し去れない飢えの情動。逃さないという、煮え立つほどの衝動。重く、鈍い痛みが心に刺さる。
アカネはいつも「これはあたしのよ」と修哉を前に宣言する。
あたしの。手出しはさせない。しようものなら徹底的に、無慈悲に叩きのめすまでのこと。
その残忍なまでの激しさに触れて、いつも立場の違いを思い知る。
「執着する生者を奪われるのは絶対にありえない。存否に関わるからです。だから人憑きは、お互いの執着にまず手出しはしない」
気にしたことがなかった。なるほど、これまで絡まれたのは確かに土地縛りばかりだったように思う。
生者に憑いているものとすれ違いはしても、関わりを持たずにすんでいた。
「そもそも生者に憑く霊は、その対象に強い執着がある。そのために死ぬ前によほど関心があった相手でもないかぎり、ほかに興味を示したりしないものです」
「でもオレ……あのとき、あの霊にいいようにされましたけど」
「あれは違います。むこうは手を出していない。興味を示して覗き込んではいましたが」
そう言って、グレはアカネのいる二階にある修哉の自室へと視線を向けた。アカネとグレのあいだでなにかが通じ合い、納得する気配が流れた気がした。
「あの場所はあの憑き物の縄張りなだけに、特に余所者は目をつけられやすかった。あれと目を合わせた時点で、無防備にも丸裸の意識を熨斗つけて差し出したようなもんです。ふつうの生者はまずそんなことをしない。そりゃ相手もさぞ面白がって興味を持つでしょう。むこうの気配に飲まれて、兄さん自身もあの憑き物と同化し、通じ合った」
飲まれた。怨霊に思考を覗かれ、同時に互いを覗き見ただけだとグレは言いたいらしい。ごく軽微な事象であったと。そんな馬鹿な。あの底なしの恐ろしさは、死を体験したのと同じだった。
「兄さんは我々に近すぎて、馴染みやすいんでしょう。本来、悪いものをよせつけない防護の壁を生者は持っているものです。が、兄さんはふつうよりとても薄い。ただでさえあれだけ巨大な憑き物に近づかれたりすれば、ふつうの人間でもなにかしらの影響を受けるもんです。憑き物のよくない害意に当てられると、生者の生存本能が弱って正気を保つのが難しくなる」
おそらく霊の影響を受けやすい自分の体質が、窮地に陥る原因となった。そうグレはそう告げている。
「それは……オレには梶山みたいな、霊に対する防衛力みたいなもんがないからってこと?」
「ご友人のような強大なものを持つ生者は、非常に珍しいですが」とグレが答えた。
「姐さんがいれば大抵の危険は避けて通れるが、言葉も通じない凶悪な霊はそうもいかない。気まぐれのように好奇を向けることもあり得る。あれほどのものには滅多に出くわさないが、それでも絶対にないとは言い切れんでしてね」
修哉を見下ろしていたグレが、眉を寄せる。
「兄さんは、常に危ない状態にあるということです」
「それは……前々からわかってはいるけど、特に今回はよくないって言いたいんですか」
「そのとおりです。あの憑き物を相手にしては分が悪い」
あの異形の肉塊と化した霊は、こちらに関心を示した。気まぐれならまだしも、なにか狙いがあれば非常にまずい。次回も同様、もしくはそれ以上の事態が起こり得るからだ。
オレには太刀打ちできないって言うのか。わかってはいるが、面と向かって指摘されるといらだつ。なんだよふざけんなよ、と内心で呪詛を吐いて、大きく息をつく。
「土地縛りは、生者にちょっかいかけるのが仕事みたいなものです。追い払わればそれまでで、個人に執着して後引くような事態はまず起こり得ません。また、人憑きは無視し合うもので、まず関わり合いはしない。だからあれほど規格外の憑き物は我々も未経験で、対応のしように困るというのが正直な感想です」
「それじゃ、アレに近づかないほうがいいって言うんですか」
「そういうことになりますか」
「無理に関わらなきゃいいんだろうけど、でも……」
そうもいかない、と言いたい。だが、グレの真顔を見ては言えなかった。
アカネやグレに守ってもらえたとしても、須藤務に憑いてる化け物を撃退できなければなにもはじまらない。
修哉は目線を落とした。最悪、命を落とす可能性まであると知りながら、自ら危険に飛び込むなんて馬鹿げている。
「兄さんはどうしたいとお考えですか」
「須藤務と話がしたいんだ、オレは」
脳裏で、肉塊の化け物の姿が明瞭に甦る。焦れる思いが、まるで胸の内で煮えるように感じる。
「だけど……、現時点では手詰まりなんですね」
修哉が確認すると、はい、とグレは頷いた。
「ですが」と、グレが響きの良い低音をさらに下げて、力をこめた言葉を放つ。
「私が一肌脱ぎます」
「そうは言っても……なにができるんですか、グレさん、あんまり力が使えないはずじゃ」
「お気遣いは無用です」
肉のついた顔をくしゃりと寄せて、まるきり毒気のない笑顔を見せる。そして、グレはばつが悪そうに片手を頭の後ろへとやった。
「さっきは、あの場を凌げばなんとかなると思って控えましたが、まだ務めを果たすだけの余力は残してありますから」
そして真顔に戻ると、居住まいを正して言った。
「私ははじめからそのつもりでおりました。自分の存在と引き換えに一矢報えれば本望です」
「一体、どうするつもりです?」
グレが修哉の足元に片膝立ちでひざまづく。巨体を前のめりにし、深く頭を下げた。
上目で視線を向けてくる。面構えを不敵な笑みに変える。
「やりかたはいくらでもあります。お任せください」
言葉どおりに受け取っていいものかわからない。本当にできるのかどうか、真実を知るのはグレだけだ。
「グレさん、オレ……須藤の部屋に入ってみて、ひとつ気になったことがあるんです」
「どうかしましたか」
「あのアパートの部屋、ものがなくて……覚悟を感じるというか、厭な気配がありました」
「なにか、気にかかる点でもありましたか」
「わかんないけど……あれは精神状態がヤバそうなんじゃないかって」
「それには同意しますね。ああいうのは自滅を選ぶ可能性が高い」
「自滅――」
グレの言葉が引っかかる。「グレさんも、奴には関わらずに放っておいたほうがいいと考えてるんですか」
グレは真面目な顔で、さあ、と首を傾げた。
「それは私が決めることではありませんよ」
決して、こうしたほうがいい、と意見してこない。決断は他人に決めてもらうものではない。自身で下さねば意味がない。
「オレは須藤がどうしてあんなことをしたのか、本人の口から理由を聞きたい」
たくさんの人死にが須藤務のまわりで起こって、どんなことを考えて、どんなふうに生きてきたのかを知りたいと思った。
「あれだけ凶悪な怨霊に取り憑かれてるんだ、あいつがアレに取り殺されれば終わりになるかもしれない。自業自得だし、いい気味だとも思う」
悪霊と相対するときの、あのひどくおぞましい時間を思い返すだけで逃げ出したくなる。なのにどうしても後に引けない。
ずっと疑問だった。一体、オレがなにをした。理不尽としか思えない暴力を、一方的に受けた。まだ十歳にも満たない子どもに原因があるはずがない。そう考えると腸が煮えくりかえる思いがする。
もしかしたら、新たな人死にが起こる可能性だってある。
「でも、……知ってしまった以上、見ぬふりをして放っておくのは違うんじゃないかと思う。止められるのに見殺しにするのは、ヤツと同等に堕ちる気がして嫌だ」
「姐さんは、兄さんに協力を惜しみませんよ。兄さんがやりたいようにすればいい。私はおふたりに従うだけです」
ただひとつだけ、とグレが念を押す。
「覚えておいてください」
低い声が諭してくる。「兄さんは我々に近づきすぎる。死者を理解しようとするのはかまいませんが、絶対にわかったつもりにならんでください」
どういう意味だ? と思った。グレは真面目な顔で続ける。
「死は、生者にのみ意味があるものです」
「どういうことですか」
「死者はもう、死とは縁がない。変わらぬ姿でそこにいるからと言って、生者と同じではない」
修哉さん、と呼ばれた。「我々がいるからと言って、同じ場所には立てません。同じものになれるとも思わんことです」
「グレさん……なぜ、そんな話をするんです」
「姐さんといれば、兄さんは早晩こちら側へ来るのを望むようになる。そう思うからですよ」
「アカネさんがオレを殺すから、ですか」
「それは違います」グレはきっぱりと断言した。「姐さんは望まないでしょう」
でも、と続ける。
「死者に近づきすぎると死のほうから寄ってくる。それでもいいかと心を許してしまう時が危ない」
「……」
「こんな辛気くさい話を兄さんにするのを、姐さんは嫌がるでしょう。危険になるまえに、絶対助けるから心配無用だと言うと思います。だが人の気持ちは徐々に変わっていって、一旦変わってしまったらそう簡単に戻せない。だから年長者として発言させていただく」
低い声で語られる言葉は、素直に心に響いた。
生きている者とは違う目を向け、グレは修哉に語った。
親しくし過ぎればいつか良くない事態に巻き込むのではないかと恐れ、兄さんはご友人や大切な人々に、常に気兼ねしているように私には見えます――、と。
その丸い顔に、気遣わしげな表情が浮かんでいる。
「それでも、遠ざけるのだけはやめたほうがいい。人は他人に迷惑をかけて生きるものだ。そこまで先回りして、関わりをあきらめる必要はありませんよ」
まっすぐな目線が修哉をとらえる。
生者は生者と生きるべきです、とグレは力強く言い切った。
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