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家族との再会
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――それは、女神フラデーアが魔王シャンイレールと宇宙で戦っていたときだった。
「生命を脅かす事に溺れた、可哀想な魔王……」
「弱者に寄り添うことしかできない哀れな女神……決着をつけよう」
「光よっ!」
「闇よ……」
強力な力がぶつかり合おうとしたとき後ろにフラデーアの後ろ目掛けて魔法が飛んできた。
「はっ、あなたは……ぐふっ!」
「よそ見か、フラデーアッ!」
振り向た隙にフラデーアを闇が貫く……。
「な、なぜ、シスター・ファス、が……」
「フッフッフ」
「全てはこのときのためだよフラデーア」
「シャン……イレール……」
「ハッハッハッハッハッ……」
こうして女神フラデーアはその命を散らせた……。
「――フフッ、ショックかしらネモネア」
「クレマッ」
「でも安心して、あんたはあたしが殺してあげるから」
「……ああそうかい」
こっちは頭が纏まらないのに、こうなったらクレマを早く倒すしかない。
「ならやってみなクレマ、あたいもあんたを倒す」
「ネモネアァァァッ!」
浮いているクレマが鎌を引いて突っ込んでくる。あれは鎌を振り下ろすという事。
「ハアァァァッ!」
思ったとおりに振り下ろしてきた。右手の竜爪で鎌を受け止めようとした。
「え、鎌がっ、消えたっ?」
鎌の刃の部分は消え空振る。
「隙ができたわねっ、終わりよっ!」
再び刃が洗われて斬り上げる。右手は空振って使えない。
「竜の息吹っ!」
「キャアァァァッ!」
口から炎を吐き出した。
「終わりだぁぁぁっ!」
「やられる……」
斬り裂かれたのはクレマの魔王の鎌と闇の法衣。大人びた顔も戻り浮けなくなったクレマは当然地面へと落ちていく。
「ああぁぁぁっ……ネモネア……」
「あたいの勝ちだ……」
「どうしてよ……」
クレマを助け、そのまま地上に降ろしたあたいをまだ睨んでる。
「なんで……なんでまた助けたのよっ!」
「……わからない」
「……あんたの妹って言ったから? はんっ、あまいのね」
「似てるんだ……」
「顔の事なら、両親が一緒なんだから」
「ちがう……両親に捨てられた時、必死に魔性の森で、怖くて、1人になりたくなくて、悲しくて、許してもらおうと叫んでた……あの時のあたいに」
「な……なによ……それ」
「両親に捨てられるのが怖くて必死なんだろ……」
黙って両手を付き地面に顔を向けたクレマ。負けたのが衝撃だったのかもしれない。でもツオーゴの為にも負けるわけにはいかないんだ。急いでモントたちの加勢に行かないと。
「……そうよ……でももう終わり……」
「クレマ……」
「もう……あんたに負けたあたしは……」
「やっぱり駄目な娘だよお前は……」
「こ……この声は……」
次元の穴が出現しそこから現れたのは、幼い過去の記憶が蘇ほどあたいが忘れたくても忘れられない魔族の2人。
「ウフ、久しぶりね、え~っと」
「ネモネアだよ、たしか」
「……父さん、母さん……」
かつてあたいを魔性の森に捨てた両親だった。こんな最悪の再開をするとは、思ってなかったよ……。
「お父さん、お母さん……」
怯えたようなそれでいて悲しそうな顔をしているクレマだけど、あたいも気持ちの中は複雑だった。
あの頃の幼いあたいだったら喜んだかもしれないけど、けっきょく魔性の森で命がけで生き残りボスになるまで顔も見せずいた両親。
嬉しさはない、でもあの幼なかったあたいの部分はそうでもないのかも。
「近づくなよクレマ、お前はやっぱりダメだ」
「お父、さん……」
「シッシッ、ツオーゴに住むなり魔界に住むなり勝手にしな」
「ま、まってよっ、お母さん!」
「あたしをお母さんなんて呼ぶなっ、この役たたずのガキがっ!」
「うっうっ……」
「……あんた達……まだ……」
「なぁ、ネモネア~」
「……なんだ」
「捨てたのは謝るから~、あたし達と来ない? 家族じゃな~い」
こんなに、こんな奴等があたいの両親。こいつらには捨てられた娘の涙を知ってるのか、捨てられても信じて待った娘の気持ちが。
「そうだよネモネア、私達と来なさい」
「……ほら、立てよクレマ」
「うっうっ、ネモネア……もうあだじは」
「あんたのやった事は許されない。けどそれはあたいも同じだ。でも捨てられたクレマはやり直すことはできる」
「ちょっとネモネアお母さんに無視?」
「そうだよ、そんな出来損ないなんかほっといて、なっ、なっ?」
スーッ……、
「あんたらなんかっ、死んじまえぇっ!」
これでもかと大声で言ってやった。もう、両親なんてどうでもいい。
「でも……ぐすっ」
「今は哀しんでる場合でもないんだ、しっかりしろ」
たぶんクレマの心情はまだうまく整理出来てないはず。でも、今は一刻も早く事態を解決するのが先なんだ。
「「ネモネア」」
「なんだよ……あんたたち」
「こ、こっちに、なっ!」
「そ、そうよ、ネモネア、早くあたしたちと」
「あんたらと話す言葉ない、消えろ……消えないなら、この竜爪で切り裂く……」
「「ヒィッ!」」
「いくぞクレマ」
「……うん」
あたいはクレマと共に両親とすれ違う。会ってない両親に心の奥底で何かを期待していた気持ちは無かったといえば嘘になる。でももうこれで決別。
アヴエロやシスター・カルタに助けられて、こんな奴等にならなくて良かったと心底、思っていた。
「よし、このまま崖に……」
「ネモネア、あたし……待ってっ……」
「エメール……なんだ、こ、この寒気は……」
「か、感じた事のない、重く、底知れない……支配欲……モント・プリンセス」
「フフフッ、ついにあの方がこの地上に降り立つのだ」
目の前に、今度は美しいと思うほど黒い禍々しい異次元の穴が。あたいとクレマ、デニルエールと戦っていたエメールやモントも禍々しい暗黒の気配と底のしれない恐怖を感じた……。
「――竜神よ、感じるか……」
「虎神、ああ感じる、奴の何よりも深い暗黒の意思をな……」
「生命を脅かす事に溺れた、可哀想な魔王……」
「弱者に寄り添うことしかできない哀れな女神……決着をつけよう」
「光よっ!」
「闇よ……」
強力な力がぶつかり合おうとしたとき後ろにフラデーアの後ろ目掛けて魔法が飛んできた。
「はっ、あなたは……ぐふっ!」
「よそ見か、フラデーアッ!」
振り向た隙にフラデーアを闇が貫く……。
「な、なぜ、シスター・ファス、が……」
「フッフッフ」
「全てはこのときのためだよフラデーア」
「シャン……イレール……」
「ハッハッハッハッハッ……」
こうして女神フラデーアはその命を散らせた……。
「――フフッ、ショックかしらネモネア」
「クレマッ」
「でも安心して、あんたはあたしが殺してあげるから」
「……ああそうかい」
こっちは頭が纏まらないのに、こうなったらクレマを早く倒すしかない。
「ならやってみなクレマ、あたいもあんたを倒す」
「ネモネアァァァッ!」
浮いているクレマが鎌を引いて突っ込んでくる。あれは鎌を振り下ろすという事。
「ハアァァァッ!」
思ったとおりに振り下ろしてきた。右手の竜爪で鎌を受け止めようとした。
「え、鎌がっ、消えたっ?」
鎌の刃の部分は消え空振る。
「隙ができたわねっ、終わりよっ!」
再び刃が洗われて斬り上げる。右手は空振って使えない。
「竜の息吹っ!」
「キャアァァァッ!」
口から炎を吐き出した。
「終わりだぁぁぁっ!」
「やられる……」
斬り裂かれたのはクレマの魔王の鎌と闇の法衣。大人びた顔も戻り浮けなくなったクレマは当然地面へと落ちていく。
「ああぁぁぁっ……ネモネア……」
「あたいの勝ちだ……」
「どうしてよ……」
クレマを助け、そのまま地上に降ろしたあたいをまだ睨んでる。
「なんで……なんでまた助けたのよっ!」
「……わからない」
「……あんたの妹って言ったから? はんっ、あまいのね」
「似てるんだ……」
「顔の事なら、両親が一緒なんだから」
「ちがう……両親に捨てられた時、必死に魔性の森で、怖くて、1人になりたくなくて、悲しくて、許してもらおうと叫んでた……あの時のあたいに」
「な……なによ……それ」
「両親に捨てられるのが怖くて必死なんだろ……」
黙って両手を付き地面に顔を向けたクレマ。負けたのが衝撃だったのかもしれない。でもツオーゴの為にも負けるわけにはいかないんだ。急いでモントたちの加勢に行かないと。
「……そうよ……でももう終わり……」
「クレマ……」
「もう……あんたに負けたあたしは……」
「やっぱり駄目な娘だよお前は……」
「こ……この声は……」
次元の穴が出現しそこから現れたのは、幼い過去の記憶が蘇ほどあたいが忘れたくても忘れられない魔族の2人。
「ウフ、久しぶりね、え~っと」
「ネモネアだよ、たしか」
「……父さん、母さん……」
かつてあたいを魔性の森に捨てた両親だった。こんな最悪の再開をするとは、思ってなかったよ……。
「お父さん、お母さん……」
怯えたようなそれでいて悲しそうな顔をしているクレマだけど、あたいも気持ちの中は複雑だった。
あの頃の幼いあたいだったら喜んだかもしれないけど、けっきょく魔性の森で命がけで生き残りボスになるまで顔も見せずいた両親。
嬉しさはない、でもあの幼なかったあたいの部分はそうでもないのかも。
「近づくなよクレマ、お前はやっぱりダメだ」
「お父、さん……」
「シッシッ、ツオーゴに住むなり魔界に住むなり勝手にしな」
「ま、まってよっ、お母さん!」
「あたしをお母さんなんて呼ぶなっ、この役たたずのガキがっ!」
「うっうっ……」
「……あんた達……まだ……」
「なぁ、ネモネア~」
「……なんだ」
「捨てたのは謝るから~、あたし達と来ない? 家族じゃな~い」
こんなに、こんな奴等があたいの両親。こいつらには捨てられた娘の涙を知ってるのか、捨てられても信じて待った娘の気持ちが。
「そうだよネモネア、私達と来なさい」
「……ほら、立てよクレマ」
「うっうっ、ネモネア……もうあだじは」
「あんたのやった事は許されない。けどそれはあたいも同じだ。でも捨てられたクレマはやり直すことはできる」
「ちょっとネモネアお母さんに無視?」
「そうだよ、そんな出来損ないなんかほっといて、なっ、なっ?」
スーッ……、
「あんたらなんかっ、死んじまえぇっ!」
これでもかと大声で言ってやった。もう、両親なんてどうでもいい。
「でも……ぐすっ」
「今は哀しんでる場合でもないんだ、しっかりしろ」
たぶんクレマの心情はまだうまく整理出来てないはず。でも、今は一刻も早く事態を解決するのが先なんだ。
「「ネモネア」」
「なんだよ……あんたたち」
「こ、こっちに、なっ!」
「そ、そうよ、ネモネア、早くあたしたちと」
「あんたらと話す言葉ない、消えろ……消えないなら、この竜爪で切り裂く……」
「「ヒィッ!」」
「いくぞクレマ」
「……うん」
あたいはクレマと共に両親とすれ違う。会ってない両親に心の奥底で何かを期待していた気持ちは無かったといえば嘘になる。でももうこれで決別。
アヴエロやシスター・カルタに助けられて、こんな奴等にならなくて良かったと心底、思っていた。
「よし、このまま崖に……」
「ネモネア、あたし……待ってっ……」
「エメール……なんだ、こ、この寒気は……」
「か、感じた事のない、重く、底知れない……支配欲……モント・プリンセス」
「フフフッ、ついにあの方がこの地上に降り立つのだ」
目の前に、今度は美しいと思うほど黒い禍々しい異次元の穴が。あたいとクレマ、デニルエールと戦っていたエメールやモントも禍々しい暗黒の気配と底のしれない恐怖を感じた……。
「――竜神よ、感じるか……」
「虎神、ああ感じる、奴の何よりも深い暗黒の意思をな……」
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