ナイトステップ

内田ユライ

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第三章

蒼然暮色のアパート

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 あの後、須藤夫人とは約束の一時間後にイベント会場に戻って、組み直してもらったストラップを受け取った。

 侑永に渡した時と同じ、というわけにはいかなかったようで、細い紐を編んだものから細い黒革紐に換えられ、銀の留め具で繋いだストラップとなっていた。取り扱いの注意が印刷された用紙とともに、縦十センチ横五センチほどの長方形の透明な袋に売り物のようにきちんと収められている。

 須藤夫人が両手で包むように差し出した。
「簡単に直したものだけど、持ち歩けるようにしておきました。どうか、務に渡してください」

「わかりました」
 梶山は受け取り、修哉にも見せた。

 ウランガラスのパーツのほかに、新たに縦三十ミリ、直径十五ミリほどの俵型のガラス玉が下げられていた。
 透明なガラス玉のなかで、赤い小さな金魚が数匹泳いでいる。

 手の込んだ細工に、驚いて「すごいな」と声を上げる。修哉と梶山の反応を見て、須藤夫人の横に立つ、息子の嫁と紹介された長身細身の女性が嬉しそうに微笑んだ。

「わざわざ来てもらったので、これも」と、女性は腰を曲げ、机の下から何かを取り出した。
 梶山と修哉の疑問が伝わったらしく「奥で出展しているお店が出していたお菓子です。試しに購入して食べてみたら美味しかったの。ほかではあまり見かけないものだから、よかったらおやつにどうぞ」と言って紙袋をふたつ、渡してくる。

 遠慮無く受け取って、挨拶をして別れた。
 須藤夫人がふと漏らした言葉を思い返す。

「関わり合いすぎると煙たがられると思って、ずっと控えてきたけれど、本当はうざったく思われても寄り添うべきだったかもしれない、と今も後悔するんです」

 もう時間が経ちすぎて、思うようにならないんですよ。

「あなたたちが訪ねてきてくれてよかった」
 心の底から胸をなで下ろすように安堵の表情を浮かべて言った。

「いい機会だから私ももう一度、務と向き合おうと思います」
 ありがとう、と須藤夫人は笑顔を向けてきた。



 JR線に乗り換えて途中で乗り換えをしつつ、黄色いラインの入った電車を目的地で下りる。改札を出てみると、そこはかなり大きな駅だった。
 駅周辺にはビルが建ち並び、若者向けの店舗だけでなく、飲み屋の看板も目につく。

 日はかなり傾き、空は明るさを失いはじめている。日差しが陰ったころから気温は下がり、風が吹くとすこし肌寒い。

 梶山は、入手した住所をスマートフォンの地図アプリに入力した。進行方向を示す方角に向かって、徒歩圏ギリギリの距離を目指して川沿いを歩く。
 散歩するにはいい道だった。道すがら、犬を連れている人とすれ違う。

「なんだかオレたち感謝されたけど、こっちの思惑知られたらと考えると気が引けるよな」
 修哉は川から離れた道の端を歩きながら、梶山に向けて言った。

「まあいいんじゃないか? きっかけなんてそんなもんだろ」

 目的地の近くで道を折れ、住宅と新旧の集合住宅、広い駐車場が入り交じった地区に入る。車通りはないものの、行き交うには狭い幅の舗道を進んだ先に、そのアパートはあった。

 雨戸が上部から引き下ろすシャッターではなく、レールで金属製の引き戸を戸袋にしまうタイプだった。外観からして築三十年は越えているだろうか。一階は濃い青灰色、二階は白い外壁のアパート。階段の配置を見るとワンルームではなく、夫婦がふたり、もしくは小さな子どもと暮らす家族向けに見える。

 洗濯機は廊下ではなく、室内に納められている。ふたつの階段がひとつの長方形の建物内部に収められ、左右に一世帯ずつ、計八世帯が入居している。

 駐車場と隣接した出入り口付近だけ舗装され、あとは砂利が敷きつめられている。黄色と黒の縞模様のロープで車一台線分の敷地が区分けされ、停車の位置が分かるようにしてあった。ところどころロープにペグが打ち込まれて地面に留められ、容易に動かせないようにしてある。

「ここだ」

 住所を確認し、梶山が建物を眺めて言った。
 薄暮となって空は薄紫に染まり、大地にへばりつく民家の外形は影の色と同化する。周辺の街灯が次々と点きはじめる。
 敷地内の外灯は別電源らしく、まだ暗いままだった。
 アパートの奥にある出入り口横に、人の背丈より大きな木が植えられている。敷地内は定期的に手入れされているようで雑草もなく、枝葉はきれいに刈り込まれていた。

 修哉の左側でアカネが、ふうん、と唸った。
「思ったより治安も良さそうだし、住みやすそうなところね」

 さて、と勢いづいて、梶山が敷地内に一歩を踏み入れる。スニーカーが砂利を踏んで、乾いた音が立つ。
 後ろに続きながら、修哉は口に出していた。

「表札出してると助かるんだけどな」

 独り者だと表札を出さないこともある。長く居住する気がないなら、なおさらだ。
 宅配の表記がついた小型のバンが、低速で公道を走り抜けていく。こうやって遠巻きに見ている間にも、人通りは多くないものの買い物帰りらしきベビーカーを押した夫婦や散歩の老人、犬連れの中年とすれ違う。

 人目を気遣い、自然と声は小さくなる。

「部屋番号は分かってるんだから表札なくても大丈夫だって。考えるとすれば、手前が若い番号か、奥から番号振られてるかってことくらいだろ」
「なら、こっちは違うかも」

 修哉が指摘すると、梶山も気づいたらしい。カバーがかかった自転車は子どものサイズだった。玄関扉の前に、手押しの取っ手つきで三原色の三輪車も見える。

 ねえ、とアカネが声をかけて、修哉の目の前に手を出してひらつかせて注意を引いた。それからアパートの奥へと指を差す。
「たぶんだけど、奥」

 アカネは修哉の背後から身を乗り出し、ふんふんと周囲の匂いを嗅ぐ素振りをする。
「あの煙……橋のときと同じ匂い、お線香みたいな」

 アパートに接する公道の奥は緩いS字カーブとなっている。その時、こちらから見て引っ込んだ側にする古びた一戸建てから、だれかが出てくるのが見えた。
 赤い点が顔の位置で移動している。煙草をくわえているらしい。

 お、と梶山が反応した。

「シュウ、おまえここで誰か来ないか見ててくれ」
「おい、どこ行くんだよ」
「話聞いてくる」

 行動力の固まりとなった梶山は、修哉が声を返す前にすっ飛んでいった。その後ろ姿を見送りながら、ぼやく。

「なんであんなに張り切ってんだよ」
「使命感強い子は、困ってる仲間を助けたいと思うと、より生命力強くなるわよね、なんかもうすっごい破壊力で、一歩も近づきたくないくらい」
「なんだよ、それ」
「糾くんはあなたのこと大事だから力になりたいんでしょ」

 さらりとアカネは言ってのける。修哉はしばし口をつぐみ、思案の顔になった。
「オレ……あいつになにも返せてないんだけどな」
「べつにいいんじゃない? あの子の趣味みたいなもんだと思うわ」
「なに? 趣味?」

 アカネは唇に人差し指を当てて、小首を傾げた。
「どっちかというと……気晴らしかしら」

「――?」
「言ってみれば、ハレとケってやつね」
「なに?」

「あなたはハレ」

 ふふ、と楽しげに笑う。「あたしにとってはそうだから、なんとなくわかる、かな」

 なにを言っているのかわからない。上機嫌のアカネに反し、要領を得ない説明に修哉は釈然としなかった。

「ね、もうちょっと奥に行ってくれると部屋のなかが見れると思うんだけど」
 アカネが修哉を覗き込んで言う。

「え?」
「だから住所。部屋番号は二〇一、二階の一番目。あの奥よ」
「玄関前でじっとしてたらオレ、不審者に見えそうで嫌なんですけど」
「いいわよ、下で待っててくれれば」
「下……」

 いつのまにか玄関の外灯がついて、思った以上に明るい。開口部から階段や二階の玄関扉は丸見えで、人が立っていればすぐに分かる。
 しかも、二階の二世帯専用の階段、対称の間取りになっている真後ろの玄関から住人が出てきて鉢合わせしたら、まさに逃げ場がない。

「ほら、むこうの入り口、あそこに生えてる植木の裏なら、こっちからちょっと見たくらいなら、人がいるかどうか分からないわよ。外灯あるから、向こう側のマンションから見たら丸わかりだけど」

「ええ……」
 苦りながらも言われるがまま、なるべく足音が立たないように奥まった先へと近づく。

 見上げると、上階の右端だけ明かりがついていない。あとは生活している者が室内で動いている気配がある。
 包丁がまな板を叩く連続音、なにかを醤油で炊く匂い、それから焼き魚の匂いがする。夕餉の支度が住人の生活を感じさせる。

 そうだ、今日は日曜日だもんな。

 子どもを抱える家庭なら、早めに翌日に備える時刻。建物の大きさから間取りを推察する。おそらくダイニングキッチンと六畳の二部屋ほどの間取り。独り者には広いように思える。

 だが、昨年までは母親と共に暮らしていた。まだ亡くして一年も経過していないのを考えば、片づけや越す手間と費用を考え、家賃次第ならここに住み続ける選択肢もあるかもしれない。

「シュウ、もうちょっと向こう」

 木の陰に隠れようとすると、動物でも追いやるようにアカネが手をヒラヒラとひるがえし、もうちょっとずれろと文句をつける。

「なんでです?」
「直線距離で十メートル」
「……?」
「もうちょっと、なんだけど……」

 青灰色のサイディングが張られた壁をするすると伸び上がり、上階の白い壁に上半身を傾けて通り抜ける。壁から抜け出ると、アカネがこちらを見下ろした。

「ねえ、シュウ」
 おもむろに顔をしかめて言い放つ。

 修哉もアパートの壁際に立ち、二階へと見上げる体勢になる。

「つかまないで欲しいんだけど」

 面食らって、まじまじとアカネを見つめた。
 つかむ――? いま両手は開いたまま、両脇に下げている。

「どういう意味です?」
「精神的な意味で」
「――は?」
「だからぁ」

 アカネが目の前で逆さまにぶら下がる。

「シュウ、あたしがいつも傍にいるの当然だと思ってるでしょ。グレが言ったこと、覚えてる?」
「何を?」
「執着の強さで縛られるってやつ」
「移動の距離の話?」

「そう、あたしが必要以上に離れようとするとね」
 逆さまのまま、アカネが指先を修哉の鼻先に突きつける。
「あんたがブレーキをかけるのよ」

「ブレーキ?」
 オウム返しになる。思いもかけない非難の言葉に困惑していた。
「そんなの、どうやってやるんだよ」

「シュウは無自覚だから、よけいにやっかいなのよね」
 アカネがじっとこちらを見つめる。
「どうしようかしら」

 両手で頬を挟んでくる。

「いつもはね、直接シュウの内側からもらうついでに色々しばらく通じ合う感じになるんだけど、いま使う手段としては……やり過ぎだから」

 こうしましょう、と言い、すうっと目を細めた。
 修哉の頬に添えていた手に、アカネが力をこめたように感じた。

「ごめんね、ちょっと変な感じするかも」

 明るかった表情が冷ややかな笑みに入れ替わったのを見た瞬間、頬から目に向かって水が流し込まれたかのような感触が走った。

 目の前が真っ暗になる。

 同時に空気が濃密になり、喉が詰まって息をしようとすると肺に重たい液体が流れ込んで溺れそうな怯えが湧きあがる。

「やだ、シュウそんなに息詰めないで」
「そんなこと言われても」

 言ったような気がするが、自分の声が聞こえない。なにも見えない。よけいに恐怖心が募る。
 いつもと違う、と訴えようとしたら、アカネが「逆なのよ」と言った。

「いつもと逆。シュウからもらわないで重なる感じ。ほら、このあいだ片目を貸したことがあるじゃない、あれと同じ」
「なんのことだよ」

 だから、とアカネが諭すような口振りになる。

「あたしがシュウのを借りるんじゃなくて、シュウがあたしを使うの。あたし息してないから、同じように感じちゃってるのよ」
 逆よ、とまた繰り返す。呼吸はできてるでしょ、とも。
「慌てないで」

 大丈夫、とアカネが囁く声が聞こえる。息ができないんじゃない、あたしはしてないから、そう感じるだけ。

「鼓動が早い……もっと緩めて」
 変わらずに普通に息を吸って吐いて、大丈夫そうなら目を開けて。

 言われたとおりにする。ゆっくりと開いた視界に飛び込んできたのは、逆さまの自分の顔だった。
 目の前の、呆けている表情を見つめる。半目で、魂が半分抜けているような虚ろな姿。たぶん、いま声をかけられても身体は反応できない。自分であって自分でない。非現実な状態に混乱する。

 どうなってる、と問うと、目の前の自分がそのまま感情もなく発声するのが聞こえた。

「ちょっと黙ってて」

 得意げにアカネが上昇していく。
「やっとうまく動けるんだから。あと、ここにいるってことに集中してて。じゃないと戻っちゃうんだからね」
「集中――?」
「そう、いっしょに見てる。あなたはここから中を覗くの」

 一階の壁を通り抜けるとそこは台所で、髪を後ろでひとつ結びにした小柄の若い女が鍋の中をへらでひっくり返していた。換気扇が回るモーター音が、わりと大きな音で周囲に響いている。

 奥の部屋には中型の液晶テレビがつき、夕方のニュースが流れている。フローリングにカーペットが敷かれ、ふたりがけのソファの片側に座っている後ろ姿があった。短髪でTシャツ姿の若い男が、片手でスマートフォンをいじっている。
 覗き見をしているようで、ばつが悪い。アカネはまったく興味がないらしく早々に上階へと進んだ。

 床から頭を出す位置で室内を視る。

 奥の部屋にはレースのカーテンがかかっているが、防犯用の外灯光が差し込んできていて、室内の判別がつくほどには明るい。

 下の階と間取りは同じだった。

 六畳ほどの台所は、生活用品にあふれた下の階と違って妙に広く感じた。安物の棚がひとつあり、最小限の食器が重ねてある。小さな冷蔵庫の上に電子レンジが置かれていた。シンク下の観音扉のなかには、小さい鍋とテフロンのフライパンがふたつだけ。あとはなにもなく、空間が余っている。

 一階の住人――ソファに座っていた男がいたフローリング部屋の上階は、まるで同じ間取りとは思えなかった。人が住んでいるのかと疑うほど、空き部屋同然だった。薄暗い外光に照らされ、隅にうっすらと埃が溜まっている。住人の心情を表しているかのようにも思える。

「引っ越しするのかしらね」

 アカネはあっけらかんと言ってのけたが、修哉は違うと思った。
 この間取りはひとりじゃ広い。
 でも、それだけではないと感じた。

 時間が止まっている。だいぶ前からこのままの状態で暮らしている。生きていれば、物が増える。居易い落ち着く場所なら、自分の好みの物をすこしずつ増やしていくものだ。

 ここにはものがない。必要不可欠な物だけに間引かれている。
 よそよそしい。わびしい。寝に帰るだけの、自室ではない場所。

 フローリングの部屋と隣の和室とは戸襖で仕切られ、両室共がベランダに面して横に繋がる。和室のほうを覗くと、押し入れに布団が無造作に丸められて押し込まれていた。

 ここには日々の生活の形跡があって、いくらか安堵する。壁に小さな机が寄せられて、卓上カレンダーと小さなメモ帳がひとつずつ。簡易なスチール椅子が斜め後ろに引かれたままとなっている。

 畳の上に脱ぎ捨てられた上着が落ちている。掃き出し窓の上部にあるカーテンレールに、物干しハンガーが引っかけられ、数日分の洗濯物がぶら下がっていた。
 部屋の隅のコンセントに、スマートフォンの充電用アダプターが刺さり、白い充電コードが蛇のようにとぐろをひとつ巻き、うねって先端が転がる。

「ねえシュウ、これ」

 伸び上がったアカネの視界が卓上カレンダーに近づく。来月までの二ヶ月分が並んで配置されたデザインのもので、半分が切り取って先の月と入れ替えが出来るようになっている。いくつか日にちに赤いペンで丸がつけてあった。

 最近だと一週間前に丸がひとつ。それから五日後に印がついており、速記で英字のような謎の文字が書き入れられている。
 メモ書きには、かろうじて文字とわかる癖字が並んでいる。書き殴った流線がのたくる。区切りのない字体は謎解きにしても難しかった。

 頭をひねるアカネとしばらく眺める。カレンダーと照らし合わせて、日付だけはわかった。たぶん住所と番地ではないかと思うが、どうにも判別がつかない。

 修哉はぼんやりと思った。
 母親と暮らしていたんだよな。

 男ひとりで暮らしているのなら、もっと乱雑に散らかっていても不思議はない気がする。几帳面な性格なのだろうか。それとも、母子のふたり暮らしで、ずっと前から自分でやるようにしつけられてきたのか。
 思い出の品はすべて、処分された後に見える。

 必要最小限の生活用品は新しくない。

 部屋の中に、楽しみを満たすための余裕らしきものがなかった。冷蔵庫には酒の缶が数本。テレビも無く、パソコンもタブレットも無い。家族の写真はハードディスクの中かもしれないが、そういった機材も見当たらない。この部屋には漫画本や雑誌だけでなく、学校の卒業アルバムといった記念の製本もなかった。

 充電コードがあるから、スマートフォンは携帯している。このご時世、それだけあればいいとも言えるが、ほかになにも持たずに暮らせるものだろうか。
 もしかするとすでに転居先を探し、荷物を移し終えて、ここで暮らす必要がないのかもしれない。

 郵便受けにはダイレクトメールのひとつも残っていなかった。少なくとも数日おきにはようすを見に来ているのか。

 別室を借りて、ここも残している。もしそうだとしたら、その金銭はどこから得ているのだろう。母親の生命保険が手に入ったかもしれない。それでも、二カ所を借りる無駄をする理由がわからない。

 ものがない。その理由は、すべて処分したという考えのほうがしっくりくる。
 もうなにも、思い出したくないから。すべて要らないと思っているから――。
 思っていたから。

 そのとき、アカネの右腕がぐいと引っ張られた気がした。

「なに? さっきからうるさいのよ、やめてよ」

 アカネが視線を背後に向け、なにものかに文句をつける。自分に向けて言われたものではない、と修哉は理解した。

 では、いったい誰が、と疑問に思う。
 ふいに、ぞわりと寒気が身を包む。はっとした瞬間、目の前の光景が突然べつのものに切り替わった。


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